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2026年3月 3日

米国のイラン攻撃で、「平和」の難しさを知る

トランプによるイラン攻撃に関しては、もう鬱陶しくて何も書く気がしなかったのだが、やはり少しは触れておいた方がいいのだろう。いろいろ重層的な意味のあるニュースだろうから。

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この件に関して私が最も納得できると感じた論説は、Bloomburg の「トランプ大統領のイラン攻撃、抑制なき力の行使の時代招来」という記事だ。「敵対国の指導者を公然と拘束または殺害の標的に/その後の事態をどう管理するか、ほとんど詳細を示さず」というリードが本質を突いている。

トランプという男がやたらイスラエルに肩入れしているというのは、経済人として巨万の富を築いていた時代から、戦争犯罪者のネタニエフと裏のどこかでツルんでいたんじゃあるまいかとさえ疑わせる。もしかしたら、何か「借り」みたいなことがあったりして。

一方で「ハメネイ師死亡 米イラン系歓喜  "テヘランゼルス" に千人集結 元王朝の復権望む声」なんていう報道もあり、私の周りでも「これで良かったんじゃないの?」なんて言う人間がいる。しかしそれは疑問だ。

私としては "テヘランゼルス" で歓喜乱舞している、やたらアメリカナイズされた格好のイラン人たちをノー天気に祝福する気にはなれない。動画の最後近くに現れる "THANK YOU TRUMP + BIBI" (BIBI はネタニエフの愛称)と書かれた妙に政治的なフラッグも気にかかるし。

世界はもっと多面的なはずだろうと思ってしまう。それは「戦火の故郷…途絶えた通信 在日イラン人の思いは」というニュース動画を見ればよくわかる。

今後に関しては依然として不透明で、これでいきなりイランが民主化に向かうなんて考えるのは甘い幻想というものだろう。人間 70歳を過ぎると、国際問題というのは一筋縄では行かないのだという実例を、嫌というほど見てきている。

損得勘定は関わる国の数だけあるし、さらにその国々の中でも関わる人の数だけある。それだけにウクライナ問題にしても中東問題にしても、紆余曲折しながら進んでいくほかないのだろう。

日本人の多くは「平和」って当たり前と思っているが、実はそれを実現するのも維持するのも、なかなか難しいものなのだと知らなければならないのだろうね。

【3月 4日 追記】

本文で「これでいきなりイランが民主化に向かうなんて考えるのは甘い幻想というもの」と書いたが、やはり実際にその通りのようで、時事通信は本日付で "米大統領、「体制転換」を軌道修正 対イラン軍事作戦の出口見えず" と伝えている。下手すると、泥沼化してしまいそうだ。

 

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

Bloombergの記事で紹介されている民主党議員の「軍を展開できるという点で、自らの権力に魅了されている」という評価が適格であるように思います。経済と違って自分のやりたい結果がすぐに出る、みたいな全能感に酔っているのかも。

それにしても、トランプが何よりも苦手にしているのは「ディール」なんだなぁ…。

投稿: 山辺響 | 2026年3月 7日 10:52

山辺響 さん:

なるほど、おっしゃりたいこと、実感としてよくわかります。

投稿: tak | 2026年3月 7日 16:01

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