「最後の給食」の日付は、しっかりとチェック!
いろいろなメディアが、3月 11日に福島県いわき市で中学校の給食に出るはずだった赤飯の廃棄を指示した前教育長が、自費で 30万円負担したというニュースを伝えている。下は朝日新聞の記事(参照)。
この地域の中学校では、卒業前の最後の給食に赤飯を出すことが慣例となっていたのだが、今年はたまたま、あの東日本大震災の日付と重なっていた。というわけで、次のような事情になってしまったわけだ(参照)。
その日の午前中、保護者を名乗る人物から学校に「震災のあった日に赤飯はいかがなものか」と 1本の電話が入り、学校は市の教育委員会に報告。教育委員会は「赤飯を出すことをやめる」判断をした。
調理済みのおよそ 2100食の赤飯は廃棄され、生徒たちには急きょ、学校で備蓄した非常用の缶詰パンなどが代わりに提供された。
先月末にこのニュースを知った時は、「なんともったいないことを・・・」と思ってしまった。たまたまとはいえ、間の悪いことにこの年に中学校を卒業する生徒の多くは、震災の発生した 2011年生まれじゃないか。
フツーに考えてみれば、3月 11日に赤飯を提供するという給食メニューが発表された時点で、「おいおい、それってまずいんじゃないの?」と思う人間の 1人や 2人、いなかったはずがない。本来ならその時点で予定を変更し、赤飯は前日の 10日に差し替えるなどの措置が取れたはずだろう。
ところが実際には誰も事前に声を上げることなく進行したために、当日になってこんなことになってしまった。「なあなあ」で進行するって、かなりコワいことである。
とはいえここは、用意してしまったからには仕方がないから、「震災の日ではあるが、それとは別の意味合いで用意されたものだから、感謝していただきましょう」ということにすればよかったんじゃあるまいか。率直に言って、せっかくの食品を廃棄する方がずっと教育に良くない。
結果として非常用の缶詰パンなんて食わされた生徒がいい面の皮だ。とりあえず今後、いわき市では最後の給食の日付だけはしっかりとチェックすることになるだろう。
これが唯一の教訓である。
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