カテゴリー「ニュース」の681件の記事

2025年5月14日

押収大麻 20トンの屋外焼却で、ちょっとしたことに

ググットニュースが「押収大麻20トンを野外焼却、町中が "ハイ状態" に… トルコで衝撃的な事態発生」という話を伝えている。燃やした大麻の量は金額にすると約 372億円分というから、トルコって結構スゴいことをする国だよね。

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ただこの記事、ちょっと曖昧なところがある。冒頭では「トルコ南東部ディヤルバクル県ライス(Lice)地区で、押収された大麻約 20トンを警察が焼却処分したところ、住民が意図せず "ハイ" な状態に・・・」とあるのだが、次のパラグラフでは「憲兵隊は(中略)、市街地近くで野外焼却を実施」とある。

焼却処分を実施したのは「警察」なのか「憲兵隊」なのか、一体どっちなんだ? いろいろ検索して元記事の英語版と思われるものを見つけたのだが、焼却処分に携わったのは "the authorities" と表記されているだけで、これってフツーは「当局」と訳されることが多いんだがなあ。

警察」と訳したまではまだ理解できるが、どうしてここで「憲兵隊」が出てくるのかわからない。この翻訳者はたまたま軍事関係のニュースか何かを訳した直後で、それとごっちゃになったりしたのかなあ。

いずれにしても、記事冒頭では「住民が意図せず "ハイ" な状態に」とあるが、実際には「住民およそ 2万5000人がめまいや吐き気、幻覚などの症状を訴え」、さらに「子どもたちの中には、体調を崩し病院に運ばれるケースも」とある。実際は「ハイ」というより「バッド・トリップ」だったようだ。

それにしても、わざわざ "LICE" の文字状に並べて燃やしている写真を見ると、大量のシラミ(シラミは英語で "louce" だが、複数形だと "lice")を燃やしているように勘違いしてしまいそうだよね。めまいや吐き気をもたらしたのも無理もない。

ちなみに、燃やしたのは大麻であって「お米(rice)」じゃないのでよろしく。多くの日本人は "lice/rice" を区別して発音できないから(参照)、米価が何かと話題の今どきは下手すると大変なことになってしまいそうだ。

 

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2025年5月 7日

「ベルマーク」がまだ続いてたなんて、びっくり

昼のラジオ番組で「子どもの頃、学校で何の係でしたか?」という特集をしていて、聴取者からの回答の中に「ベルマーク係でした」というのがあった。「そう言えば、昔はそんなのがあったよね」と思いつつ試しにググってみたところ、まだ続いているのだと知って驚いてしまったよ。

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たまたま最近報じられた毎日新聞の(4月 27日付) "ベルマーク協賛企業が減少 「PTA 保護者の負担」と脱退も" という記事が、「やっぱり時代だよね」と思わせる。記事によれば、ベルマーク運動の始まりは次のようになっている。

ベルマーク運動の始まりは1960年。「すべての子どもに等しく、豊かな環境の中で教育を受けさせたい」と財団が設立され、全国の PTA に参加を呼びかけ 2263校でベルマーク運動が始まった。06年からは幼稚園や小中学校、高校だけでなく大学や公民館なども参加対象とするようになった...

ただ、Wikipedia には「朝日新聞社創立 80周年記念事業として 1960年(昭和 35年)に始まった」とある(参照)。なるほど、毎日新聞社としては遠慮なく最近のベルマーク運動の低調さを報じることができたのだろう。

ただ「現在も全国の小学校の約 7割、中学校の約 6割が参加しており、年間約 3億円分の点数が・・・」とあるので、決して壊滅してしまったわけではないようだ。とはいえ我が家の娘たちが小学生だったほぼ 30年前頃でも、「ベルマーク集めにご協力を」というような呼びかけなんてなかったなあ。

ベルマークは 1枚 1点で、1円の計算となるらしい。こんな浮世離れしたシステムでは、"「活動に携わる保護者の負担になっている」という理由で企業が脱退するケースもあった" と報じられるのも無理はない。ベルマーク 100枚集めるのと直接 100円寄付するのと、どちらが楽か考えれば一目瞭然だ。

これでは「事実上、終わってしまったプロジェクト」とみる方がずっと現実的だろうと思ってしまう。

 

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2025年5月 3日

「面倒だから遠くに捨てる」という行為の深層意識

奇しくも同じ日付の昨日 5月 2日、似たようなニュースが 2本報じられた。自宅から出たゴミを路上や山中に放置した男が逮捕されたというものである。

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一つはゴミもゴミで、"「トイレまで行くの面倒」路上に尿入りボトルを捨てた疑い 100本以上か、47歳男逮捕" というものだ。尿入りペットボトルというのは、今回のみならず時々ニュースになる。

もう一つは "ビールの空き缶 3000本を山に捨てたか... 金沢市に住む 65歳の男を逮捕「自分で飲んだ。他にも捨てた」" というニュースだ。大量の空き缶をわざわざ山の中まで運んで捨てるというのは、軽い気持ちでできることじゃない。

路上に捨てられた尿入りボトルの多くは過密労働のトラック・ドライバーによるものと言われるが、今回のケースは話が違う。フツーに考えれば路上に捨てるよりトイレに行く方がずっと面倒がないのだから、別の心理が働いているとしか考えられない。

PRESIDENT Online の 【「1本あれば 100本はある」ゴミ屋敷から出てくる "ションペット" という爆弾" 】 という記事によると、「ゴミ屋敷」には尿入りペットボトルが大量にあることが多いのだそうだ。孤独死現場の第一人者という石見良教さんが、記事中で次のように語る。

"家" の共同体意識がなくなり、常に自分、個だけの動きとなったのだと感じます。 誰とも関わりを持たない、持ちたくない、ゴミをため込むことにより他を寄せ付けず、威嚇するのです。私は "ゴミシェルター" と言っています。

ゴミがシェルターなら、その中でも尿入りペットボトルは最も強力な「城壁材料」なのだろう。そしてそのペットボトルを路上に捨てるという行為からは、シェルターあるいは自己領域の拡大という意識が感じられる。かなり歪んだ自己主張である。

一方のビールの空き缶というのも、心理としては共通しているような気がする。わざわざ山の中に持って行って捨てるより「不燃ゴミ」として出す方がずっと楽なのだが、そこはそれ、山の中に人知れず自分の領域を残すことに意味があるのだ。ある意味、そこは自分の「別荘」になるのだろう。

いずれにしても共通するのは「人を寄せ付けない孤独」ということのような気がする。

 

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2025年4月21日

町内会とゴミ捨ての難しい問題

福井新聞に「町内会退会、ごみ収集所の使用権利は 福井地裁、年1万5000円で福井市男性の利用認める」という記事がある。町内会の退会を理由にごみステーションの使用を禁じられた男性が起こした訴訟の結果、この男性がゴミステーションを使うには年間 15,000円を払わなければならなくなった。

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この問題、なかなか難しいところがあって、私の住む地域の町内会でもいろいろな問題があって退会する人や、新規に転入してきたものの町内会入会を拒否している人が少なからずいる。そしてこうした人たちに対しては、「ゴミ出しを禁じてしまえばいいのに」との強硬な意見も出ている。

とはいえ、私の町内会では「ゴミ出し禁止」を言い渡すところまではいかず、かなりあやふやなまま宙ぶらりんの形になってしまっている。町内会に加入している住民にとっては、これはかなり不満のタネだ。いわば「ゴミ処理」へのただ乗りになってしまっているのだから、当然の不満ともいえる。

福井市のケースでは、男性は福井市民としてごみ収集の行政サービスを受ける権利があると主張し、訴訟では裁判所の定める使用料を支払うことを条件に、ごみステーションを使えるという合意が男性と町内会の間で成立していた。そして争点は、その金額だったという。

そして今回の判決で出された「年間 15,000円」という金額は「高すぎる」として、男性はさらに訴訟を続ける意向であるという。これもまた、難しい問題だ。

町内会費は年間 15,000円というほど高いものではないと想像される。私の地域の町内会費も年間数千円というレベルだ。ただ、町内会費と同じ額を納めればいいということにしてしまうと、我も我もと町内会を退会する人が増えるだろう。町内会役員をする負担を免れるだけ面倒がなくなるからだ。

だったら、町内会費の倍以上の負担を求めるというのも、それほど無理筋というわけでもないということになる。3〜5割増しぐらいでは、確かに安すぎるだろう。

このニュースが報じられたのをきっかけに、全国の町内会で同様の問題がクローズアップされることになるだろう。元々何らかのいざこざがあってこうした問題になるのだから、根本的な解決は難しい。

 

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2025年4月14日

万博が開幕したようで、ご苦労なことである

万博が開幕し、下のニュース動画を見ると会場は何だかんだで混雑したようだ。寒空の下で長蛇の列に並ぶ様子を見るだけで「よくやるなあ」と思ってしまうのだが、世の中にはこうしたイベントには駆けつけずにいられないタイプの人もいるみたいなのだね。ご苦労なことである。

"会場最寄り駅、大混雑 「海の万博」の弱点露呈" という記事によれば、最寄りの夢洲駅との間の誘導がかなりいい加減だったらしく、混乱につながったようだ。さらに無線通信まで混雑し、スマホで入場券代わりの QR コードが表示されにくなって入り口で渋滞するなど、散々だったらしい。

主催者は QR コードをスムーズに表示させるために「QR コード表示用の Wi-Fi を東ゲートに準備する」と発表した(参照)が、そのくらいのことは事前に予測できなかったかなあ。かなり素人っぽさを感じる話である。

一部では「運営側に電通が加わっていないから、こうしたイベントの運営に関するプロがいない」なんて指摘もされている(参照)。いろいろと裏の事情も絡んでいるようなのだ。

さらに開幕に間に合っていないパビリオンもある上に、「大屋根リング」とやらが雨漏りまでしてしまい、かなり「踏んだり蹴ったり」の状況になったらしい。

2日目の今日は昨日ほどの混雑は見られないとのことだが、それはとりもなおさず「来場者が少ない」ということに他ならず、主催者側としては複雑な心境だろう。

いろいろな面で関係者が運営に慣れた頃には、あの恐ろしい「関西の猛暑」の季節になるので、それはそれでまた大変だろう。何しろ 55年前とは「暑さのレベル」が違う。「せいぜい死なない程度に頑張ってや」と言うばかりである。

あ、そうそう、「冷房の使いすぎで万博会場が停電」なんてことにならないよう、電力の容量をしっかり確認しておかなかきゃね。今回のニュースで、まんざら冗談で済まされそうにも思えなくなったから。

 

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2025年4月13日

統一教会の「合同結婚式」、まだやってるんだ

47NEWS が「旧統一教会、韓国で合同結婚式 本部で 5千人、日本から千人超」というニュースを伝えている。この教団、日本では解散命令が出ているが、本拠のある韓国ではこの行事が大っぴらに開催されているのだから、まだまだ馬鹿にならない。

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記事によれば、「教団によると、日本からの 1200人を含む男女 2500組 5千人が会場参加。オンライン参加を含めると、約 90カ国の計 5千組 1万人に上ったとしている」ということだ。細かい話だけどこの部分、数の表記の不統一が気になるなあ。

オンライン参加を含めれば参加人数はほぼ 2倍に拡大するというわけだが、地域的広がりとしては「約 90カ国」というのだから、韓国と日本以外の国での勢力は「そこそこ」程度と見ていいのだろう。

Wikipedia の「合同結婚式」の項には「草創期は目の前で教祖がカップルを指名したり、信者に希望する相手を書かせたりもしていた」とある。ずいぶん「乱暴な話」に聞こえてしまうが、当人たちは大真面目だったのだろう。

さらに近年では「見合い形式で伴侶を捜して祝福を受けるようになっており、また信者の子供達は親同士の計らいで結婚させることができるようになっている」という。数が増えると末端まで面倒見切れず。多少は「世俗化」しているようなのである。

また記事には、「教団は 3月の東京地裁による解散命令に反発しているが、式典中に特段の言及はなかった」とある。さすがに結婚式中にコトを荒立てるようなことを言うのは得策ではないという判断なのだろう。

それにしても日本で解散命令が出た直後にこれほどの参加者がいるというのだから、いろいろな問題は今後も続きそうだ。

 

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2025年4月 3日

フジテレビの不祥事関連で、いろいろ出てきてるが

フジテレビの一連の不祥事の関連で毎日新聞が「反町キャスター、出演当面見合わせ セクハラ・パワハラ認定 BSフジ」と報じている。この会社は中居正広云々ばかりじゃなく、ずいぶんいろいろあったということだ。

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私はテレビを見ないので反町理なんて名前は初耳なのだが、「こういうヤツって、たいていワセダ出身なんだよね」と試しにググってみたところ、図星だったので思わず苦笑してしまった(参照)。意外なのは、結構オッサン顔なのに私より一廻り(12年)も後輩ということの方だ。

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まあ、ワセダを出て青学の大学院に進んだみたいだから半分は気が紛れるが、やっぱりちょっとイヤになるよね。

記事によれば、反町某のやったというのはこんなことらしい(どうせこれだけじゃ済まないんだろうけど)。

2006~08年ごろ、当時報道局にいた反町氏は後輩の女性社員2人に対し、食事やドライブに誘ったり、休日に何をしているのか分かる写真を送るようメールで求めたりした。女性社員が断ると不当な叱責をするメールを部内に一斉送信し、業務上必要なメモを共有しないなど、セクハラとパワハラに当たる行為をしたという。

フツーに考えればまったく低次元の「スケベなオッサン」そのものといった所業だが、これで部内一斉メールなんてことまで恥ずかしげもなくやっちゃうというのは、個人の問題じゃ済まないだろう。「社風」レベルの話と考えるほかない。

それを物語るように、常務取締役だった石原正人というオッサンも似たようなことをしていたと報告されている(参照)。

石原氏は常務取締役に就任する前の秘書室長時代に、フジに勤務していた関連会社の女性社員に対し、取引先との会合の帰りの自動車の後部座席で、手を握ったり腰に手を回したりするなどのセクハラ行為をしたという。

こっちの方はワセダじゃなく慶応卒らしいが、フジテレビという会社は、こんなようなことが日常茶飯事という雰囲気だったのだね。ちなみに「石原氏は報道局長時代に反町氏のハラスメント問題の対応に当たった」というのが、かなりお恥ずかしい話になってしまってる。

私がマスコミにちょっと近い仕事をしていた 80年代頃、フジテレビは「行け行けドンドン」みたいな全盛期だったが、近付くのを意識的に避けていて正解だったよ。

【4月 8日 追記】

近頃やたらと話題の広末涼子は、ワセダ中退らしい。やれやれ・・・

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2025年3月30日

岡山の山火事の原因は、伐採した木の焼却だった

"たばこが原因の火災増加と、現代人の「直火」感覚" という記事を書いたわずか 5日後だけに、NHK の伝える「岡山 山林火災の原因 伐採した木を焼却の際火が燃え移ったか」というニュースを読んで暗澹としてしまった。

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小はたばこの吸い殻から大は伐採木材焼却に至るまで、"現代人の「直火」感覚" って、本当にズレてしまっているようで恐ろしい。

湿度の低い日が続き、日本全体があんなに乾燥した状態が続いていた時期に、伐採した木を当然のように焼却処分するという感覚がちょっと信じられない。この方面には素人なのであまり深くは論じられないが、少なくとももう少し乾燥の収まるまで待てなかったのか。

あるいは湿度が上がったら燃えにくくて面倒だなんて思ってしまったのか。それとも病害虫に冒された木を、早めに処分してしまいたかったのか。たとえそうだとしても、あんなに乾燥した時期にどうしても燃やさなければならなかったのか。本当にわからない。

いずれにしてもこんなにまで大きな山火事につながってしまったのだから、あの時期に焼却処分をするという判断が誤っていたというのは確かだろう。処理を徒に急いだために、とんでもないことになってしまったわけだ。

このニュースの 3日前には、同じ NHK が「山林火災はなぜ起こる?半数超が 2月から 4月に集中 注意を」と伝えている。ここで紹介された山火事の原因は下の図の通り。やはり人為的原因がほとんどのようだ。

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それにしても、ここでも「たばこ」というのが顔を出すのがコワい。山の中でまできちんと始末をしないたばこの吸い殻を捨てる人がいるのだね。

 

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2025年3月28日

ミツカンを巡る時代錯誤的な話に驚いた

弁護士 JP ニュースの "「日本の司法には失望した」ミツカン創業家の元娘婿、配転命令巡る裁判で二審も敗訴 東京高裁" というニュースを読んで、戦前の話を聞かされたような気分になってしまった。

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これ、「ミツカンのお家騒動」として 2年以上前から話題になっていたらしいが、私は今回初めて知った。不買運動まで起きていたというので我が家の台所を調べてみたところ、ミツカン製品はたまたま一つもなかったので安心した。

一体どういうことなのか手短にまとめてみると、中埜大輔氏がミツカン創業家である中埜家の娘との結婚にあたって要求されたのは、次の 3点だったという。

  1. キャリアを捨てミツカンに入社する
  2. 実家の名字を捨て、中埜の姓になる
  3. 財産の遺留分放棄(配偶者が死亡した場合に財産を受け取れる権利の放棄)

3番目の条件というのは「そんなのありか?」と思ってしまうほどだが、彼は何だかんだ言いながらも一応それを呑んで結婚してしまったわけだね。想像するに男の子のいない中埜家にしてみれば、娘の結婚相手というのは単なる「種馬」に過ぎなかったようなのだ。

それだけに実際に男の子が生まれると、その子を妻の実家の養子に取られ、さらに追い出し同様の目に遭って離婚になってしまったというわけだ。

まあ、これは中埜大輔氏側からの一方的な発表によるもので、彼は裁判の二審でも敗訴しているだけに、100% そのまま信じるわけにも行かないだろう。とはいえ話の内容をかなり割り引いて解釈しても、ミツカン側の対応は「時代錯誤にも程があるだろう」と言いたくなるものだ。

自分はこんな面倒くさい事情の家に関わらずに済んで、ありがたいと思うばかりである。これからもミツカン製品なんて買わずに済ませることにしよう。

 

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2025年3月25日

たばこが原因の火災増加と、現代人の「直火」感覚

47 NEWS の "横浜で「たばこ」火災増加中 時間差で発火「吸い殻ごみ箱に捨てないで」" という記事に注目してしまった。横浜市内で今年 1、2月の火災発生が前年同期比 68.8%%増の 184件にのぼり、出火原因の最多が 39件(同62.5%増)の「たばこ」だったのだそうだ。

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つまり横浜市では、たばこが原因の火災が 3日に 2回発生しているということになる。これだけ喫煙者が減っているのにたばこによる火災が増えているというのは、ちょっと驚きだ。

ちなみに見出しにある「時間差で発火」というのは下記のようなことだ。すぐには燃え上がらないというのがかえってコワい。

火の付いたたばこの表面温度は約 200~300度。火種は小さく、そのままではすぐに炎が上がることはないものの、ごみ箱などに捨てられて火種が布や紙などに触れ続けることで温度が上がり、発火してしまう。

下の YouTube 動画は、2年前に新潟市消防局が公開したもので(参照)、吸い殻の不始末が火事につながることが如実に示されている。

最近は喫煙者の減少とともに、たばこが火災原因となることについてはあまり話題になってこなかった気がするが、再びこうしたことが取り上げられるようになっているのはかなり問題だ。喫煙者の吸い殻の後始末がかなりぞんざいになってしまっているのだろうか。

一方、最近になって「山火事」のニュースが増えている(参照)が、乾燥した時期に安易に焚き火をすることで大きな山火事になったりする。現代生活では「火そのもの」を直接取り扱う機会が減っているので、たばこや焚き火などを含む「直火」に関する現実感が薄れてしまっているような気がする。

その結果として取り扱いがぞんざいに(あるいは「下手くそに」)なってしまっているのだとしたら、かなりコワいことだよね。

 

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