マグロもイワシも高級魚だったり大衆魚だったり
かの高田渡の歌に『鮪に鰯』というのがある。詞は山之口漠という詩人の同名の詩(参照)で、「鮪の刺身を食いたくなったと/人間みたいなことを女房が言った」という、ちょっと衝撃的(?)な歌い出しだ。
この歌、高級魚のマグロを食いたとは思ったものの結局は大衆魚のイワシに落ち着いてしまったという「貧乏」をテーマにしたものと思っている人も多いのだが、実はもっと社会的なメッセージも秘められている。
それは「死んでもよければ勝手に食えと」「亭主も女房も互いに鮪なのであって/地球の上はみんな鮪なのだ」「鮪は原爆を憎み/水爆にはまた脅やかされて/腹立ちまぎれに現代を生きているのだ」という歌詞に表現されている。
1946年から1958年までの間、米国によるビキニ環礁での原爆・水爆実験の影響で、この付近で獲れたマグロなどが食べられなくなったことがある。1952年生まれの私はほとんど覚えていないが、この歌のメッセージとしてはこっちの方が大きいのではなかろうか。
とはいえ「高級魚/大衆魚」というテーマも確かに織り込まれていて、そこがこの歌の魅力でもある。結局はイワシに落ち着いてしまうという哀しさだ。
高田渡自身がビデオの冒頭で語っている「某反核集会」の主催者は、この歌を単にみっともない「貧乏ソング」と思ってしまったのかも知れないね。あるいは頭のお堅い日共系だったのか。
「マグロなんてその辺の回転寿司でも安く食えるし、スーパーでも気軽に買えるよ」と言う人もいる。マグロにもランクがあり、高級寿司店などで供されるのは「本マグロ(クロマグロ)」と言われるもので、メバチマグロやビンチョウマグロなどは比較的リーズナブルに買えるらしい(参照)。
ただ私は環境問題の視点から「ウナギとマグロは食わないことにする」と宣言している(参照)ので、高かろうが安かろうが別にどうでもいいことなのだがね。
ちなみにイワシの方も最近資源が減ってしまったらしく、結構お高い値段が付いてしまっているようだ。近所の回転寿司では、イワシが供されなくなっているぐらいだし。
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コメント
マグロに関しては10年来の国際的な漁獲規制が功を奏し、資源量は回復してきています。環境面を心配することはなさそうです。
https://www.wwf.or.jp/activities/statement/5689.html
いま問題はサンマ・サバ・イワシなどで、規制が無意味だったりそもそも無かったり、とりあえず中国のせいにしたりと、散々なようです。このかたの記事をよく読みます。
https://toyokeizai.net/list/author/%E7%89%87%E9%87%8E+%E6%AD%A9
投稿: らむね | 2025年8月25日 19:10
らむね さん:
おお、私の 12年前の「マグロ食わない主義」が功を奏しましたかね (^o^)
最近は、サンマ、サバ、イワシが高くなったり安くなったり、売り場から姿を消したりと、かなり不安定みたいですね。
私は肉でなく魚介類をタンパク源としているので、気になります。片野 歩さん、フォローしときます。情報、ありがとうございます。
投稿: tak | 2025年8月25日 23:30