台湾で神様になった日本人が 50人以上いるという
ラジオは基本的に TBS が贔屓だが、朝の「パンサー向井のふらっと」はつまらないので、代わりに文化放送の「武田砂鉄 ラジオマガジン」を聞いている。この番組、昨日の 10時台のゲストは、映画『軍服を着た神様』監督の遠藤協さんとプロデューサー藤野陽平さん(文化人類学者)だった(参照)。
台湾では第二次世界大戦中に戦死し、「神」として祀られるに至った日本軍人がいるという。多くは「きちんとした神 = 正神」ではなく「修行途上の神 = 陰神」で、「正神」にはお願いできないような、宝くじ当選のような欲のからんだことを祈られることが多いらしく、次のように説明されている(参照)。
そして大当たりした場合には、それなりの寄進をしなければ、たたられてしまうかもしれない。だから良く当たる日本神のほこらはどんどん立派になり、やがては「正神」に格上げされるというシステムがあるという。
日本軍人として台湾で戦死した杉浦茂峰は、神として祀られる前までは周囲に祟りをなすこともあったという。飛寅将軍として祀られたのは戦後 20年以上経ってからで、今は位が高まって「正神」に近くなっていると語られる。そして彼の子孫が日本から参拝にくるまでになった。
こうした台湾の「神」のあり方は、日本のそれとも共通するところがある。日本には『古事記』などの神話由来の神のほか、各地の山や岩などを御神体とする自然神もあり、さらに実在の人間が死後に神となるというケースも少なくない(参照)
代表的なのが菅原道真の天神様で、徳川家康が東照大権現となったり、東郷平八郎が東郷神社、乃木希典が乃木神社に祀られたりしている。一神教のキリスト教やイスラム教ではあり得ないことだ。
ただ日本の場合、天神様(天満宮)で大学合格を祈ったりお稲荷さんで商売繁盛を祈ったりするのはいいが、格式ある鹿島神宮などで下世話な願い事をする人もいるみたいで、オヤオヤと思ってしまう。下手すると伊勢神宮でもいるかな?
【同日 追記】
このエントリーは、実在の人間が神として祀られることに関する日本と台湾のフォークロア的な共通性に関して書いたもの。政治的な意味は求めないでいただきたい。念のため。
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