日本の政治は、ますます付き合いきれなくなっている
昨日に出張で高知入りしてから結構忙しく、しっかりとニュースをチェックしている時間がなかった。仕事が一段落した今日の午後にここ 2〜3日の政治ニュースを集中して覗いてみたのだが、結果としては「最近の政治状況はさっぱりわからない」と、「わからなさ加減の確認」に終わってしまった。
上に紹介した ANNnewsCH の本日付ニュース 「"高市総理" 不透明に公明離脱 自民党内から責任問う声『総裁選やり直し』も」というビデオは妙な言い方だが、この間の「わからなさ加減」をかなりわかりやすく解説してくれている。
高市新総裁は今後の運営として「適材適所の人材配置と物価高対策」について言及するのみで、今回の公明党の連立離脱についてはまったく触れていない。要するに今後の具体的方策については、手をこまねいているだけと見るほかない。
一方で、自民党内からは「反高市/反麻生」的発言が出始めており、船田元氏からは「高市さんに一旦退いてもらって、総裁選をやり直し」なんて掟破り発言まで飛び出している。まさに言いたい放題だ。
「高市新総裁」決定以来 SNS で大喜びしていた右派も、ここに来てちょっと混乱し始めているようだ。世の中とは何があるかわからないもので、一時的な動向や憶測で単純に浮かれたり怒ったりするのは考え物だ。
公明党の斎藤代表にしても政権離脱後の具体的なビジョンについては明言しておらず、具体的な質問をされるとどうとでも取れる曖昧な回答に終始している。今回の政権離脱については一応「政治とカネ」の問題が大きかったとはいうものの、これではそれ以上の何かがあると思われてもしかたがない。
こうなると、「どう転ぶかわからない」→「その上で、なるようにしかならない」→「さらに、それが長続きするかどうかも甚だ疑問」というお粗末な憶測ストーリーが導き出されてしまう。
日本の政治には元々「付き合いきれない感覚」が付きまとってきたわけだが、その「付き合い切れなさ」がここに来てますます色濃くなってしまっている。しばらくは、つまらない憶測でああだこうだというのは「言うだけ無駄」なのだろう。
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コメント
立憲の野田さんは政権奪回の絶好のチャンスと言うけれど、‶移民はどんどん受け入れるべし”とか ”国境のない世界を目指す”などと変なこと言ってます、妄想に憑りつかれてます。こっちも付き合いきれない。
投稿: ハマッコー | 2025年10月14日 13:13
ハマッコー さん:
今や、どの政党も付き合いきれない気がしています ^^;)
投稿: tak | 2025年10月14日 21:17
どうやらかつて小沢一郎がめざした二大政党制への移行はあまり現実的ではなさそうなので、多党体制のもとでの離合集散と妥協を通じた合意形成、という西欧諸国でよくあるシステムに日本の政治家・有権者も慣れていくべきなんだろうな、と思います。
もっとも、今さらそのシステムを身につけるには手遅れなのでは、という恐れも否定できず…。当然ながらそういう形で政権交代が頻繁に生じれば、それなりの混乱は避けられないわけですが、そもそも日本の社会はそういう混乱を許容するほど大人になっている/なりうるのかどうか。2009年の政権交代について「まだ早すぎた」という声もあったようですが、ひょっとしたら、当時でさえ、すでに「遅すぎた」のかもしれない、と思っています。
投稿: 山辺響 | 2025年10月15日 09:46
山辺響 さん:
個人的には二大政党制になってもらいたいと思っているのですが、どうやら日本には馴染まないようですね。
2009年の政権交代なんて、今となっては「本当にあったのかな?」なんて気がするほどで、しばらくは混乱に慣れていかなければならないのでしょう。
投稿: tak | 2025年10月15日 19:34