カテゴリー「パソコン・インターネット」の730件の記事

2025年3月16日

AirPods でリアルタイム翻訳が可能になるらしいが

Gigazine が「Apple が AirPods で会話をリアルタイム翻訳できる新機能を iOS 19 で計画中との報道」という記事を伝えている。AirPods というのは、Apple の展開するあの結構お高いイヤフォンである。

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記事によればこの機能は 2025年後半に予定されている AirPods のファームウェアアップデートの一部として提供される予定で、秋頃にリリースされるとみられる iOS 19と連動して利用可能になるということだ。

どんな機能かと言えば例えば「英語を話す人がスペイン語で話しているのを聞くと、iPhone がその会話を翻訳し、ユーザーの AirPods に英語で中継する、そして英語を話す人の言葉はスペイン語に翻訳され、iPhone上で再生されるということのようなのだ。

なるほど、相手のスペイン語話者が AirPods を持っていないことを想定して、自分の iPhone 上で再生されるのを聞かせてやるってわけだね。これが AirPods ユーザー同士だと、英語とスペイン語で通訳なしでやり取りしてるように見えるんだろうか。ちょっと異様な光景になりそうだ。

私は AirPods を買う予定なんてないから、「関係ないね〜」ということになる。別にこんな機能に頼らなくても相手にちょっとゆっくりめにしゃべってもらえば、英語なら何とかなるし、スペイン語やドイツ語しか話せない相手と会話をするという機会も個人的にはあまり思いつかない。

そしてヨーロッパ語圏内ならかなりレベルの高い自動翻訳も期待できるだろうが、ヨーロッパ語と日本語の間の自動翻訳って、なんだか完成されたもののような気がしないのだよね。偏見かもしれないが。

さらに言えば、言語で語られる内容というのはその言語特有のテイストみたいなものがあって、とくにヨーロッパ語と日本語の間ではニュアンスみたいなものが吹っ飛んでしまいそうな気もしてしまう。「洒落」が通じなかったら、つまらないだろう。

というわけで、外国語が苦手な人があちこち旅行するというなら便利かもしれないが、私は使う気がないので、よろしく。

【同日 追記】

「ちょっと待てよ」と思ってしまった。というのは、iPhone にこれだけの機能があって、AirPods はそれが送信されて聞くだけみたいだから、AirPods って必須なのかなあという疑問が湧いたのである。相手が AirPods ユーザーじゃない場合は、iPhone 上で再生されるようだし。

この記事、よくわからん。

【再び 同日 追記】

X (旧 Twiiter)で プライム さんという方が興味深い tweet をしている。仕事上で、決して上手ではない英語で対応していて、途中からタブレットの自動翻訳に切り替えたのだが、「1000倍正確」なはずの自動翻訳は相手の不興を買い、自力でのナマの会話に戻さざるを得なかったのだそうだ(参照)。

やっぱり、「ナマの会話」は貴重だよね。

 

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2025年2月12日

PC のタイプ音がうるさいという人向けの昔話

毎日新聞 2月 11日付に "タイプ音がうるさい! 意外と多い職場の「音ハラ」、どう対処?" という記事がある。実は昨日このニュースを目にしたのが、「絶妙」というほどのタイミングだった。

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ちょうどその時、スタバの隣のテーブルで PC を開き熱心に仕事をしていたニイチャンのタイピングが、やたら大きな音だったのである。こちらの画面に表示された「タイピング音がうるさい!」という文字と見比べながら、つい笑ってしまうほどだった。

あの手の人たちというのはたいていタイピングがかなり快速で、常にこれ見よがし(これ聞けがし?)なほど大きな音を立てたがるが、とくに Enter キーを叩く時の音が大きい。まさに「バシッとパンチする」感じである。

Enter キーは右手の小指でさりげなくタッチするのがフツーのはずだが、隣のニイチャン、時々は気合いを入れるためなのか、ホームポジションから離れて右手中指あたりで「バシッ!」とやりたがる。あれで、よく肩が凝らないものだなあ。

ちなみに私はそれから締め切りの迫った原稿書きに没頭したため、このタイプ音なんて全然気にならなかった。しかしこうしたことで「ハラスメント」と感じてしまうような繊細な神経の持ち主の隣にこのニイチャンが座ったりなんかしたら、悲惨なことになってしまうだろう。

最近「昔の話をよくするようになったら、年ってことだよ」なんて言われることがあるが、今日はちょっと半世紀近く前の話をさせてもらおう。

私がキーボード文化に触れたのは、20代半ば頃に、会社の片隅でほこりをかぶっていた「英文タイプライター」なんてものを使い始めたのがきっかけだった。その時の話は 10年以上前に「バカバカしいが魅力的な iPad 用キーボード 」という記事の中にも書いている。

当時私は外国向けに日本の繊維産業をレポートする雑誌の記者をしていて、英語で記事を書いていたのである(勿論ネイティブに校正してもらってはいたが)。そのタイプライターは、モロに中古品のブラザー電動タイプライターで、やたら大きな音を「ガチャガチャ・・・」と周囲に響かせる代物だった。

というわけで、あの騒々しい電動タイプライターを通してキーボードの世界に入った私は、ちょっとやそっとのタイプ音は気にならないカラダになってしまったのである。PC のタイプ音なんて、あれに比べればずいぶんおしとやかなものだ。

世の中、何が幸いするかわからないというわけで、昔話はこれでおしまい。ただいくら昔と比べれば静かとはいえ、よい子は無駄に大きなタイプ音を響かせないように気を付けようね。

それにしても、最初に紹介した毎日新聞の記事に添えられたイラスト画像、下手くそすぎて大きなタイプ音なんかよりずっと気になる。 "CHAOS" と書かれた Enter キーらしきモノを、なぜか左手の指(に見えるが、それにしてもやや不自然)で打ってるし。

 

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2025年1月29日

選挙とインターネットの関わりというもの

NHK が「ルーマニア大統領選 5月にやり直し選挙実施へ」というニュースを伝えている。ルーマニア大統領選挙は昨年 11月に行われ、それまでほとんど無名でロシア寄りの姿勢を示していたジョルジェスク氏が当選したが、先月、憲法裁判所が選挙を無効とする判断を下したというのである。

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選挙はロシアの介入が明らかで、親ロシア勢力が TikTok などの動画を使ってデマ情報を拡散した結果だというのである。これを受けて再選挙が今年 5月に実施されることになったが、これがなかったらロシアの影響力が東欧で広がってしまうところだった。

インターネットというのは大きな情報力をもつが、下手すると今回のルーマニアのようなことになる。トランプの米国大統領への返り咲きでも、インターネットによる不確かな情報の拡散が大きな力となったと言われている。

これは他人事じゃなく、昨年の兵庫県知事選挙においても似たような現象があったと、プチ鹿島氏が「文春 Online」で伝えている。"デマや誹謗中傷でついに死者が 「流言」を言いっぱなしにする立花孝志氏と「真実を知り全てがつながりました」と言っていた有権者は..." という記事だ。

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この記事では冒頭で、「斎藤元彦氏を支持する50代女性」の次のような言葉を伝えている。

「以前は産経新聞を購読していたのですが、今では新聞はもちろん、テレビも一切見ない。その代わりユーチューブと X で偏りなく情報を集め、考えが凝り固まらないようにしています」
「立花さんのおかげで真実を知り全てがつながりました」

「立花さん」というのはもちろん N国党党首の立花孝志氏のことで、自分ではなく斎藤氏への投票を呼びかけるために立候補した人物である。前県議を自殺に追い込むのに一役買ったとまで取り沙汰されており(参照)、そんな人物のおかげで「真実を知り全てがつながった」なんて言うのはアブナ過ぎる。

しかしながらあの選挙の投票日直前には、この女性の言葉に代表されるような意識が県民の間でかなり広がってしまっていたようで、斎藤知事はインターネットをかなり上手く使ったわけだ。私は 11月 18日付「今回の兵庫県知事選挙の、世論誘導に関する大きな教訓」で次のように書いている。

斎藤氏の「パワハラ」や「おねだり」は告発者が自殺してしまうほどヒドかったようだが、一方で従来の兵庫県政の方も「問題大あり」だったと伝えられる。斎藤氏は選挙で専ら自分は因習的な県政を一新させたのだという実績のみを訴え、それに SNS が呼応して成功を収めたということのようだ。

斎藤知事は一時の「ケチョンケチョン状態」から短期間で一転して選挙で当選してしまったわけだが、その後になって PR 会社の女社長が「お手柄吹聴」のブログを書いたせいで「選挙違反」が問題にされたりしている。まったく浮き沈みの激しい人だ。

辞職以前の「パワハラ/おねだり」問題は一時は「捏造」なんて言われるまでになっていた(参照)が、ちょっと落ちついてみると改めてちゃんと認定されている(参照)。まったくもって「ムードに流される」というのは恐ろしい。

「インターネット情報は玉石混交」ということをしっかりと意識し、吟味して受け取らなければならないということだ。

 

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2025年1月24日

アヤシいメールには、くれぐれもご注意

先日、怪しいメールが届いた。「【新春初売】Tサイトの会員様限定! Vポイント 10,000ポイントもらえるお得なクーポン配信中」というのである。つまり「労せず 1万円もらえる」 というような話に見えてしまうのだ。

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しかし、こんなウマい話に欺されてはいけない。差出人は「Vポイントサポートセンター」なんてことになっているが、メール・アドレスを見ると "loveyournewgreenhome.com" なんてドメインになっていて、メールの内容と全然辻褄が合わない。

ググってみると Facebook に "Love Your New Green Home - Green Earth Developments " というページがあり、米国ノース・カロライナ州の建設会社らしいのだが、2016年 5月 26日以後の書き込みはない。もう生きていない会社のドメインを不正に使っているのが見え見えだ。

届いたメールの末尾近くには、「ご参加には Vポイントサイトへのログインが必要です」とある。表示されたアドレスをクリックすると、まず V カードの番号やパスコードを入力させらるのだろう。その手に乗ってしまったら、こちらの V カードが乗っ取られてしまい、勝手に買い物されてしまうに決まってる。

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調べてみると、「迷惑メール.jp」というサイトに、これに関する情報が登録されている(参照)。というわけで、「アヤシいメールには、くれぐれもご注意」ということでよろしく。

 

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2025年1月 9日

「AI ブリタニカ」が脚光を浴びてるんだそうだが

GIZMODE JAPAN が「AI ブリタニカ百科事典、ChatGPT がデタラメすぎて脚光を浴び業績回復」という記事を伝えている。重厚な本の形の "Encyclopedia Britannica"(ブリタニカ百科事典)は、2010年版で終了したが、今、インターネットの世界で復活しているというのである。

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ググって見ると確かに、"Britannika" という何でも調べられそうなサイトがあるじゃないか。英語版だけのようだが、それは本の形をとっていた昔からだからしょうがないよね。

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インターネットで調べ物をしたいとき、最近注目されているのは ChatGPT だが、信頼性にはかなり疑問があり、Wikipedia にしても時々「ありゃりゃ?」と言いたくなるほどの変な説明がされていたりすることがある。そこへいくと、ブリタニカはさすがのもので、信頼性の高い回答が得られるという。

ただそこはそれ、無料というわけではない。メンバーシップ性で、こんなような会費を納入しなければならない。(下の画像クリックで、オリジナルの料金ページが表示される)

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月間契約で 1ヶ月 8.99ドル、年間契約で 74.95ドル、ファミリー契約だと年間 98ドル。1ドル 150円換算の年会費は 11,240円あまりである。さすがブリタニカで決してお安い値段ではないが、昔、30巻以上のセットだった頃は日本で買うと 30万円以上したというから、まあ、リーズナブルかもしれない。

まあ、本棚の飾りにしておくよりはずっといいだろう。

ここで視点を変えて、日本の百科事典はどうなっているのかと調べてみると、ジャパンナレッジ(Japan knowledge)というサイトがあり、小学館が出している多くの事典、辞書などを網羅している。これもまたスゴい。

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料金は「JKパーソナル+R」(すべてのコンテンツが使える)が月払いで 2,200円、年間契約で 22,000円。45コンテンツ限定のライトプラン「JKパーソナル」が、月払い 1,650円、年間契約 16,500円である(参照)。ブリタニカより高いのは、コンテンツが膨大だからだろう。

というわけで、自分はどうするかということになると、「まあ、ここは無料の Wikipedia を慎重に使っていけばいいか」というところに落ちついてしまった。とりあえずはこれで十分だよね。

ただ最後に、「ものすごく専門的で厳密な仕事が要求されている方は、AI ブリタニカなり JK(女子高生じゃないよ)なりどうぞ」とだけ書いておく。

 

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2025年1月 6日

「スタバで Mac ドヤァ」が「絶滅危惧種」って?

東洋経済 ONLINE に "「スタバで Mac ドヤァ」実はもう絶滅危惧種なワケ" (2024年 12月 24日付)という刺激的なタイトルの記事を見つけ、気になってしまった。私は出先で空き時間に仕事をしたりこのブログを書いたりする時には、コーヒーショップで 愛用の MacBook を開くことが度々あるもので。

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「スタバで Mac ドヤァ」というのは、「スタバの店内でマックの PCを 開き、長時間ドヤ顔で作業する人を揶揄した言葉」なんだそうだ。それが「絶滅危惧種」というわけか? しかし実を言うと、私はスタバに限っては Mac を開いたことがなかったのだよね。

ほかの店では何度もあるが、スタバってテーブルが低くて小さいので PC を使いにくいという先入観があり、気取った雰囲気にも抵抗があって、これまではほぼ意識的に避けてきた。ところがこの記事を読んだ途端、俄然へそ曲がりの虫が騒ぎ始め、スタバで Mac を開きたくなってしまったのである。

というわけで今、守谷市内のショッピング・モールのスタバで MacBook を開き、この記事を書いている。来てみれば私の先入観を裏切り、6人が余裕で囲める大きくて手頃な高さのテーブルがあり、その各席に電源まであるじゃないか。「絶滅危惧種」をおびき寄せる特別仕様かと思うほどだ。

この大テーブルでは今、4人が席についており、私を含めた 2人が MacBook を開いている。あとは Asus のサラリーマン風と、iPad でゲームに夢中のフリーター風男子だ。そしてちょっと離れた小さなテーブル席には、MacBook の男性と女性が 1人ずつ、そして Dynabook の男性が 1人いる。

ということは、iPad を除いた店内の PC の Mac 率は 67% で、不純な動機の私を除いてカウントしても 60%だ。世間一般のシェアと比較すれば驚異的に高いし、ほかのコーヒーショップと比べてもかなり高いと思う。ただ、それには単純な理由があるだろう。

会社支給のほとんどが Windows PC という世の中で、Mac ユーザーは私を含めてフリーランスが多い。そしてフリーランスはリモートワークが多くなりがちなため、スタバでの Mac 比率が高くなるのはごく自然の成り行きでしかないということだ。

そして今回如実に気付いたのだが、スタバって仕事の邪魔になるような「大声で話す客」がいなくて快適なのだね。無遠慮な大声や嬌声にうんざりすることが多々ある他店に比べると、これは大きなメリットと言える。件の記事がこの肝心な点について一言も触れていないのは、一体どういうことなんだろう。

いずれにしても、今後は宗旨替えしてスタバを毛嫌いせず、リモートワークの場として有力候補の一つにしておこう。

この辺で念のために書いておくが、実際に「スタバで Mac」している客は「ドヤ顔」なんてちっともしていない。とくに私の真向かいの女性なんて仕事の締め切りギリギリなのか、「ドヤ顔」とは対極的な「悲壮感」さえ漂わせている。年末年始に遊び過ぎたのかもしれないね。気の毒に。

件の記事はよく読むと、「絶滅危惧種」という刺激的な言葉はスタバで仕事する Mac ユーザーを指すのではなく、「スタバで Mac ドヤァ」という「イメージ」について語っているように思われる。とすると、この見出しはキャッチーではあるけれど、「雰囲気のもの」過ぎて混乱を招くよね。

それからこの記事の "むしろ「禁煙」を求めて足を運ぶ人が多い?" という小見出しにしても、今どきは別にスタバでなくても飲食店の多くがフツーに禁煙なのだから、かなり時代錯誤的だ。というわけで実際に「スタバで Mac」してみて、この記事の「ビミョーなピントのずれ方」が実感されたのだった。

いずれにしても「スタバで Mac するのに余計なことを気にする必要なんてない」ってことだ。私はコーヒーショップで 1時間ぐらい Mac を開いて仕事をする時には、長時間の「ショバ代替わり」にドーナツなどのサイドメニューもオーダーすることにしているので、なおさら気兼ねなく使わせてもらう。

年末年始は箱根駅伝のテレビ観戦以外はずっと家で仕事していたので、思いがけずトライした人生初の「スタバで Mac」が、ちょっとした気分転換になったのはありがたい。

 

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2024年12月27日

”Facebook” は既に ”Fakebook” になってしまった

Facebook を見ていると、時々右上にアヤシ過ぎるフェイクニュースにリンクする広告が出てくる。目立つのは「スキャンダル:日本放送が生放送での発言でタモリさんを起訴」といった類いのもので、うんざりするほど前から続いている。

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まったくもって、「"Facebook" は既に "Fakebook" になってしまった」と言いたくなるぐらいのものだ。こうしたフェイクニュースのダシに使われているのはタモリだけではなく、ユニクロの柳井会長とかキムタクとか、枚挙にいとまがない。

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私はこんなアヤシい広告はずっと素通りしてきたが、先日試しにクリックしてみた。すると、タモリが『徹子の部屋』に登場した時に、口を滑らせてとんでもないことを電波に乗せてしまったという話が表示されたのだった。

今となっては、その画面をスクリーンショットに収めておけばよかったと悔やまれてしまう。今度こそとばかり、同じようなフェイク広告が表示されるのを待ち構えているのだが、そうなると逆になかなか表示されないものなのだね。

残っている記憶で言えば、タモリが番組撮影中にカメラが廻っていないと勘違いしてとんでもない情報を口走ったため、全国に流れてしまったというような話だった。

3万 9千円なにがしを出資するだけで、後はソファで寝ている間にもどんどん増えて、あっという間に何十万円とか何百万円とかいう金額になってしまうというのである。キムタクがダシに使われたフェイクニュースも、同じようなストーリーらしい。

こんなのフツーに読めばデタラメというのが見え見えなのに、欺されやすい人というのは見事なまでにきっちり欺されるものなのだね。自分もいい目を見たいとばかり素直に 3万 9千円なにがしどころか借金してまで投資を繰り返し、そっくり取られてしまうケースが後を絶たないようなのである(参照)。

で、Facebook 上のこんなフェイク広告がどうしていつまでもなくならないのかと言えば、サイトの管理会社と広告出資会社がツルんでるからという説まであるらしい(参照)。

まあ、それが本当かどうかなんてことはどうせ水掛け論になるだけだからどうでもいいので、要するにユーザーとしては Facebook 上の広告はフェイクばかりでまったく信用できないという情報を広めてしまえばいい。そうすれば困るのは Facebook 自身だから、そのうちなんとか対策するだろう。

というわけで、今日のタイトルは敢えてセンセーショナルなものにさせてもらった。悪しからず。

 

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2024年12月18日

”mixi2” という SNS へのちょっとした違和感

狂い咲きのような "mixi2" の話題に驚いている。もしかしたら 40代の人たちには懐かしさとともに歓迎されているのかもしれないが、70歳を過ぎてしまっている私には、ちょっとした違和感だなあ。

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IT Media News では "「mixi2」は、X 移住先の本命か? mixi 古参ユーザーもどっぷりハマった、久しぶりの「平和な SNS」" というタイトルで紹介されている。「X 移住先」というのは何だか違うような気がするし、「平和な SNS」というのも不思議な表現である。

旧 mixi の方は、たまたま招待してもらったのを機会に「ものは試し」と会員になったことがあるが、その雰囲気にまったく馴染めず、完全放置していた。それに関してはリアルタイムの 17年も前(2007年 7月)に「mixi と MySpace の違い」という記事で触れている。

ちなみに "MySpace" (参照 1参照 2)なんて、誰も憶えていないんじゃなかろうか。今は昔、2000年代には世界最大の SNS と言われていたサービスだが、いつの間にか Facebook に圧倒されて、日本語版は消滅してしまったようなのだ。

というわけで、"mixi" は Facebook 以前のいにしえの世界のサービスなので、そのあたりの感覚は d menu ニュースの【『mixi2』トレンド入りで、『mixi』にログインするユーザー続出 "黒歴史" 発掘に「アイタタ過ぎて速攻ログアウト」】 という記事で笑える。

"mixi2" のニュースで「旧mixi」 が懐かしくなったオジサンが久しぶりにログインして自分のつぶやきを読み返してみると、多くは「黒歴史しかなくてそっ閉じした」 なんてことになるらしい。今 40代の層が mixi やってたのは 17-8歳から20代前半の頃だろうから、「アイタタ」になるのは無理もない。

ちなみに私も試しに覗いてみようとしたのだが、Excel にメモしてあった ID とパスワードを入力してもログインできなかった。どうやらとっくに退会しちゃってたらしい。そんなこんなで、さすがに "mixi" とはまったく別物の "mixi2" にしなければ、今の世の中の SNS としては成立しにくいのだろう。

"mixi2" もログインしないと見られないクローズドなシステムで、参加するには既にアカウントを持っている知り合いからの招待を受けなければならないという建て前である。しかし X などに公開されている招待状もやたら多い(参照)から、「なんちゃって招待制」だよね。

とはいえよくわからない公開招待に乗っかって後で面倒なことにならないよう、ちゃんとした招待があるまでは「試しに覗いてみる」なんて必要もなさそうだ。

 

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2024年11月29日

「ネットを見ない高齢者」という偏見

Threads で madrihard_69 さんという人が「ネットを見ない高齢者」やら「ネット初心者の高齢者」とかの言い方は、「高齢者はネットを知らないと見下すための詭弁に過ぎないのでは」と投稿している(参照)。「黎明期」を「聡明期」とミスタイプする(どうしてこうなるかなあ?)ご愛敬付きだが。

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この投稿では「1985年頃から」がネット黎明期とされているが、「ネット」というのがインターネットを指すのだとしたら、それはやや早すぎる。当時私は 30代前半で、限定的な「パソコン通信」には手を染めていたが、インターネットはまだ一般に開放されていなかったために手が出せなかった。

インターネットが一般化したのは 1995年頃からで、ちょっと「先進的」と言われる企業や団体が「ホームページ」なんてものをもち始めたのもこの頃だ。ただ、フツーのオフィスで「1人 1台の PC」がデスクに並ぶのが当たり前の光景になるまでには、あと数年待たなければならなかった。

だから西暦 2000年前後に 60歳になって停年を迎え、メジャーなオフィスを去った人たちの多くは、「パソコンなんてものを無理矢理押しつけられる前に停年になってよかった」なんて思っている。彼らは今、年齢的には 80歳前後に達していて、まさに「ネットを見ない高齢者」である。

madrihard_69 さんは「70歳くらいの高齢者(当時30歳)も、何十年も前からずっとネットに触れてるのでは?」と書かれている。確かにこの年齢層はインターネットに抵抗はないが、とは言っても「何十年も前から」やっていたというわけではない。せいぜい 20数年、長くて 30年だ。

インターネットというのは、それくらいに「新しい技術」なのだということを忘れてはならない。

というわけで、「ネットに親しんでいるかいないか」という年齢的な境界線は、現在のところでは 75〜6歳 ということになるだろう。別の言い方をするならば、「団塊の世代」より上の男性の多くは確かにネットに馴染んでいない。

ここで「男性」に限った言い方をしたのは、女性の場合は 70代後半でもスマホでインターネットに触れるのにあまり抵抗を示さないからだ。それに関しては、今年 3月 31日付の「ジイさんはガラケーだが、バアさんは LINE ユーザー 」という記事を見れば納得してもらえるだろう。

従来のデジタル・デバイドはもっぱら年齢差で語られていたが、最近は男女差がプラスされたように思われるのである。

 

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2024年11月24日

Bluesky で英語のネット・スラングを学べた

最近、金ももらってないのに Bluesky という SNS の宣伝なんかしちゃってる気がするのだが、この度は図らずも英語のネット・スラングを学べたというお話である。Bluesky の運営当事者の書き込みが原則英語で表示されるので、目の前に字があればつい読んでしまうカラダの私としては結構勉強になる。

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今回注目したのは、今月 21日付の「いくつかの技術面での機能的問題があるとわかったんだけど、忍耐強く使ってくれてありがとう」というお詫びみたいな書き込みで、「近日中の改善を期待しててね」と添えてある(参照)。自画自賛的アピールだけじゃないというのは、かえって好感度アップにつながる。

で、問題はこの書き込みの最終行にある "TL;DR we're so back" というものだ。恥ずかしながらこんなの初めて見た表現でさっぱりわからなかったが、とりあえずググってみたところ、こういうことだった。

TL;DR:  "Too Long, Didn't Read" (長すぎて、読まなかった)の省略形。転じて「長すぎるという方のための要約です」

We're so back: "Things are good again!" or simply "hooray!" (「また良くなってるよ」あるいは単に「万歳!」)

要するに「長くなるから詳細はくどくど書かないけど、どんどん改善されてるよ。やったね!」って感じなのだろうね。

それからちょっと戸惑ってしまったのは、この書き込みへの自己レスにある "I jinxed it" である。日本語では「ジンクス」というカタカナ語がいい意味にも悪い意味にも使われるが、英語の場合は「またやっちゃったよ、ついてないなあ!」みたいな、悪い意味だけに使われるからだ。

ただこの場合は、「😌」という「ごめんなさい」的な顔文字付きなので、「真剣に改善努力するから、もうちょっと見守っててね」というようなニュアンスなのだろう。

さらにこれに対するレスの "gl lol" にも戸惑ってしまったが、"gl" は "good luck" (幸運を)の略語で、"lol" は両手を挙げて笑ってる姿を表したもののようだ。日本でよく見かける「\(^o^)/ 」の米国版なのだろう。

米国式が両手をまっすぐ上に挙げているのは、全角バックスラッシュ(「\」)なんて英文字にないからだろうが、半角でも "\o/" だとよりリアルに見えるがなあ。ただ、"lol" の方が圧倒的に素早く入力できるのは確かだ。

いやはや、いつまで経ってもお勉強のタネは尽きないものである。それにしても、Bluesky ってかなりカジュアルな雰囲気に満ちてるなあ。

【同日 追記】

ちなみに X (元 Twitter)の方でもイーロン・マスクの tweet が英語で出てくるが、くだらないものばかりで付き合いきれない。

 

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