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2025年10月に作成された投稿

2025年10月31日

2025年「赤ちゃんの名前ランキング」を巡る冒険

Livedoor News に "たまひよ「赤ちゃんの名前ランキング」発表、男女 1位や 2025年の傾向は?" という記事があるので、ちょっと覗いてみた。今年 1月 1日から 9月 15日に生まれた子ども約 16.6万人の名前を調査・集計したものなんだそうだ。

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この 16.6万人というサンプル数はどの程度のものなのかというと、今年上半期の出生数はおよそ 33万人で(参照)、9月半ばまでとすると 40万人ぐらいだろうから、日本全体の出生数の 40%ほどをカバーしたと思えばいいようだ。いずれにしても大変な作業だったろう。

こんな手間のかかる調査をした「たまひよ」って何かと思ったら、妊娠・出産・育児雑誌の「たまごクラブ」「ひよこクラブ」(ベネッセコーポレーション)のことなんだそうだ。へぇ、こんなふうに縮めて言うとはちっとも知らなかったよ。その辺の小さな出版社ではできなかったかもしれない。

で、ベスト 10の表を見ると「今どきの名前」がズラリとならんでいる。一時の「キラキラネーム」ほどではないのだろうが、私なんかにはそれほど大きな違いは感じられない。

驚いたのは、男の子の 1位が「碧」(主な読み「あお」)ということだ。70歳を過ぎた私の感覚では、「あお」と言ったらモロに「馬の名前」である(参照)。『小諸馬子唄』に登場する馬の名前も「あお」なんだが(参照)、近頃は自分の子にこの名前を付けるのに抵抗がないのかなあ。

そして女の子の 1位は「翠」(主な読み「すい」)なんだそうだ。唐突ながら『スーダラ節』のヒットは遠い昔になってしまったのだとしみじみ感じてしまう。なにしろ半世紀以上前の曲で知らない人も多いだろうから、下に貼っておく。

それにしても漢字一文字の名前が多い。これもまた流行りというものなのかなあ。(スーダラ節の植木等も一文字名前だが)

 

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2025年10月30日

11月は気温高めで推移するらしいのだが

ちょっと前までは 10月末から冷え込むと言われていたが、最新の長期予報は下の図のように 11月はむしろ気温高めで、冷え込むのは 12月からとなっている(参照)。とにかく温暖化傾向はしっかり健在で、冬の来るのが遅いようなのだ。
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関東の今日の空は晴れ渡っていて、朝晩はそれなりに寒いものの真昼になれば家の中なら Tシャツ 1枚で充分なほどだ。一日の気温差が激しいので、風邪を引かないようにと呼びかけられている。

最近は「風邪ひき指数」なんてものがあって、気温と湿度が低い日にはこの指数が大きくなり「風邪を引きやすいので注意」との呼びかけとなるらしい。今日の数字はこんな具合なんだそうだ(参照)。

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東京の指数は「30」だが、広島と高知がどういう理由か知らないが札幌と同じ「60」となっている。さらに新潟の指数は「70」だ。なかなか油断がならない。

ちなみに来月は中旬に長野に出張することになっている。「11月は冷え込む」という予報だった頃に決まったので、「厚手のダウンジャケットでしっかり防寒対策をしなければ」と覚悟していたのだが、一転して「暖かめ」なんてことになってしまったので、何を着て行けばいいのかわからなくなっている。

さらに下旬は 4泊 5日で九州と四国に行かなければならないので、着ていくものがさらにわからない。12月も近付く時期なので、南国だからと言って油断すると寒さに震えてしまうことになりかねないし。

夏はとにかく暑くて大変だったが、季節の変わり目もまたなかなか大変だ。しっかりと天気予報を聞いて出かけよう。

 

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2025年10月29日

ミル付きコーヒーメーカー、慣れた機種を買い直した

メチャクチャ凝りまくっているというわけではないが、ほとんど毎日自分でミル付きコーヒーメーカーで豆から挽いて飲むという程度にはコーヒー好きである。これまで長年に渡って使ってきたのは、東芝製の HCD-L50M (下の写真)という機種だ。

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ところがこれ、先月末にミルの部分が壊れて動かなくなってしまい、買い換えることにした。Amazon のサイトで検索すると ¥7,860 という値段で買えるのだが、それだと届くまで 2日ほど我慢しなければならないので、近くの K's 電機で買ってくることにした。

ところが売り場に行くと使い慣れた HCD-L50M が見当たらず、やたら高級な 3万円とか 5万円とかいう機種がズラリと並んでいる。自分としてはそこまでこだわっているわけじゃないので、比較的リーズナブルな象印製の EC-CD40- TD(下の写真)という機種を買って帰った。

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値段は店頭割引が効いて、税込みで税込み ¥8,801。HCD-L50M よりちょっとだけ高くついたが、まあ当日中にコーヒーを淹れて飲めるからいいだろうと妥協したわけである。

ところが実際に淹れて飲んでみると、使い心地もドリップされたコーヒーの味わいも、今イチなのである。象印に恨みがあるわけじゃないが、これにはガッカリしたと言わせてもらう。

味わいに関しては、先月 10日からほぼ 2週間の入院なんて経験をしてしまった(参照)ので、体調のせいで自分の味覚がおかしくなっているのかとも思ったが、どうやらそういうわけでもない。入院中もまともにコーヒーを飲んでいた(参照)のに、自宅で飲むコーヒーは物足りないのである。

それに使い心地も不満だ。ジャグ(写真右側のガラス容器)は余裕で 4杯分の容量があるのに、写真左側のミルの容量が小さく、2杯分の豆を入れるだけで一杯になってしまう、3杯飲もうと思ったら豆を 2回轢かなければならないって、ちょっとおかしいだろうよ。

遂に我慢できなくなり、このほど使い慣れた東芝の HCD-L50M を Amazon で注文し、今日の昼に届いたのである。朝に既に 2杯飲んでしまっていたが、そこはそれ、さっそく箱を開けて取り出し、改めて 2杯分淹れて飲んでみると、あの懐かしい味わいでちゃんと美味しいじゃないか。

そういえばドリップにはちょっと時間がかかるが、できたコーヒーの色も濃い。象印で淹れるとあっという間にできるが、ちょっと薄い気がしていたから、味覚がおかしくなっていたわけじゃないと確信した。なにしろほとんど毎日のことだから、ストレスなくちゃんとしたコーヒーを飲めるのはありがたい。

というわけで、やっぱり自分の慣れ親しんだ製品を使い続ける方が安心と学んだ次第である。ちょっと余計な授業料を払ってしまったが。

【同日 追記】

アメリカンの好きな人は、象印の方を選べばいいかもしれないと言っておく(象印の名誉のために)。

 

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2025年10月28日

人間とクマとの「暮らしの境界線」というもの

東北などの地域を中心に、人里どころか市街地にまでクマが現れて人身被害につながっていることが大きな問題となっている。秋田県は自衛隊の出動要請まで検討しており(参照)、自衛隊もそれを受けることになりそうだという(参照)。私の生まれた山形県庄内(酒田市)も他人事じゃない(参照)。

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こうした中で、信濃毎日新聞の "山に囲まれた町で熊の目撃情報が半減 捕獲も激減 人間との暮らしの境界線を管理する「ゾーニング」の効果か" という記事が注目される。無闇に「駆除」するだけでなく、クマと人間との間に緩衝地帯を設けてそれを両者の生きていく上での「境界線」にするというのだ。

よく考えてみれば、クマ問題での自衛隊出動が実現したとしてもそれは根本的解決にはならない。これまで自治体が主体となってやっていた「クマの駆除」(捕獲して山奥に放す作業)を肩代わりするのみで、「クマが出てこないようにする」ための根本策にはならないだろうという気がするからだ。

その点、記事で紹介された長野県箕輪町の取り組みは画期的だ。今年 6月からクマの目撃が多かった地区にやぶの刈り払いの補助金を出すなど対策を進めた結果、刈り払われた地帯が「ここから先は、キミたちクマとは別の世界だから入らないでね」と示す「ゾーニング効果」を発揮しているようなのである。

その結果、本年度のツキノワグマの目撃が 24日時点で 9件にとどまり、昨年度の 19件から半減しているという。日本の多くの地域で目撃が急増していることを考慮すれば、実質的には単純数字で「半減」という以上の大きな効果と言っていいだろう。

もちろん、この「ゾーニング」だけではクマが人間の生活地域に侵入することを防ぐための完全な対策にはならないだろうが、やらないよりはずっといいというのは結果が示す通りだ。というわけで、自衛隊の力を借りるというならこうした作業もお願いすればいいと思ったりするのだよね。

人使いが荒いと言われてしまいそうだが。

 

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2025年10月27日

高市政権、案外長続きしちゃったりして

「高市総裁 - 高市首相」が実現してからというもの、右側からの「大歓迎」的反応の一方で、新聞や雑誌などでは「高市政権は短命だろう」という記事が目立つ。「支持率下げてやる」騒動を持ち出すまでもなく、マスメディアの世界にはシンプルな高市嫌いが多いようだ。

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短命予測は公明党との軋轢で新政権の枠組みが不透明だった今月初め頃の記事に多いが、下旬になってもまだ見られる。

新総裁の高市早苗氏を待ち構える悪路、初の女性首相が短命政権になるかも…注目の人事はどうなる (10月 4日 読売新聞)
一歩間違えば "短命政権" に終わる可能性も… 高市政権を待ち受ける「地雷だらけ政局」の正体 (10月 6日 東洋経済)

高市早苗 新首相 総理の座を"ゲッツ!"「百日天下」が濃厚 "トホホな理由" (10月 24日 Friday)

甚だしくは「高市総裁が総理になれない可能性」(10月 11日 日本テレビ)という見出しまで躍ったほどで、当人も講演で「総理にはなれないかもしれない女」なんて自虐コメントを発したりしたのは、ちょっとしたヒットだった。

ちなみに SNS 界隈では私自身もしっかりと「高市嫌い」と思われているようだが(参照)、「短命予測」に限っては違和感を覚えてしまう。というのは、彼女が従来の自民党政治にちょっとした改革的要素を加え、それが受け入れられるのではないかという気がするからだ。

彼女の右翼志向にはアブナいものを感じないわけではないが、先の所信表明演説では思ったほど色濃く打ち出されていない。むしろ経済政策や政治改革の面で、これまでの自民党が実現できなかった新しいやり方への可能性を匂わせている。

まあ、当ブログの 24日付 "「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」って、何だろう?" という記事で触れたように「雰囲気のもの」が色濃いという危惧はあるわけだが、あの安倍政権だって「雰囲気」だけであれだけ続いたことを思えば、まったく短命で終わるとも思われない。

なにしろ自民党総裁選で競ったのが小泉進次郎だったというほどの人材不足だし、立憲、国民もご覧の通りの及び腰なのだから「案外長続きしちゃったりして・・・」という気もしてしまうのである。

その意味で、nippon.com の "高市首相の登場:「安倍路線」純化の方向へ" という記事は、いろいろな方向から注目しておいていい。

 

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2025年10月26日

ダウンウェアもきちんと洗おうね

今月初めは最高気温 25℃ 以上の「夏日」がフツーにあったのに、先週後半からは朝晩に暖房を入れるほどになった。そんな中で、東北の仙台からちょっと脱力してしまうようなニュースが流れてきた。

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"地下鉄仙台駅の「刺激臭がする不審物」 正体は落とし物のダウンジャケット" という、一昨日午後の話だ。「通行人から消防に通報がありました」というほどの異臭だったのだから、何か危険な薬物ではないかと疑うのも道理だが、実際はこんなことだった。

消防が検知器を使って調べたところ有害な物質などは検出されず、臭いのもとはダウンジャケットに残っていた体臭とみられています。

スゴいなあ。一体何シーズンにわたって洗濯もせずに着続けたんだろう。

持ち主自身が異臭に耐えかねて置きっぱなしにしたのだとしたら、あまりと言えばあんまりの話だ。出動した消防官たちは、ことの次第がわかった後でさぞ脱力してしまっただろう。

ちなみに世の中にはダウンウェアは洗濯できないと思っている人もいるようなのだが、それは完全に誤解である。ネット検索すると「ダウン用の洗剤で手洗いする」なんてもっともらしく書いてあるページもが多いが、実際には洗濯機の「弱」設定でもほとんど問題なく洗って脱水できる。

最近はユニクロなどでかなり低価格のものが買えるので、ダウンウェアは使い捨てみたいに考える人までおり、世の中変われば変わるものと思うほかない。昔は結構「貴重品」みたいなものだったから、洗いながら大事に着たものなのだよ。

 

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2025年10月25日

「モビリンク」の実際の使い心地レポート

今月 17日付の "トヨタ開発のカーナビ「モビリンク」をインストール" という記事で、実際に裏磐梯で使った後で使い心地をレポートすると書いていたのを忘れていた。帰ってきてまだ 2日後でそんなに時間が経っていないから、ちょっと遅めだが許していただこう。

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つくばの自宅を出発して裏磐梯の諸橋近代美術館に着くまで、ずっとモビリンクを使っていたが、不満はほとんどなかった。裏磐梯に近付いてから表示より手前で高速道路を降りたのだが、表示が一瞬にして一般道の最適な道路の案内に変わったので戸惑うことはまったくなかった。

ずっと広域表示にしていても、曲がり角に近付くと自然に拡大表示に切り替わって曲がる場所を間違えにくくなる。そして曲がってしまえばすぐに広域表示に戻るので、ストレスがない。

画面表示は指で触れることで簡単に切り替えることができるのだが、そんなわけで出発時に目的地を設定してしまえば済むので操作は楽だ。

さらにインターネットによって常に最新のデータになっているので、新しい道でも目的地でも大抵すぐに検索できる。「目的地が見つかりません」なんて表示が出ることは滅多にないので、本当にありがたい。

ただスマホ画面はやや小さいので、元々付いている大きめの画面のカーナビと並べて補助的なものとして使えば、かなり有効だろうと思う。

より詳しい情報を得たい場合は、GO OUT の「話題の無料ナビアプリ『moviLink』をクルマ&キャンプ好きがガチ査定。座談会で開発者を直撃!」という記事がかなり参考になるだろう。

 

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2025年10月24日

「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」って、何だろう?

昨夜、裏磐梯の旅から戻ってネットでニュースを検索すると、"高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す」…5日後にトランプ氏が来日" というタイトルの 22日付の読売新聞記事が見つかった。

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記事には次のようにある。

首相はこの日、「世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻すために、信頼関係を作り、日本が何をやりたい国なのか、しっかり発信したい」と述べた。

うぅむ、わからん。「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」って何だ? 表現が「雰囲気のもの」に流れすぎていて具体的に何を意味するのか伝わってこない。さらにそれを「取り戻すために」なんて言ってるが、そもそも日本外交が「世界の真ん中で咲き誇った」なんてことが過去にあったとも思われない。

何となく「キャッチーな表現」みたいに受け取られてしまったのか、日本のジャーナリズムではこれを見出しにした記事が何本か見つかったが、英語に翻訳しようなんて思ったら一苦労だ。試しに "Takaichi/diplomacy/flourish" (高市/外交/咲く)のキーワードで検索してみたが、全然ヒットしない。

日本経済新聞の調査によれば高市内閣支持率が 64%にも昇ったというが、この数字も「雰囲気のもの」みたいな気がしてしまうのだがなあ。

どうも世の中(の一部)が浮かれてるみたいで、こんな時は何だかんだ言ってもしょうがないからこの辺にしておこう。

【10月 25日 追記】

「高市嫌い」と思われているらしい私だが、立憲民主党の小西ひろゆきという議員が所信表明演説中のヤジに関して SNS で「ヤジは非常に重要な国会議員の議会活動です」なんて発言しているのを見ると、相対的に高市首相の方がずっとマトモに見えてしまうよ(参照)。あのヤジは完全に「逆効果」だ。

 

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2025年10月23日

裏磐梯の旅から戻って、大規模風力発電所に気付いた

裏磐梯への旅から戻った。当地への妻と一緒の旅はこれで 4回目なので、裏磐梯スカイラインと絶景「浄土平」、諸橋近代美術館、猪苗代湖、おいしい蕎麦屋など、訪れるべき名所はほとんど手の内に入ったような気さえしていたが、よく考えてみればまだまだ見るべきところは残っているようだ。

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上の写真は、猪苗代湖畔の "TARO CAFE" から見た猪苗代湖だが、帰宅してからよく見ると、対岸の高原上に風車らしきものが並んでいる光景に初めて気付いた。下がその拡大写真だが、どうやら風力発電装置のようなのである。

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これ、猪苗代湖の南、布引高原にある「郡山布引高原風力発電所」というところの風車群らしいのだ。名前は聞いたことがあるが、猪苗代湖の北側から見えるなんてちっとも知らなかった

調べてみると、22基の風車を擁する日本最大級の風力発電所であり、夏はヒマワリ、秋はコスモスなど、季節の花々が楽しめる名所なのだそうだ。ふぅむ、今度訪れる時は足を伸ばしてみたくなった。

というわけで、今日は長時間のドライブで疲れてしまったので、この辺で失礼。

 

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2025年10月22日

裏磐梯、諸橋近代美術館のダリ・コレクション

妻と裏磐梯に来ている。珍しく仕事抜きの観光だけを目的とした旅で、裏磐梯で決まって訪れるのは、ダリのコレクションで知られる諸橋近代美術館である。

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今回の展示は「よりみち展~美術のみかたが広がるよもやま話」と称するもので、ダリの作品をアルフレッド・シスレー、ポール・セザンヌなど、様々な作家のものと対比しながら「美術の歴史的な軌跡とその背後にある物語や技法、作家の人間性などを紹介」している。いつもの展示とはちょっと味わいが違う。

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【この画像からのリンクは 11月 9日(日)まで有効】

この美術館はこれまで何度も訪れているが、来る度にそれまで見たことのなかったコレクションに接することができて、ダリという作家の奥の深さを知ることができる。今回はいろいろな作家の作品と対比させながら新しい見方ができた。なかなか得られないチャンスである。

ちなみにこの美術館のティー・コーナーで供されるコーヒーは、めちゃくちゃ旨い。1杯 750円とちょっとお高いが、試してみる価値は十分にある(参照)。それから館内の Wifi の案内には、上の写真のようにダリの独特の髭の形が加えられていて、なかなか凝っている。

 

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2025年10月21日

日本人って何でも小さくするのが好きとは思っていたが

くらテク(「くらし生活を変えるテクノロジー」の略なんだってさ)というサイトで "指輪サイズの「G-SHOCK」発売 ちゃんと耐衝撃構造に20気圧防水" というニュースを見つけて驚いたというか、なかば呆れてしまった。日本人って何でも小さくするのが好きとは思っていたが、ここまでとはね。

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これは小さな時計だが、日本人の作り出した「小さいモノ」ってほかにどんなのがあるのかとググってみたところ、AI が選んだ「小型発明の代表例」として、こんなようなものが出てきた。

  1. ウォークマン
  2. 絵文字
  3. リチウムイオン電池
  4. ポケット電卓
  5. QRコード
  6. ホッカイロ
  7. パルスオキシメーター

へぇ! ってなもんである。「ウォークマン」と「ポケット電卓」は今となってはほとんどスマホに集約されてしまったが、機能としてはなくてはならないものだ。

さらに「絵文字」は「なるほど、日本人ならではだよね」という気がする。AI による説明では「1990年代後半に、栗田穣崇氏が開発した携帯電話向けのデジタルアイコンです。当初は日本の携帯電話会社が提供していましたが、現在では世界中のモバイルデバイスや SNS で広く使われています」とある。

「パルスオキシメーター」というのは「1970年代に日本光電工業が開発した、指先から動脈血酸素飽和度を測定する小型医療機器です。小型化・簡便化が進み、医療現場だけでなく、在宅医療やコロナ禍での健康管理にも活用されました」とある。よくわからないが、なにしろ重要なものなんだろう。

指輪サイズの G-SHOCK の話に戻るが、もしかしたらこれがきっかけとなって「腕時計」ならぬ「指時計」というものが市民権を得るなんてことにつながるかも知れない。世の中、どんなものが出現してくるか知れたものではない。

とはいえ、個人的にはまず買わないだろう。哀しいことに近頃老眼が進んでしまって手元の小さい文字なんて読めそうにないからである。上に紹介した写真を見ても、まず無理だ。老眼というのは近づけるとはっきり見えにくいし、離してしまったら遠すぎてわからない。

そんなわけで、これはたとえ売れたとしても若者専用グッズということになりそうだ。14,300円(実売価格はもっと下がるだろう)というのは、案外買いやすい値段だし。

40歳を過ぎた人には、「買った当座は大丈夫でも 10年ぐらい経ったら見えにくくなってしまう可能性が高いよ」と忠告しておきたい。

【同日 追記】

「指時計」と称するモノって、既に結構市場展開されているのだね(参照)。知らなかった。ただいずれにしても今日の今日まで知らなかったのだから、市場に定着するにはまだまだ手間がかかるのだろう。

 

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2025年10月20日

「三隣亡(さんりんぼう)」を巡る冒険

昨日付の「このブログ、連続 8,000日の毎日更新を達成」へのコメントで、らむねさんが「三隣亡」に関する YouTube ページを紹介してくれた。曆に出てくる日で「さんりんぼう」と読む(参照)。

そういえば田舎でよく見られる十二支だの暦日だのが表記された曆で、「さんりんぼう」という文字を見ることがある。私の実家で鴨居にかけていた昔ながらの日めくりにも書かれていたが、記憶する限りではひらがな表記だったので、「三隣亡」という漢字はこの年になるまで知らなかった。

この言葉のウンチクに関しては、上に掲げた YouTube 動画を再生すれば大体のところは理解することができる。なんでも「三隣亡」の日に住宅を着工すると、三軒隣まで滅ぼしてしまうという言い伝えらしいのだ。

おもしろいのは、この迷信がほとんど我が郷里の山形県(とくに庄内地方)のみで盛んということだ。何しろ「三隣亡の日」だけでなく、「三隣亡の年」まであるというのである。さすがにそこまでは知らなかったが、そういえばこの言葉、確かに郷里ではよく聞いたが関東ではほとんど聞いたことがない。

さらに言えば「三隣亡」という言葉の意味は詳しくは知らなかったものの、「さんりんぼう」という名のモノに関してはは時々目にすることがあった。住宅の建築現場に建てられた柱なのである。最近はシンプル化され、こんなようになっているらしい(昔はもっと色とりどりに派手だった気がする)。

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「三隣亡の仮柱」と言って、実際の着工の前に柱だけを立て、建て前としては「三隣亡」の日や年を避けたということにするのだ。いやはや、これって二重の意味で「建て前」的である。

そんなのは私が田舎で暮らしていた 70年代以前の習俗かと思っていたが、実はなんとまあ、今世紀になっても健在であるらしいのだ。家を建てるにあたっての迷信というのは、かなり根強いものがあるのだね。

上の動画は第二弾、第三弾まであり、民俗学的見地からかなりわかりやすい紹介をしてくれているので、ちょっと長いが是非ご覧いただきたい。紹介してくれたらむねさんには感謝である。

 

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2025年10月19日

このブログ、連続 8,000日の毎日更新を達成

唐突ながら、当ブログはこの記事で連続 8,000日の毎日更新を達成したことをお知らせさせていただく。22年近く前の 2003年 12月 23日から毎日更新しているので、今日が 8,000日目ということになるわけだ。

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こう書くとかなりの努力のように聞こえてしまいそうだだが、当人にしてみれば文章を書くというのは若い頃から体に馴染んでしまった行為なので、とくにどうということもない。むしろ「ブログ」は今世紀に入って登場した新しいメディアなので、この程度の数字にしかならないというだけだ。

ちなみに連続更新は何より健康のおかげと思ってきたのだが、先月ほぼ 2週間の入院という思いがけない体験をしてしまった(参照)。人生何が起きるかわからないが、入院中も毎日更新を続けられたのはありがたいことだった。

この間の最も忘れられない出来事といえば、2011年 3月 11日の東日本大震災だろう。この日の『今日の一撃』は地震の起きる前に更新していた(参照)のだが、『和歌ログ』の方は地震後の更新だったので、棚から落ちたものでメチャクチャになった床の写真入りで様子を報告している。

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この日の和歌は、「巨大なる力の前の蟻のごとき我にしあれど祈りこそあれ」というものだった。

地震直後は停電が続いたが、夕方過ぎになんとか復旧したのだった。周囲では翌日まで停電が続いた地域も多かったのだから、考えようによってはちょっと奇蹟的な話である。おかげで 2本のブログの連続更新が途切れずに済んだのだが、これって歌に詠んだ「祈り」のおかげだろうか。

10,000日連続更新という大台までは、あと 5年と 7ヶ月ほどだが、その前に今年の 12月 23日に『和歌ログ』と合わせ「2本のブログで 22年連続毎日更新」という記録に到達しそうだ。これっておそらく、日本でただ一人なんじゃなかろうか。

 

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2025年10月18日

「高市総裁」の付き合い切れなさについて

5日前に「日本の政治は、ますます付き合いきれなくなっている」という記事を書いたが、この間に「さらにますます」なんて妙な表現をしたくなるほど日本の政治の付き合い切れなさが増してしまっている。ここまでくれば、「なるようになるさ」と匙を投げるほかない。国民はテキトーにやっていくから。

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「高市総裁」誕生直後は右側の人たちが大喜びで、SNS 上でも「そんなに浮かれて大丈夫?」と言いたくなるほどの単純歓迎コメントが目立った。ところが公明党の連立離脱が報じられたあたりから「ありゃりゃ」と言うほど勢いがなくなってしまい、泣き言や皮肉なコメントが増えている。

「人生万事塞翁が馬」とはよくぞ言ったものだが、政治の世界でこんなに短期間のうちに象徴的に現れるというケースも珍しい。それほどまでに、日本の政治は確たる基盤を失ってしまっているのだろう。

公明党に袖にされた高市自民は、それならばとばかり「維新」との連立を模索したいようなのだが、維新は維新でいろいろなことを言い出してまともには言うことを聞かない姿勢を示している。そりゃそうだ。国政段階で「日本維新の会」が組んでも、大阪では「大阪維新の会」が対立してるのだからね。

そのあたりのことを、読売新聞は "自維連立協議で大阪自民に動揺…「副首都構想は絶対のめない」「維新政権入りなら自民府連は消滅の可能性も」" という記事で報じている。あちらを立てればこちらが立たずというわけだ。

そもそもこの「維新の会」というのが、大阪から遠く離れたつくばの里に暮らす身としてはよくわからない。最初にできたのは「大阪維新の会」のようで、「日本維新の会」より上位というイメージすらあるのだが、Wikipedia には次のようにある(参照)。

大阪維新の会(おおさかいしんのかい、英語: Osaka Restoration Association / One Osaka)は、大阪府の地域政党(政治団体)。国政政党・日本維新の会の母体でもあり、同政党の大阪府総支部でもある。

「母体でもあり、同政党の大阪府総支部でもある」というのがどうもしっくりこないのだが、まあ、その辺はどうでもいいや。日本の政治自体がわけわからなくなっているのだから、こだわってもしょうがない。

いずれにしてもわけのわからないよじれ方の中でどうにかこうにかなっていくのだろうから、現段階でああだこうだと言ってもあまり意味をなさない。混迷のうちに行き当たりばったりの「既成事実の積み重ね」で運営される政治というのはかなり心許ないのだが、ここは眺めているしかない。

それにしても「高市総裁」というのは一部ではかなり望まれていたことのようだが、いざ実現してみると面倒なことが多すぎるみたいなのだね。当人の立脚点はあれほど明確なのに、実際の政治運営ではそれが発揮されそうにない。政治の世界とは、まったくもって因果なものである。

とりあえずは「付き合いきれない」という姿勢を保持しておくに越したことはないようだ。やれやれ。

【同日 追記】

19時過ぎになって、産経新聞が「自民・高市早苗総裁、首相確実に 自・維連立樹立で20日合意へ 維新は入閣せず閣外協力」と報じた。

衆院では、自民の衆院会派の議席数(196)に自民出身の衆院議長を含めた 197に維新の 35を加えても、過半数の233にまだ 1つ足りないが、野党がいろいろゴチャゴチャしているので、決選投票で「高市首相」が実現する見込みだという。

そんなわけで、「付き合い切れなさ」は消えそうにない。

 

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2025年10月17日

トヨタ開発のカーナビ「モビリンク」をインストール

VAGUE というクルマや時計関連の情報に強いニュースサイトで "「じつはグーグルマップよりオススメじゃね!?」アップデートでさらに進化! トヨタが本気で開発した"完全無料" の「カーナビアプリ」最新版を試してわかった使い勝手とは" という記事を見つけて、ちらりと読んでみた。

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実はこのほどクルマを買い換えることになった。中古車を買うので、今使っているクルマのカーナビを外し、購入予定のクルマに付け替えてもらっている。ところが納車は 22〜23日の裏磐梯への旅行に間に合わないので、カーナビを外したクルマで行かなければならない。

iPhone の地図アプリを使えば何とかなるのだが、やはり純正のカーナビと比べれば今イチ使いにくい。そこで、「トヨタが本気で開発した」「トヨタ純正ナビと同じ機能が誰でもスマホで使える」という謳い文句にそそられて、この「モビリンク」というアプリをインストールしてみたのである。

これまで使っていたカーナビにしてもデータが結構古くなってしまっているので、慣れない道を行くときにはこの「モビリンク」を補助的に使えば便利だろうと思っている。

まだインストールしたばかりで実際に使ったわけではないので、その使い心地については触れられない。実際に裏磐梯で使った後なら、しっかりとレポートできるだろうから、お楽しみに。

 

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2025年10月16日

気象庁、今夏の日本の気温は「明らかに異常」だった

時事通信の 9月 1日付のニュースによれば、今夏(6〜8月)の日本の気温は平年を 2.36℃ も上回り、史上最高になったのだそうだ。気象庁は「明らかに異常」とコメントしているらしい(参照)。

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このブログでは 7月 2日の「6月は統計的にもとんでもない暑さだったようだ」という記事で NHKの「6月の全国平均気温 平年よりも 2.34度高く 統計開始以来最高」という記事を紹介しているのだが、3ヶ月の統計ではさらに数値が 0.02度上がっているわけだ。

月別にみると、「6月が 2.34度、7月が 2.89度、それぞれ平年を上回り、統計史上最高。8月は 1.84度上回って、昨年と並ぶ2位だった」とある。7月は梅雨明けが早かっただけにとんでもない暑さだったわけで、27日には「顔合わせ暑いですねが挨拶でその後の言葉続かざる夏」という歌を詠んでいるほどだ。

さらに本日付として「今世紀末に気温 2.6度上昇 各国対策でも ― パリ協定 10年で欧米研究」というニュースまで発表されている。この「2.6度上昇」というのは、日本の平年値を元にしているわけではなく産業革命前との比較なのだが、次のように伝えられている。

分析によると、協定採択前は今世紀末に 4度の上昇が予測されていたが、各国が温室効果ガス排出量の削減対策を打ち出したことで、計画通りに進めば上昇幅は 2.6度まで縮小する見通しとなった。

各国の温暖化対策によって「上昇幅は 2.6度まで縮小」したというのだから、米国のトランプのような温暖化を認めない指導者が台頭すれば、この程度では済まなくなってしまう。「4度の上昇」なんてことになったら、まともに生きていけなくなるだろう。

筑波大学の研究によれば「気温 2℃ 上昇でサンゴ礁が成長不能になり沿岸浸水リスクが増大する」と予測されているので、温暖化によるリスクは単純な「暑さ」だけではないとわかる。より強力な対策を早急に講じなければならない。

 

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2025年10月15日

暑くなったり肌寒くなったりの、季節の変わり目

昨日まで 2泊 3日で南国土佐に滞在しており、つくばの里に戻ってみるとすっかり秋の涼しさだ。先週半ばまでは夏の暑さが残っており、そして高知は今週に入っても 30℃ を越して汗ばむほどの陽気だったから、体がかなり戸惑ってしまっている。

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「いくら何でも、関東はもう本格的な秋になったのだろう」と思っていたのだが、ウェザーニュースの週間天気予報を見ると、実はそうとばかりも言っていられないようで、今週の金曜、土曜の東京は最高気温が 25℃ の夏日に戻ってしまうようなのである。一度涼しくなってからだから、結構暑く感じそうだ。

そして週明けからは最高気温が 20℃ 以下となり、ようやく「まともな秋」だ。西日本も沖縄以外では「夏日」になるようなことはなさそうである。

ところで来週の 22、23日は久しぶりで妻と二人で旅行に行く。行き先はこのところお馴染みとなった裏磐梯だ。天気予報を見ると、この 2日間の郡山市の最高気温は 16℃ で、その奥の会津町まで行くと 10℃ そこそこになってしまう。紅葉が進んで肌寒いぐらいだろう。

近年は夏が長引く一方で秋が短いから、11月に入ってしまうとすっかり冬の様相に変わる。風邪なんかひかないように、体に気を付けて過ごさなければならない時期である。

ただ、最近の南関東は冬と言ってもまともに雪が積もるなんてことはなくなったから、10年ぐらい前までと比べればやっぱり「温暖化している」と言うほかないのだろう。

 

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2025年10月14日

トランプによる関税アップがハロウィーンにまで影響

近頃ショッピングモールで買い物をするとあちこちにカボチャのお化けがぶら下がって笑っているので、「ハロウィーンが近いのだな」と思っていたのだが、その日が来たというニュースはなかなか流れない。そういえば、ハロウィーンは 10月 31日だったんだ。なんだ、まだ半月も先じゃないか。

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日付調べのついでに、「今年のハロウィーン商戦、トランプ関税が直撃 輸入負担増大、商品は値上がり」という記事が見つかった。当初は「値上がりなんて前々からしてるじゃないか」と思ったが、この記事は米国の話のようで(元記事はこちら)、今年のハロウィーン商戦は例年に比べてしんどいのだそうだ。

ただ、しんどいのはハロウィーン業界だけではない。本日付の Bloomberg ニュースに「トランプ関税の 55%を米消費者が負担、物価上昇見通し-ゴールドマン」(元記事はこちら)という記事がある。関税が上がる以上、末端価格まで影響するのは当然だから、最終的には消費者にしわ寄せがいくわけだ。

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冒頭で紹介した記事の末尾には、カリフォルニアのハロウィーン関連商品製造・輸入業者、クリス・ゼフロさんが次のように語ったとある。

「本当に製造を米国に戻したいのなら、製造業がここから去った理由に目を向けなければならない」
「国外の工場を使う企業を罰するのではなく、企業に製造するインセンティブを与えるべきだ」

まったくその通りで、関税を上げさえすれば単純に国内製造が再興するわけじゃなく、値上がりによって消費者負担が増えるばかりだ。米国の単純トランプ支持者たちはそのあたりにちゃんと気付くべきだろう。

米国のハロウィーンが低調になりそうだからといってどっと渋谷に押しかけたりしないように(参照)、米国の皆さん、そのあたりよろしく。

 

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2025年10月13日

日本の政治は、ますます付き合いきれなくなっている

昨日に出張で高知入りしてから結構忙しく、しっかりとニュースをチェックしている時間がなかった。仕事が一段落した今日の午後にここ 2〜3日の政治ニュースを集中して覗いてみたのだが、結果としては「最近の政治状況はさっぱりわからない」と、「わからなさ加減の確認」に終わってしまった。

上に紹介した ANNnewsCH の本日付ニュース 「"高市総理" 不透明に公明離脱 自民党内から責任問う声『総裁選やり直し』も」というビデオは妙な言い方だが、この間の「わからなさ加減」をかなりわかりやすく解説してくれている。

高市新総裁は今後の運営として「適材適所の人材配置と物価高対策」について言及するのみで、今回の公明党の連立離脱についてはまったく触れていない。要するに今後の具体的方策については、手をこまねいているだけと見るほかない。

一方で、自民党内からは「反高市/反麻生」的発言が出始めており、船田元氏からは「高市さんに一旦退いてもらって、総裁選をやり直し」なんて掟破り発言まで飛び出している。まさに言いたい放題だ。

「高市新総裁」決定以来 SNS で大喜びしていた右派も、ここに来てちょっと混乱し始めているようだ。世の中とは何があるかわからないもので、一時的な動向や憶測で単純に浮かれたり怒ったりするのは考え物だ。

公明党の斎藤代表にしても政権離脱後の具体的なビジョンについては明言しておらず、具体的な質問をされるとどうとでも取れる曖昧な回答に終始している。今回の政権離脱については一応「政治とカネ」の問題が大きかったとはいうものの、これではそれ以上の何かがあると思われてもしかたがない。

こうなると、「どう転ぶかわからない」→「その上で、なるようにしかならない」→「さらに、それが長続きするかどうかも甚だ疑問」というお粗末な憶測ストーリーが導き出されてしまう。

日本の政治には元々「付き合いきれない感覚」が付きまとってきたわけだが、その「付き合い切れなさ」がここに来てますます色濃くなってしまっている。しばらくは、つまらない憶測でああだこうだというのは「言うだけ無駄」なのだろう。

 

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2025年10月12日

駅弁「深川めし」が消えていた

出張で四国の高知に向かっている。最近は空路をできるだけ避けており、新幹線で岡山まで行き特急「南風」に乗り換えて夕方に高知到着の予定だ。空路でも時間短縮はせいぜい 1時間半程度だし、だったら陸路の方が気楽なのだ。7月には陸路で熊本まで行っているしね(参照)。

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そんなわけで、今日は駅弁の話である。

東京駅から新幹線に乗る際には、少なくとも 20年以上「駅弁は深川めし」と決めている。肉は食わないので「焼き肉弁当」系は初めから選択肢に入らないし、チマチマした幕の内系にもそそられないので、これが一番なのである。2021年 12月 16日にはこれの新バージョンについて触れている(参照)。

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ところが今日、東京駅の新幹線駅弁売り場に行ってみると、見慣れた「深川めし」が見当たらないではないか。売り場のおばさんに聞いてみると、最近になって取り扱わなくなってしまったのだそうで、これは私にしてみればかなりのショックである。

じゃあ、一体何を食えばいいというのだ。高知までは長い道のりだし、乗り換えの岡山にしても、到着は午後 3時近くになってしまう。新幹線の車内販売がなくなってから久しいので、これでは腹が減ってしまうではないか。

そんなわけでいろいろ代替品を物色してみると、「品川名物 貝づくし」というのが見つかった。どうやら「深川めし」と同じ業者による弁当のようである。うむ、これなら失望せずに行けそうと買い求め、実際ちゃんとおいしかったのだが、私としてはやっぱり「深川めし」の方がいいなあ。

一体どうしたことなのかと「駅弁/深川めし/消えた」という 3つのキーワードで検索してみたのだが、今の時点ではこの件に関する情報が見つからず、どうなっているのかさっぱりわからない。

この欠品が一時的なものならいいのだが、今後永久に食えないとなると、かなり寂しい気がしてしまう。人間長く生きているといろいろな「出会いと別れ」があるもので、駅弁の世界とて例外ではない。

いや、駅弁に限らず、いろいろな面である程度のことは覚悟しておく方がいいのかもしれないね。

 

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2025年10月11日

関東はせっかく秋になったのに、高知は真夏の暑さか

明日から二泊三日の予定で高知に出張する。往きは連休の混雑に巻き込まれるだろうが、帰路は少しは落ち着けるだろう。

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仕事の本番となる 13日(月・祝)は、上の図で示されたウエザーニュースの予報では上天気になるようだ。この日は屋外での写真撮影も必要になるからありがたい限りで、我ながら晴れ男の面目躍如である。

ただ、問題は気温だ。この日の高知の最高気温は 31℃ と、「真夏日」になるという。同じ日の東京は雨のち曇りで、最高気温は 25℃(一応「夏日」ではあるが)というのだから、6℃ もの差がある。

明朝に出かける時間帯は、つくば周辺の気温は 21℃ と涼しい(あるいは肌寒い?)らしいし、帰ってくる 14日にはもっと涼しくなっているようだ。たった 3日間のうちに秋と夏を行ったり来たりするのだから、どんな服装にすればいいか思案のしどころだ。

もっと広い目で見ると、13日の札幌の最高気温は 15℃ にしかならないし、那覇は 32℃ まで上がるという。日本は狭いようで結構広い。

これからは天気が急速に秋に向かうのだろうし、しかもその秋は短くてすぐに冬になるのだろう。風邪なんか引かないように、上手に適応していこう。

 

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2025年10月10日

大金払って「不老不死」を求める人がいるのだね

Gigazine の "億万長者に「不死」を売りつけようとする長寿産業が抱えている問題とは?" という記事を読んで、世の中には大金払ってまで「不老不死」を求める人がいると知り、驚いてしまった。私なんか「もう 73歳なのだから、そろそろきれいな死に方を考えなければ」なんて思い始めてるのに。

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記事には「アメリカのベンチャーキャピタリストであるブライアン・ジョンソン氏は、『決して死なない』という不可能な目標を掲げて数百万ドル(約数億円)を費やし、絶え間ない医療検査を受けている」とある。スゴいなあ。私なんか先日 13日間入院した(参照)だけで、病院なんてうんざりなのに。

ことさら長生きしたがるような人って、実は病院が好きなんだろうか? そうだとしたらおもしろいパラドックスだ。

この記事はいわゆる「長寿産業」の問題点について解説しており、最大のポイントは「エビデンスよりも利益を優先している」ことだという。そりゃそうだ。長寿産業に大金を費やしたおかげでとんでもないほど長生きした人なんていないんだから、エビデンスなんか発生しようがない。

ところが人間というのは下手に大金を手にしてしまうと、エビデンスなんて無視してしまいたがるのだね。自分が「最初のエビデンス」になろうなんて思うのだろうか。

そもそも記事には「進化の仕組みは『次世代を生み出す能力』に特化したもので、『繁殖と適応を促進する遺伝子』が優先され、『無限の寿命を促進する遺伝子』は進化の影響を受けにくいのです」とある。

「繁殖と適応を促進する遺伝子」が優先されるということは、「種としての進化は世代交代によって実現される」ということだろう。生物というのは、個体として長生きしすぎると新しい環境に適応しにくくなってしまうのだ。

早く言えば、「適当なところで死んでしまわないと、肉体的にも精神的にも苦労が多くなる」ということだろう。というわけで私は不老不死なんて真っ平ご免と思っていて、これは多くの人も同様なんじゃなかろうか。

明治時代の日本人の平均寿命は 40歳ちょぼちょぼだった(参照)ことを思えば、70歳過ぎて元気なだけで十分過ぎるほどのことである。

 

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2025年10月 9日

報道の公正性・中立性という「建て前」

高市早苗総裁の取材待機中に報道陣の中に「支持率下げてやる」などという発言があってそれが放送で流れてしまった件について、時事通信社が「ごめんなさい、ウチのカメラマンでした」と謝罪している(参照)。本人には厳重注意したらしいが、減給とかされちゃうんだろうか。

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この話が出てからというもの、ネット上は非難の発言があふれかえって大変な過熱ぶりを見せていたが、私は正直言ってこうした状況にちょっとした違和感を覚えていた。「悪い冗談として冷笑していればいいのに」ぐらいに思っていたのである。

もちろんジョークとはいえ、結構「アブナい発言」でもある。もしかしたら騒ぎになるまでは、それほどヤバいとは思っていなかったのかもしれない。

ちなみに報道機関の「公正性、中立性」という問題に関しては、私としては「各媒体によってある程度の政治的立場の違いがあってもいいじゃないか」と思っている。「公正、中立」にそれほどまでにこだわるというのが、よくわからない。

「我が社の政治的立場はこんな具合です」と初めから明確にしておけば、新聞や雑誌の読者や放送の視聴者は、それを理解した上で自分の信条に近い媒体を選ぶ。そしてそれ以外の媒体には批判的に接する。自由主義圏のマスコミとの接し方ではそれほど珍しいことではなく、それでいいじゃないか。

ただ、日本の状況に当てはめると、一応「公正・中立」を謳っておかないと、政府の対応が違ってきてしまい、反政府的な立場の媒体の記者の取材には非協力的なんてことがごくフツーになるだろう。ここで政治家の「度量」というのが問題になるのだ。

そんなわけで差別的な対応なんか取られないように、マスコミ各社は「我が社の報道姿勢は公正・中立ですよ」という「建て前」を謳っておかなければならないのである。なかなか面倒な話だ。

こうした事情から、日本のマスコミ報道の多くは同じような「横並び」に堕し、結局はつまらなくなってしまうのだろう。

【10月 10日 追記】

「ジョークとして笑って済ませればいいのに」は誤解を避けるために、「悪い冗談として冷笑していればいいのに」ぐらいに言い換えた。

 

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2025年10月 8日

英国で抹茶やほうじ茶が人気らしいんだが

昨年辺りから英国で「抹茶ブーム」が起きていると言われていたが、最近では抹茶が入手困難なほどになり、代わりに「ほうじ茶」がブームなんだそうだ。

上のビデオの冒頭に登場する英国女性は「週 3回は抹茶を飲んでいる」という。私はコーヒーならほぼ毎日飲んでいるが、抹茶なんて年に 1度飲むかどうかだから、この件に関してはどっちが日本的かわからない。さらに抹茶の原料不足でほうじ茶の人気まで高まっているというのである。

英国でも近年では紅茶よりコーヒーの需要の方が高まっていると聞く(参照)が、根底のところでは紅茶に限らずハーブ茶やフルーツ茶も人気で、米国のようにコーヒー一辺倒ではなく、「お茶類全般」もしっかり好まれているということのようなのだ。

ただ動画をよく見ると、英国のティー・ショップで提供される「抹茶」や「ほうじ茶」というのは、日本人の考えるそれとはずいぶん違う。基本的に冷たい飲み物として、日本のスタバなどで供されるアイスコーヒーみたいなプラスティック製の透明なカップに入れられている。

さらにミルクや砂糖がたっぷり入っているようで、日本人の考える「抹茶」や「ほうじ茶」とは別物と言ってしまっていいようなのだ。私はミルクたっぷりの「甘い抹茶やほうじ茶」なんて、飲む気がしないなあ。コーヒーだってブラックだし。

要するにお茶の世界でも、「いろいろあらあな」ということにしておくほかないみたいなのである。世界は広い。

 

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2025年10月 7日

今後の政権枠組みは、ややこしいことになる

Jiji.com が "首相指名で野党結集呼び掛け 立民「勝てる可能性ある」" と伝えており、「野田代表にはこだわらず」とまで言っているので、立民としては単なる「話題作り」というわけでもないのだろう。さらに "「玉木首相」案、「冗談」か「選択肢」か 維新が野党会合で言及" なんてニュースもあるし。

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こうしたことが報じられる背景として、公明党が保守色の強い高市氏を警戒して態度を鮮明にしていないことが挙げられる(参照)。ならば野党共闘による首相選出という可能性は、強いて言えば確かにゼロパーセントではないのだろう。

ただしその実現性は低いだろうというほかない。現状では衆院の自公の議席数が過半数に達していないので、今後の注目点はどの野党が自民党との連立に参加するか、そしてその際に公明党は政権に留まるか外れるかということになるのだろう。

もし公明党が脱けるということになれば、今度はれいわ新選組あたりまで加えて帳尻あわせをしなければならない。高市(to be)首相としてはその方がやりやすかったりするかもしれないが、大局的にはややこしいことになるだろう。

フツーに見れば、一度味わった「政権の座の甘い汁」というのはなかなか諦められるものではなく、結局のところは公明党の政権離脱という可能性は低い。そうなると、今後誕生する新政権の枠組みはなかなか面倒くさいものになる。

この「面倒くささ」が高市総裁の「保守性発揮」を和らげる方向に作用してくれればいいと思うのだが、さて、どうなることやら。

それにしても、最近の SNS 界隈での保守派の鬼の首でも取ったような浮かれようはスゴいなあ。

【10月 10日 追記】

本日 15時過ぎ、「公明、連立離脱へ 党首会談、自民と決裂―首相指名、不透明に」という速報が報じられた。公明党の連立離脱の可能性は低いとみていた私としては不明を恥じるばかりである。

公明支持母体である創価学会って、よほど「反高市」の空気が強いのだね。表向きは「政治とカネ問題」なんて言っているが、実は旧統一教会との関連もありそうな気がする。これって、あながち勘ぐり過ぎでもないんじゃなかろうか。

 

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2025年10月 6日

「のぼり旗」の文字の反転(裏抜け)を巡る冒険

私は店先などにある「のぼり旗」があまり好きじゃない。というのは、前にも書いたように私は「そこに文字さえあれば条件反射的に読み始めてしまう」人間だからである(参照)。ところが「のぼり旗」というのはかなりの確率で裏返しになっているので、まともに読めないことが多いのだ。

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上の写真は近所のドラッグストアの店先にずらりと並んでいたのぼり旗だが、すべて裏返しである。配置した人の神経を疑ってしまうじゃないか。

とくに一番右側ののぼりなんて、つい「日本 シラモ 3JA2」なんて読んでしまい「一体何のこと???」となりそうだが、実は「本日 チラシ SALE」なのだね。マジな話、「日本 大売り出し中」なんて読み違えるのぼり旗も全然珍しくない。

この現象を業界では「裏抜け」と称するらしい。「のぼり印刷ドットコム」というページではこれに関して「片面のみの印刷で両面の効果が得られるため、費用対効果が高い」として、あたかもメリットであるかのように書かれていたりする。

しかしこれって、「のぼり旗」印刷の当事者の都合が前面に出過ぎているとしか思えない。実際には文字の反転でまともに通じにくいというケースが多いからだ。

というわけでこのページには、「裏抜け」の生じない「両面印刷」による「両面のぼり」という解決策も紹介されている。下の画像のように、裏表を別のデザインや文字にすることができるのだそうだ。

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ただ、これだとのぼりの生地を分厚くする必要があるし、印刷も 2度になるからコストが高くなるのが問題らしい。道理でそんなのぼり、私はこの年になるまで一度も見たことがない。ほとんどの店は文字の反転なんて全然気にせず、単に賑やかし的な雰囲気さえ出ればいいと思っているようなのである。

というわけで、冒頭の写真のような光景があちこちで見られるわけだ。本当にもう、ストレスだなあ。

【10月 7日 追記】

なんだか気になって自分のブログ内を検索してみたら、この問題については 2019年 10月 9日にも書いていたのだね(参照)。我ながらよっぽど気になってしまっているようだ。

 

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2025年10月 5日

WLB、捨てたいなら勝手に捨てて他には強制するな

昨日の夕方、「高市新総裁誕生」というニュースが飛び込んできて、「ああ、やっぱりね」と思ってしまった(参照)。世間では小泉進次郎が優勢なんて思われていたようだが、冷静にみればこうなる勢いだったよね。

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歓迎すべき話では決してないが、まあ、「小泉よりはマシ」かもしれない。あくまでも「ほんのちょっとだけ」だが。

この件に関するニュースの多くが、「WLB(ワークライフバランス)という言葉を捨てる」という発言を大々的に取り上げている。彼女としては前々から胸に秘めていた「殺し文句」なのだろうが、当選後の最初の言葉としてはまったくふさわしくない。

自分が個人的に捨てたいというなら勝手に捨てて、他には強制しないでくれというほかない。私は決して捨てないからね。

【10月 6日 早朝 追記】

あれまあ、実は「馬車馬のように働いていただきます」なんて、ちょっと怖いぐらいドスの利いた声で他にまで強制してるんだね、この人。

その「働いていただく」っていうのは、どこまでを想定範囲としてるんだろう。まさか「国民全員」なんて言い出さないだろうね。

【10月 6日 午前 追記】

昨日、党本部を出る際、彼女は待ち受ける記者団に「皆さんの方はワークライフバランスを大事にしてください」と語りかけたという(参照)。そのココロは「都合の悪いことまではあまり根掘り葉掘り取材しないでね」ということなのかな。いずれにしてもダブルスタンダード推奨内閣が誕生しそう。

 

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2025年10月 4日

京都の地を踏むのは、当面我慢していよう

テレ朝 News に "日本人観光客が京都離れ 外国人客でいつも混雑 「インバウンド価格」敬遠" というニュースがある。これ、ようやくメジャーな問題として認知されているようだ。ちょっと遅すぎるという気もするが。

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コロナ騒動以前は 2011年 6月 16日付の「洛南を廻る」や 2013年 2月 17日付「二条城を初めて訪れた」という記事に書いたように、私は関西出張の際に少しでも時間に余裕があれば京都に立ち寄るのを楽しみにしていた。おかげで京都には何十回行ったかわからない。

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洛南を廻る(2011年)


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二条城を初めて訪れた(2013年)

上に示した 2枚の写真はいずれも静かな光景だが、最近は様相がすっかり変わってしまった。近頃の京都は人が多過ぎ、とくに外国人が多い。それもそのはずで、京都での宿泊者数は昨年「日本人が 809万人に対し、外国人は 821万人と初めて外国人が日本人を上回った」というのである。

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コロナ以前のピークだった 2017年は、日本人(約 1,200万人)と外国人(約 400万人)の合計約 1,600万人だったが、昨年はそれをやや上回り、内容的にも外国人が半数以上と様変わりしていることが大きい。これに伴い、京都のホテル代も高騰している。

昨年 12月 22日の「ホテル代が本当に高くなってしまった」という記事で私は、こんな風に書いている。

以前は関西方面に出張する時は京都のホテルに泊まり、1泊 2日の 2日目の空いた時間に古都のあちこちを歩いてから帰路につくのが楽しみだった。しかし最近は京都で 1万円以下のホテルなんて嵯峨野のはずれあたりまで行かないと見つからないから、交通手段的にちょっとね。

ホテル代の問題ばかりではない。こう言っては申し訳ない気もするが、外国人観光客って大きな荷物を引っ張ってうろうろするので邪魔なんだよね。私は個人的には外国人に対する妙な抵抗感はもっていないのだが、それでも心静かにのんびり歩きたい時には結構なフラストレーションになる。

こう言ってしまっては怒られそうだが、コロナ禍真っ最中の 2020年 6月、加古川出張の帰り道に京都を訪れた時は、かなり暑かったけれど人が少なくて本当によかったなあ(参照)。

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というわけでこちらとしても最近はコロナ禍の頃以上に京都からは足が遠のいてしまっており、聞くところでは修学旅行離れも生じつつあるらしい。円安傾向がいつの日か一転してしまうまではこの傾向が続くのだろうから、京都の地を踏むのはしばらくの間諦める方がいいようだ。

 

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2025年10月 3日

やってくれるじゃないか、ハリウッド!

時事ドットコムが「J・フォンダさん主導で冷戦時代の言論運動復活 米政権を批判」と伝えている。やってくれるじゃないか、ハリウッド。待ってました、ジェーン・フォンダ! ってなもんだ。

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彼女が反体制運動を行うのは何も今に始まったことではなく、半世紀以上前の 黒人解放運動やベトナム反戦運動以来(参照)のことだから、筋金入りとも言える。記事中で触れられている「第1条委員会(Committee for the First Amendment)」というのは、Wikipedia で次のように説明されている。

修正第1条委員会(Committee for the First Amendment)は、1947年9月に下院非米活動委員会(HUAC)の公聴会でハリウッド・テンを支持する俳優らによって結成された活動団体である。

つまり「赤狩りマッカーシー」の時代から米国の反動的保守主義に対抗して結成された組織である。そんな組織が復活せざるを得なかったというのだから、米国って半世紀に一度ぐらいの頻度で政治体制が反動化するのかねとまで思ってしまう。

今のトランプのやり方はひどいもので、「政治信条の自由」なんてほとんど紙くず同然になっているんじゃないかと思うほどだ。ABC テレビのコメディアンのジミー・キンメル氏が司会を務める時事番組が一時中断に追い込まれたのは記憶に新しすぎるし。

ブログや SNS などで自身の政治的信条を発信し続けてきた者の多くが弾圧を怖れ、これまでの記事を削除しているという情報もある。とくに国外追放を怖れる外国籍の米国市民に多いようだ。私はこれまで「行きたい外国」の筆頭が米国だったが、こんな状況ではもはや行きたくなんかない。

こんなブログを書いてることがバレたら、入国審査で追い返されかねないしね(実際問題として私のブログ如きにそこまでの影響力はないとは思うが、あながち冗談とも言い切れない)。

トランプの政策は、はっきり言ってメチャクチャなところが多く、思いつきっぽい政策が破綻を来す寸前で日和って身をかわしたりして、何とか保身していると言っていい。当人はノーベル平和賞を欲しがっているようなのだが、誰が考えても荒唐無稽な話だ(参照)。

このまま化けの皮がとことん剥がれて支持が落ち込んでいけばいいのだが、まだまだ 40%ほどの支持率がある(信じられないが本当だ)というのだから先は長い。その意味でジェーン・フォンダを初めとするハリウッド俳優の動きは情報発信力が強いし話題にもなりやすいので、かなり心強いと思っている。

 

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2025年10月 2日

中国への偏見を煽るわけではないが

9月 1日に起きた中国製 EVMJ バスの事故で、運転手が「ハンドルを左に切ったが、右に流れていくような感覚があった」と証言しているとのニュース(参照)を読み、当初は「そんなバカなことがあるはずないだろ」と思っていたが、どうやら大ありのようなのだ。同様のトラブルが続発しているというのである。

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中国製品って今イチ信頼できないという印象が拭い去れないのだが、それはどうやら単なる思い込みだけではないようなのだ。「万博でも走る中国製EVバス、トラブル続発 販売元に国が総点検指示」という朝日新聞の記事にには次のようにある。

 福岡県筑後市では 4月に EVMJ からスクールバス 4台を導入。同市によると、導入当初から信号待ち中に動かなくなったり、ハンドルの反応が悪かったりするトラブルが相次ぎ、運行を中断。

スクールバスがこんな具合では、危なくて運用を続けるわけにいかないだろう。中国の製造元がどう責任を取るのか記事では具体的には触れられていないが、ただで済ませるわけにはいかない。

バスのトラブルは乗客の命に直接関わるだけに大きな問題だが、乗り物だけではなく、食料品なども同様に命に関わる。中国の食料品は農薬や危険な医薬品などが高濃度で残留しているケースが多いので、結構危険なのだ(参照)。

中国への偏見を煽るわけではないが、現状を見る限り「あの国、ちょっとヤバいよ」という認識は持っておくべきだろう。中国製品を使ったり食ったりするなら、当面は命の安全に関わりのないものに限る方がよさそうだ。

 

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2025年10月 1日

これ、なかなかよさそうなんだが・・・

ソレドコというサイトで【もう手で押さえなくていい! 読書・勉強中の“あのストレス”を解消してくれた、コクヨ「本に寄り添う文鎮」】というのを発見して、「こりゃ、いいかも!」とちょっと感動してしまった。Amazon だと 1,679円で買えるらしく(参照)、何より形が美しいのがいい。

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こんな風にして使うようなのである。手軽で便利そうなので、今にも Amazon で注文しそうになってしまった。

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ところが、Amaaon のサイトに行ったところで「待てよ」と思いとどまったのである。「別に、これ買わなくてもいいじゃないか」と考え直したのだ。

というのは、私は既にこんなものを持っているのだよ。いつだったか思い出せないほど遙か昔に、ネットで買ったものだ。

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そうか、これを使えば別に新しいものを買わずに済む。ありものをちゃんと使うということは大切だ。

というわけで、余計な買い物をせずに済んだのだった。ただ実際問題として、どちらがより手軽に使いやすいんだろうという疑問は残っているのだが。

もし実際に使っている人がいたら、使い心地をコメント欄に書いていただければ幸いである。

 

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