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2025年10月 3日

やってくれるじゃないか、ハリウッド!

時事ドットコムが「J・フォンダさん主導で冷戦時代の言論運動復活 米政権を批判」と伝えている。やってくれるじゃないか、ハリウッド。待ってました、ジェーン・フォンダ! ってなもんだ。

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彼女が反体制運動を行うのは何も今に始まったことではなく、半世紀以上前の 黒人解放運動やベトナム反戦運動以来(参照)のことだから、筋金入りとも言える。記事中で触れられている「第1条委員会(Committee for the First Amendment)」というのは、Wikipedia で次のように説明されている。

修正第1条委員会(Committee for the First Amendment)は、1947年9月に下院非米活動委員会(HUAC)の公聴会でハリウッド・テンを支持する俳優らによって結成された活動団体である。

つまり「赤狩りマッカーシー」の時代から米国の反動的保守主義に対抗して結成された組織である。そんな組織が復活せざるを得なかったというのだから、米国って半世紀に一度ぐらいの頻度で政治体制が反動化するのかねとまで思ってしまう。

今のトランプのやり方はひどいもので、「政治信条の自由」なんてほとんど紙くず同然になっているんじゃないかと思うほどだ。ABC テレビのコメディアンのジミー・キンメル氏が司会を務める時事番組が一時中断に追い込まれたのは記憶に新しすぎるし。

ブログや SNS などで自身の政治的信条を発信し続けてきた者の多くが弾圧を怖れ、これまでの記事を削除しているという情報もある。とくに国外追放を怖れる外国籍の米国市民に多いようだ。私はこれまで「行きたい外国」の筆頭が米国だったが、こんな状況ではもはや行きたくなんかない。

こんなブログを書いてることがバレたら、入国審査で追い返されかねないしね(実際問題として私のブログ如きにそこまでの影響力はないとは思うが、あながち冗談とも言い切れない)。

トランプの政策は、はっきり言ってメチャクチャなところが多く、思いつきっぽい政策が破綻を来す寸前で日和って身をかわしたりして、何とか保身していると言っていい。当人はノーベル平和賞を欲しがっているようなのだが、誰が考えても荒唐無稽な話だ(参照)。

このまま化けの皮がとことん剥がれて支持が落ち込んでいけばいいのだが、まだまだ 40%ほどの支持率がある(信じられないが本当だ)というのだから先は長い。その意味でジェーン・フォンダを初めとするハリウッド俳優の動きは情報発信力が強いし話題にもなりやすいので、かなり心強いと思っている。

 

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