毎日新聞が、"「好戦的だ」 陸自部隊のロゴに批判続出 隊員が生成 AI で作成" という記事を昨日付で伝えている。陸上自衛隊の第 1師団第 1普通科連隊が AI で作成した新しい「ロゴマーク」を公開したところ、ネット上で「好戦的」などと批判されたため、公開から 3日で使用を中止したというものだ。

このマーク、最初に発表された際のニュースを見て、私自身も「なにこれ? ゲームのパッケージじゃあるまいし」なんて思っていた。国家的組織のマークとしては、悪趣味過ぎるよね。
ちなみにこのニュースに関して最初に言いたいことは、こんな感じのマークというのは「ロゴ(ロゴマーク)」ではなく、フツーは「シンボルマーク」と言うよねってことだ。「ロゴ」というのは一般的に文字をデザイン化したものだが、自衛隊発表のものは、どう見ても主体は文字じゃない。
この関連のニュースで「ロゴ」とか「ロゴマーク」とかいう言葉を使っているのは毎日新聞だけじゃなく、NHK や産経新聞なども同様だから、発表元の防衛省がニュース・リリースで誤用してるんだろうね。
そして今回の批判の主要論点は、「デザインが好戦的」ということらしい。自衛隊のマークなんだから「戦闘的」ぐらいなら当たり前だろうが、「好戦的」との境目ってどこにあるんだろう。このあたりは感覚的な問題だけに、どうこう言いにくい。
私としては、このデザインのイメージは「好戦的」云々より「おどろおどろしさ」の方が先に立ってしまう。左目から吹き出る青い炎と左胸の骸骨、そしてグルグル巻きの鎖さえなければまだなんとかなるだろうが。
ちなみに Yahoo ニュースには「軍隊でドクロのマークは珍しくない」という記事もある。しかし今回のデザインでは骸骨の登場に必然性なんてないから、やっぱり余計だろう。
もう一つの批判ポイントは、タイの国境警備警察射撃クラブのマークと酷似しているというものだ。タイの国境警備警察のマークは下の画像だが、うむ、確かに似てる。というか、いくらなんでも似すぎてる。自衛隊のマークから炎と骸骨と鎖を消したら、ほとんどまんまじゃないか。
ただ、上で紹介した Yahoo ニュースの記事によれば、タイのマークも AI がデザインしたものらしい。タイ語でそう紹介されているようなのだが、リンク先(参照:確かにこのマークと、射撃クラブらしい写真が表示されてる)に行っても私はタイ語が読めないから、この記事を信用するほかない。
いずれにしても、AI なんかにデザインさせると、こんな風になりやすいのかなあ。連隊はこのマークの使用を中止するとしているが、ここまできてしまった以上は賢明な選択だよね。ついでに、このマーク作成に用いた AI というのも御用済みにしたらどうだろう。
【備考】
「ロゴ」「ロゴマーク」は、元の英語では "logotype" (ロゴタイプ)というので、よろしく。これについての Wikipedia の説明は、以下の通り(参照)。
ロゴタイプ(logotype),通称「ロゴ」(英: Logo) は、図案化・装飾化された文字・文字列のことで、組織名・商号・商品名・雑誌名・書名などを印刷・表示する際などに使用される。
【同日 追記】
つい興に乗って、Google 翻訳でタイ語の「射撃」を調べたら、こんなことになるらしい。
で、これが上述の国境警備警察射撃クラブの Facebook ページにあるタイ語の表示と、かなり一致するのだね。なるほど、なるほど。タイ語で射撃は「カーリィン」みたいに言うようなのだ。
70歳を過ぎて、思いがけなく一つだけ利口になった。今のところ、この記事のネタにした以外の使い途はまったくないけど。
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