天気の坂道は「下り坂」ばかりで「上り坂」がない
昨日の天気予報で「天気は下り坂です」と言っていたが、その坂は既に下り尽くしてしまい、どうやら回復傾向にあるようだ。ただ「天気は上り坂です」という言い方はあまり、というかほとんど聞かない。どうやら天気の世界には「上り坂」というものががないようなのである。
WeatherNews のサイトに「天気下り坂」という現象について詳しく説明するページがある(参照)。上の画像のように、低気圧や前線の接近によって、天気がじわじわ悪くなっていくことを「天気は下り坂」と言い習わしているようなのだ。
ものは試しと「天気 上り坂」のキーワードでググったところ、見つかったのが「ジョージの天気上々」というサイトの 2018年 3月 2日付だ。おお、プロの天気キャスターがもろに「下り坂と上り坂!」なんてタイトルで書いてるじゃないか!
しかしよく見ると、ちゃんと「天気下り坂/気温上り坂」と使い分けられている。うぅむ、吉田ジョージさんという人、さすがにその世界でメシを食っているだけあって、やることにそつがない。
さらにググってみたところ、「試験に出ない気象用語」というページに、"「下り坂」はあっても、「上り坂」はない" という項目がある。下の画像に書いてあるような事情なのだそうだ。
「天気が下り坂」の反対は「天気が回復」というのが正しいらしい。「晴れの天気というのが、一般的な基準で、そこから落っこちていくか、また戻ってくるか、というような表現なのでしょう」とある。私は 16年近く前に書いた "「肉」と「天気」と「結果」" という記事を思い出した。
日本語では「天気」と言ったら、フツーは「いい天気」のことを指す。「天気雨」というのは、晴れているのに雨が降っている状態だ。「今日はお天気だねえ」と言えば、「いいお天気だね」ということである。日本人は、天気に関してはかなりオプティミスティックだ。
ところが英国では、 "weather" と言えば「悪天候」のことを言うらしい。"Because of the weather"(天気のせいで)と言うだけで、待ち合わせに遅れたことの言い訳になるという。英国人は天気ではペシミスティックのようである。
なるほど、「いい天気」がフツーなんだから、ことさら「上り坂」を想定する必要がないのだね。
ただ最近の夏のように、ムチャクチャ暑いのにさらにまた気温も湿度も上がりそうという時には、漢字を一文字変えて「登り坂」と言ってもいいような気がしてしまう。汗を滴らせつつゼイゼイ言って登るような、死ぬほどしんどい登山のイメージである。
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