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2025年4月 2日

新小学生の 4人に 1人が和式便器を使えない

時事通信に "「入学前、和式便器に慣れて」 4人に 1人「使えない」― 新小学生向け、専門家訴え" という記事がある。学校の和式便器は、新小学1年生にとって大きな壁になってしまうことがあるんだそうだ。

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昔話になってしまうが、私が小学校に通っていた昭和 30年代はトイレと言えば水洗式でない「ボットン(汲取式)トイレ」がフツーだった。そしてとくに学校トイレというのはかなりオンボロで、見るからに汚らしいものが多かったのである(なにしろ、こんな感じだったのだから)。

当時の男の子たちは「学校ではウンコをしない」ことに決めていて、たまに下痢なんかしちゃうと大便所に入るのがマジで苦痛だった。常に大便所を使うしかない女の子たちは、ずいぶんイヤな思いをしていただろう。あるいは、女子トイレの方はまだマシだったのかなあ。

そして日本のトイレが和式水洗トイレに置き換えられつつあった昭和 40年代、今となっては信じられない話だが「水洗トイレは嫌い」とこぼす日本人が少なからずいた。とくに私の親の世代に多く、彼らは「慣れたボットン・トイレの方がマシ」と思っていたようなのである。

そのココロは、「ボットン・トイレ」なら排泄物は遙か下の方に落ちるのだが、水洗トイレだと、水で流すまでは自分の尻のすぐ下に生々しくとどまるのが苦手ということのようだった。要するに「和式水洗便器」というのは「野グソ」に近い感覚を人に強いるものなのだね。

こう考えると、最近の子供たちが和式トイレを嫌がるのは、単に「しゃがむのが苦手」というだけの話ではないとわかる。「抵抗はあるが使用できる」という回答が半数を超えるという事実を見てもそれは明らかだ。

彼らが「抵抗」を覚えるのははっきり言って、「しゃがむ」という行為より「野グソ感覚」に対してなのだろう。この「抵抗感」のとくに大きい 4分の 1が、率直に「使用できない」と回答しているわけだ。

そもそも「和式水洗便器」というのは、世界的にはかなり特殊な形態というほかない。中には「これがいい」という人もいないではないのだが、ここまで来てしまうとやはり洋式に置き換わるのが自然なのだろうね。

 

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