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2026年3月 9日

「ほっそーい福島」というのがあるというお話

X(Twitter)に坊主さんという方が「福島県の常識と言えば?選手権/入賞/ほっそ〜い福島」というコメントを画像付きで tweet してくれている(参照)。いやはや、こんなようなところが現実にあるとは、東北生まれの私も生まれて初めて知ったよ。

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このスレッドには、スベスベゲイナーさんという方の「たしか地殻変動で山形と新潟の間に隙間ができたから福島が流れ込んできたんですよね」というコメントがある。つい座布団 5枚ぐらい差し上げたくなってしまうよね。

ただ 笑人形(藁)さんという方が紹介してくれている実際の現地の風景を見ると、決して「流れ込んだ」というような地形ではなく、むしろ「盛り上がった」と表現する方が近い気がする。おそらく地下深く潜り込んでいた福島県北西部が地殻変動で押し上げられ、地表の細い亀裂から噴出したのだろう。

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冗談はともかく、なかなかいい風景である。すっかり人里離れた山の尾根道で、飯豊山(「いいでさん」と読み、標高 2,105.1m)への登山道になっている。テントと寝袋をかついで歩いてみたくなるじゃないか。

実際の地図で見ると、細長く伸びた福島県がちょっと膨らんだように見える辺りに、飯豊山の山頂があり、この付近に飯豊山神社の奥宮がある。そしてこの神社周辺と、そこに至る登山道だけが、福島県となっているのだ。幅は 90cm から数メートルしかないらしい。

廃藩置県後の明治の頃は、この奥宮は新潟県の所属とされていた。しかし飯豊山神社の麓宮は現在の福島県喜多方市にあるため、「飯豊山神社は麓宮と奥宮で一つの神社」との福島県側の主張が 1907年(明治 40年)に通り、参道に沿った「へその緒」と呼ばれる県境ができたのだという(参照)。

こんな変わった形の県境が形成されるほどに、当時の飯豊山信仰は民衆の生活に密着していたのだね。何となくいい話だ。

ちなみに私は、朝日連峰には若い頃に登ったが、飯豊連峰は登ったことがない。こんな面白いストーリーがあるなら、登っておくんだったなあ。

【3月 13日 追記】

コメントで山辺響さんが推薦してくれた「ふしぎな県境」(西村まさゆき著、中公新書)が今日届いて、読んでみた。なかなかおもしろい。

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ちなみに著者の西村まさゆきさんという方は登山ではまったく初心者なのに、ガイド付きとはいえ、いきなり飯豊山に登られたらしく、フラフラになりながらのルポだったようだ。そりゃ、大変だったろう。本の帯の写真がその時のものだ。

 

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コメント

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投稿: 山辺響 | 2026年3月 9日 18:28

山辺響 さん:

早速 Amazon で注文しました (^o^)

投稿: tak | 2026年3月 9日 21:47

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