IOC に札幌を見限ってもらい、スッキリしたかも
時事通信が「札幌見限った IOC = 38年冬季まで候補地確保へ」というニュースを伝えている。日本オリンピック委員会(JOC)の対応が IOC をひどく失望させてしまったようで、冬季オリンピックの開催地としての札幌は 2038年まであり得ないってことになったようなのだ。
こんなニュースが流されてしまったら、昔の日本だったら大問題になってしまっただろうが、今回の場合は多くの人がかえってスッキリしたんじゃないかと思う。「IOC よ、見限ってくれてありがとう!」ってなもんだ。
とにかく今どきの日本国民の多くは、札幌に限らず日本でオリンピックをやって欲しいなんて望んでいないのだ。それは大阪万博にしても同様であることは、今年 10月 8日付の「大阪万博を巡る冒険」という記事で書いている。国民は「金はもっと役に立つことに使ってくれ」と言いたいのだよね。
それは何も日本だけではなく、世界的な傾向でもある。BBC News Japan の「なぜオリンピック招致から撤退する都市が相次いでいるのか」という記事には、カナダ、カルガリーの市民が 2026年の冬季オリンピック開催を「ありがとう。でも結構です」と、きっぱり拒否した経緯が示されている。
こうなったら札幌としても「2038年以後も、もう結構ですから」との意思を示しておけば面倒が減るのにと思ってしまうが、JOC はその後に向けて招致活動を続ける方針なんだそうだ(参照)。彼らにとっては放り出したらメシの種がなくなってしまうから、「やぁめた」とは言えないんだろうけどね。
一方、大阪万博は「みっともない開催」に向けて突き進んでいる。「国際博覧会担当大臣」として、350億円もかけて木造の日よけ(「リング」なんて称してる)を作るという発言で炎上している(参照)自見英子さんも、気の毒な役回りにハマっちゃったものだ。
実は彼女が筑波大学の学生だった頃、何かのイベント関連で直接話をしたことがあり、当時は「なかなかよくできたお嬢さん」という印象だったんだがね。親を継いだとはいえ、政治家なんかになるもんじゃない。
ちなみに下世話な話で恐縮だが、この人、学生時代からファッション・センスがもっさりしていたが、それは今も変わらないようなのだね。
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