カテゴリー「パソコン・インターネット」の658件の記事

2022年9月 7日

「ウェビナー」という新語、ちょっと気持ち悪い

最近ネット上で「ウェビナー」という言葉をちょくちょく見かけるので、「それって、一体何だ?」と思っていたが、下の「ウェビナーツールおすすめ 10選を徹底比較」というページによれば、「オンラインによるセミナー」を意味するのだそうだ。

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"Web" と "seminar" の合成語のようで、何となく和製英語っぽい雰囲気だが、実際の英語としても使われてはいるらしい。ただ、英語版の Wikipdeia で "webinar" を調べると、次のような素っ気ない表示でしかない。

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いきなり ”Web conferencing" の項目に行けと言われるばかりで、日本語版 Wikipedia での「ウェビナー」の説明が結構もっともらしい分量なのと比べると、えらい落差である。そしてリンク先の項目名が "Web conference" ではなく "Web conferencing" というのも、ちょっとおもしろい。

で、指定された項目に行ってみると、「"Web conferencing" は包括的な言い方で、ウェビナー、web放送など、いろいろなタイプの専門家のミーティングを含む」というような説明になっている。どうやら英語の "webinar" は、日本語の「ウェビナー」より限定的な意味合いのようだ。

それは、英語の ”seminar" が、日本語の「セミナー」よりもやや限定的なニュアンスであることと同じ構造のように思われる。日本語で言われるところの「セミナー」は、英語なら ”workshop" という方がピンときたりするものが多かったりもするし(参照)。

ところで、日本語のウェブの世界でやたら「ウェビナー」という言葉を使いまくっている「ウェビナーネット」というサイトは、「(旧・テレビ会議ネット)」と但し書きが付いている。ということは、この名称の方がビジネスに有利だろうとの判断で改称したものと思われる。

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この企業は、「ウェビナー」という言葉が今後「テレビ会議」に取って代わって一般化すると見たのだろう。しかし私としては、それって期待し過ぎじゃないかという気がしてしまう。

そもそも、日本語としての「ウェビナー」を実際に発音する時のアクセントがよくわからない。英語なら当然、"seminar" と同様に、最初の "we" に第一アクセント、"nar" に第二アクセントが来て、抵抗がないだろうが、日本語だと全然すっきりしない。

おそらく平板型のアクセントに収斂されるんだろうが、個人的にはちょっと気持ち悪くて、あまり口に出して言いたい言葉じゃないんだよね。

 

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2022年8月23日

Zoom の業績低迷による「とばっちり」?

REUTERS が「米ズーム、通気売上高・利益見通しを下方修正 需要低迷で」というニュースを伝えている。「新型コロナウイルス禍で高まった需要が鈍化しており、株価は引け後の時間外取引で7%超下落した」ということのようだ。

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Zoom の株価が多少下落しようと、そんなのはこちらの知ったことではない。ところがこの低迷による「とばっちり」みたいな影響が既に現れているようなので、ちょっと厄介なことになっている。

先日、仕事で Zoom を使い、遠隔地の関係者とミーティングをしていた時、話の途中で回線がストンと落ちてしまった。すぐに新たなミーティングを設定して再開したので事なきを得たが、ちょっと慌ててしまった。

後で調べてみると、この原因は、Zoom が今年 6月 17日に実施した「無料アカウントでのミーティングの時間制限の変更」だったようだ。以前は私の無料アカウントでも「1 対 1 」のミーティングは「時間無制限」だったが、この変更により「40分」という時間制限が設けられたようなのである。

私の場合、自分でやるのはほとんど 「1 対 1 」のミーティング(多人数での会議は、その主催者の有料アカウントで行われるものに参加するのみ)なので、これまでは無料アカウントで十分だったわけだ。

しかし状況が変わってしまった以上、考え直さなければならない。年に数回程度の「40分じゃ済まない 1 対 1 ミーティング」をするためだけに Zoom に年額 20,100円(参照)というアカウント料を払ったら、1回当たりのコストが数千円という馬鹿馬鹿しいことになってしまう。

さしあたり別のシステムを使うほかないだろう。真っ先に思いつくのが LINE だが、私は前にも書いたように(参照 1参照 2)、LINE は好きじゃない。これでオンライン・ミーティングしようとすると「友達登録」なんてことをしなければならないというのも、何だか億劫である。

ならばと、Zoom と LINE 以外でも、リモート会議のできるシステムはないかと調べてみたところ、いくつかはある(参照)ようなのだが、あまり一般的じゃない。Skype でも リモート会議ができるなんて初めて知ったが、相手によっては戸惑ってしまうこともあるだろう。

というわけで、当面は嫌いな LINE でやるしかないのかなあ。

Zoom としては拙速に「取れるところから取っちまおう」と考えたために、既存ユーザーを他のシステムに流出させる結果になってしまっていると気付かなければならないだろうね。

 

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2022年8月16日

Siri の「カタカナ英語」聞き取り能力、格段に向上!

2019年 5月 7日に「Siri で遊ぶ」という記事を書いている。Siri というのは、iPhone などに言葉で話しかけていろいろな操作ができる機能なのだが、この日は、日本語モードに設定された Siri に、つい英語で話しかけたところ、トンチンカンな応答をされたのがきっかけで、いろいろ遊んでみたのだった。

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この記事では、朝に目覚めた時に Apple Watch が見当たらなかったので、寝ぼけ気味で iPhone の Siri に頼んで探してもらったのだが、そのいきさつをこんな風に書いている。

そもそも ”Hey Siri” と話しかけたのがきっかけなものだから、ついその勢いで "Could you tell me where my Apple Watch is?" (私のアップルウォッチがどこにあるか教えてくれない?) と英語で聞いてしまった。

ところが、日本語モードの Siri は英語が聞き取れないようで、こんな風なトンチンカンな応答だった。

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どうやら "Could you..." が 「90」に、"where my apple watch is" が「山家(やまいえ)ポワチエ」に聞こえたようで、先月 17日の「 英語に親しむための、今どきの情報」の、"girl" が「ぐおー、"bottle" が「ばーろー」、"train" が「ちゅえいん」に聞こえるというようなことなのだろう。

驚いて Siri の設定を英語モードに切り替えて同様に聞いてみると、今度は何の問題もなく ”It's nearby." (そばにあるわよ)と、ベッドの下に落ちていた Apple Watch から音を出してくれたのだった。

この時はさらに遊びついでに、英語モードのままの Siri に、試しに思いっきりカタカナ英語で話しかけてみたのである。すると、こんな風なことになった。

モロにカタカナ英語で「クドゥユーテルミー、ホエアマイアップルウォッチイズ?」と聞いてみると、彼女には "Do you turn on me who am i" と聞こえちゃったらしく、「私は誰?」みたいなタイトルの映画を 5本提示して、”Which one?" (どれのこと?)と聞いてきた。

というわけで、3年前の英語モードの Siri は、日本人のカタカナ英語をまともに聞き取ることができなかったのである。ところが、「最近の Siri はカタカナ英語をかなり理解する」という噂を聞いたので、昨日の午後に「どれどれ」と試してみた。

3年前とまったく同じく 「クドゥユーテルミー、ホエアマイアップルウォッチイズ?」と質問してみると、なんと、今度はしっかりと通じてしまったのである。名前は同じ "Siri" でも、実体はほとんど別人だ。

その時の応答が、この記事の一番上にある画像である・"Looking for your Apple Watch..." (今、あなたの Apple Watch を探してるわ...)と応えた途端に、すぐに見つかったらしく "It' nearby. Pinging your Apple Watch now..." (そばにあるわ。今鳴らしてみるわね)と言ってくれたのだった。

Apple としては、日本市場が iPhone のマーケットとして非常に重要と認識しているので、日本人特有のカタカナ英語識別力まで向上させてくれたのだとしか考えられない。やっぱり「お得意様」には特別の便宜を図ってくれるようだ。

ただ、日本市場を大切にするなら、別に「カタカナ英語」を理解しなくても、日本語モードを充実させればいいだけの話とも思われるのだが、そのあたりの事情は、よくわからない。

ちなみに、2020年 5月 5日付の東洋経済 ONLINE に ”英語の発音矯正に役立つ「Siri」の意外な活用法” という記事があるが、この視点からすると、これは「進化」ではなく、余計なことによる「劣化」ということになるだろうね。カタカナ英語の発音矯正には、ちっとも役立たなくなったのだから。

 

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2022年8月 3日

iMac(デスクトップ)を新機種に換えた

このほど、デスクトップの iMac を更新した。M1(24インチ)の 2021年型だが、iMac ではこれが最新モデル。実は 6月末に店頭予約していたのだが、世界的半導体不足による在庫払底で、ようやく 7月末に入荷されて購入。一昨日から使い始めたばかりである。

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梱包を開いての最初の印象は、「薄いなあ!」ということ。これまでのモデルも薄かったものの、後ろが曲面なので真ん中部分は結構な厚さがある。ところが新型は完全にフラットに薄いので、単なるディスプレイに見えてしまう。つい「ありゃ、本体はどこ?」なんて呟いてしまいそうだ。

Mac を使っていることのメリットは、新しい機種に換えても設定がすぐに終わってしまうことだ。データなどは iCloud に保存されているので、それをまとめて一気に読み込み、MS Office と A-TOK、その他の小さなアプリをインストールしさえすれば、これまでと同じ感覚で使い始めることができる。

ただ、「これまでと同じ感覚」とは書いたが、スピード感はかなり違う。これまでの iMac の反応が「一呼吸ぐらい遅かったんじゃないか」と感じてしまうほどだ。

当初はメモリが 8GB しかないというのが気がかりだったが、かなりたくさんアプリを開いた状態でも十分に早いので、フツーに使う限りは増設の必要はないと思う。要するに、CPU の性能が飛躍的に向上しているのだろう。

それにしても暑い。家の中でもエアコンの効いている部屋以外はどこを触っても熱く、自分の肌の方がひんやり感じる。我が家の壁は基本的に白い壁紙が貼られているのだが、それがすべて熱くなっているのは異様な感じだ。

 

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2022年7月25日

Word の「インデント機能」って、使われてないよね

「窓の杜」の「残業を減らす! Officeテクニック」に、「Word のレイアウトにスペースを使うのは NG! インデントの基本動作をマスターしよう」という記事がある。「紙エクセルを使うのはもってのほかです」なんていうサブタイトルまで付いている。

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恥ずかしながら「紙エクセル」というのは初耳だったので、ググってみたところ、「神エクセル」「ネ申エクセル」といった「業界用語(?)」が検索された(参照)。いやはや、こんな世界があったとは、ちっとも知らなかったよ。

話を Word のインデント機能に戻すが、これ、ちゃんと使っている人は驚くほど少ない。Word を使っている日本人のうち、もしかしたら 7割以上は、上の画像のように、スペースを使って行頭、行末を決め、さらに箇条書きの行頭を決めるにもスペースに頼っているんじゃあるまいか。

これやっちゃうと、とくに箇条書きの場合にタイトルと本文のアタマを揃えにくいし、またあとで推敲して挿入と削除を繰り返した場合には、レイアウトがぐちゃぐちゃになって、かなり面倒なことになる。

そんなようなことで苦労している人が身近にいると、以前はつい見かねて、「ここはね、インデントできっちり行頭と行末を決めてしまうと、後が楽なんだよ」と教えてあげていたものだが、じきに諦めた。いくら好意で教えても、相手にとっては「余計なお世話」に感じられるだけのようで、どうしようもない。

インデントばかりでなく、番号を振った箇条書きの場合でも番号を手入力しちゃうと、途中で挿入事項があるとその後の番号がすべてズレてしまい、手打ちで修正しなければならなくなる。彼らにしてみると、番号が自動入力される「箇条書きと段落番号」の機能を使う方が、むしろ面食らってしまうようなのだね。

同様に、Word の画面に「ルーラー」(下の図の赤線で囲った部分)を表示して、文書のレイアウトとインデントをしっかりと決めてしまうのも、死ぬほど鬱陶しいらしいのだ。それよりはスペースでちゃちゃっとやって、後でチマチマ苦労する方がずっとマシということらしい。

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後になってエンドレスの面倒になったり、完成した文書のあちこちに不調法な「ズレ」が生じるなんてことを避けるために、始めにインデント機能でカタチを整えてしまいたい(後で必要に応じていくらでも微修正できるし)という私のようなタイプって、案外少ないみたいなのだね。

PC という道具は、楽に仕事をするために使っているはずなのだが、その「楽」を放棄して「面倒」に陥ってしまっている。もしかして、そうした人たちって「PC って、そもそも面倒なもの」という前提から出発してしまってるんじゃあるまいか。

というわけで、今回の「窓の杜」のような記事にしても、わかってる人には「そうそう、そうなんだよね!」となっても、わかってない人には「何それ? あんまり面倒なこと言わないで!」で終わってしまうのが確実だ。それを思うと、ため息をつきたくなってしまう。

 

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2022年7月13日

光回線が死んでる状態

いやはや、まいった。今日の夕方頃から我が家の光回線が死んでる状態になってしまい、今は iPhone を使ったテザリングでインターネットに繋いでこの記事を書いている。

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初めは何で繋がらないのかわからなかったが、ONU を見ると、上の写真のように「光回線」のランプが点いていない。それでルーターの方も、「元々の回線が繋がっていないんじゃ、お手上げよ」という状態になってしまっている。

安倍問題でネット回線がパンクしてしまったのかと、iPhone で光回線の情報を調べてみたのだが、障害は報告されていない。とすると、こちらのローカルでのケーブルがいかれたか、あるいは ONU そのものがおシャカになってしまったかのどちらかなのだろう。

なんだか最近、インターネットの繋がり具合が不安定なような気がしていたのだが、どうもこの ONU の具合がおかしくなってしまっているようなのだ。もう夜になってしまったから、明日になっても復活しないようだったら、NTT に連絡して機器の交換を申し入れてみよう。

というわけで、今日のところはバタバタで疲れてしまったので、これにて失礼。

【7月 14日朝 追記】

今朝一番に確認してみたところ、とくに何をしたわけでもないのに「光回線」にランプが点いて生き返っていた。

ONU が死んでるわけではなく、光回線自体がおかしくなっていたようなのだ。あるいは、ONU もそれなりにくたびれてるのかなあ。とりあえず、NTT に機器交換を申し入れる方がいいかもしれない。

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【7月 14日 夕刻 追記】

またしても「光回線」のランプが消えた。どうやら光回線自体がトラブっているようで、しばらく様子を見るほかなさそうだ。やれやれ。

【7月 14日 夜 追記】

「前にも似たようなことがあったなあ」と思って、自分のブログを検索したところ、「インターネット接続の光回線が突然死んだ」という 2020年 10月 17日の記事が見つかった。この時は 3日連続で死んだり生き返ったりしている。今回はどうなるか。

【7月 19日 朝 追記】

光回線の状態が 7月 17日の午後あたりから安定したようで、あれからまともな状態になっている。このまま続いてくれればいいのだが。

【9月 19日 追記】

やはり ONU がイカれていたようで、接続障害が頻発するので、ONU の交換ということになった。NTT はユーザーとの直接の折衝はできないということで、インターネット接続業者を通じて NTT 東日本に連絡を取ってもらったところ、新しい ONU が送られて来て、自分で交換作業を行った。

結果、接続が安定しただけでなく、インターネットの反応も心なしかスムーズになった気がする。やれやれ。

 

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2022年6月25日

単語登録は、やっぱりしておく方がいいいだろうね

Hatelabo に "おつ→「お疲れ様です。」よろ→「よろしくお願いいたします。」とか最初から辞書登録してあるPCはないの?" という投稿があるのを見て驚いてしまった。「変換ボタン 100回/日の削減」なんてことも書いてある。

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これに関する反応に「辞書登録くらい一瞬で出来るだろ 無精を言うな」というのがあって、まあ実際には「一瞬」というわけにはいかないが、「無精を言うな」については「そうだよね、無精しなきゃいいんだよね」と思ってしまった。

思い起こせば私は、ほぼ 8年半前の 2013年 11月 12日に "どうして単語登録の手間を惜しむ?" という記事を書いている。さらに思い出したように、"単語登録を巡る冒険 "(2019年 3月 9日付)、 "「単語登録」なんて「キホンの基本」なのだが "(2019年 11月 21日付)という 2本の記事が続く。

これらは「どうしてみんな、単語登録という便利な機能を利用しないんだろう」という疑問を呈したものだったが、ある時、その疑問への回答が見つかった。それについて "単語登録って、本当に難しかったりするようなのだ"(2016年 3月 7日付)という記事で触れている。

私が Wondows PC で MS-IME を使っていた頃は、単語設定の作業は「言語バー」から「単語登録」のメニューをクリックすれば簡単にできた。ところが最近の PC では、この「言語バー」が画面に表示されないというのが標準になっているようなのである。これって、Microsoft の意地悪としか思われない。

というわけなのだが、やっぱり単語登録は非常に便利な機能に違いはないので、こちらのページの記述を参考に、積極的に使いこなすことをオススメする。

私は Mac ユーザーのくせに日本語入力システムは長らく(Windows を使っていた頃から)ATOK を使っているので、30年分近い登録単語が蓄積されていて、PC を使った作業の必須要素である。いつもメールする先に読みが同じで別漢字の名前の人がいるので、これなしではアブなくてしょうがない。

例えば、株式会社 A の「庄司」さんと、B 協会の「荘司」さんがいたら、「Aしょう」と「Bしょう」で単語登録しておけば、メールの書き出しでの「うっかり変換ミス」が確実に減る。

ちなみに「単語登録」とは言うが、「お世話になっております」とか「よろしくお願いいたします」などの決まり文句も、「おせわに」「よろおね」などの短い字数で登録できる。「お尋ねの件についてご説明申しあげます」なんてのも「おたせつ」で一発変換されるので、もうこれなしでは済まされなくなる。

 

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2022年6月 3日

「デジタル田園都市国家構想」のサイトって・・・

昨日の記事の冒頭で、「それにしても、この内閣官房の作ったページ、エラく読みにくくて目がチラチラする」と触れた「デジタル田園都市国家構想」というウェブ・ページだが、目がチラチラするのは私の年のせいだけじゃないようで、らむねさんも「これ見づらいですねえ」とコメントしてくれた。

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リンク先にに飛んでみればわかるが、のっけからやたら大きなフォントのタイトルの下に、上の画像に示したやたら色使いがうるさくて、ぐちゃっと押し潰したような画面が現れる。「デジタル庁」という役所の管轄にしては、モロに「ド素人の作ったページ」である。

らむねさんは、「文字強調に太字と赤字と下線が混在し、そして汚さに定評のあるMSゴシックだからですね」とコメントしておられ、私は次のようにリプライした。

同じMS系でも、MS明朝にして、画面の横幅を縮め、行間をまともに取りさえすれば、少しは読みやすくなるんですが。
行間がびっしり詰まって、しかも横にダラダラ続くと、たとえ文章自体はまともでも、見た目だけで読みたくなくなります。

リンク先の URL をみると PDF ファイルのようで、これ、こともあろうに「横位置」で作成した文書を PDF 化し、それを縦にずらっと並べて表示しているようなのである。おざなりといえばおざなりだよね。

例えば上の画像にある上部の文章は、下のようなレイアウトに変更するだけで、格段に読みやすくなる。(画像クリックで、拡大表示される)

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これ、上述の如くフォントを MS明朝(英文字フォントは century)にし、レイアウトを縦位置にして横にダラダラと流れないようにした上で、行間をまともに取っただけである。お役所言葉で書かれた内容も校正すればずっとわかりやすい文章になるのだが、ここでは敢えてそのままとした。

行間を取ると、上下に長くなりすぎるというかもしれないが、そもそも元のページからして、改ページすべき所をしないで長く続けた結果、やたらとスクロールしなければならなくなっている。要するに読みやすいレイアウトにして、ちゃんとページを区切ればいいだけのことえだ。

思うに、官僚たちというのは理解力はそれなりにあるのだろうが、それをフツーの人たちにわかりやすく伝える術を知らない。「伝える術」というのは、言葉遣い、レイアウト、編集など、すべてにわたるテクニックである。

もっとツッコんで言えば、実は「わかりやすく伝える」ということ自体が、官僚の世界では「暗黙の御法度」なのだろうとさえ思う。そのココロは「うやむやにしとく方がいい」ってことで、今回取り上げたページにしても、案外「下手に読まれない方がいい」なんて思ってるのかもしれないね。

【同日 追記】

昨日の記事に柘榴さんが付けてくれたコメントで、この「資料 2」というページは、元々はプレゼン用のスライドらしいとわかった。ただ、このスライドを見せられる方も「読みにくくてかなわんなあ」と思うだろう。

資料 1」というページもあって、これは読みにくさはそのままの、単なる「お飾り」。そして「資料 3」は、やたら面倒くさい内部的なもので、一般に説明するためのものじゃない。

要するに、「わかりやすく伝える気はないようだ」という結論には変わりがない。

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2022年6月 2日

「デジタル推進委員」は、さぞかし疲れるだろうなあ

デジタル田園都市国家構想」(← それにしても、この内閣官房の作ったページ、エラく読みにくくて目がチラチラする)というのが岸田政権の目玉政策の一つなのだそうで、この実現のために、高齢者らに IT の使用方法などを教える「デジタル推進委員」を全国に 2万人配置するのだそうだ。

「全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会」とか「地方に仕事をつくる」とかいう構想自体は悪くないが、実際は過剰な期待を抱かない方がいいと思う。別に政府がどうこう言わなくても「デジタル化」の必要性は明白なのに、音頭取りをする行政機関自体がまだまだアナログなのだもの(参照)。

この「デジタル推進委員」の募集は、既に開始されているらしい(参照)。老人などのデジタルに不慣れな層に、基本的な利用方法を教えるのが主な仕事なのだそうだ。

ただ私としては、こうした問題に関しては次のように言うほかないと思っている。

  • 使える人はことさら教わらなくても、あるいは、最初の糸口を聞くだけで、既に使えるようになっている。

  • 今になっても使えない人というのは、いくら教えられても、そしていつまで経っても、決してまともに使えるようにはならない。

これは私自身が周囲の同年代以上の人たち(とくに 75歳以上がひどいのだが)に頼まれて、スマホや PC などの操作方法を教えてきた経験から、もろに実感として言えることだ。

例えば、知人の A氏の場合はこんな具合だ。

彼は離れて暮らす孫の顔見たさに、息子が里帰りしてきた時に頼んで、自分の時代物の PC に Facebook をセットしてもらった。おかげでマウス・クリック一つでいつでも孫の近況を知ることができ、満足していた。ここまでは微笑ましい話である。

ところが最近、彼の母校の同窓会が Facebook で連絡を取り合うことになったため、「私のパソコンでも『ふぇいすぶっく』というのを使えるようにしてもらいたい」と言い出したのである。これには驚いた。

「いつもお孫さんの顔を見てる、それが Facebook ですよ」
「いや、あれじゃなくて、ウチの同窓会の情報が見られる『ふぇいすぶっく』を使いたいんですよね」

ちょっと呆れつつも Facebook で彼の同窓会グループに入るための手続きを教えたのだが、どうしても理解できない。仕方がないから私が彼の PC を操作し、グループ主催者の承認を得て入れてあげたのだが、それでも同窓会画面にどうしても辿りつけないみたいなのである。

「この画面のここをクリックすれば、同窓会の画面に行けるんですよ」と、しっかりと表示してあげたのだが、その晩になって「孫の顔を見られなくて困ってる」という電話が来た。その時は 10分以上かけて解決してあげたのだが、それ以後は怖くて同窓会ページには行けないと言う。

彼の PC にセットされた Facebook は、孫の顔を見るため以外の目的では使えない「おじいちゃん専用ツール」と化しているのである。

彼の場合は、曲がりなりにも好きな時に孫の顔を見られる(それ以上のことはできないのだが)だけまだマシだが、世の中にはせっかくスマホを購入しながら、通話以外のことに使えないという年寄りがいくらでもいる。よくかける電話番号は手書きでメモしてるなんて人もいるぐらいだ。

そして彼らは、いくら教えてあげてもまともに使えるようにはならないのである。ここまで来てしまったら、生きてる間はムリだろう。

というわけで、無給(なんだってさ!)で働くことになる「デジタル推進委員」という人たちは、使命感に燃えて真面目にやろうとすればするほど、ものすごく疲れることになるだろうと思いやられるのだよね。

 

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2022年4月27日

オンライン授業を倍速で聞くという発想

今朝のラジオ・ニュースの大きな話題は、コロナ禍の緊急事態宣言が解けて街に人があふれ出しているという話だった。大学の授業もようやく対面に戻りつつあるというのだが、学生たちの間では「倍速で聞けるオンライン授業の方がいい」という声が上がっているのだそうだ。

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それを聞いて私は、「なるほど、その手があったか!」と膝を叩いてしまった。インタビューに応えて、「久しぶりに実際の授業に出たら教授の話が倍速に慣れた耳にはゆっくりすぎて、もっと速くしゃべってくれないかなと思いましたが、まあ、無理ですよね」なんて語っている学生もいたほどである。

授業を倍速で聞くことに関しては、ググってみたところ、今年 1月 3日付の Gigazine に "オンライン授業は「2倍速で見ても理解度は下がらない」という研究成果" という記事があった。一応「講義」なのだから「2倍速で見ても」というのがちょっと違和感だが、まあ、動画なのだからいいか。

これは米国で行われた研究で実証されたのだそうで、元記事は "Watching A Lecture Twice At Double Speed Can Benefit Learning Better Than Watching It Once At Normal Speed"。ノーマル・スピードで 1回視聴するよりも、倍速で 2回視聴する方が効果が上がるというのだから面白い。

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これからの大学の授業は、対面でも早口でしゃべることが求められるようになるかもしれないね。オンライン授業に限らず、レクチャー的な動画は倍速で聞くのが手っ取り早いだろうから、私も今後はそうしよう。

 

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