今後の政権枠組みは、ややこしいことになる
Jiji.com が "首相指名で野党結集呼び掛け 立民「勝てる可能性ある」" と伝えており、「野田代表にはこだわらず」とまで言っているので、立民としては単なる「話題作り」というわけでもないのだろう。さらに "「玉木首相」案、「冗談」か「選択肢」か 維新が野党会合で言及" なんてニュースもあるし。
こうしたことが報じられる背景として、公明党が保守色の強い高市氏を警戒して態度を鮮明にしていないことが挙げられる(参照)。ならば野党共闘による首相選出という可能性は、強いて言えば確かにゼロパーセントではないのだろう。
ただしその実現性は低いだろうというほかない。現状では衆院の自公の議席数が過半数に達していないので、今後の注目点はどの野党が自民党との連立に参加するか、そしてその際に公明党は政権に留まるか外れるかということになるのだろう。
もし公明党が脱けるということになれば、今度はれいわ新選組あたりまで加えて帳尻あわせをしなければならない。高市(to be)首相としてはその方がやりやすかったりするかもしれないが、大局的にはややこしいことになるだろう。
フツーに見れば、一度味わった「政権の座の甘い汁」というのはなかなか諦められるものではなく、結局のところは公明党の政権離脱という可能性は低い。そうなると、今後誕生する新政権の枠組みはなかなか面倒くさいものになる。
この「面倒くささ」が高市総裁の「保守性発揮」を和らげる方向に作用してくれればいいと思うのだが、さて、どうなることやら。
それにしても、最近の SNS 界隈での保守派の鬼の首でも取ったような浮かれようはスゴいなあ。
【10月 10日 追記】
本日 15時過ぎ、「公明、連立離脱へ 党首会談、自民と決裂―首相指名、不透明に」という速報が報じられた。公明党の連立離脱の可能性は低いとみていた私としては不明を恥じるばかりである。
公明支持母体である創価学会って、よほど「反高市」の空気が強いのだね。表向きは「政治とカネ問題」なんて言っているが、実は旧統一教会との関連もありそうな気がする。これって、あながち勘ぐり過ぎでもないんじゃなかろうか。
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