憲法改正への「賛成」世論が「反対」を上回っている
明日は憲法記念日だが、毎日新聞が "高市首相任期中の憲法改正、賛成が反対上回る 毎日新聞世論調査" という記事を伝えている。改正賛成が37%、反対が 30%だったという。
一方、朝日新聞は有料記事なので途中までしか読めないものの、"高市政権での憲法改正、「賛成」47%「反対」43% 朝日世論調査" としている。質問のしかたにもよるのだろうが、朝日新聞の調査の方が「白か黒か」的傾向の強い回答だったようだ。
2社の調査結果ではともに、「憲法改正賛成」という回答が「反対」を上回ったわけだ。こうした調査では前世紀には決まって「改憲反対」の回答が過半数を占めていたものだが、世の中、変われば変わるものである。
ちなみに朝日の調査では、「国会での改憲の議論を急ぐ必要があるか」という質問に対し、「急ぐ必要はない」という回答が 62%で、「急ぐ必要がある」の 33%を上回ったという(参照)。「憲法改正に賛成」としながら、その改憲の議論は急がなくてもいいというのだから、やはり玉虫色には違いないようだ。
さらに掘り下げてみると、朝日の調査では憲法第 9条に関して「変えない方がいい」という回答が 63%を占め、「変える方がいい」の倍以上にのぼったようだ(参照)。だとすると「改憲賛成」とした 47%の回答者のうちの少なからぬ人たちは、憲法のどこを変えろと言うんだろう。さっぱりわからない。
これもまた、「雰囲気のもの」でしかないのだろうか。そんなもんだとすると、あと数年経ったら一転して「9条改正を急げ」なんて世論が高まらないとも限らず、注目していかなければならない。
私としては先月 12日の記事でも表明している通り、8年以上前にこのブログで書いた "当分の間 「本籍・改憲派、現住所・護憲派」で行きたい" というスタンスだ。詳しくは、リンク先に飛んでいただければ読める。
このスタンスは当面維持していくつもりなので、「改憲論議を急げ」なんてことにならないように希望している。あるいはここまで来たら、本籍も「護憲派」に移さなければならないかもしれないね。
【5月 3日 追記】
読売新聞は、同様のアンケート結果を本日付で掲載している(参照)。こちらは「改正賛成」が 57%と、三大紙で最も多くなっている。
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コメント
ふと、昨年12月に読んだ『朝、目覚めると、戦争が始まっていました』(方丈社)という本を思い出しました。真珠湾攻撃による太平洋戦争開戦の報に接したさまざまな日本人の思いを、日記や回想録から集めた本ですが、多くの人が晴れがましい気持ち、爽快感を表明しているのです。
今の「憲法改正」も、その内容云々ではなく、閉塞した時代状況を打破するというか、「新しい何かがもたらされる」という期待から支持を集めているような気がします。知人のジャーナリストも、選挙などにおいてリベラル系の政党は民主主義や平和主義を「守る」、あるいはそこに「戻る」という訴え方で、新しさを主張できていないから伸びないと指摘していました。さもありなん、という気がします。
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投稿: 山辺響 | 2026年5月 3日 17:32
山辺響 さん:
>今の「憲法改正」も、その内容云々ではなく、閉塞した時代状況を打破するというか、「新しい何かがもたらされる」という期待から支持を集めているような気がします。
なるほど、わかる気がします。まさに「雰囲気のもの」ですね。
投稿: tak | 2026年5月 3日 19:19