「粕汁」とか「かすうどん」とかいうもの
Daily Portal に窪田鳳花さんという方が "神戸で「かすうどん」頼んだら思てたんとちゃうのが出てきた話" という記事を書いておいでだ。久し振りの神戸への帰郷でおばあちゃんと食道に入ったところ、おばあちゃんが即座に「かすうどん」を注文したので、付き合って自分も同じものを頼んだというのである。
ちなみに関西で「かすうどん」と言ったら「油かす(牛ホルモン)が浮いている出汁のきいたうどんのこと」といい、下の写真のような感じの、ちょっと「ギトギト感」の強いものらしい。彼は「おばあちゃん、かすうどん食うんだ!胃腸が若いな、よしおれも!」と思ったというのである。
ところが、出てきたものはこんな感じだった。「粕汁のうどん」である。彼は「かすうどんの本場大阪の隣県で、同じ名前のぜんぜん違うものが出てくるとは思わなかった」というのだが、おばあちゃんにとっては「思っていたとおりのものだったらしく、当たり前のように食べ始めた」という。
名前は同じ「かすうどん」でも、モノはぜんぜん違ってたというわけだ。
ちなみに私が「かすうどん」という名前から想像したのも、「粕汁にはいったうどん」の方である。というのは、私が生まれ育った山形県の庄内では、冬の寒い時期には「粕汁」というのがよく食卓に上っていてお馴染みだからである。こんな感じのもの(参照)で、体がとても暖まる。
ただ、これでうどんを食うというのは、庄内ではないなあ。関西特有なのかもしれない。
もう春の陽気だが、今度の冬に田舎に行く機会があったら、粕汁で暖まるのもいいなあ。それから、自宅で粕汁のうどんを作って試してみるのもいいかも知れない。
【付記】
この記事、実は 2月 25日付として一度アップロードしていたのだが、26日に実施されたココログの大規模メンテナンスが終わってみたら消えてしまっていた。まったく困ったものである。
それで、こうしてもう一度書くことになってしまった。「ありゃ、一度読んだ憶えがあるぞ」と思った方もおいでと思うが、そういうわけなのでよろしく。
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