”The” の発音って、「ザ」でも「ジ」でもないよね
Quora ダイジェストで、"the" という単語の発音に関する質問が配信されてきた(参照)。質問主は、一旦「ザ」と読んでから後の単語に気付いて「ジ」と読み直すなんて、ずいぶん鬱陶しいプロセスを自分に課しているようなのだ。
そういえば遙か昔の中学校時代に、「定冠詞の "the" の発音は『ザ』だが、母音の前では『ジ』になる」と教えられた時には、「はぁ?」としか思えなかった。小学校時代からビートルズや米国の音楽を聞きまくっていた私の耳には、実際の英語は「ザ」やら「ジ」やらには聞こえなかったのでね。
ちなみにこれって、今でもまことしやかに語り継がれているようなのだが、実は「都市伝説」と言っていいんじゃないかなあ。
上の画像からもリンクされる櫻井政史さんの書き込みにあるように、米国人のほとんどは「"the" の発音の違い」なんて、ことさら意識していないと思う。ただ母音の前だと、「日本人の耳にはビミョーに『ジ』に聞こえないこともない」程度には、無意識的かつ自然に変化することがあるだけだ。
日本人が「トンボ」と言う時には "tonbo" じゃなく、直後の破裂音につられて自然に "tombo" になるようなものだ。「散歩」も同様に "sanpo" じゃなく "sampo" になる。しかし「破裂音の前の『ん』は『n音』ではなく『m音』で発音しなければならない」なんて、厳格な決まりがあるわけじゃない。
ちなみに私が英語を学んだのは田舎の中学校(こんなにヒドかった)のこととて、一人だけで "the" の発音に異議を唱えても通じるわけがないから、音読の時は心ならずも周りに合わせて「ジ・アップル」と発音していた。「ジ・アポー」なんて言ったらさらに浮いちゃうしね。
この辺でとっとと結論。「ザ」だの「ジ」だの、どうでもいいことにはこだわらない方が、まともな英語になる。「ザ」でも「ジ」でもない「曖昧母音」(これこそ本来の発音)で読んでおけば、後から言い直す必要なんてないのだ。
このことについてとても上手に説明してくれている動画が見つかったので、下に貼り付けさせてもらう。
【同日 追記】
そういえば、この問題については前にも書いていたのだね。この際ついでなので、3年前の【"The" を「ザ」と読むか、「ジ」と読むか】もお読みいただければ幸いだ。
20年以上毎日更新を続けていると、どうしても似たようなことを書いてしまうことがある。どうかお許し頂きたい。
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コメント
この方の動画は良く視聴してます。
昔、ある企業の社内英語教室に参加者が少ないから参加してくれないかと誘われて米国人女性のレッスンを受けたことがあります。
そのレッスンで全員が聞き取れなかったのがこれです。
on the contrary
オンナカントリー としか聞こえず全員が首を傾げてました。
the は軽く ナ で contrary は country に発音が極めて近く区別がつきませんでした。
今の時代は優れた教材が多く結構なことです。
中一の時の英語の教師は完全にカタカナ英語でひどいもんでした。
いまはそんなことはないでしょうね。
投稿: ハマッコー | 2026年2月19日 17:28
ハマッコー さん:
確かに ”on the contrary” は「オン ザ コントラリー」とは発音されませんね ^^;)
"contrary" は、"country" より後ろの部分がちょっとだけレロレロっとなります (^o^)
投稿: tak | 2026年2月19日 17:55