「ホームタウン」というネーミングが見当外れ過ぎたよね
"JICA、アフリカ「ホームタウン」事業の撤回発表… 誤情報拡散し自治体に苦情殺到「過大な負担」" という記事を読んで「ほぉら、やっぱりね」と思ってしまった。この構想が発表された時点で、「ホームタウン」という名称が見当外れ過ぎるんじゃないかと感じていたからである。
この事業はアフリカとの人材交流によって視察や研修を促進することが目的だったのだが、発表直後から「移民が増えて治安が悪化する」といった誤解に基づく情報が SNS で拡散してしまったのだという。そのため指定された 4市に苦情が殺到し、事業の継続が困難になってしまった。
このニュースだけ見ると、よく調べもしないで苦情電話してしまう方が問題のようだが、私はそうとも言い切れないと思う。というのは「ホームタウン」なんて聞いたら、私だって自分の地元が大勢の移民に乗っ取られてしまうんじゃないかと誤解してしまいそうだからだ。
"Hometown" というのは、「地元」とか「故郷」とかいう意味だから、決して人種差別するわけじゃなくアフリカでもヨーロッパでも同じことである。いくらなんでも突飛すぎるネーミングだ。
ここは「国際交流拠点都市」とか「フレンドシップ・タウン」とかいう無難なネーミングにしておけばよかったのにね。
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コメント
「良く調べないで騒ぐのは軽率」というスタンスに立って報道をしているメディアがほとんどですが、「ホームタウン」という言葉のニュアンスからはそのように受け取られても仕方のないなワードを使用したJICAのセンス欠如に呆れています。
そもそも、日本語で十分な言葉があるのに、わざわざカタカナ語に直してネームづけするのがかっこいいと思っているのでしょうかね?
そろそろ、何でもかんでもカタカナ語に言い換えるのは止めて、古来より豊富な語彙で花咲いた日本文化の良さを思い出して欲しいものです。
あっ、私は決して国粋主義者ではありません。
投稿: K.N | 2025年9月26日 22:39
K.N さん:
>「ホームタウン」という言葉のニュアンスからはそのように受け取られても仕方のないなワードを使用したJICAのセンス欠如に呆れています。
本当にその通りですよね ^^;)
>そもそも、日本語で十分な言葉があるのに、わざわざカタカナ語に直してネームづけするのがかっこいいと思っているのでしょうかね?
思ってるとしか考えられませんね。
投稿: tak | 2025年9月27日 17:08
「ホーム」を使いたければ、second home と言っておけばよかったのに。ラグビーではときどき聞く表現です。2019年のワールドカップでは、ウェールズ代表が北九州市を拠点にしていて、北九州の人たちはウェールズの anthem や愛唱歌を覚えて歌い、ウェールズチームを歓迎した、みたいに。
もっとも、この一件で騒いでキャンセルさせたのは、排外的な考えの人が中心、という点は揺るがないようですね。
投稿: 山辺響 | 2025年9月28日 16:24
山辺響 さん:
>「ホーム」を使いたければ、second home と言っておけばよかったのに。
なるほど。
>もっとも、この一件で騒いでキャンセルさせたのは、排外的な考えの人が中心、という点は揺るがないようですね。
それは根底にありますね。
投稿: tak | 2025年9月28日 18:38