トランプによる関税アップがハロウィーンにまで影響
近頃ショッピングモールで買い物をするとあちこちにカボチャのお化けがぶら下がって笑っているので、「ハロウィーンが近いのだな」と思っていたのだが、その日が来たというニュースはなかなか流れない。そういえば、ハロウィーンは 10月 31日だったんだ。なんだ、まだ半月も先じゃないか。
日付調べのついでに、「今年のハロウィーン商戦、トランプ関税が直撃 輸入負担増大、商品は値上がり」という記事が見つかった。当初は「値上がりなんて前々からしてるじゃないか」と思ったが、この記事は米国の話のようで(元記事はこちら)、今年のハロウィーン商戦は例年に比べてしんどいのだそうだ。
ただ、しんどいのはハロウィーン業界だけではない。本日付の Bloomberg ニュースに「トランプ関税の 55%を米消費者が負担、物価上昇見通し-ゴールドマン」(元記事はこちら)という記事がある。関税が上がる以上、末端価格まで影響するのは当然だから、最終的には消費者にしわ寄せがいくわけだ。
冒頭で紹介した記事の末尾には、カリフォルニアのハロウィーン関連商品製造・輸入業者、クリス・ゼフロさんが次のように語ったとある。
「本当に製造を米国に戻したいのなら、製造業がここから去った理由に目を向けなければならない」
「国外の工場を使う企業を罰するのではなく、企業に製造するインセンティブを与えるべきだ」
まったくその通りで、関税を上げさえすれば単純に国内製造が再興するわけじゃなく、値上がりによって消費者負担が増えるばかりだ。米国の単純トランプ支持者たちはそのあたりにちゃんと気付くべきだろう。
米国のハロウィーンが低調になりそうだからといってどっと渋谷に押しかけたりしないように(参照)、米国の皆さん、そのあたりよろしく。
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