AI にも「頭の良し悪し」ってのがあるようなのだが
Gigazine に "AIに「洗車場まで歩いていくべきか車に乗っていくべきか」を尋ねると高性能モデルでも誤った解答をしてしまう" というおもしろい記事がある。AI でも、完璧に頭がいいわけではないようだというお話だ。
まず紹介されているのは、Itamar Golan さんという方の tweet である(参照)。AI に対して、「洗車場は我が家から 40m 先にある。クルマを洗いたいのだが、そこまで歩くべきか、クルマで行くべきか?」と質問している。
この質問に「クルマで行け」とまともに答えることができた AI は 3つ。逆に「歩くべし」とトホホ解答したのは、3倍の 9つにのぼったという。
「歩くべし」という解答の主な根拠は、40m ドライブするためにクルマに乗り込んでエンジンを始動し、スタートしようとしている間に、歩けば洗車場に着いてしまうということのようだが、ほかにも燃費がかからないとか、クルマがいたまないとか、いかにも AI の考えそうな理由が挙げられている。
いずれにしても「洗車場に行くのはそもそもクルマを洗うためである」という前提をきちんと明らかにしないと、AI はなかなかそこまで理解しようとしてくれないようなのだね。相手が人間なら、そんなの言うまでもないことなのだが。
そんなわけで、「AI が本当に使い物になるためには、まだ時間がかかる」という結論が導かれている。とはいえこの記事、なんとなくモヤモヤ感が払拭できないというのも事実だ。
というのは、実は「クルマを洗うために洗車場に行くのに、歩くべきか、クルマで行くべきか?」という質問自体が元々ナンセンスだからだろう。「現実にはあり得ない質問」と言わざるを得ない。
もし「4km 先の駐車場に行くには」という質問だったら、おそらくすべての AI が「クルマで行くべし」という一見まともな解答をしてくれただろう。しかしその根拠の多くは、「その距離なら、クルマを使う意味が十分にある」ということだろうから、これって一種の「誘導尋問」だよね。
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コメント
元の実験者が最初に紹介しているGPT5.2-Thinkingの回答が面白いですね。
「たったそれだけの距離のためにエンジンを始動するなんて、と思うなら、平坦で安全が確保できるなら、ギアをニュートラルにして押していってもいいけど…ま、運転して行くのが普通でしょ」
最近のAIは、SNSで大手メディアの記事にあれこれコメントしている連中よりははるかに賢いですが、まだこういう愉快な(実害のない)間違いをやらかしてくれますね。
先日、「自分の名前&趣味方面のキーワード」でエゴサーチしたら、わりと正確な情報を返してくるんですが、最後に「なお、○○(私の前職)として活動している同姓同名の(本名)氏とは別人です」と注釈をつけていてズッコケました(死語?)。「…と同一人物であるかどうかは確認できませんでした」くらいにしておけばいいものを。
投稿: 山辺響 | 2026年2月19日 09:24
山辺響 さん:
わはは (^o^)
「別人です」と言い切るところが、AI の AI らしいところでしょうね。
投稿: tak | 2026年2月19日 11:43