カテゴリー「ニュース」の647件の記事

2024年6月10日

秋田の「人食いグマ」が「ヒグマとの交配」だって?

現代ビジネスが "地元猟友会の男性が危惧!秋田の山中に出没した「人喰いグマ」は、本当にツキノワグマなのか…指摘されている「ヒグマとの交配」の可能性" というかなり怖い記事を伝えている。先月秋田県でクマに襲われ、警察官 2名を含む計 3人の男性が死傷した件についての話だ。

240610

ツキノワグマとヒグマは、生息地が津軽海峡で本州と北海道に隔てられているのだが、この記事の見出しに「交配」という文字があるので驚いてしまった。もし本当に交配されたとしたら、ツキノワグマよりずっと大きなクマになってしまうだろう。

記事には「大型の個体の目撃例が増えていて、しかも、そのほとんどが赤毛の個体だったという」とある。そしてこの記事の前篇は、"『秋田の山中に出没した「人喰いグマ」の「ヤバすぎる正体」…!報じられない地元の証言「どう見てもツキノワグマじゃねえ」「デカすぎる」』" というものだ。

付近には 2012年まで「八幡平熊牧場」という施設があり、閉園直前にヒグマが脱走して従業員 2名を殺傷するという事件があった。この時に脱走したヒグマは全頭射殺処分され、閉園時にも飼育されていたクマはすべて別施設に移動されたということになっている。

しかし地元では、飼育されていたヒグマのうち数頭が行方不明になっていると密かに言われているらしい。脱走したヒグマがもしツキノワグマと交配してしまっていたとしたら、かなり大きな個体となって生息している可能性があるというのである。

一昨日新潟出張の帰路、群馬サファリパークに寄り(参照)、間近でライオンやツキノワグマを見る機会があった。クルマのウィンドウ越しに見てもかなりの迫力だったが、あれより大きいクマに山の中で出くわすなんて、考えたくもない

2406102

最近、ただでさえ各地でクマの個体数が増え、里に降りて来るというケースが起きている。交配種が人里に出没したら、大変なことになるだろう。

ここは念のため、十分な調査をしてもらいたいものだ。

 

| | コメント (0)

2024年5月17日

8,540円分のキセルで 134万円支払った茨城県職員

本日はローカル・ニュース、しかも茨城県ネタで、茨城県職員のキセル乗車が発覚したというお話だ(参照)。それにしても、8,540円分のキセルで JR に 134万円支払わなければならなかったということについては、「へぇ〜!」と言いたくなってしまうよね。

240517

このキセルの手口というのは、こんなことだったようだ。

昨年11月28日、自宅最寄りのJR水戸駅から乗車し、県北部の高萩市へ出張するため高萩駅で降車。通勤定期券の区間外となる運賃420円を支払う必要があったが、事前に準備していた別の区間の切符(190円)を使用し、改札で記録が残らない無人駅から乗車したように装っていた。

これ、FNN ニュースの画面で見るとわかりやすいので、下に貼り付けておく。

2405172

みればセコすぎると言いたくなるほどのもので、片道 230円を浮かせるために、本来の下車駅の 1つ先にある無人駅、南中郷駅まで行って最低料金 190円の切符を買い、そこから折り返してその切符で下車していたというのである。

190円の切符を買うためにさらに 190円払って南中郷駅まで行ったら 40円しか浮かないじゃないかと思ってしまうが、そこはそれ、南中郷駅では無人改札を素通りしてたんだろうね。

そもそもこの職員が高萩まで行ったのは「出張」ということのようだから、交通費は県に請求すれば全額支払ってもらえるもののはずだ。にも関わらす 1本早めの便に乗って折り返してまで、しっかりと 230円チョロまかしていたというわけだ。

さらに往復で 460円浮かせてたとしたら、帰路でも南中郷駅まで行って折り返さなければならない。あの辺り、そんなに本数の多い区間じゃないんだから、私に言わせたら完全に「時間の無駄」でしかないのだが、出張の度に同じことを繰り返していたようで、気の遠くなるほどマメな話である。

このチョーマメな職員は同じ手口を 10回繰り返した上に、グリーン料金を払わずにグリーン車に乗るなんてことまでしていたので、セコさの割に「かなり悪質」と見られ、JR東日本の規定通りの厳しい罰則料金を請求されたのだろう。そしてこの料金は、既に JR に支払い済みのようだ。

この職員がゴネもせずに 134万円支払ったというのは、さらに深い事情があるとしか思えない。ここまでマメな手口を使ってまでキセルを繰り返すというのはおそらく常習犯で、もっと言えば愉快犯的ですらある。発覚した 10回にとどまらず、もっとずっと前からやってたんだろう。

これまで 30年ぐらい繰り返してきたとすれば、大小さまざまのキセル金額を合計してこれに近いぐらいに達していてもおかしくない。というわけで「大きな利息付き後払い」になってしまったと思えば、諦めがつくのかもしれないね。

ただ、そのために失った馬鹿馬鹿しいほど無駄な時間までは戻らず、気の毒な限りだが。

 

| | コメント (4)

2024年5月 5日

日本の報道の自由度が世界 70位という妥当な評価

国境なき記者団(仏語: Reporters Sans Frontières 略称 RSF、英語:Reporters Without Borders 略称 RWB」が 3日に発表した 2024年の「報道の自由度ランキング」(調査対象 180カ国)で、日本は前年の 68位から順位を 2つ下げ、G7(主要7か国)で最下位の 70位と伝えられた(参照)。

240505

この件について、日本の大手メディアはどれも粛々と「客観報道」していて、とくに踏み込んだところまでは伝えていない。これは当然と言えば当然で、少しでも踏み込んでしまったらかなり真摯に自己批判しなければならないからね。

欧州在住のフリージャーナリスト木村正人氏は、大手メディアと比較すれば多少は具体的な点まで書こうとしているのを感じさせる(参照)。冒頭はこんな感じだ。【括弧内の(同〜位)というのは、昨年の順位】

G7 ではドイツ 10位(同21位)、カナダ 14位(同15位)、フランス 21位(同24位)、英国 23位(同26位)、イタリア 46位(同41位)、米国 55位(同45位)だった。

欧州連合(EU)内部からロシアのウラジーミル・プーチン大統領を援護するオルバン・ビクトル首相が強権主義を強めるハンガリーでさえ 67位(同 72位)。アフリカのコンゴ共和国は日本よりランクが 1つの上の 69位である。

日本の報道の自由度は例年 70位内外で(2019年 67位、20年 66位、21年 71位、22年 68位)、「自由とは決して言えない」レベルを保っている(参照)。つまり自慢にならない安定レベルだ。

RSF のフィオナ・オブライエン英国支部長は、日本の報道自由度の低さは「ジャーナリストが特定のテーマについて報道するのが難しい」ことに由来するとして、次のように語る。

ジャーナリストがよりデリケートなテーマについて報道する自由に伝統の重みや経済的利益、政治的圧力が影響を与え、政府の責任を十分に問うことを妨げている。

この慎重な言い方を思いっきりかみ砕くと、日本では「このように報道しろ」という露骨に強権的なまでの報道介入は一般的ではないものの、「この件には触れないでくれ」という無言の圧力は確実にあるということだ。つまり、かなり重要な情報でもニュースにならないことが少なくないのである。

こうした雰囲気の温床となっている「悪名高い記者クラブ制度」について、「記者会見や政府高官との接触を既存の報道機関にのみ認めており、記者を自己検閲に追い込み、フリーランスや外国人記者に対する露骨な差別となっている」との指摘を、木村氏は率直に書いている。

これなどは、大手メディアの最も書きにくいところだろう。何しろ、突出したことを書いてしまうと記者クラブから外され、公式記者会見にも参加できなくなるのだから、自動的に「自己検閲」が働くシステムになってしまっているのだ。

この記事ではジャニー喜多川の性的虐待に関して英国 BBC 放送が TV ドキュメンタリーで報じるまで、「週刊文春や告発本を除き、日本の主要メディアはダンマリを決め込んだ」と指摘されている。日本のメディアが「触れてもらいたくない」という圧力に極めて弱いという典型的実例である。

これに類したことは芸能界に限らず、政治経済の世界にだっていくらでもある。この国では関係者なら誰でもフツーに知っているスキャンダルでも、外部にはほとんど伝わらない仕組みになっているのだ。このほどようやく明るみに出た自民党の「裏金問題」などは、そのほんの一例だろう。

こうしたことを思えば「報道の自由度 70位」というのは、かなり妥当で仕方のないところである。

最後に、このニュースに関する日本のどの記事も触れていないことについて書いておく。それはこの記者会見の写真で見る限り、発表者側の席にいるのが「全員女性」ということだ。あるいはフレーム外の端っこに男性がいるのかもしれないが、「メインは女性」であることに変わりはない。

これって、オッサンが冴えない雁首揃えてお約束の決まり文句だけ並べる日本の記者会見とは、天と地ほどの違いだよね。そういえば日本のジェンダー・ギャップのランキングは、報道の自由度よりさらにずっと低いんだった。

【2023年版】世界のジェンダー・ギャップ指数ランキング | 日本は過去最低となる世界 125位に後退

 

| | コメント (8)

2024年4月 3日

ドイツで大麻が解禁されたというのだが

CNN が「ドイツで娯楽目的の大麻使用解禁、歓迎の市民熱狂」というニュースを伝えている。ドイツは私が最初に行った外国だし、若かった頃なら「へぇ、いいなあ!」なんて思ったかもしれないが、今となっては「ふぅん、それがどうした?」程度のものだ。

2404031  

何しろ 24歳でタバコを止めてから 47年経つ(禁煙のきっかけは こちら にチラッと書いてある)し、たとえ今後ドイツに行って「もう違法じゃないんだから」なんて勧められたとしても、やんわりと断るだろう。肺の中に余計なケムリを入れるなんて、もう生理的に不愉快でしかない。

ただ今回の大麻解禁はさすがドイツらしく、理に叶ったものと言えるだろう。CNN は次のように伝えている。

ラウターバッハ保健相は1日、「真の依存症を助け、子どもや若者の使用を防ぎ、闇市場と闘う方がいい」とX(旧ツイッター)に投稿した。

これまでのようにただ禁止するだけでは現実的な対応をしにくいし、米国の禁酒法時代とまではいかないまでも違法取引を増やすだけになる。

大麻解禁国は 2018年に合法化したカナダを含め、今回のドイツで 6か国目となる。それに米国などの州単位での合法化も含めれば今や結構な地域になっているし、ヨーロッパでは形式的には違法のままだが「刑事罰なし」(実質的な解禁)という国もかなりある(参照)。

2404032
(2023年 11月 14日現在の状況  クリックで別画面に拡大表示)

日本では政府が音頭を取って「大麻は危険な麻薬」みたいなキャンペーンを張っているが、実際のところはそれほどスゴいもんじゃない。近頃あちこちの大学アメフト部の「大麻汚染」が報じられたが、それでも体力とアタマをしっかりと使うゲームを高度な水準でこなしていたのだしね。

体とアタマへの悪影響という点では、酒の方がずっと大きいだろうと思う。さらに非合法とされる大麻を国内でも案外入手しやすいと伝えられる現状(参照)からして、かなりの闇取引があるのだろうとの懸念まである。

日本政府が大麻をことさらに排除したがるのは、1960〜70年代にかけての「極めて政治的な時代」に、カウンター・カルチャー派が「マリファナは反体制のシンボル」みたいなイメージを作って以来のことなんじゃなかろうか。

下の画像は「ヒッピー」(hippies)より政治的にとんがった「イッピー (Yippies)」を率いていたジェリー・ルービン(Jerry Rubin)の『DO IT 革命のシナリオ』(1971年・刊、田村隆一・岩本隼共訳)の一部。言うまでもなく「ポット」はマリファナの隠語である。

2404034  

のっけから「マリワナは人を神にする」なんてあるが、実際は決してそんな大それたものじゃないことが今や明らかだ。それは今回のドイツを含めた解禁国や地域が、大麻の使用を「娯楽目的」と言い切っている現状をみても如実にわかる。まさに「毒気を抜かれた嗜好品」である。

大麻は下手に厳しく取り締まれば取り締まるほど、たまたまちょっと試してみただけの者まで「反社会的存在」に祭り上げられてしまうことになる。それでジェリー・ルービンは「ポットを永久に禁じておくべし」と、彼独特の反語的言い回しで大麻の力を実質以上に増幅させようとしていたわけだ。

ということで、私は個人的には大麻に関して敵でも味方でもないのでよろしく。以上。

 

| | コメント (3)

2024年3月22日

「窓側が上座」だなんて、やっぱりガセネタだった

ファイナンシャルワールドというサイトの 3月 18日付に ”新幹線で「窓側指定席」を予約したのに、「通路側」の人が「真ん中」の肘掛けを使っていました。この場合、「指定席代」を一部でも請求できるでしょうか…?” という記事がある。新幹線の「真ん中の肘掛け」は窓際席のものと言わんばかりだ。

2403221

そもそもこの記事のタイトルになっている質問自体が非常識でゴーマン過ぎると感じるのは、私だけじゃないだろう。新幹線に限らず、座席の間にある肘掛けは座席の区切りであり、どちらかの席の専有物というわけじゃないはずだ。

ところがこの記事には、こんな記述がある。

新幹線の座席における、肘掛けを使用するルールとしては、基本的に窓側の人が使えると決められています。その理由は、新幹線の座席では窓側の席が「上座」とされているからです。

これには驚いた。そんなルールがあるとは、この歳になるまで聞いたことがなかったからである。この記事にはさらに、こんな記述まである。

3人席の場合も一番窓側の席が上座となり、通路側の席になるにつれて下座となります。右手に窓がある座席の場合は、上座の人が左側にある肘掛けを使い、左手に窓がある座席の場合は、窓際の人が右側にある肘掛けを使うことが可能です。

それで「上座である窓側の指定席を予約すれば、左右両方の肘掛けを使えます」ということになり、「通路側の人が真ん中の肘掛けを使っている場合は、肘掛けの使用ルールに反していると見なせるでしょう」なんてことなんだそうだ。

「おいおい、そりゃないだろう!」と言いたくもなるではないか。同じ座席指定料金を払っているのに、裏でこっそり「上座」とか「下座」とかのランク付けをされてるのではたまらない。

そう思っていたところ、3日後の 21日付で弁護士ドットコムニュースというサイトに ”新幹線の「真ん中肘掛け」は「上座の窓側が使える」ルールは本当か 紹介したネット記事に批判集まる” という記事が載った。

2403222

この記事には、「JR東海は弁護士ドットコムニュースの取材に、そのようなルールも事実もないと否定した」と明確に書かれている。ほうら、やっぱりね。「窓側が上座」だなんてガセネタだったじゃないか。

ただ、このガセネタを真に受けた人が、実際に新幹線の中で「肘掛けを使えるのは窓側に座っている俺だけだ!」なんてムチャクチャなことを言い始めて余計なトラブルになる可能性がある。その意味で、こんな無責任な記事を書いた記者の罪は重い。

ファイナンシャルワールドなんてサイトは、ほとんど気にしたこともなかったのだが、今後は「要注意サイト」として意識しておくことにしよう。

弁護士ドットコムニュースでは「R東日本にも問い合わせており、回答があれば追記する」としているが、22日午前 8時 30分の時点ではまだ追記はない。ただ、おそらく「窓側が上座」だなんて回答はないだろう。

そんなルールがあったら、「通路側座席の指定料金を安くしろ!」という訴訟がもちあがり、大変なことになる。

 

| | コメント (0)

2024年3月 8日

高校での居合道指導で真剣を使ったって?

奈良県生駒市の県立高校で、剣道部の顧問が日本刀(真剣)を使った指導を行って生徒の太股を刺してしまっていたというニュースには、かなり驚いてしまった。初心者の体に刀が届いてしまうような間合いでは、常識以前の問題として真剣を使うことなんてないはずなんだがなあ。

この事件では、学校に真剣を持ち込むことを禁止するという規定のなかったというのが問題になっているようなのだが、そんなことまでいちいち想定していたら、「禁止項目」だけで分厚い百科事典みたいな書類になってしまうだろう。だからこそ「常識以前の問題」としてしっかり認識しておく必要がある。

私が以前にやっていた合気道(実はこれでも黒帯なのだよ)では、杖術と剣術の稽古もする。もちろん道場内で真剣を使うことはほとんどなく、もっぱら木刀での型稽古だった。ちなみに木刀の素振りは今も時々してる。

合気道での剣術の稽古は居合道にかなり近いものだったので、「剣道」のような実践形式での打ち合いはしない。稀に向かい合ったとしても、それは「間合い」の感覚をつかむためなので、かなり慎重に行う。

今回の事故で、指導した教師は「当たるとは思っていなかった」と言っているというが、慎重さに欠けていたと言うほかない。熟練者同士だったら当たらなくても、初心者は時として常識にない動きをするから、当たるはずのない剣の当たってしまうことだってあるのだ。

今回の指導は剣道部と空手部の部員を対象にしていたというのだが、もしかして剣の間合いをわかっていない空手部員が、常識にない間合いにまで近付いてしまったのかもしれない。「間合いを制する者は剣を制す」というぐらいだから、逆に言えば間合いを間違えたら自分が死んでしまいかねないのだ。

こんな場合、ものすごく公平(悪公平?)に見れば両者が悪いということになりそうだが、これは部活というケースなのだから、指導者の配慮が足りなかったとするのは当然の結論だ。

こんなこともあるのだから、高段者による指導とはいえ、学校の部活に真剣を持ち込むのは避けるべきだったと言うほかない。とにかく実感として、木刀での型稽古でさえつい熱が入り過ぎると結構コワいことがあるのは確かなのだから。

【同日 (念のため)追記】

冒頭で紹介した ANN のニュース動画、8秒目あたりからの居合道実技の場面だが、刀を振り下ろすと小気味よいほどの「ヒュッ!」という音がする。あまりにも見事な音なので、後から付け足した効果音じゃないかと疑う人がいそうな気までしてしまった。

しかしこれって効果音なんかじゃなく、熟達者が真剣を使ってやると本当にこうした風切音がするものなので、そのあたりよろしく。木刀だとここまで見事な音は出ないので、つい憧れてしまうよ。

 

| | コメント (0)

2024年3月 7日

高級腕時計を借りてまで身に付けたいか

"腕時計シェア「トケマッチ」元代表に逮捕状 ドバイ逃亡か 横領容疑” というニュースで、「腕時計シェア」なんていう商売のあることを初めて知った。世の中、私の感覚ではほとほと理解に苦しむことってあるものだ。

240307

何がわからないといって、オメガだのロレックスだのというご大層な腕時計を持ちたがる気持ちがわからないし、そんなのを所有するほど経済的余裕のある御仁がそれを他人に貸し出してシェア料をもらいたがるというみみっちい心情もわからない。

あるいは、悪いパパにプレゼントしてもらった時計を貸し出すオネエチャンが多いのかもしれない。その手のオネエチャンというのは、複数のパパに同じバッグをおねだりし、一つだけ残してあとは質に入てもバレないようにしてるというほどだから、腕時計をレンタルに出すのも厭わないのだろう。

そして借り賃を払ってまでそんなものを身に付けたがるというのは、さらにわからない。なにしろ私の個人的価値観としては、高級腕時計というのは「悪趣味」の代名詞みたいなものだから。(あくまでも「個人的価値観」なので、ブランド時計の好きな人、ゴメンね)

私は 7年半近く前の 2017年 11月以来 Apple Watch を購入しており、その時の事情はこの月の 2日付「Apple Watch を買ってしまった」という記事で懺悔してある。それまで愛用していた安物の腕時計を紛失してしまったので、出張前に急遽誂えたのだ。

それまで使っていた安物の腕時計に関しては、なくしてしまうほぼ 10ヶ月前の「高級腕時計をもつ意味」という記事に写真入りで紹介してある。このタイトルの記事に安物の腕時計を登場させているのは、「ブランド物をもつ意味がわからない」ということを綴るためだった。

この安物腕時計にはまったく不満がなかったから、こんなことでもなかったらずっと使い続けていただろうと思う。ただ Apple Watch の便利さに馴染んでしまった今ではもはや逆戻りはできないが、それでもやたら高い高級腕時計とは比べものにならないほどリーズナブルなものだ。

ちなみに web で「高級腕時計 なぜ高い」というキーワードで検索してみたところ、カリトケマガジンというサイトの「ブランド腕時計はなぜ高いのか」という記事がヒットした。「カリトケ」というぐらいだからまさに腕時計シェア屋さんのページのようで、次のようにある。

高級腕時計が高価である理由には、時計そのものの素材やムーブメント、そして消費者側が判断するブランド力やトレンドといった複数の要因があるのです。高級腕時計は確かに価格が高いのですが、それゆえに資産価値があり、長く使用することができるというメリットもあります。

ふぅむ、世の中には腕時計ごときに資産価値なんかを求める人が少なくないのだね。ただ、借りちゃうというのは資産価値に関係ないから、要するに「単なる見栄」としか思われない。

それにしてもこの業界の社名って「トケマッチ」とか「カリトケ」とか、あんまり上品じゃないネーミングが多いようだ。ほかにも「ウォッチレント」とか「レントケ」とか、直截的過ぎて笑っちゃうような名前が検索された。

これだけあるってことは、借りてまで高級腕時計を身に付けたい需要って少なくないのだね。私なんかそんな面倒で鬱陶しいものは、たとえくれると言われても御免蒙りたいと思ってしまうほどなのだが。

 

| | コメント (2)

2024年2月25日

刑務所の隠語 NG は法務省による「言葉狩り」

朝日新聞の 2月 22日付に ”散髪は「ガリ」、身柄は「ガラ」… 刑務所などで隠語NGに 法務省” という記事がある。この記事は朝日新聞の公式サイトに行くと「有料記事」と表示されて、最後の 81文字を読むには有料会員にならなければならないようだが、まあ、そこまで惹かれる記事でもないから、いいや。

240225

この記事の中盤には次のようにある。

たとえば、散髪は「ガリ」、身柄は「ガラ」、食事を入れる器は「物相(もっそう)」、食後に食器をさげることは「空下(からさ)げ」などと呼んでおり、意味が分からない人との間で「コミュニケーション不全の原因となっている」「排他性を促進している」といった指摘があった。

(中略)

そこで、「ガリ」や「ガラ」など 35の言葉は施設内で慣習的に使われてきたが、一般社会では使わない不適切な言葉だとし、今月 9日付で使わないことにした。

はっきり言ってよくわからない話で、私には違和感たっぷりである。どこの世界にも「隠語」とか「独特の業界用語」とかいうのがあるものだが、「一般社会では使わない不適切な言葉」だからという理由で排除するなんて聞いたことがないがなあ。

刑務所職員同士(多分受刑者も使うんだろうけど)で使っている隠語というのだから、「意味がわからない人」相手に使うわけじゃないだろう。時として外部とコミュニケーションを取りたかったら、その時は隠語を避ければいいだけの話だ。それぐらいの使い分けができないはずがない。

それに「排他性を促進している」なんていうが、刑務所って「誰でも歓迎! おいでをお待ちしてます」なんて「受容性」を売り物にするようなところじゃない。多少の「排他性」があっても、それはそれでいいじゃないか。

というわけで、これって一種の「言葉狩り」なんじゃないかと思ってしまった。法律用語でもない俗な言葉の世界に、法務省が介入してどうするというのだ。「文化」の醍醐味というのは重層性にあって、決してお行儀のいいファクターだけで成り立っているものじゃないのだよ。

とはいえもちろん、言葉が酷いというより、言葉によって表される内容自体が酷いというような場合は、単なる「言い換え」なんかで済まさず、その内容自体を改めるべきだろう(本稿末尾の【備考】参照)。

それから揚げ足を取るわけじゃないが、食事を入れる器を「物相」というのは別に刑務所の隠語というわけじゃない。昔からかなりフツーに使われてきた言葉である。

2402252

確かに刑務所に入ってしまうことを「物相飯を食う」なんて言うようになったということもあるようだが、これを一律に「不適切な言葉」なんて決めつけたら、大変な地震に遭ったばかりの輪島の人たちに失礼というものだ。

言葉知らずが言葉狩りするって、かなりアブナい。

【備考】

エス🫰称呼番号877番 さんという方による「刑務所用語集」というページに、「ビックリ箱」という言葉が紹介されている。

【ビックリ箱】 :
面会や移送の時に待機したり着替えたり 微罪の時はこの箱に入れられ小一時間ほど刑務官たちから罵詈雑言と人格攻撃のオンパレードで刑務官の息抜きにも使われている 本来の用途は受刑者の会話や合図などを防ぐため。

もし「人格攻撃のオンパレード」なんてことが本当にあるのだとしたら、それはもはや「言葉の問題」じゃない。「醜悪な行為」自体を即刻廃すべきだろう。

 

| | コメント (2)

2024年2月17日

大阪万博を通して見える不思議な現象

毎日新聞が「万博費膨らみ大阪府・市 836億円超 今後 10年赤字 当初予算案」というニュースを伝えている。万博関連で発生する大赤字の穴埋めなどに 10年かかるというのである。まあ、これで得する土建屋とか広告代理店とかのセクターはハッピーなんだろうけどね。

240217

それにしても不思議な現象である。大阪周辺に限った調査でも 3人に 1人しか行きたいと思っていない(参照)イベントの開催を無理矢理推進している大阪維新の会が、選挙となるとどういうわけかやたら高い支持を得てしまうのだ。

そしてこのイベントに関しては、自民党まで不思議な執着を見せているというのも不思議な現象である。昨年秋に菅元首相が「国を挙げて取り組むべき」なんて寝言を言っているが、所詮寝言だけに意味がわからない(参照)。

こんなものに「国を挙げて」取り組んでもしょうがないだろうに。いずれにしても、維新の会というのは自民党とかなり通じちゃってるというのが透けて見えてしまう話だ。

現代ビジネスが ”プーチンなみの「支持率 7割超え」…!? なぜ維新は「大阪人だけ」をこんなにも熱狂させているのか” と報じている。こんなに極端ではないにしろ、国政も似たようなところがある。岸田内閣の支持率がわずか 25%(参照)なのに、自民党政権は安泰なのだから。

どうもこの国では、個々の政策や政権が支持できなくても政党は支持するという、摩訶不思議な傾向があるようなのだね。

不満はいろいろあっても、大きな変化は望まないということなのか。あるいは表面的に大きな変化と見えることがあっても、中身は全然変わらないということが見透かされているのか。まあ、この両方の合わせ技なんだろうが。

それにしても維新の会という政党は、保守のようで革新のようで、絶妙なまでに訳のわからない立ち位置だよね。

 

| | コメント (2)

2024年2月 2日

大阪万博って、すっかり ”アウト・オブ・トレンド”

KYODO が ”万博「行きたい」、33%に減少 2年連続下落、大阪府・市調査” というニュースを伝えている。大阪府と大阪市が府内 4千人と府外 2千人を対象に実施したインターネット調査の結果で、「行きたい」と答えた人の割合が 1年前の調査から 7.4ポイント減少したという。

240202

大阪府民で万博に「行きたい」と応えたのは、アンケート全体のポイントより少しはマシとはいえ 36.9%しかいないという。ところがともに維新の会所属の吉村府知事と横山市長は、「ここまできたら、もう引っ込みがつかない」みたいな感覚で万博を推進しているようなのだ。

このイベントには大阪府と大阪市が合計 1,112億 7,000万円もの費用を投ずる(参照)と伝えられ、さらに国の負担も 1,647億円になる(参照)という。どちらも当初の見通しを遙かに超えてしまっているのはこうしたことではほぼお約束みたいな展開とはいえ、まったく付き合いきれない。

というわけで、大阪府民としても 6割以上は「万博には付き合いまへん」と言ってるわけだ。

万博と言えば、前回の大阪万博のあった 1970年の夏、私は翌年の大学受験に備えて「大学の下見」に行くという名目で上京した(宿泊は親戚の家に世話になった)。そして東京との往復キップとほんの少々の持ち合わせしかないのに、ついでとばかりにヒッチハイクで京都まで行ってしまったのだった。

親には「関西に行く」とだけ電話したので、てっきり万博に行くものと思われていたようなのだが、実際にはそんなものボイコットし、一歩手前の京都の街で、当時全盛だったカウンター・カルチャーを満喫していたのだった。夜はドヤ街や京都駅の待合室で寝ていたなあ。

さらに時代は下り、1985年の「つくば科学万博」の時には、会場がすぐ近くということもあって、当時まだ幼かった 3人の娘の「遊園地替わり」みたいなつもりで 2度だけ連れて行った覚えがある。

ただこの時も長時間行列するような人気パビリオンは一切無視して、子供だましのアトラクションで遊ばせるだけだった。元々「遊園地替わり」というつもりでしかなかったし、実際の印象もそんなようなものだったからね。

というわけで、私は「万博」というものにほとんど興味のない人間なのである。今どきはほかでいくらでもいろいろな体験ができるし、大抵の情報はインターネットでゆっくり仕入れられるのだから、混雑する会場なんかに足を運んで疲れて帰る意味なんてさらに薄れている。

それでもまあ、「行きたい」って人が 3分の 1 ほどはいるみたいなので、「どうぞお好きに」と言うばかりだ。ただ、その程度のイベントにかける費用としては、莫大すぎる気がしてしまうなあ。

会期が過ぎたら取り壊してしまうという木造大屋根「リング」とか、何とかいう名の公式キャラとかも、かなり違和感たっぷりだしね

2402023

2402022

 

| | コメント (4)

より以前の記事一覧