パンダなんかいなくても、ちっとも困らないんだが
時事通信が「上野の双子パンダ、中国返還 来年1月、半世紀ぶり国内ゼロ―東京都」というニュースを伝えている。パンダなんかいなくなってもちっとも困らないんだが、どういうわけか一般的にはとても残念がられてるらしい。
同じく時事通信で 11月 20日付の "パンダ「ゼロ」に現実味 日本への貸与、専門家が見解―中国メディア" という記事を読むと、事情は案外複雑で、当初は中国側も新たなパンダの貸与をほぼ前提としていたように見える。こんな具合だ。
日中友好議員連盟の森山裕会長(自民党前幹事長)らが繰り返し中国側に新規貸与を要請。中国側も「共同で保護することを歓迎する」(中国外務省)と、前向きな姿勢を示していた。
しかし今回の高市首相の「台湾有事発言」で、事情がややこしくなってしまった。
中国・北京市共産党委員会の機関紙、北京日報(電子版)は 19日、高市早苗首相の台湾有事に関する発言を受け、「中日間の緊張が続けば、中国は日本に新たなパンダを貸与しないかもしれない」との専門家の見方を報じた。
この時点では中国側としては「もうパンダを貸してあげないかも」というちょっとした「脅し(?)」で日本側が折れて、高市発言の修正・取り消しに応じるとタカをくくっていたのだろう。しかし高市首相がなかなか頑固なので、最初に紹介した記事ではこんなような厄介なことになっている。
都は中国側に対し、新たなペアの貸与を求めているが、実現の見通しは立っていないという。
パンダは「日中友好のシンボル」なんて言われるが、実はそんなのは単なる「名目」にすぎない。2008年 5月 8日の「パンダと キティ、ドラえもん 」という記事で書いているように、実際には「レンタル契約」に基づものであり、日本は中国に 2頭で年間 100万ドルの「借り賃」を支払っている。
この「レンタル契約に基づく商売」には当然ながら日中間の政治的問題もからんでいるので、なかなか厄介だ。パンダは「友好のシンボル」どころか、金と政治でがんじがらめなのである。
だったらいっそのこと、「パンダなんかいらないよ!」ということで中国側に空振りさせてしまえばいい。来年の 2月以後は 1億円以上という金を払わなくて済むのだから、清々するじゃないか。
ちなみにパンダが日本に来て間もない 1972〜3年頃、上野動物園でパンダ舎の前に行ってみたことがあるのだが、2頭とも奥の方に座りっぱなしで全然動かず、バカバカしいほどつまらなかったのを今でも思い出す。
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コメント
パンダという希少動物のしぐさは確かに可愛いけれど、日本人の生活難がこれほど問題になっている時期に、血税をこんなことに使うこと自体おかしくないでしょうか?「日中友好?」圧倒的軍事力・経済力を背景にこの上なく身勝手な汚い方法であちこちの国を圧迫・実質的侵略をしている国と友好関係を保つのは同じような独裁国家だけです。契約期間も終了なので、丁寧にお返しして、あとはもう迎えないでいただきたいものです。「キャー!パンダ可愛い!」みたいな映像ばかりを流して、裏でどれだけの血税が投入されているかを殆ど伝えないメディアもどうかしていると思います。
投稿: K.N | 2025年12月17日 12:24
K.N さん:
>「キャー!パンダ可愛い!」みたいな映像ばかりを流して、裏でどれだけの血税が投入されているかを殆ど伝えないメディアもどうかしていると思います。
言えてますね。
メディアってパンダ関連でいろいろ商売してるんで、しょうがないんでしょうけど。
投稿: tak | 2025年12月17日 15:01