アニエス・べー、「ファッションは大嫌い」なんだそうだ
Courrier がアニエス・べーのインタビュー記事を載せている(参照)。この人、ファッション・デザイナーなのに「ファッションが大嫌い」と言い放っているのが、さすがである。
私はこれでも 1980年代の東京ファッション全盛の時代にはファッションについての記事をずいぶん書いていた。5年近く前に書いた「コロナ禍の導く「ランウェイの終焉」?」という記事の書き出しは、こんな具合だった。
今は昔の物語、私は 1980年代には繊維業界のジャーナリストとして、ファッション関連の記事を盛んに書いていた。今となっては誰も信じないだろうが、東京コレクションでも毎シーズン、最前列のプレス席に陣取っていたのだよ。
ただ当時としても、自分がいわゆる「ファッション・ジャーナリスト」であるという自覚は、あまりもっていなかったように思う。「ファッションについてもまんざら書けないわけじゃない繊維業界の専門記者」という方がよかったかもしれない。
その感覚は、この記事でアニエス・べーが「ファッションは大嫌いだ。ちっとも面白くない」と言い切っているのと少しだけ共通しているように思う。私はファッションが好きというのじゃなく、「ファッション・デザイナーが表現する独自の世界」が好きなのだ。
それだけに、いわゆる「ファッションファッションした世界」にはまったく馴染めない。自分のスタイルも、いわゆる「ファッション好き」の格好とは全然違う。
今の時代における「ファッション」の意義というのは、その辺りに見出さなければならないのだと思ってしまうのだよね。その意味で、アニエス・べーの主張には大きく共感してしまう。
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コメント
tak さん
「アニエス・べー」、久しぶりの名前です。
遥か昔、20代の頃、仕事で東京に行く度にチャンスとばかりに
新宿や原宿でブティック巡りをしたものです。
寛斎、イッセイ、ケンゾウ、ヤマモトヨウジ、川久保玲…
懐かしいなぁ。
投稿: さくら | 2025年4月16日 22:16
さくら さん:
当時、私はほとんど「関係者」でしたので、特別割引価格(今のユニクロと同じぐらい)でコムデギャルソン・オムなどを買ってました。 (^o^)
投稿: tak | 2025年4月17日 08:52