カテゴリー「ニュース」の698件の記事

2025年11月16日

中国の日本への渡航自粛呼びかけ、私なんか歓迎だが

高市首相の「台湾有事」を巡る国会答弁を中国側はかなり問題視しており、中国国民への日本渡航自粛の呼びかけにまでつながっている。これに関して SNS ではオーバーツーリズムの回避につながるとして「歓迎」の声が多いようだが、そうした反応は一般報道ではほとんど無視されている。

一方、テレ朝 NEWS は今回の渡航自粛呼びかけ後に日本に向かう中国人観光客にインタビューし、その結果を放映してくれている(参照)。下記のような受け答えが聞かれるが、概して穏やかな調子である。

「(中国人に)少し影響があるかもしれません。そうですね、一部の人は気にしていますから」
「チケットは全部買ってあるので仕方ないです。夜はあまり外に出ず、早くホテルに戻るように注意したいです」
「(今後も影響が)少しあるかもしれません。日本に行くのなら、何か影響を受ける可能性があるので考え直した方がいいかもしれない」
 

一応「夜はあまり外に出ず」とか「何か影響を受ける可能性がある」とか言っているものの、いきり立った日本人に襲われかねないなんて心配をしているようには全然見えない。日本は安全な国とフツーに認識しているのが伺える。

今回の渡航自粛呼びかけについて表立って歓迎発言をしているのは、元航空幕僚長の田母神俊雄さんぐらいのもので、率直に「大歓迎だ」とまで言っているようだ(参照)。「中国人が増え過ぎて困っているのは日本側」という主張である。

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私は田母神さんの政治的立場には決して同調するものではないが、今回の発言に関する限りは、つい「同感!」と言いたくなってしまった。というのは最近、日本中に中国人観光客が溢れてしまっているからである。正直言って、あの人たちかなりうるさくて気に障ってしまう。

日本の観光地や新幹線車内、ホテルなどで、中国人観光客が減って静かになってくれるならかなりありがたい。この渡航自粛呼びかけ、長期間に渡ってしまってもいいとさえ思っているぐらいだ。

 

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2025年11月12日

「腹パン」って何だ?

"「腹パンかますぞ」マスク着用求めた医療施設の職員を脅迫か 会社員の男(53)を逮捕「これで脅迫と言われても…」と供述 広島" という TBS ニュースの見出しを思わずクリックしてしまった。「腹パン」の意味がわからなくて、「マスクをパンツ代わりに腹に巻くのかな」なんて思ってしまったよ。

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まあ、マスクを腹に巻いてもパンツ代わりになんかなるわけがなく、実際のところは下の tweet にあるように「腹にパンチする」の略語だという。さらに「お腹がパンパンになる」という意味でも使われるようになっているらしい(参照)。「へぇ!」を 3回ぐらい繰り返してしまいそうだ。

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このニュースのおっさんは、医療施設で女性看護師にマスク着用を求められて腹が立ったらしく、「腹パンかますぞ」のほか「顔を覚えたけえのう、やられたら絶対やり返すけえのう」「一人でおったら用心せえよ」などと言ったのだそうだ。ずいぶん物騒な言い方で、女性相手とも思われない。

ところが調べに対しては「暴言を吐いたのは間違いないが、これで脅迫と言われても納得できない」などと供述しているという。あるいはこの男、このくらいのことは日頃からしょっちゅう軽い気持ちで口走っているので、「別に脅迫なんてつもりじゃなかった」ってことなのかもしれない。

しかしフツーに考えれば、これだけのことを言ったら立派に「脅迫」に値するだろう。男でもビビりかねないのに、相手が女性看護師というのだからなおさらである。

何となく「さすが広島らしいニュース」とも言いたくなってしまうが、映画『仁義なき戦い』が公開されてから、既に半世紀以上経ってるんだがなあ。

 

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2025年10月 9日

報道の公正性・中立性という「建て前」

高市早苗総裁の取材待機中に報道陣の中に「支持率下げてやる」などという発言があってそれが放送で流れてしまった件について、時事通信社が「ごめんなさい、ウチのカメラマンでした」と謝罪している(参照)。本人には厳重注意したらしいが、減給とかされちゃうんだろうか。

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この話が出てからというもの、ネット上は非難の発言があふれかえって大変な過熱ぶりを見せていたが、私は正直言ってこうした状況にちょっとした違和感を覚えていた。「悪い冗談として冷笑していればいいのに」ぐらいに思っていたのである。

もちろんジョークとはいえ、結構「アブナい発言」でもある。もしかしたら騒ぎになるまでは、それほどヤバいとは思っていなかったのかもしれない。

ちなみに報道機関の「公正性、中立性」という問題に関しては、私としては「各媒体によってある程度の政治的立場の違いがあってもいいじゃないか」と思っている。「公正、中立」にそれほどまでにこだわるというのが、よくわからない。

「我が社の政治的立場はこんな具合です」と初めから明確にしておけば、新聞や雑誌の読者や放送の視聴者は、それを理解した上で自分の信条に近い媒体を選ぶ。そしてそれ以外の媒体には批判的に接する。自由主義圏のマスコミとの接し方ではそれほど珍しいことではなく、それでいいじゃないか。

ただ、日本の状況に当てはめると、一応「公正・中立」を謳っておかないと、政府の対応が違ってきてしまい、反政府的な立場の媒体の記者の取材には非協力的なんてことがごくフツーになるだろう。ここで政治家の「度量」というのが問題になるのだ。

そんなわけで差別的な対応なんか取られないように、マスコミ各社は「我が社の報道姿勢は公正・中立ですよ」という「建て前」を謳っておかなければならないのである。なかなか面倒な話だ。

こうした事情から、日本のマスコミ報道の多くは同じような「横並び」に堕し、結局はつまらなくなってしまうのだろう。

【10月 10日 追記】

「ジョークとして笑って済ませればいいのに」は誤解を避けるために、「悪い冗談として冷笑していればいいのに」ぐらいに言い換えた。

 

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2025年9月26日

「ホームタウン」というネーミングが見当外れ過ぎたよね

"JICA、アフリカ「ホームタウン」事業の撤回発表… 誤情報拡散し自治体に苦情殺到「過大な負担」" という記事を読んで「ほぉら、やっぱりね」と思ってしまった。この構想が発表された時点で、「ホームタウン」という名称が見当外れ過ぎるんじゃないかと感じていたからである。

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この事業はアフリカとの人材交流によって視察や研修を促進することが目的だったのだが、発表直後から「移民が増えて治安が悪化する」といった誤解に基づく情報が SNS で拡散してしまったのだという。そのため指定された 4市に苦情が殺到し、事業の継続が困難になってしまった。

このニュースだけ見ると、よく調べもしないで苦情電話してしまう方が問題のようだが、私はそうとも言い切れないと思う。というのは「ホームタウン」なんて聞いたら、私だって自分の地元が大勢の移民に乗っ取られてしまうんじゃないかと誤解してしまいそうだからだ。

"Hometown" というのは、「地元」とか「故郷」とかいう意味だから、決して人種差別するわけじゃなくアフリカでもヨーロッパでも同じことである。いくらなんでも突飛すぎるネーミングだ。

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ここは「国際交流拠点都市」とか「フレンドシップ・タウン」とかいう無難なネーミングにしておけばよかったのにね。

 

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2025年9月25日

トランプとエプスタインの像が撤去されたというが・・・

CNN が「トランプ氏とエプスタイン元被告の像、設置の翌日に撤去 言論の自由への懸念高まる」というニュースを伝えている。「シークレット・ハンドシェイク」という団体が設置したもので、トランプとジェフリー・エプスタインが手をつないでいる「永遠の親友」と題された像だという。

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この像は 1週間の予定で設置されたものらしいが、設置翌日には当局の手によって撤去されてしまったらしい。これについて記事の見出しには「言論の自由への懸念高まる 」とあるが、オッサン 2人がお手々つないでルンルン踊ってる写真を見る限りでは、「言論の自由」と言うには気恥ずかしい気がするがなあ。

ちなみに最新の調査では、トランプの支持率は今月初めよりさらに低下して 41%になったという(参照)。私としては、まだ 41%もの支持のあることの方が驚きだが。

 

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2025年9月15日

入院 6日目 - 昨夜、マジで人騒がせな見出しを発見

今日で入院 6日目だが、経過は順調。ところで昨夜寝る前に「はてなブックマーク」をザッピングしていると、下のようなセンセーショナルな見出し記事へのリンクがあったので、マジで「何事か !?」と驚いた。なにしろ「【速報】日本は米国に敗れる」というのだから。

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さっそくクリックして元記事に飛んでみると、こんなようなことだった。

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「野球の U―18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)最終日は14日、沖縄セルラースタジアム那覇で決勝が行われ、2連覇を狙った日本は米国に敗れた」というのである(参照)。関係者には悪いけど、これまたマジでほっとした。

この記事の ほぼ 1時間半足らずのうちにちゃんとした記事が配信された(参照)ので、笑って見逃してあげるけどさ。

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U-18 と言ったら高校生主体だろうから、日本の高校球児諸君、先の甲子園野球で燃え尽きてしまってたのかなあ。

ちなみにこの試合が行われた「沖縄セルラースタジアム那覇」という球場名は、沖縄セルラー電話株式会社が命名権を獲得したことでこの名称になったらしい(参照)。

 

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2025年9月 3日

「トー横」という横書き表記への違和感

2022年 11月 1日付で "「トー横」で、マット敷いて寝袋で寝る若者" という記事を書いた。「トー横」というのは新宿歌舞伎町の「新宿東宝ビル」周辺で、近頃は「東宝ビルの横」というココロで「トー横」なんて言うらしい。最近はこの言葉がだいぶ一般世間にも知られてきたようだ。

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その証拠に、NHK まで「東京都が動画作成 "トー横" での犯罪被害防止で注意呼びかけ」なんてタイトルのニュースを作っている。トー横は違法薬物や若い世代の売春などの巣になり、かなりネガティブな印象になってしまっているようなのである。

しかし私のような 70歳過ぎのおっさんとしては、「トー横」なんて聞くとつい結構よさそうな場所と勘違いしそうになるのだよね。というのは、「トー」という文字を縦書きにすると「上」という字になってしまうので、「上物」のことを「トイチ」なんていうことがあるのだ。

歌舞伎の『弁天小僧』では「これはといちなお嬢様」なんて台詞があり、この後に「知らざあ言って聞かせやしょう」の名台詞に続くので、わくわくする場面だ。つまり「トー」の二文字目を長音記号と解さずに「イチ」と読むと、いい感じの言葉になるのだ。

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私の生まれ故郷にも「ト一屋」(読みは「トイチヤ」という名の地元スーパーがあって、市民に馴染まれている。この店名って、「上物を扱うお店」という意味を暗示しているわけだ。

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というわけで、私としては「トー横」という横書き表記には違和感を覚えてしまうのだよね。「東横線」とも関係ないし。

 

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2025年8月29日

やっぱり京都は昼も暑いし夜も暑い!

京都新聞が "京都市、暑さの「50-50」全国一番乗り 猛暑日と熱帯夜が年 50日、国内史上初の 2年連続" という速報を伝えている。「50−50」とは何かというと「猛暑日と熱帯夜の日数がともに 50日に達した」ということなのだそうだ。要するに昼も暑いし夜も暑いということだ。

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夏の京都を訪れる度に「京都はムチャクチャ暑いし、夜になっても涼しくならない」と感じていたが、その印象が数字で実証されたことになる。さらに湿度も結構高いので、ムシムシとした感覚が続く。

ただ私がしょっちゅう京都を訪れていた 10年ぐらいまでは、それでも最高気温 35℃ 以上の猛暑日というのはそんなに多くなかったと思う。年間 50回以上に達するというのは、つい最近になってからの話だろう。これでは、住んでいるひとは堪らない。

京都以外でも、暑いところは多く、京都新聞の記事末尾には次のようにある。

全国の他都市は 29日午後 2時現在、国内史上最高気温 41.8度を記録した群馬県伊勢崎市「42ー36」、大阪市「38ー62」、名古屋市「42ー58」、東京都「23ー43」などとなっている。

大阪市と名古屋市は、真夏日と熱帯夜を足すと「100」となり、京都市と変わらない。徳に夜が寝苦しいのだろう。

さらに言えば東北の仙台などは、ちょっと前までは最高気温が滅多に 30℃ にならなかった。親潮の影響で、夏でも涼しかったのである。ところが最近の情報を見るとしょっちゅう 32〜33℃ に達するようになっている。

妻の実家が仙台で、仙台を訪れると 30℃ を越えるとみんな「暑い、暑い」と言っている。関東に暮らしていると、「この程度でそんなに暑がるのか」と驚いてしまうほどで、仙台人を京都に放り込んだら悲鳴を上げてしまうだろう。

 

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2025年8月15日

「ココボ」という災害用テントを初めとする防災用品

Impress Watch に "キングジム、防災用品の新ブランド「ココボ」" という記事があって、それによると、8月 27日に「災害トイレセット(100回分)」、10月 10日に「縦横使える防災テント」「屋根が開く防災テント」「自動で膨らむ防災マット」を発売するのだという。

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「縦横使える防災テント」というのは上の写真だろう。中に「自動で膨らむ防災マット」を敷いて寝ることができるわけだ。さらに縦にすれば中で着替えができるし、「災害トイレセット」を設置すれば臨時トイレにもなる。

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なかなかよくできていて、価格は 9,000円から 22,000円(税別)とリーズナブルでもあるし、買ってもいいかなと思ったが、ウチのようなライフスタイルだと「災害トイレセット」さえあればいいようだと思い返した。何か災害に見舞われて避難するにしても、これさえあれば OK だ。

避難しないで済むならば、ウチは一戸建てだから別にテントまで用意しなくてもいいだろう。こうしたセットは、都会で使い方が効果的なのかもしれない。

それにしても、最近はなかなかよくできた防災用品が出てくるものだ。

 

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2025年8月 1日

こんなに訳のわからない見出しは初めて見た

訳のわからない見出しのニュースが一部で話題になっている。"クマスプレー浴び…水切れで遭難「ハチに刺され」富良野西岳で救助要請 ハチに刺されず 警察「装備万全に」" というものだ。できの悪い個人ニュースサイトかと思ったら、HTB(北海道テレビ放送)のニュースだというので驚いてしまったよ。

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ハチに刺され」と言ってすぐに「ハチに刺されず」とくるのだから、かなり重症で、何がどうなってしまったのかさっぱりわからない。それだけでなく冒頭の「クマスプレー浴び...水切れで遭難」というのも、クマスプレーを浴びると体から水分が失われてしまうのかと思わせてしまう。

ニュース本文を読むところでは、早く言えば "北海道富良野市の西岳で登山をしていた男性(38)から「ハチに刺され水がない」などと救助要請があり道警ヘリが救助した" ということだったらしい。コトの顛末は順を追うとこんなことになる。

  1. 富良野西岳で登山をしていた男性から「ハチに刺された。歩けないほど重傷ではないが、水がなく、歩き回るのが危険」と 110番通報があった。

  2. 男性は午前 9時半ごろから西岳の沢ルートを登っていたところ、途中でハチに出くわし、慌ててクマスプレーを噴射したところ、自らもスプレーを浴びてしまったという。

  3. その後、飲み水も尽きたことから警察に救助を要請した。

  4. 男性は約 2時間後に道警のヘリコプターで救助されたが、実際にはハチに刺されておらず、体調も問題なかった。

ハチには刺されていないのに、あせって「ハチに刺されて、飲み水が尽きた」と警察に救助要請したというわけだ。さらに登山の常識としては沢登りで体調に問題なかったのなら、フツーに沢の水を飲みながら下山すればよかったのにね。

そもそもの話として言えば、この程度の初心者は単独で沢登りなんてすべきじゃない。一般的には、沢登りはきちんと経験を積んだ中級以上の登山者のするものだ。

というわけで、あまりにもお粗末過ぎるお話だったために、記事の見出しもそれにつられてお粗末になってしまったということのようだ。

 

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