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2025年7月10日

セミの鳴かない夏ってのがあるようなのだ

RSK 山陽放送が "「セミが鳴いていない!?」空梅雨と急激な暑さで羽化に失敗か「35℃を超えるとあまり鳴かなくなる」" という話を伝えている。今年はどうやら、セミが羽化に失敗したケースが多いようなのだ。

250710

私は和歌ログで先月下旬頃に「この暑さ受け入れ難きは蝉の声せぬうちゆえと気付きたるなり」(20日付)、「蝉の声聞こえぬままで西日本梅雨明けせりとニュース告げゐる」(27日付)と、セミの声が聞こえないことを気にした歌を 2度詠んでいる。セミが鳴かないうちから暑すぎたということだ。

この歌を詠んだ頃は「月が変わればセミも鳴き始めるだろう」と思っていたのだが、7月 10日の今日になっても、鳴き声は一向に聞こえてこない。「これはどうやら、おかしなことになってるぞ」と気付いた今日、山陽放送の記事が目にとまった。どうやら 6月中の気候が災いしているようなのだ。

この記事は、虫の生態に詳しい東洋産業の大野竜徳さんの次のような見解を紹介している。

  • 今年は春先は涼しかったが、5~6月の平均気温は都市部では平年並みかやや高めだった。

  • ただ、今年は梅雨が短く、体感的には 6月中旬から後半にかけて涼しい日が多く、その後一気に暑くなった。

  • セミの羽化には地温が 18~23℃程度に達することが重要とされているが、特に都市部で多いアブラゼミやミンミンゼミは、地温 20℃以上が数日続かないと、羽化のスイッチが入りにくい。

  • さらにクマゼミは特に温暖な地域を好むため、涼しい日が続くと羽化が遅れやすい傾向がある。

早く言えば、今年は涼しい時期が長く続き、急に暑くなったことで一気に地温も上がりすぎたため、セミが羽化のタイミングを掴み損ねたのかもしれないということだ。さらに梅雨が短かったので、地下で樹液を吸うセミの幼虫は、栄養不足になったのかも知れないという。

結論として、都市部ではセミが羽化のタイミングを取り損ねてしまった可能性があり、今後涼しい山間部では羽化が行われてセミの声が響くようになるかもしれないというのだ。

いやはや、それにしてもセミの声の聞こえない猛暑というのは、本当に違和感だよね。

【2025年 7月 15日 追記】

つくば近辺ではまだ聞いていないが、九州出張の最終日、7月 13日に別府でアブラゼミの鳴き声を聞いた。

【同 7月 22日 追記】

つくばの里でも、ようやく蝉の声を聞いた。朝にミンミンゼミ、夕方にニイニイゼミだったと思う。

 

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自然・環境」カテゴリの記事

コメント

我が家の隣にある小さな公園では、例年、朝夕は盛んに鳴いていても日中最も暑い時期にはあんまり鳴いていないので、記事中にあるように、あまり気温が高すぎると鳴かないというのはありそうです(そういえば蚊もあまり気温が高いと行動できないらしい)。

しかし、そもそも羽化できないとなると…。

「沈黙の夏」ですか…。

投稿: 山辺響 | 2025年7月11日 08:36

山辺響 さん:

生物としての持続性まで心配になりますよね。

投稿: tak | 2025年7月11日 11:02

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