気象庁、今夏の日本の気温は「明らかに異常」だった
時事通信の 9月 1日付のニュースによれば、今夏(6〜8月)の日本の気温は平年を 2.36℃ も上回り、史上最高になったのだそうだ。気象庁は「明らかに異常」とコメントしているらしい(参照)。
このブログでは 7月 2日の「6月は統計的にもとんでもない暑さだったようだ」という記事で NHKの「6月の全国平均気温 平年よりも 2.34度高く 統計開始以来最高」という記事を紹介しているのだが、3ヶ月の統計ではさらに数値が 0.02度上がっているわけだ。
月別にみると、「6月が 2.34度、7月が 2.89度、それぞれ平年を上回り、統計史上最高。8月は 1.84度上回って、昨年と並ぶ2位だった」とある。7月は梅雨明けが早かっただけにとんでもない暑さだったわけで、27日には「顔合わせ暑いですねが挨拶でその後の言葉続かざる夏」という歌を詠んでいるほどだ。
さらに本日付として「今世紀末に気温 2.6度上昇 各国対策でも ― パリ協定 10年で欧米研究」というニュースまで発表されている。この「2.6度上昇」というのは、日本の平年値を元にしているわけではなく産業革命前との比較なのだが、次のように伝えられている。
分析によると、協定採択前は今世紀末に 4度の上昇が予測されていたが、各国が温室効果ガス排出量の削減対策を打ち出したことで、計画通りに進めば上昇幅は 2.6度まで縮小する見通しとなった。
各国の温暖化対策によって「上昇幅は 2.6度まで縮小」したというのだから、米国のトランプのような温暖化を認めない指導者が台頭すれば、この程度では済まなくなってしまう。「4度の上昇」なんてことになったら、まともに生きていけなくなるだろう。
筑波大学の研究によれば「気温 2℃ 上昇でサンゴ礁が成長不能になり沿岸浸水リスクが増大する」と予測されているので、温暖化によるリスクは単純な「暑さ」だけではないとわかる。より強力な対策を早急に講じなければならない。
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