日本はデフレを脱却したというのだが・・・
Courrier 20 に "学ぶべき多くの教訓があるにもかかわらず… 英誌が考える「デフレ脱却した日本」と「罠にはまり込んだ中国」との違いは" という記事がある。有料記事なのでプレミアム会員にならないと全文は読めないが、とりあえずは初めのサワリを読むだけで十分だろう。
記事の初めのあたりに「日本は長らくデフレの代名詞となったが、2022年にその立場を中国が継いだ」とある。まあ、日本がデフレを脱したというのは、昨今の物価上昇をみれば明らかだろう。
こうした記事に接する度に、私はこれまで日本経済の「インフレ傾向」(経済成長)では、まともな恩恵にあずかったことがないと、しみじみ思ってしまう。これ、個人的には本当に実感のある印象だ。
日本の「高度成長期」というのは、一般的には 1955年から 1973年頃とされている(参照)。私は 1952年生まれだから、子どもの頃は日本経済が数字的にはどんどん成長していたわけなのだが、「いくら成長しても、暮らしって楽にならないものだなあ」と思うばかりだった。
大学に入って上京したのは 1971年だったが、卒業して就職する頃には経済が一転してばったり低迷していた。私は模範的な大学時代なんて過ごしていないから、まともな仕事には就けなかった。
そしてこの不景気を脱して「第二次経済成長期」とも言うべき時代となったのが、1980年代後半から1990年代初頭にかけてである。いわゆる「バブル景気」だ。
ただ、私はこの時期には外資系の団体に勤務していたので、外国から給料をもらっていたのである。この時期は外貨を日本円に変える際にどんどん目減りしてしまうので、給料は全然上がらない。
周囲にはボーナスが当時の金額で 100万円以上なんていう友人がいくらでもいたが、私には無縁の話だった。つまり「バブル」の恩恵にはまったく浴せなかった。
というわけで、日本経済がインフレ傾向にあった時代には、私は個人的にはまったくいい目を見ていないのである。そして 70歳を過ぎ、まともな仕事を卒業して、好きなことだけ細々とやるようになった今頃「デフレを脱した」なんていわれても、またしても「恩恵なし!」というわけなのだ。
収入はデフレのままで、支出ばかりがインフレ傾向でどんどん増えるので、個人的には「デフレが続いてくれる方が、まだ楽じゃん」と言いたいほどのものだ。世間様には悪いけど。
要するに、私は「お金にはあまり縁がない人」なのだろうね。
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