「ねるねるねるね」というモノのミステリー
さとこ国立公園さんという方の「ねるねるねるねを初めて食べるケニア人の反応が面白い」という YouTube 動画がなかなか興味深い。この方、ケニアをベースにいろいろな活動をされている(参照)ようで、注目しておいていいと思う。
この動画は「ねるねるねるね」というものを初めて食べるケニア人の反応を紹介したもの。しかし私は何しろこの「ねるねるねるね」というものをまったく知らなかったので、反応としては実物を目の前にして匂いまで嗅いでいるケニア人よりさらにプリミティブにならざるを得ない。
そもそも「ねるねるねるね」って食い物なの? というところから入らないと話が始まらないので調べてみると、Wikipedia ちゃんと「ねるねるねるね」という項目があるじゃないか。
「1986年よりクラシエ株式会社 フーズカンパニー(旧カネボウフーズ・ベルフーズ→クラシエフーズ)から発売されている菓子」とある。40年近く前から販売されていて、その筋では「知育菓子」というカテゴリーで知られているというのである。
そんなことならウチの三人娘の幼かった頃に多少は我が家にも入ってきてもよかったのだが、まったく縁がなかったなあ。
さらに調べると、「ねるねるねるね ぶどう味 作り方動画」というのが見つかった。ざっとこんなようなものであるという。
見れば出来上がりはかなり毒々しいまでの色になっているが、使用されているのはすべて天然由来の添加物で、合成着色料は使われていないらしい。とにかく知ってる人にとっては作り方なんてあまりにも当たり前のことのようで、それだけに最初に紹介した動画では手元はほとんど映っていない。
この世というのは深層部はおろか、ポピュラーな分野に至るまでなかなかうかがい知れないことが広がっているもので、下手すると自分だけが知らないなんてことが少なくないようなのだ。ゆめゆめ油断がならない。
ただこれって、「食べてみたいか?」と聞かれたら「別に・・・」と答えるしかないなあ。そりゃ、よっぽど腹が減っていてほかに食うものが見つからなければ食うけど、あまり腹の足しにはなりそうにないしね。
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コメント
ケニヤの動画、面白く拝見しました。
ねるねるねるね、ですが、商品そのものよりCMが一世を風靡した記憶があります。結果として、食べたことは1度や2度しかないし、誰かが食べているのを見た記憶も乏しいのに、商品名や作り方はしっかり覚えている人が多いのではないでしょうか(特に40代の人)
したがって、テレビを全然見ない人だと、存在すら知ることができない、ということが起こってもおかしくないと思います。
投稿: 太郎 | 2025年3月 6日 09:25
太郎 さん
>したがって、テレビを全然見ない人だと、存在すら知ることができない、ということが起こってもおかしくないと思います。
なるほど、私、テレビをほとんど見ませんからね ^^;)
世の中の情報共有のには、いろいろな形態があるものですね。
投稿: tak | 2025年3月 6日 10:50
https://www.youtube.com/watch?v=fpoNpk8MFWw
これのやつですね。お菓子というか、玩具の一種という方が近いでしょうね。食べるところまで含めて簡易な科学実験入門キットというか。
だいたい粉末が二種類入っていて、最初の粉を水に溶いたものに第二粉末を加えると色が変わってそのうえ膨らむ、というやつなのですけれど、まあ要は第一粉末には重曹とPH指示色素が入っていて第二粉末がクエン酸なのです。
いくつか種類があっても味は甘い→酸っぱいの固定で、それはどうしてだろう、みたいなところに気づいたりして学習が始まるわけですね。
投稿: 柘榴 | 2025年3月 7日 07:13
柘榴 さん:
YouTube をみて最初に思ったのは、「おお、カネボウ自身がやってる CM じゃん!」てことです。
展開元の名称はいろいろ変わっても、商品自体は結構息が長いということのようで。
投稿: tak | 2025年3月 7日 08:36