アメリカと英国の定番スナック菓子
我が家には 2種類の必需品的なスナック菓子がある。一つは私が過去記事で何度か触れたナビスコの「プレミアム・クラッカー」(代表的な記事は、こちら)、もう一つは妻の必需品、マクヴィティの「ダイジェスティブ・ビスケット」だ。
この 2種類のスナック菓子、近所のスーパーではなかなか手に入らない。プレミアム・クラッカーは、ヤマザキが日本でのライセンシーとして製造販売していたが、2016年の契約終了以後は「モンデリーズ・ジャパン」という会社が日本での展開を行っている。
そしてここからが問題なのだが、今のプレミアム・クラッカーはイタリアで製造されたものをモンデリーズ・ジャパンが輸入販売しているので、ヤマザキが国内で製造販売していた頃よりも明らかにおいしい。要するにヤマザキって会社は、営業力はあっても商品力は落ちるのだよね。
というわけで、私は今、プレミアム・クラッカーはネット販売を通じて入手している。
そして妻の贔屓であるダイジェスティブ・ビスケットはスコットランド発祥で、英国の誇るスナック菓子である。”Let It Be” で、ジョージ・ハリスンがスタジオに持ち込んだのをオノ・ヨーコがつまみ食いして、ジョージが激怒したというのは知る人ぞ知る実話だ。
このビスケットも以前はどこのスーパーでも手に入ったが、最近はあまり見られなくなってしまっので、やはりネット販売を通じて入手している。
日本のスナック菓子市場というのは大手メーカーの営業力に支配されていて、彼らによる目新しさを追った新製品が売り場の大半を占めている。その結果、プレミアム・クラッカーやダイジェスティブ・ビスケットなどの、昔から定評ある定番品が劣勢に立たされているようなのである。
欧米で暮らす日本人の知り合いは、「日本のお菓子の市場はめまぐるしく変わりすぎて、わけがわからない」と言う。欧米ではお菓子の新商品なんて滅多に出てこなくて、ずっと同じ定番品しかないのだそうだ。つまり親から子、孫に至るまで同じお菓子を食って育つというわけだ。
私と妻は「それでこそ」と思ってしまうのだが、フツーの日本人はそれでは満足しないらしい。実はそのせいで、「本当においしい定番品」から遠離ってしまう結果になっているのにね。
ちなみに、プレミアム・クラッカーはコーヒーとよく合い、ダイジェスティブ・ビスケットの方は紅茶に浸して食べるのが一番おいしいと言われている。我が家では私がアメリカ好みで妻はヨーロッパ趣味と、明らかな棲み分けが出来てしまっているのだよね。
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