ブラジルには「蚊の工場」があるという
Forbes に "毎週 1億 9000万匹生産。世界最大「蚊の工場」ブラジルに建設" という記事があるのを見つけたが、「蚊の工場」なんて何のために建設したのか、にわかには見当も付かない。本文を読むと 1行目に「デング熱の拡大を食い止めるための画期的な取り組み」とあるが、それでもわからない。
さらに読み進めると、この工場ではデング熱、ジカ熱、チクングニア熱を媒介するネッタイシマカ(Aedes aegypti)というのを繁殖させているのだそうだ。以下、記事から引用する。
この施設で育てられている蚊は、通常の病原体を運ぶ蚊とは異なる。これらの蚊は、「ウォルバキア(Wolbachia)」と呼ばれる天然の細菌を意図的に感染させられており、この細菌によって蚊の体内でデングウイルスが発達できなくなるのだ。
この特別な蚊が野生の蚊と交配すると、ウォルバキアがその子孫へと受け継がれ、野生の蚊全体が徐々にデングウイルスを人間に感染させにくくなるという仕組みである。
「なるほどね」と納得してしまった。単純に考えると、デング熱などの病気を減らしたいならそのウィルスを媒介する蚊を減らせばいいとなりそうなものだが、さすがにアマゾンの密林を抱えるブラジルである。蚊を減らすのはどえらく大変なので、蚊の体質を徐々に変えて行こうとしているようなのだ。
この体質の変わってしまった蚊が、ブラジルの中でマジョリティになるのを待てばいいのだろう。蚊には国境線なんて関係ないので、もしかしたら南米全体で伝染病が減るかも知れない。
ただ、この体質の変わってしまった蚊が新たな災いの元になったりしないように祈るばかりである。
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コメント
人間を殺している生き物の順位と殺された人数。
数字は資料によって20%くらいのブレがありますが順位はこんなもんでしょう。
一位は蚊80万人/年。
二位は人間で50万人/年(内、事件によるものは40万人)
三位はヘビ、5万人/年
四位は犬、2.5万人/年(狂犬病による)
二位は人間の力でなんとかなりそうですが、これがなかなか難しい。
投稿: ハマッコー | 2025年11月19日 00:50
ハマッコー さん:
ブラジルの試みがある程度の成功を収めたら、人間を殺している生き物のトップが人間ということになりかねませんね ^^;)
投稿: tak | 2025年11月19日 10:46