京都の地を踏むのは、当面我慢していよう
テレ朝 News に "日本人観光客が京都離れ 外国人客でいつも混雑 「インバウンド価格」敬遠" というニュースがある。これ、ようやくメジャーな問題として認知されているようだ。ちょっと遅すぎるという気もするが。
コロナ騒動以前は 2011年 6月 16日付の「洛南を廻る」や 2013年 2月 17日付「二条城を初めて訪れた」という記事に書いたように、私は関西出張の際に少しでも時間に余裕があれば京都に立ち寄るのを楽しみにしていた。おかげで京都には何十回行ったかわからない。
洛南を廻る(2011年)
二条城を初めて訪れた(2013年)
上に示した 2枚の写真はいずれも静かな光景だが、最近は様相がすっかり変わってしまった。近頃の京都は人が多過ぎ、とくに外国人が多い。それもそのはずで、京都での宿泊者数は昨年「日本人が 809万人に対し、外国人は 821万人と初めて外国人が日本人を上回った」というのである。
コロナ以前のピークだった 2017年は、日本人(約 1,200万人)と外国人(約 400万人)の合計約 1,600万人だったが、昨年はそれをやや上回り、内容的にも外国人が半数以上と様変わりしていることが大きい。これに伴い、京都のホテル代も高騰している。
昨年 12月 22日の「ホテル代が本当に高くなってしまった」という記事で私は、こんな風に書いている。
以前は関西方面に出張する時は京都のホテルに泊まり、1泊 2日の 2日目の空いた時間に古都のあちこちを歩いてから帰路につくのが楽しみだった。しかし最近は京都で 1万円以下のホテルなんて嵯峨野のはずれあたりまで行かないと見つからないから、交通手段的にちょっとね。
ホテル代の問題ばかりではない。こう言っては申し訳ない気もするが、外国人観光客って大きな荷物を引っ張ってうろうろするので邪魔なんだよね。私は個人的には外国人に対する妙な抵抗感はもっていないのだが、それでも心静かにのんびり歩きたい時には結構なフラストレーションになる。
こう言ってしまっては怒られそうだが、コロナ禍真っ最中の 2020年 6月、加古川出張の帰り道に京都を訪れた時は、かなり暑かったけれど人が少なくて本当によかったなあ(参照)。
というわけでこちらとしても最近はコロナ禍の頃以上に京都からは足が遠のいてしまっており、聞くところでは修学旅行離れも生じつつあるらしい。円安傾向がいつの日か一転してしまうまではこの傾向が続くのだろうから、京都の地を踏むのはしばらくの間諦める方がいいようだ。
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コメント
総理にはなれませんでしたが、シンジロー君は訪日観光客6000万人を目指す、そのためのインフラも整備するって言ってましたね。
この人現状認識が全くできてない。3000万人超えでパンクしてるのにそれ以上増やすなんて狂気の沙汰。
喜んでいるのはウニ丼を18000円で売っている店や、通常の倍の価格で売れるホテルなどでしょう。
訪日観光客は1500万人位が丁度よい。それには観光入国税を一人5万円くらい取るべし。
ブータンは一人一泊100ドル徴収している。
京都市の観光地の写真を見るとほぼ外国人で占められている。記憶にある京都はもうない。
京都の長閑な伊根町にも観光客が押し寄せているらしい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1847a4113203f2c2b57122aa664b1e3f52f800be
*財政破綻寸前まで追い込まれた京都市はインバウンド客でその危機を脱したらしい。京都市としては現状はありがたい限りでしょう。
投稿: ハマッコー | 2025年10月 5日 01:46
ハマッコー さん:
>シンジロー君は訪日観光客6000万人を目指す、そのためのインフラも整備するって言ってましたね。
そんなには要りませんね。
>財政破綻寸前まで追い込まれた京都市はインバウンド客でその危機を脱したらしい。京都市としては現状はありがたい限りでしょう。
観光客の数で収入増加を図るより、おっしゃるように観光入国税を徴集する方がいいと思っています。
投稿: tak | 2025年10月 5日 07:32