カテゴリー「ニュース」の523件の記事

2020年9月27日

「カゴパク」なんていう言葉を初めて知った

近所のスーパーで買い物する時に、通常のカゴはブルーの本体に黄色の把手なのだが、同じ形のピンクのカゴがあるのを見て不思議に思っていた。このピンクのカゴをそのままクルマに積み込んで帰る客が結構いるのである。

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今日付の弁護士ドットコムニュース "レジ袋有料化で「カゴパク」激増、ひと月で1年分の被害 「それでも警察沙汰にできない」スーパーの事情" というニュースを見て、「なるほど、そうだったのか」と納得した。あのピンクのカゴは「精算済」の品物を入れるもののようなのだ。

このニュースは "スーパーやコンビニのレジ袋有料化が 7月から始まったことで、カゴを持ったまま退店する「カゴパク」が増えているという" という書き出しで始まる。

都内のスーパー「アキダイ」では「カゴパク」を防ぐために、カゴを色分けして精算済みのカゴを青色にし、さらに把手を外した。これによってそのまま持ち帰るのが困難になり、「カゴパク」は激減したという。

そしてウチの近所のスーパーは逆に、「精算済」のカゴをピンクにしているようなのだ。ただ、このピンクのカゴに商品を入れたまま持ち帰る客が結構いるというのは、店公認の「マイバッグ代わり」なのかもしれない。上述の「アキダイ」とはちょっと違ったシステムのようなのだ。

というのは、私が買い物をしてもピンクの「精算済」のカゴに移してくれるわけではないので、あのピンクのカゴはそのお客専用の「お持ち帰り用」と考えるほかない。これだと自分で「マイバッグ」に移し替える手間が省けるので、さっさと帰れるというメリットがあるのだろう。

この度の「新型コロナウイルスによる感染症増加」と「レジ袋有料化」では、世の中では買い物に限っても、細かいところでいろいろな変化が生じた。クルマで出かけてちょっとコンビニで買い物するにも、マスクとマイバッグは欠かせない。

私は「エコ派」として、マイバッグ持参は前々から実践していた。ただ、店の手前の「マスクをご着用ください」という貼り紙を見て、初めてマスクを忘れていることに気付き、慌ててクルマに取りに戻ることが結構あるのだよね。気をつけないと「マスク警察」みたいなオバチャンに、凄い目で睨まれてしまう。

【同日 追記】

近所のスーパーはイオン系なのだが、やはりあれは「マイバスケット」というものだとわかった。詳しくは こちら。ウチでも使用を検討してみよう。

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2020年9月 9日

「正しい自分」を押し通したい人

昨日の "マスク拒否し「非科学的だ」と乗務員威嚇の男性客、関空行きピーチが新潟に着陸し降ろす" というニュースには、「はぁ?」と呆れてしまった。(マスク着用を)「要請するなら書面を出せ」などと言い張って乗務員を威嚇、大声をあげたのだという。

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航空機内でマスクを着用することの COVID-19 感染防止に関する有効性については諸説あって、「航空機内ではマスクを着用した方が良いのか?」という記事で、感染症専門医の忽那賢志氏が詳しく語っている。ここでは一応、それはそれとしておこう。

新潟空港で降ろされた男は、マスクの有効性に否定的な考えをもっていたようだ。そしてその考えを「正しい」と信じ切り、その「正しい自分」をシンプルに押し通したかったのだろう。ただ、このケースでそれよって生じる軋轢や弊害については、思いが及ばなかったようだ。

「正しい自分」を押し通したい思いが強すぎたため、機長により「機内の秩序を乱す行為に当たる」と判断され、緊急着陸した新潟空港で降ろされてしまった。そしてピーチ便の本来の目的地の関西空港への到着は、2時間 15分遅れとなったわけだ。

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上の画像は同じ便に乗っていたと思われる人の tweet だが、もう、「運が悪かったね」と言うほかない。世の中にはこんなこともあるのだね。

新潟空港で降ろされた男は、ほんの数時間、ちょっとした息苦しさと「こんなこと、無意味なんだがなあ」と思うストレスをやり過ごすよりも、飛行機を臨時着陸させ、なおかつ降ろされてしまうという事態を選択する結果となった。そこまでしても、「正しい自分」を押し通したかったわけである。

というわけで、私は「自分は正しい」と信じ過ぎる人は苦手である(参照)。

ついでに堀江貴文という人は、マスク着用拒否男性を臨時着陸して降ろした航空会社を批判して、 "「ムカつく」" なんて言ってるらしい。これも含めて、こうしたことというのは、ある意味「子供っぽさ」の現れと感じてしまうのだ。言ってしまえば「駄々っ子」である。

そう思った途端に、Yahoo!Japan ニュースで【安倍首相の成蹊大学時代の “恩師” が苦言 「首相としてもう少し知的になってほしかった」】というニュースに遭遇した。成蹊大学名誉教授の加藤節(たかし)氏が、安倍首相について次のように語っている。

安倍さんは 65歳という年齢の割には、とてもチャイルディシュ(子どもっぽい)だという印象です。国会での品のないヤジをみると、人間的には未熟に感じます。気持ちを抑えられないのでしょう。すぐに「悪夢のような民主党政権」と言うのも、先ほど述べたように他者批判を自己批判に向けられない人の典型です。これも子どもの所作です。

加藤氏が「九条科学者の会」呼びかけ人のリベラル派ということを差し引いても、「言い得て妙」という指摘である。そんなだから、先月、こっちまで ”「ボクちゃん、お腹痛いから早退する」ってことね” なんて、品のない記事を書きたくなってしまったわけじゃないか。

ここから先は完全に端折っちゃうが、我々、いろいろな意味で、もっと大人にならなきゃいかんなと思う次第である。まあ、自分も含めてね。

 

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2020年8月24日

コロナ騒動で考えること

日本における COVID-19 の感染は既にピークに達したと考えられていると NHK が伝えているらしい(参照)。とはいえ「再び増加するおそれがある」というのだから、とくに意味のある情報とも思えず、「それがどうした」というほかないのだが。

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21日の政府分科会では、「今回の感染拡大で 7月 27日から 29日にかけて発症者数がピークとなり、その後、緩やかに下降傾向になっている」とみられることが発表された。強いて言えばそうなんだろうが、だからと言って安心できるわけじゃないというのは当然の感覚である。

そしてワクチンが実用化された場合には、「重症化するリスクの高い高齢者や持病のある人、そして、医療従事者などから優先的に接種する」という方針だそうだ。私は先日の誕生日で 68歳になったのだが、何しろ上にはどかっと「団塊の世代」がいるから、ストレートに高齢者扱いはしてもらえないだろう。

幸か不幸かやたら丈夫な体にできちゃってるみたいだから、個人的には後回しになっても全然構わないが、政府関係者はじいさんが多いから、若年層への対策が手薄になるんじゃないかと心配になる。まあ、若い連中は感染しても重症化しにくいらしいけどね。

報道ではとくに経済界の関係者が「コロナ禍で最も懸念されるのは、経済問題」なんて言っている。彼らにとってはそれが「メシの種」で、命よりカネが大事なんだろうが、従来のコンセプトのままで「経済成長を維持したい」なんて言うのを聞くと、「わかっとらんな」と思ってしまう。

今回のコロナ騒動をきっかけとして、新しい世の中の枠組みを構築する方向に向かおうという考えにならないのでは、人類はもう終わりに向かっていると思うほかないと思うがなあ。これは今月 8日に "新型コロナウィルスが突きつけている根本的な問題" という記事でも触れたことだけど。

 

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2020年8月 6日

「うがい薬騒動」で薬局に殺到する「正しい人」たち

例の「うがい薬騒動」で、店頭での売り切れが続出していると聞いて、「人って、そこまで反応するか!」と心底驚いてしまった。東京 MX テレビの女性アナウンサーもうんざり顔でこのニュースを伝えている。(参照

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ニュースではうがい薬を買い求めにきたらしい人が 3人、既に売り切れた薬局の店頭でインタビューに応じているが、自分のそそっかしさや情報理解力の不足を特段恥じる様子もなく、「うがい薬を買うのも一苦労ですよね」みたいな感じで話している。これを見てさらに呆れた。

最初に登場したオバサンは「昨日も 5軒ぐらい廻った」と言ってるし、3人目のオジサンは「あとは大久保行って、アメ横行って、あとは 1ヶ月ぐらい待つ」なんてずいぶんマメなことを言っている。そんな「不要不急の外出」を繰り返すより、家でおとなしくしてる方が感染リスクは減るだろうに。

このタイプの人たちって、「自分は常に正しい」とまではいかないまでも、「常に正しい方の側にいる」ぐらいには思っているのだろう。「大阪府知事が『うがい薬が効く』と発表してるんだから、それを買いに走るのは人として当然でしょ」と疑いもなく信じているに違いない。

世の中に要らぬ混乱をもたらすのは、こうした「自分は常に正しい方の側にいる」と信じる人たちである。彼らがそう信じる根拠はせいぜい「だって、みんなもそうしたいと思ってるでしょ」というぐらいのことで、実はとても素直で世話好きで純朴な人たちなのだよね。

そして、岩手県などで感染者の家に卵や石を投げたり差別的な行動に出たりするのも、実はそうした素直で世話好きで純朴な人たちなのだ(参照)。ただ、「世話好き」ということに関しては「過剰に」という但し書きが必要かもしれないが。

というわけで、私は「正しい人」というのがとても苦手なのである。何しろ「そんなこと言ってるけど、あなただって本当は買いたいんでしょ。うがい薬」なんて、真顔で言われそうだしね。

 

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2020年6月24日

マイナンバーカードとスマホの一体化なんて

ふゆひー9 さんの "スマホ買い換えました〜」と新たな Facebook アカウントを知らせてくる知人友人が複数いることを思うと、なかなか笑えない状況が起きそうだな" という tweet に、笑わせてもらった。「笑えない状況が起きそう」だというのに恐縮なことである。

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そもそもの話は、FNN プライムオンラインの「政府が、マイナンバーカードとスマートフォンの一体化を検討していることがわかった」というニュースである。既に健康保険証との一体化については検討が始まっているらしいが、スマホとの連携まで考えているというのは、かなりの「前のめり」だ。

私の知り合いにも「Facebook のアカウントを PC とスマホで使い分けている」なんていうややこしいのが複数いるが、ふゆひー9 さんの知り合いには、スマホを買い換えると Facebook のアカウントも新しくするというのがいるらしい。なんとまあ、厄介なことである。

さらに厄介なのは、Facebook のアカウントを作るたびにパスワードを忘れてしまい、「ちゃんとメモしておかなきゃダメだよ」という私のアドバイスに従って 4つ目を作ったものの、メモし間違えてやっぱり入れなくなったというオバサンである。5つ目のアカウントでようやくまともに機能している。

「友達申請の仕方がわからないので、そちらから申請してください」なんて言われて Facebook 内をこの人の名前で検索すると、名前も居住地も同じ人が 5人いる。どれに申請したらいいかわからないのでとりあえず全部に申請したら、そのうちの 1個から承認が返ってきた。

「パスワードを忘れてしまった場合の入り方というのがあるから、それに従って、使っていない 4つのアカウントを削除してください」とアドバイスしても、友達申請すらまともにできないのだから、そんな「高度なワザ」を使えるはずもない。それで今でも Facebook には同じオバサンが 5人いる。

こんな状態でマイナンバーカードとスマホを一体化させたりしたら、とんでもなくややこしいことになってしまいそうだ。

 

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2020年6月23日

茨城県で再び新型コロナウイルス感染症発生

新型コロナウイルス感染症については、6月 19日付の記事で「最近の感染者ゼロという呑気な茨城県に住んでいる」なんて書いた(参照)が、その翌日の 6月 20日に、茨城県で 2人の感染者が確認された。残念なことに、茨城県もあまり呑気というわけでもなくなってしまったようなのである。

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しかも 20日に発表された感染者は、守谷市とつくばみらい市の在住で、2人とも近所といえば近所の県南地区在住である。

上の画像で使った「新型コロナウイルス陽性者一覧」という表によれば、茨城県で最初の陽性者は、3月 17日に確認されたひたちなか市(県中央部)の 30代男性。そして 3月 27日から 4月末まではほぼ毎日のように複数の感染者が確認されていて、その多くは県南部である。

そして 5月 1日と 4日に各 2人、5日に 1人が確認されてからは、ほぼ 1ヶ月半にわたって新規の感染者が出ていなかった。これは緊急事態宣言の効果と言えるだろう。しかし 5月 25日に宣言が解除されてからは、東京都などで再び感染者が増え始め、遂に茨城県でも発生したというわけだ。

こうして見れば緊急事態宣言の効果は明らかで、解除されて徐々に規制が緩和されるとともに感染者が発生しているのだから、コロナ渦の終息はまだまだ先とみなければならない。私が前のように日本中に出張できるようになるまでには、まだ時間がかかるだろう。

 

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2020年6月19日

新型コロナ濃厚接触確認アプリというもの

「新型コロナ 濃厚接触確認アプリ」というものが、政府の管理で今日から利用開始されているという。アプリはスマホのアプリとしてインストール可能という話だ。

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朝のラジオ(TBS)を聞いていたところ、このアプリをインストールするかどうかの緊急アンケートの結果は、「使う」が 30%台で「使わない」が 50%台だった(正確な数字は覚えていない)。60%以上がインストールしていないと実効しないというので、しょっぱなから悲観的である。

「インストールする」という解答の理由は、「安心感を得るために、とりあえず使ってみる」というのが最多。中には「プログラミングの仕事をしているので興味があり、インストールしてどんなものか見てみたい」「不安はあるが、人柱になったつもりでインストールする」というものまであった。

一方、「インストールしない」という解答の主な理由は、「個人情報の点で不安」「政府のやることは信用できない」というもの。「そんなものを使わなくても自分で気を付けている」という解答もかなり多かったようだ。とはいえ、最大の理由は「何それ? よくわからないから、面倒」ってことだろう。

問題は、このアプリをインストールする人が少ないと、大きな効果が期待できないということだ。アンケートに「インストールする」と答えた人のすべてが実際にすぐインストールするとは到底思われないから、当面は実効が期待できないだろう。

そして濃厚接触した疑いがあるという通知が来ても、それによって優先的に PCR 検査を受けられるわけではないというのも問題だ。通知を受けてどうしたらいいかわからず、オロオロしているうちにさらに周囲にウイルスをまき散らす懼れががあるというのでは、「不完全なシステム」というほかない。

下種の勘ぐりをすると、せっかくアプリをインストールしても、今一番アブないとみられる「夜の街」のその種の店に出入りするときなんか、「そんな処に行ったのをお上に知られたくない」なんてことで、わざわざ「オフ」にしちゃう人も少なくないだろうしね。その辺りの情報こそ肝心なところなのに。

システム的に個人情報管理に関して「問題なし」ということが明確に保証されないと、このアプリが広範に普及するのは困難だろう。そしてこの問題が解決されても、「マスクをしていないとウイルスそのものを見るような目つきで見られる」というほどの「暗黙の強制力」なんて期待できないし。

私はといえば、最近の感染者ゼロという呑気な茨城県に住んでいることもあり、しばらく様子をみて判断しようと思っている。今年の春以前のように、しょっちゅうあちこちに出張しなければならなくなったら、とりあえずインストールすることになるだろうけど。

 

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2020年6月16日

「誠実な人」が、つい「買いだめ」に走る

新型コロナウィルスによる感染症拡大の折、日本ではマスクが払底して「アベノマスク」なんてものが出現したが、Gigazine は 「世界各地でトイレットペーパーの買いだめが起こりました」と伝えている。そして買いだめしやすい人の性格には、ある共通の傾向があるらしい(参照)。

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ドイツの研究チームが世界 22カ国の成人 996人を対象として、人の性格に関するアンケート調査を実施した。この調査は「情緒」「誠実性」「正直さ・謙虚さ」「外向性」「協調性」「経験への開放性」という 6つの性格カテゴリにに基づいたものだったという。

調査の結果、トイレット−パーをより多くストックしやすいのは、「誠実性」を高く自己評価した人だということがわかった。つまり、そうした非常時に買い占めに走るのは決して「自己中心的な悪人」ではなく、実際は(誠実さ故に)「怯えている人」なのだと結論づけられたというのである。

さらに心理的には、トイレットペーパーが「主観的な安全の象徴」として機能していたことも示された。「誠実な人」が心の安定を得るために、「安全の象徴」であるトイレットペーパーの買いだめをしてしまうというのである。

英語表記だが、"Study: People who hoard toilet paper are just looking for a symbol of safety |" (研究: トイレットペーパーを買いだめる人は、単に安全の象徴を追い求めているだけ)という興味深いページもある。年長者は若い人より買いだめに走り、さらに米国人は欧州人より買いだめするとある。

つまりどんなに誠実な人でも、時としてその誠実さが逆に作用してしまうと、公共の利益に反する行動に走ってしまうのだ。人間の心理というのは、まことにもって一筋縄ではいかない。

ということは、理窟通りに諄々と説いて納得させようとしても、その努力は期待通りには実らないことが多い。結局のところ、理窟もへったくれもない恐怖政治的なものの方が機能してしまうことだってあるわけだ。

こうしたリスクに巻き込まれないためには、「誠実一辺倒」でいるよりは、ある程度「いい加減」な生き方に慣れ親しんでおく方がいいだろう。そう考えると、自分のチャランポランさの素晴らしい言い訳になってありがたい。

 

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2020年6月 3日

「夜の街クラスター」という新語

「夜の街クラスター」という新語が生まれていると、今日知った。東京は「東京アラート」なんてものが発令されるほどになっているが、感染のかなりの部分が「歌舞伎町での接待を伴う飲食店」が発生源なんだそうだ(参照)。

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「アブナい、アブナい」と言われているところに、「わかっちゃいるけど止められない」ってな感じで足を踏み入れてしまうのである。「もうちょっと、我慢できないものかなあ」と思うが、できないんだろうね。「人間の業」ってものを感じさせられてしまうお話である。

いずれにしても、せっかく 1日の感染者が 一桁台に減ってきていたのに、非常事態宣言の解除をきっかけにまた増えてきている。「解除したら、また増えちゃうのは当然じゃん」と思っていた通りである。

そんなことは誰が考えてもわかることだが、「経済を再生させるためには仕方がない」との判断が働いているのだろう。「命よりお金が大切なのか」と言われそうだが、「お金がなければ命も維持できない」というわけなのだろうね。

「夜の街」というところは、こうした「業」が集中的に発現してしまうところのようなのだ。まったくもって因果なことである。

 

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2020年5月27日

検察官定年延長問題と「テラハ・木村花」問題のリンク

「テラハ・木村花・・・云々」という話は、何のことだかさっぱりわからなかった。初めはファーストネームが「テラハ」で苗字が「木村花」という日系二世の話かなんて思ったほどである。

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私にとってこの話のそもそもの入り口は、検察官の定年延長などが盛り込まれた「検察庁法改正案」だった。いろいろな芸能人がこの法案に反対する tweet をして結構な話題となり、ドサクサ紛れの法案成立を狙っていた安倍内閣の思惑が崩れてしまったのは記憶に新しい。

こうして Twitter などでは「タレントの政治発言」が大きな話題となった。肯定的に評価されるケースが多かったが、逆に否定的な反応もあったらしい。そしてなんだか知らないうちに、「ネットでの政治発言」を「ネットでの誹謗中傷」にすり替える動きまで出てきたように思う。

これは President Online に "きゃりーぱみゅぱみゅの「政治的発言」を叩くファンは、何に怒っているか" という記事が載るほどの話題になった。この段階で、芸能人やタレントの振る舞いを、ネットで「叩く」というベクトルが生じていたようなのである。

そしてどういうわけかこの論調の一部には、「テラハ木村花」問題につなげる傾向まで見られた。検察官の定年延長問題からタレントの政治発言、そして東京高検検事長の賭け麻雀発覚までの流れは理解できたが、そこから先が、私にはさっぱりわからなかったのである。

私はテレビをほとんど見ない人だから、Netflix なんてものはさらに馴染みがない。「テラハ」というのが「テラスハウス」というリアリティ番組の略称だとか、木村花というのが女子プロレスラーの名前であり、その女子プロレスラーがネットでの反応を苦に自殺したなんてことも、昨日になって初めて知った。

で、この一連の流れの焦点というのは、ネット上の「叩き=誹謗中傷」ということのようなのである。この関連で政府は、匿名の誹謗中傷発信者を特定するための制度改正の検討に入ったとされる(参照)。しかしこれは、ヤバすぎる話だ。安倍政権は「ドサクサ紛れ」がよほどお好きらしい。

「誹謗中傷」発信者の特定というだけなら聞こえはいいが、これがスタートしたらそれで済むはずがない。今回の検察庁法改正案への反対 tweet みたいなものも、確実に一緒くたにされてしまうだろう。なにしろ政府中枢にいるのは「政治批判」と「誹謗中傷」の区別の付かない人たちのようだから。

本来まったく別のストーリーのはずの検察庁関連法案と、女子プロレスラーの自殺が、当初あたかもリンクしているかの如く報じられた背景には、ネットでの政治的発言を抑える思惑があるんじゃないかと、私なんか思ってしまうのだよね。

安倍首相という人は、政権側に都合の悪い話は妙な法律を作ってでも抑え込みたいと思っているというのが見えてきた。まったくもう、戦前じゃあるまいし、こんな話を許してしまっては、ロクなことにならない。

 

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