カテゴリー「パソコン・インターネット」の612件の記事

2020年9月28日

DX だの AI だの IoT だの Agile だの

「東洋経済」の "創業90年、老舗が 「DX」 に勝負をかける理由 経営は順風満帆、しかし社内にはある課題が" という記事の見出しに目が止まった。「DX」なんて「デラックス」の(日本だけで通じる)略語とばかり思っていたが今回は違うようで、やれやれ、また新しい言葉を覚えなければならない。

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MONSTER-LAB というサイトの説明によると、最近流行りというか、注目の「DX」というのは、"Digital transformation" の略語なんだそうだ(参照)。英語圏では "trans" を ”X” と略すのが普通というのだよね。

意味から言って "trans" は「横切る」とか「横断的」とかいうことで、"cross" という言葉と共通する。だったら ”cross-country" が ”X-country” なんだから、"transformation" も ”X-formation” でいいじゃんということのようなのだ。まあ、それでいいなら日本人としては別に文句ないけどね。

で、問題の MONSTER-LAB のページの末尾には関連項目として、次の言葉を解説したページへのリンクが掲げられている。

AI(人工知能)とは何か?
IoTとは何か?

5Gとは?
「アジャイル開発」とは?

”AI” は ”artificial intelligence" (人工知能)として生活にも浸透しつつあり、実際にいろいろな場面でお世話になってもいるから、まあ、いいだろう。実感としてなんとなくわかったような気になっている。

問題は "IoT" である。下手すると "^o^" とか "_| ̄|○" の類いの顔文字系と勘違いされそうだが、正解は "Internet of Things" (モノのインターネット)という言葉なんだという。今イチ漠然としていて、わかりにくいよね。

「ありとあらゆるモノの意味や状態をインターネットでアクセスして把握したりコントロールしたりすること」というような意味合いで使われているように思うのだが、まあ、いいや。その初歩のことなら普段からやってるような気もするし。

"5G" なんて、「まあ、通信速度が 4G より一段と早くなるんだろうね」ということで納得しておこう。そもそも 4G だってあんまりよくわかって使っているわけじゃないのだから、とりあえずそんなところで充分だろう。

「アジャイル」だけはカタカナで表現されることが多いが、英語では "agile" である。”Argyle” (アーガイル)だとセーターや靴下のチェック柄だが、"agile" は「すばしこい」とか「身の軽い」とかいう意味の形容詞である。一般的には「サルみたい」というイメージがあるらしい。

システム開発において、重厚長大なものを敢えて目指さず、機能単位の小さなサイクルで『計画→設計→実装→テスト』を繰り返していく手法を言うというのだが、まあ、要らん機能まで必死にくっつけるよりも、それが正解なのだろうね。

というわけで、文系としてはこうした言葉についてはあまり突っ込んで理解しようとせず、上っ面を撫でてわかったような気になっているだけで充分という気がしている。

 

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2020年9月24日

Microsoft って、前々世紀のことは関知しないらしい

きっかけは本日の TBS ラジオ(番組名は忘れた)の、「自分と同じ誕生日の著名人を 3人挙げられますか?」という問いかけだった。私は前々から「ミック・ジャガーと誕生日が同じ」というのを、半ば自慢気味の話のタネとしていたが、「3人挙げろ」と言われて、「はて?」とつっかえてしまったのである。

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で、インターネットで調べてみたところ、世の中には有名人の生年月日や没年月日などを調べまくっている人というのがいるもので、「ストローワラの情報交差点」というサイト内に「生年月日データベース」というのがあり、9月 23日の時点で 76,046人の誕生日データが収集されている。

スゴいものだと思いつつ、私の誕生日の 7月 26日の日付を開いてみると、いるわいるわ、191人がリストアップされている(参照)。ただこれだけいると「有名人」とはいえ、知らない名前がやたら多い。で、その中から「3人」挙げるための候補を、一応倍の 6人リストアップして、Excel の表にしてみた。

191人の中から選んだ 6人だけに、そうそうたる顔ぶれである。とくにバ−ナード・ショーとユングが同じ誕生日というのは、私としてはミック・ジャガーの誕生日を知った時と同じぐらいに嬉しくなってしまった。で、「3人挙げろ」と言われたら、結局のところこの 3人になってしまうだろう。

このデータベースには「没年月日」という項目もあるので、せっかくなので Excel で死亡時の年齢も表示させてみることにした。年齢を自動表示するには、”DATEDIF” という関数を使う。上の図で言えば、バーナード・ショーの享年は "=DATEDIF(D4,E4,"Y")" という関数で自動計算される(はずだった)。

「(はずだった)」としたのは、"#VALUE!" というエラー表示が出てしまい、年齢表示ができなかったからである。上から 3人目まではエラー表示が続いてしまっているのだ。

ところが 4人目のスタンリー・キューブリックの享年はちゃんと自動計算されて「70」と表示される。ミック・ジャガーはまだ生きているからエラー表示が当然として、萩原健一もしっかり「68」と表示される。じゃあ、なんでまた同じ関数で、上の 3人の享年はエラー表示になってしまうんだ?

あんまり不思議なのでしつこく調べまくった結果、そもそも Microsoft のソフトウェアでは、「日付データ」の最初の値に関して「西暦 1900年 1月 1日」をもって「最初の日付」、つまり「シリアルデータ 1」としているということがわかった。

さらに Mac 版の Excels では 1904年を最初の年として設定されているという。どうやら「うるう年」計算の便宜上、こんなことになったようなのである。というわけで、バーナード・ショー、ユング、小山内薫の 3人は 1900年以前の生まれであるが故に、"DATEDIF" 関数にかからないというわけだ。

いやはや、それにしてもこんな事情があるとはちっとも知らなかった。マイクロソフトという会社は「前々世紀のことまでは関知しないもんね」という立場のようなのである。これって、ちょっとヒドいよね。

しかたがないので手作業で計算した結果、3人の享年は、バーナード・ショー 94歳、ユング 85歳、小山内薫 47歳とわかった。前の 2人がかなりの長生きなのに対し、小山内薫は昔のこととはいえ、結構な若死にである。

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2020年9月23日

「PC の時代」はゆっくり終わりつつあるようだ

一昨日の「このブログへのアクセスは、ほぼ 6割がスマホ」という記事で、PC の重要性というか、必要性が、徐々に低下しつつあるようだという意味のことを書いた。5年前はこのブログはほぼ 5割が PC で閲覧されていたが、今や 4割を切り、スマホが多数派になっているのだから。

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この記事では、3年半以上前に書いた "Windows PC の時代の終わり" という記事を紹介している。本当に、PC の時代はゆっくりと時間をかけて終わりに向かっているようなのだ。代わりにスマホの重要性が増している。

上のグラフは、世帯主年齢階層別・パソコンの普及率を示したものだ。昨年 5月に発表された「年齢階層別にパソコンの世帯普及率の実情をさぐる(2019年版)」という記事の中にある。

ざっとみると、PC の普及率は全体的には 2012年頃からほぼ横ばいで推移している。つまり「ほぼ 3世帯のうち 2世帯は PC を保有している」ということだ。

ところが年齢別に見ると、ちょっと違う様相となっている。世帯主が 30〜59歳の世帯では、2013年の 86.5%を最高として徐々に低下傾向にあり、2019年には 80.3%まで下がっている。そして 29歳以下の世帯では、2015年の 86.6%を最高として、2017年には 71.4%に下がり、乱高下を見せている。

つまり 59歳以下の「現役世代」では、2013〜15年をピークとして PC 保有は 微妙に下り坂とみていい。ところが、60歳以上では 2018年までは緩やかな上昇傾向が続き、2019年になって明らかな低下を示している。30〜59歳までの世代と比べて 6年遅れの動きだ。

「60歳以上」の層には、下からどんどん上がってきた PC 所有者が加わっていることを考えても、それまで PC を使っていたが、定年以後はお古になった PC をあえて買い換えない人も少なくないということだ。つまり仕事を辞めたら、PC の必要性は顕著に下がるのである。

ちなみに上述の "Windows PC の時代の終わり" という記事で紹介した、私の周囲の「65歳を過ぎて初めて PC に挑戦」しようとした人たちのほとんどは挫折してしまっている。ついに Word でまともな文章を作ることすらできないままだ。

この記事に書いたように、私が「悪いことは言わないから、止めときなさい」とやんわりと止めたのに、彼らは「今どきやっぱりパソコンぐらいは、ものにしたい」なんて言い張っていた。しかし彼らには PC の「切実な必要性」なんてないのだから、こうなるのはほとんど目に見えていたのだけどね。

上述の記事では、私はその頃、彼らにこんなようなアドバイスをしていた。

「あなたの持ってるその大昔のガラケーを、iPhone に機種交換すればいいんです。どうせすぐには使いこなせないだろうけど、少なくともケータイとして使えて、メールぐらいはできるようになるだけましでしょ」

で、結果として彼らは 2年遅れぐらいで PC を諦め、ようやくガラケーをスマホに換えて、メールのやりとりぐらいはできるようになったというわけだ。めでたし、めでたし。PC への 10数万円の投資は無駄に終わったけどね。

要するに PC は主に仕事で使うもので、フツーの生活はスマホで充分ということだ。で、日本人の平均年齢がどんどん上がりつつある今、現実がそのようになってしまっているわけだ。

9月 19日付の「米国で深刻なノート PC 不足なんだそうだよ」という記事は、コロナ禍でテレワークが増えていることの反映と、念のため付け加えておく。

 

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2020年9月21日

このブログへのアクセスは、ほぼ 6割がスマホ

ふと思い立ち、この "Today's Crack" というブログのアクセス解析ページに行って、先月(2020年 8月)の「デバイス別のアクセス数」を調べてみた。するとこんな円グラフが出てきたのである。

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具体的な数字を言うと、このブログにアクセスするデバイスの内訳比率は、PC が 39.7%、iOS が 35.9%、Android が 23.8%、ケータイが 0%、その他が 0.5% ということだった。PC が 4割を切り、iOS と Aandroid を合わせたスマホ(iPad などのタブレットを含む)が 59.8% となっている。

それ以外のデバイスは、ほとんど無視していい数字だ。もっとも月によっては「ケータイ」でのアクセスが 2件とか 3件とかあったりするので、「一体どうやって見てるんだろう?」と不思議になる。もしかして「ガラスマ」と称されるデバイスが、「ケータイ」としてカウントされているのかしらん、

いずれにしてもスマホとタブレットを足してほぼ 6割となっているのが驚きだ。自分の iPhone で表示させてみて、「なるほど、3人に 2人近くは、こんなちっこい画面で読んでくれてるわけね」と納得したりしている。まあ、指先でピンチアウトして拡大すればいいだけのことだが。

そういえば 2017年の正月、つまり 3年半以上前に "Windows PC の時代の終わり" なんて記事を書いていて、さらにその 2年半前の 2014年 7月には「「PC の時代」は来年終わる" と書いている。つまり PC の時代は 2015年で終わりなんて言っているのだ。

それじゃあというわけで、2015年 8月の、当ブログへのアクセスのデバイス別内訳も調べてみた。すると PC が 45.3%、iOS が 29.0%、Android が 21.3%、ケータイが 3.8%、その他が 0.6% と示された。PC が 50%を切っているのは、さすがに 「PC の時代の終わりの始まり」である。

ということは、それから 5年も経って 2020年の 8月ともなれば、こんな数字になってもちっとも驚くことじゃない。これからますます、スマホとタブレットの重要性が増し、PC は専門的業務の道具と化して行くということだろう。

 

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2020年9月11日

「お洒落なだけの web サイト」は付き合いきれない

東洋経済 ONLINE に垣内勇威(かきうち ゆうい)さんという方による「Web サイト刷新の 75% が失敗に終わる残念な訳」という記事がある。「経営者や責任者の気分はユーザーに無視される」というサブタイトル付きだ。

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私はこの記事を読んで、「そうそう、そうなんだよ!」と膝を打った。いや、実感としてはむしろ逆に「ユーザーにとっての『使いやすさ』は、経営者や責任者の『気分』で無視される」という方がいいんじゃないかとさえ思う。

本当に(どこのサイトとは敢えて言わないが)、企業や団体の Web サイトが突然リニューアルされてしまうと、それまで重宝していたページへのリンクが妙に廻り道になってしまったり、あるいはそのページ自体が削除されてしまったりで、「なんだよ、こりゃ!」と言いたくなってしまうことが多い。

見た目は確かに「お洒落」にはなっている。しかしただそれだけの話で、使いやすくなったとも中身が充実したとも言えず、大抵の場合はむしろ使いにくく薄っぺらになってしまっている。

なんでそうなってしまうかというのは、垣内氏が明確に指摘しているように、"Web サイトリニューアルにおいて、最も重視されるのは表層的な「デザイン」の刷新" でしかないからだ。具体的には、次のように指摘されている。

リニューアルの大半は、経営者や事業責任者の「気分」でスタートする。彼らにとって Web サイトリニューアルは「儀式」の1つだ。「新しく社長に就任する」「新しい経営戦略を打ち出す」「DX(デジタルトランスフォーメーション)に注力している感を出す」など、「新しい感」を出したくなったときにまずテコ入れされるのが Web サイトである。

私自身、10年以上前に Web サイト制作の仕事に関わっていた(顧客のほとんどは中小の企業、団体だったが)時にも、それは如実に感じていた。経営者や理事たちの要望なんて単なる「雰囲気のモノ」でしかなく、「お洒落な見た目」しか求められない。

彼らの多くは「きれいな写真やビデオをふんだんに使って、動きのあるページにしてくれ」なんて言うのである。だがそれを言うなら、もっとちゃんと製作費を出してくれってなものだ。

予算が限られているならシンプルでも実質的な内容にして、受注や問い合わせの増加が見込めるサイトにすべきなのだが、決してそうはならない。彼らにとっての Web サイトとは、営業マンに訪問先で「これ、ウチのホームページです。どうです、お洒落でしょ?」と言わせるための道具でしかないからだ。

実際には、単にお洒落なだけで目的のページに行くのに手間のかかるサイトなんて、2度目のアクセスが望めない。ましてや、それまで使いやすかったサイトのデザインが急に変わってわけがわからなくなったりしたら、「もう、この会社とのお付き合いは終わり!」なんて言いたくもなる。

というわけで、多くの経営者の web サイトに関する考え方が、この 10年以上にわたってあまり変わっていないことに驚いてしまった。

 

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2020年9月 5日

Zoom のビューの並び順が「上座・下座文化」に対応?

スラドに「Zoomがビューの並び順を任意に変えることのできる機能を搭載。日本の上座・下座文化に対応か」という記事があるのを見て驚いてしまった。「上座・下座文化」って、そこまで根強いものだったのか。

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Zoom を使ったミーティングは最近かなり盛んに行われるようになった。そして個人的には組織内の地位や役職に関わりなく、自分とホストの画像が一番上になる以外は、ほぼアクセスした順にギャラリーが並ぶというのを、余計なストレスのないコンセプトとして、むしろ好ましく思っていた。

中には、「〇〇部長のお顔がずっと下の方になっているのは、ヤバいんじゃないの?」なんて言うヤツもいないわけじゃないが、そんなのは「仕様ですから」の一言で済ませていた。しかし今後はホストが手動でギャラリーの並び位置を変えられるというのだから、ある意味面倒なことになってしまった。

これからは Zoom 会議をする度に、「〇〇部長をちゃんと上座に移せ」とか「〇〇部長と△△部長では、どちらを上座にすればいいんだ?」とか、馬鹿馬鹿しい軋轢が生じてしまうだろう。その度にホストはビューの表示順で神経をすり減らすことになる。

そんな余計なことをするよりも、「仕様ですから」で割り切る方がずっと面倒がないと思うがなあ。

 

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2020年8月28日

当ブログのアクセス数についての私的考察

当ブログの 2017年  9月 5日付に "600万アクセス達成で「書くことの意味」を考える" というタイトルの の記事がある。アクセスが 600万を超えたことを結構喜んじゃってるのだが、この時は 500万から 600万になるまで、つまり 100万アクセスを稼ぐために 2年 2ヶ月かかったとしている。

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さらに今年 2月 9日には、"当ブログのアクセス・カウンターの(雰囲気のものとしての)数字 " という、ちょっともって回った風のタイトルの記事を書いている。この時点で当ブログのアクセス数は 1,387万なにがしとなっていたのだが、私はこの数字にちょっとした疑問を呈している。こんな具合だ。

もしかしたら、この間には、昨年 11月 16日付 "ココログの「HTTP化」による不具合" という記事で書いたように、いろいろな不具合が発生して、数字が混乱したという可能性も否定しきれない。

そしてアクセス・カウンターは今朝の段階でさらに廻っていて 1,406万を少々超え、数字上ではほぼ 3年で 800万増えたことになる。うぅむ、そのまま受け取ってしまえば、確かに嬉しい数字には違いないのだがね...。

ウチは 10数年続けているブログなのに、直近の 3年だけで 800万アップして通算数字が倍以上になってしまったというのは、いくら何でも増えすぎと考えるのが自然じゃなかろうか。

冷静に見れば、2月 9日からの半年ちょっとで 20万弱増えているというのは、まあ、実感的にも信頼していい数字だろう。ということは、年間換算すれば 40万弱で、3年だったらその 3倍の 110万ぐらいのもののはずである。800万というのは、ちょっと差がありすぎだよね。

ただこの数字は自動的に表示されたものなので、修正しようにもはっきりした根拠がなく、いじりようがない。というわけで、今年 2月の記事でも、(ブログのアクセス数なんてものは)"読者の皆様も「雰囲気のもの」と割り切ってくださるよう、お願いする次第である” と書いて、ご容赦願っている。

それにしても、ちょっとトボけ通していれば通算アクセス数 1,500万に迫るブログとして澄ましていられるのに、ついこんな内情を書いてしまった。ああ、なんて馬鹿正直な私。

ちなみに 2017年頃 100万アクセス増やすのに 2年 2ヶ月かかっていたということは、年間ベースでは 46万ぐらいということになる。それが最近は年間 40万弱ということは、ありゃ、ちょっと落っこっちゃってるじゃないか。

こりゃ、年間 50万アクセスを目指すぐらいの気持ちでもう少し頑張らねば。

本日は「安倍首相辞任の意向固める」というビッグニュースがあるが、私としては「それ、遅すぎ!」と思うばかりなので、さしあたっては放っておくことにする。

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2020年8月27日

Windows 95 が、親指シフト断念のきっかけだった

Windows 95 の英語版は 1995年 8月 24日に発売されたので、今年で 25周年なのだそうだ(参照)。日本語版の発売は同じ年の 11月 23日で、私もすぐに Windows 95 版のノート PC を購入したと記憶している。

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1995年って、その頃私は何をしていたのだろうとつらつら思い返してみると、アパレル関連の団体に勤務していたのだった。その 14年前の1981年に就いたのが日本の繊維業界の状況を海外向けに伝えるという仕事だったので、英文タイプライターは早くから使っていて、キーボード操作には慣れていた。

その後、日本語でも原稿を書くようになったので富士通のワープロ専用機、OASYS を使い始めた。これは「親指シフト」という独特の入力システムで、小気味よいほどの快速入力(ローマ字入力の 1.7倍と言われる)が可能だったのである。

90年代になるとさすがに PC の時代になり(OS は MS-DOS)、英文作成には WordPerfect を使い始めたが、日本語は親指シフトの快適さを捨てきれず、ワープロ専用機の OASYS から離れられなかった。だから当時、私のデスク上にはノート PC とワープロ専用機の 2台が置かれていたのである。

そしてようやく Windows 3.1 の時代になり、私も 1993年の秋頃に PC を富士通の新型デスクトップに買い換え、同時に長年使い続けたワープロ専用機の OASYS を処分した。この時に買った PC は親指シフト・キーボードのオプション・タイプだったので、ようやくデスク上が 1台で済むようになったわけだ。

当時の私は MS-Word 上で日本語文書を作成するのに親指シフトを使うという、かなり変わったユーザーだった。アルファベットの配列は通常の JIS キーボードと変りなく、英文入力には何の問題もなかったので、個人的にはこれがベストの選択だったと今でも思っている。

ちなみに Windows 3.1 は Windows という名前は付いているものの、MS-DOS の上に WYSWIG のシェルをかぶせただけのものだった。そして Windows 95 になって初めて MS-DOS の呪縛から離れ、純正の WISWIG の OS になったのである。

ただ、この時ノート PC に買い換えたので残念なことに親指シフト・キーボードのオプションを選択できず、それ以来しかたなくずっと JIS 配列に甘んじている。そして富士通としてもこのほどついに、親指シフトの展開を断念してしまったようなのだ(参照)。時代は変わるとはいえ、忸怩たる思いである。

というわけで個人的には、Windows 95 というのは「機能的にずっと使いやすくはなったけれど、親指シフトを諦めるきっかけにもなった」という、なかなか複雑な思いの伴う OS なのである。

私は現在 Mac ユーザーだが、Apple は Mac OS で初めから WISWIG を実現していたのだから、大したものである。ただ、初めて PC を買う時点で Windows マシンを選んでしまったのは、Mac では親指シフトが使えないというのが決定的な理由だったと思う。

世の中わからないものだ。どうせ親指シフトが使えなくなるなら、いっそ初めから Mac にしとくんだった。

 

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2020年8月 4日

スパム・メールの波が来ているようだ

先週辺りから、私の 2015年 2月 28日の "「同窓会のお知らせ」というスパムメール” という記事へのアクセスが妙に多い。ついググってヒットした私の記事を読みたくなるほど、近頃はこの種のスパム・メールが多いようなのである。

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「同窓会のお知らせ」というのは、古典的なスパム・パターンで、同窓会というものと無関係の人はほとんどいないだろうから、そんなタイトルのメールが届いたらつい開けてみる。すると、なにやらもっともらしいことが書いてあるので、純朴で人付き合いのいい人ほど反応したくなってしまう。

しかし考えてみれば、大抵の同窓会には例えば「青葉会」とか「清流会」とか、あるいは 「〇〇高校**年度卒業生の集い」とか、それぞれ固有名詞が付いている。この固有名詞が出てこないで単なる「同窓会」になってしまっている時点で、「これ、アヤシ過ぎ!」と気付かなければならない。

それから最近増えているのが、Facebook の付属メッセージ・アプリである Messenger を利用したスパムである。上の画像のような、YouTube を装ったような画像に、「このビデオはいつでしたか?」とかいうコメントが付いている。しかもその下にあるのは ”video" ならぬ "vimeo" なんて文字だ。

私の所にも、これが 2回届いている。あまりにもアヤシいので放ってあるが、届いてしばらくすると、当人から「済みません、ウィルス・メールを転送してしまいました。開かないでください」なんてメールが届く。当人は既に Facebook のアカウントが乗っ取られてしまったという。

間違ってこれを開いてしまったら、アカウントが乗っ取られないうちに ID とパスワードを変更すればいいらしいのだが、何しろこんなのを何の疑いもなく開いてしまうような人だから、そんな対処はあまり期待できない。そんなわけで、「このビデオはいつでしたか?」は結構な広がりをみせているようだ。

スパムの増減というのは波があるようで、流行り出すとどんどん増える。そして廃れている時期も結構あるのでその間に警戒心が薄れ、次の波が来たときに感染してしまいがちだ。常に「これ、アヤシすぎ!」と直観できる感性を研ぎ澄ましておかないと、周囲に迷惑を広げてしまうことになる。

 

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2020年7月22日

安倍首相、「ゆるふわ系」という道も閉ざされ

安倍政権がヨレヨレである。安倍晋三という人は、とくに大きな問題のない時は「美しい日本」なんて右寄りの雰囲気を発散してさえいれば間がもつのだが、ちょっと難しいことが起きてしまうと、処理能力の欠如(敢えて別の言い方をすれば「頭の悪さ」ね)がバレバレになってしまう。

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こんな状況だから、「現代ビジネス」先月 20日付に "なぜ若者は、それでも「安倍晋三」を支持するのか" という記事に驚いてしまった。今年 5月の朝日新聞の調査によると、安倍政権に関しては「支持 29%・不支持 52%」だったのだが、29歳以下に限ると「支持 39%・不支持 38%」だったという。

つまり 29歳以下の層では、支持率が不支持率をわずか 1%ながら上回っていたのである。コロナ問題がこじれて以降だというのに、60〜69歳の年齢層の「支持 21%・不支持 67%」という数字とは、まったく様相が異なっている。

ちなみに若年層では「(安倍首相を)批判する奴は陰キャ」と言われるらしい。「陰キャ」って何だよ? とググって見ると、「陰気なキャラ」の省略系だそうで、反対語は「陽キャ」。ちょっと前の「ネクラ/ネアカ」と共通する言葉らしい。

へえ! てことは、若年層においては安倍政権不支持を鮮明にすると「陰キャ=ネクラ」扱いされてしまいかねないのか。

そもそも、若年層では安倍首相がどんな具合に支持されているのかといえば、それは政策そのものが支持されているというのではないようなのだ。若年層にユーザーの多い動画 SNS である TikTok で「安倍晋三」をキーワードに検索すると、次のようなことになるという。

そこには「ゆるふわ系おじさん」としてちやほやされ、親しみをもって「イジられる」内閣総理大臣の姿があるはずだ。

「安倍さんに会ってハイタッチしてくれた!」と喜ぶ動画、自作の「アベノマスクのキャラ弁」を紹介する動画、会見する安倍総理の顔をアプリを使って「かわいく」加工した動画――これらが多いもので20万件以上の「いいね!」を獲得している。

というわけで、こんなことになるらしいのだ。

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ただ、これは先月 20日時点のお話で、最近は安倍首相自身の表情がかなりの「陰キャ」系になってしまったので、話は変わってしまっているだろう。思いがけない唯一の「売り」がこんなことで閉ざされては、もう先はないね。

 

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