そばの食い方って、「いろいろあらぁな」ってことだ
grape subculture というサイトに、"女性「お蕎麦の粋な食べ方って…」 店で取った行動に「めっちゃ分かる」「ある意味『通』だね」" という記事がある。漫画家、工務店の日報さんが Instagram で公開した「大人のたしなみ」という漫画が注目を集めているというのだ。
これ、要するに蕎麦の食べ方について言及した 4コマ漫画である。登場する女性は、蕎麦の下の方をちょっとだけ汁につけるなんてことはせず、全部ドボっと入れて、その上でちょっとかき回したりして頂いちゃうというのだが、それに対して共感のコメントが多く寄せられているらしいのだ。
私はこの件に関しては、既に「そばの食い方、柏手の打ち方」という記事で論じているのだが、なにぶん 20年以上前のことなので、改めて書こうと思う。ちなみにその記事の冒頭では、「あまり汁を付けすぎると、せっかくのそばの香りが消されて、決してうまいものではない」と書いている。
だがそれに続けて、「そばの食い方などというのは自由であって、人それぞれ好きなように食えばいい」とも述べている。そば汁をたっぷりつけたい人は堂々とそうすればいい。正直なところ、私はつい条件反射的に顔をそむけちゃうけどね。
ただ、上に掲げた画像で、そば猪口を左手に持って食べているという点に関しては「しかるべし」である。持たないでテーブルに置いたままだと、覆い被さるようにしてすすることになるので、何だかんだ言ってもやっぱり見苦しい。まあ、日本以外では十分に「あり」みたいなのだが(参照 1、参照 2)。
さらに前述の記事でも触れているが、せいろからそば猪口にずるずるっと蕎麦を引きずって浸し、せいろと猪口がつながったみたいになってしまうのは、もっと見苦しい。これは俗に「二見浦(ふたみがうら)」と称し、一般には「お行儀悪い食い方」の典型みたいに言われている。
というわけでそばを食うときには、そば猪口を持ち、二見浦にならないようにしさえすれば、あとは好きなように食えばいい。西欧人の場合はよほどそば好きでも、ツルツルっとすするのが苦手で「もぐもぐ」食う人が多いし(参照)。
ちなみに上で紹介した漫画では「薬味は乗せて頂くらしいけど」とあるが、私の場合は薬味を使わずにそばをすする。香りが邪魔に感じてしまうもので。そして蕎麦を食い終わった後に、残った汁に薬味を入れ、そば湯で頂くのが最後の楽しみとなる。
中には、一口目は汁をつけずにそばだけを食うとか、最後まで水だけをつけて食うとかいう人もいるらしいが、私はさすがにそこまでの「極み(?)」に達してるわけじゃない。
まあ、「いろいろあらぁな」ってことだ。
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コメント
自分はどうだろうと顧みると、薬味はつゆに入れて、ただしワサビは一口ごとに少量つけつつ、という感じですね。すするのは苦手で、もぐもぐになっちゃいます。
音を立ててすするのは、噺家が、姿を見せられないラジオ放送で蕎麦を食べている演技を伝えるため、苦肉の策で始めた、という説をどこかで読んだ気がするけど、どうなんだろう…。
投稿: 山辺響 | 2026年1月11日 16:25
山辺響 さん:
日本人でも「もぐもぐ」派はいるんですね (^o^)
>音を立ててすするのは、噺家が、姿を見せられないラジオ放送で蕎麦を食べている演技を伝えるため、苦肉の策で始めた、という説をどこかで読んだ気がするけど、どうなんだろう…。
それ、もしかして私のブログで読んだんじゃありませんか?
https://tak-shonai.cocolog-nifty.com/crack/2019/05/post-b32a7f.html
投稿: tak | 2026年1月11日 18:59
そうだったかもしれません(笑) いろいろ面白い情報をいただいております。
投稿: 山辺響 | 2026年1月12日 09:27
山辺響 さん:
いつも読んでいただき、ありがたい限りです。
投稿: tak | 2026年1月12日 19:36