カテゴリー「ペット」の7件の記事

2023年9月28日

「ネコにマタタビ」って安全なものらしい

ネコはマタタビですっかりだらしのない「ゴロニャン状態」になってしまうので、昔から「ネコにマタタビ」と言えば「ネコの麻薬」みたいに思われていた。ところが毎日新聞によれば、岩手大学などの研究で安全性が確認されたらしい(参照)。

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岩手大学農学部では、17匹のネコを飼いながらマタタビとの関わりについて研究しているという。その研究室、ずいぶん楽しそうである。

この研究グループは「猫がマタタビに反応すると、幸せを感じた時に脳内で働く物質の血中濃度が上がる」ことを確認したという。さらにその成分を体にこすりつけると、蚊よけの効果もあるらしい。いいことづくめではないか。

毒性がないばかりでなく、さらに依存性もないとの結論に達したらしい。記事には次のようにある。

マタタビに接触したり、反応を示したりした時間は 10分程度にとどまった。時間の経過とともに、次第に興味を失う傾向もあり、グループは依存性はないと結論づけた。

10分程度で飽きてしまうとは、ずいぶん呆気ない。飼った経験のある人ならわかるはずだが、ネコってどんなに可愛がって喜ばせてやっても、すぐに飽きて「知らんぷり」してしまう。これが「ネコって自分勝手」という印象につながりやすいのだが、マタタビに関してもそんなようなものだったのか。

というわけで、「マタタビは無害」とわかったので、ネコをリラックスさせる効果のある「マタタビスプレー」なるものが開発されたのだという。試しに Amazon を覗いてみたところ、結構いろいろな種類のものが販売されているじゃないか(参照)。

このニュースを読んで「人間にも同じような効果のあるスプレーがあったらいいのに」と、ネコがうらやましくなってしまったよ。麻薬なんかじゃないヤツでね。

 

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2023年1月16日

「知恵者」ではあるが、可愛げのないワンコ

Itemfix という動画投稿サイトに、おもしろい犬の動画がアップされている(参照)。前足を怪我してまともに歩けない風を装って餌をもらい、その餌をくわえた途端に、全然フツーに小走りで去って行くのだ。

哀れなふりをして物乞いをするってのは人間だけかと思ったら、犬までいつの間にかそんなことを学んでしまったようなのである。いろいろ妙な知恵を働かせるものなのだね。

ちなみにこういうの、「擬態」と表現すればいいのかと思ったが、生物学的な擬態とは「動物が、攻撃や自衛などのために、からだの色や形などを、周囲の物や植物・動物に似せること」(参照)ということのようだ。周囲の色に溶け込むカメレオンみたいなものである。

となると、ほかにこんなような知恵を働かせる動物がいるのか検索するには、どんなキーワードが適当なのだろう。試しに「動物 ふりをする」の 2語で検索してみると、トリミングで爪を切ってもらうときに痛くもないのに痛いふりをして鳴き声を上げる柴犬の動画(参照)が見つかった。

しかしこれって単に「爪を切られるのが嫌い」という意思表示に過ぎないみたいで、悪知恵とは違う。そして他にはなかなかそれらしい例が見つからない。

「ふりをする」という日本語ではまどろっこしいということで、英語の "animal feign" とか "animal pretension" とかいうキーワードで調べてみたが、そんなような結果は探し当てることができなかった。ということは、なかなかレアなケースということになる。

ちなみに「動物 ふりをする」のキーワードで大量にヒットするのは、「死んだふりをする動物」というものだ。「擬死」と言って、捕食者から逃れる「最後の手段」みたいなものらしい。意識的に死んだふりをするわけじゃなく、体の仕組みとしての自然な反応ということである。

自然な反応としてじゃなく、学んだ上で意識的に「ふりをする」ことができるというのだから、このワンコ、なかなかの「知恵者」ってことになる。ただ、「可愛げ」は感じられないけどね。

 

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2022年6月28日

猫も熱中症になるほどの暑さだそうで・・・

暑い!  部屋の中は辛うじてエアコンを効かせているが、廊下に出て階段を昇り降りする時に、手すりを握るとずいぶん熱く感じる。驚いて壁を触ると同じように熱い。これって、体温以上の気温で熱せられているのだね。

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関東甲信は昨日付で観測史上最も速い梅雨明けが発表されたが、実際にはその 3日前あたりから真夏の暑さそのものだった。ということは、後になって修正され、さらに早い梅雨明けという記録になる可能性もある。

昨日ラジオで「こんなに暑いと、猫も熱中症になることがある」と、飼い主に注意を呼びかけていた。猫は日当たりのいいところで寝転びたがる習性があるので、猛暑日でも「ついクセで」それをやってしまい、ふと気付いた時には「うっ、体がおかしい!」とアセったりすることがあるらしい。

ネットで調べてみると、獣医師監修で「猫の熱中症とは? 気になる対策とその症状を重症度別に解説」と題したページまである。いやはや、我が家でもあの東日本大震災の前頃までは猫を 2匹飼っていた(参照)が、熱中症なんて意識したことはなかったなあ。

猫と言えば寒がりの動物の代表格で暑さには強いはずなのだが、最近の暑さは、ちょっと前までとはレベルが違うということなのだろう。ここまで来てしまうと、「猫もビックリ!」というわけだ。

我々人間も「ついクセで」なんてことで油断することなく、まめに水分補給するなどして、この暑さには十分に気をつけなければならない。なにしろまだ 6月なのだから、夏の暑さはあと 2ヶ月、あるいはそれ以上続くのだよ。

 

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2008年2月29日

ペットを飼うと心臓発作リスクが減る

米国脳卒中協会(ASA)によると、ネコの飼い主は心臓発作リスクが低いのだそうだ。

さらに「どのような動物でも、飼い主がその動物を大切に思っていれば、健康によい効果をもたらすはず」との医学者の見解も紹介されている。これは決して「トンデモ」というわけでもなさそうなのである。(参照

このニュースから読み取れるのは、猫を飼っている場合のみが統計的にまともなデータとして発表されているが、他の動物の場合でも同様の効果があるはずだと、医学者たちは見ているようだということである。

我が家では、猫を 2匹飼っている。以前はそれに加えて犬も 1匹いた。さらに、私が子供の頃は我が家には猫が何匹いたかわからないほどだった。私にはどうやら、犬猫好きの血が流れているらしい。

その犬猫好きの私の感覚で言うと、ペットと接するというのは、確かに「癒される」ことに間違いはない。しかし、実を言うと「癒される」ばかりではない。ペットというのは実に手のかかる存在なのである。飼い主は「癒し」と引き換えに「世話」という結構な負担を強いられる。

まず基本的に、餌を与えなければならないし、餌を与えるのだからその結果として、糞の始末も日常的にしなければならない。抜け毛のかたまりは室内に漂うし、蚤やしらみの対策もしてあげなければならない。病気になれば、人間と違って健康保険も利かないから、結構な出費である。

それだけではない。急ぎの仕事であせってパソコンに向かっているときなど、猫が甘えてひざの上に乗ってきて、喉をゴロゴロ鳴らしながら頭を摺り寄せてこられると、かわいいにはかわいいが、邪魔でしょうがない。相手も生き物だから、こちらの都合だけの思い通りにはいかないのである。

こうしてみると「世話」の負担と、その結果として享受できる「癒し」の効果というのは、案外チャラなんじゃないかと思う。そして、さらに言うならば、飼い主に強いられる「世話」の負担すらが、実は「癒し」の効果を発揮しているんじゃないかということだ。

「癒し」の効果を一方的に 受け取るだけでは、実はあまり健康の役には立たないような気がする。「世話」をするからこそ、心理的にちょうどいいストレスを感じ、体を動かすことによる運動効果も発揮され、結果、心臓発作リスクも軽減されるんじゃなかろうか。

人間、受け取るだけではだめで、「愛を与えること」が必要ということなのだと思うのである。

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2005年6月19日

猫のしつけが良すぎると

近頃、妻がちょっとガーデニングに凝っている。元々、マーロウやロケット、タイムなどのハーブを庭に植えていたのだが、そのバリエーションを増やそうと試みているようだ。

最近始めたのが、カモミール。これはプランターで発芽させ、ある程度伸びてから、地面に移植するのだそうだ。

昨日の朝、出がけに何気なく庭に目をやると、我が家の猫がそのプランターに入り込んで、しゃがんでいる。我が家には、年長の白猫と年少の黒猫の 2匹いるのだが、黒猫の方である。

その黒猫が、プランターにしゃがんで、なにやら遠くを見るまなざしになっている。

「むむ、ヤバイ!」

そう思う間もなく、黒猫は放尿を終えたらしく、スッキリした表情で腰を上げると、やおらプランターの中の土をババババっと掘り返し始めた。

我が家の猫は、2匹ともトイレのしつけはしっかりとしてある。廊下の隅に置かれた箱形の猫トイレに、きっちりと用足しをするのである。猫トイレの中には防臭加工を施した「猫砂」が入れてあって、用足しをした後は、自らの排泄したものにババババっと砂をかけて隠すのだ。

「猫ばば」という言葉はここから来たのである。といっても、「ババババっ」と砂をかけるからではない。「ばば」というのは、ウンコのことで、猫は自分の排泄したものに砂をかぶせて知らん顔を決め込むのである。

どうやら、我が家の猫はしつけが良すぎたようだ。庭に出てまで、砂の入った箱を見るとトイレと思ってしまう。すると、自然にそこで用足しをしたくなる。条件反射とは恐ろしいものである。

今回の場合はウンコではなく、オシッコだったのが、不幸中の幸いであった。ちょっとぐらいのオシッコなら目をつむってやってもいい。しかし、オシッコごときで「ババババっ」と土をほっくり返すのだけは、どうみても余計な行為なのである。

しかし、妻もさるものである。決して諦めなかった。プランターの中の土を新しくし、カモミールの種をまき直し、そしてそのプランターに新聞紙で蓋をしてしまったのである。発芽したらその新聞紙を取るのだそうだ。

あまつさえ、庭のあちこちでハーブが芽を出しかけたところには、割り箸をびっしりと立てて、猫が入り込めないようにした。芽がある程度大きくなったら、その割り箸を取るのだそうだ。なるほど、頭は生きているうちに使うものだ。

というわけで、しつけの良すぎるペットとハーブの両立は、かなり大変な作業なのである。

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2004年11月19日

目黒区で猫の飼育ルール策定

目黒区が、東京 23区で初めて「猫の飼育ルール」なるものを策定した。昨年度までの 5年間で、ネコの被害や苦情が、およそ 2倍になったという事情があるらしい。
「人と猫が上手に共存するために、猫を世話する上で留意すべき一定の基準を示す」ことが狙いという。

今回策定されたルールでは、猫を「飼い猫」と「ホームレス猫」に大別している。「飼い猫」はさらに「内猫」と「外猫」に分けられ、またさらに「外猫」は「出入り自由猫」と「庭猫」に分けられる。「内猫」以外は、「ノラ猫予備軍」と規定されている。

「ホームレス猫」は「ノラ猫」と「地域猫」に分類される。「ノラ猫」が「地域猫活動」によって世話されるようになると、「地域猫」になるらしい。

となると、ポイントは、「飼い猫」の「ノラ猫」化を防止することと、不幸にして「ノラ猫」になってしまった猫を、地域猫活動によって、「地域猫」化 するという次善の策ということのようだ。

「地域猫活動」の要点はいくつかあるが、エサを与える行為のルール化と、不妊・去勢手術による繁殖防止が重要になるものと考えられる。とくに、「『かわいそう』で餌を与える行為は大間違い」と強調している。

ところで、今月 16日の 「和歌ログ」 でも書いたのだが、私の利用する常磐線取手駅近くにも、「ノラ猫」のたまり場がある。私は密かに「キャット・アレイ」(猫横町)と名付けている。

地元はさすがに糞尿被害で悩まされているらしく、猫にエサを与えないように呼びかける張り紙などがしてあるのだが、そんなものはどこ吹く風で、ビニール袋一杯の餌を持参して野良猫たちに与えている人が何人かいるようだ。

そんなに猫が好きなら、自分で飼えばいいのにとも思うのだが、そこまでの責任は負いたくないらしい。こうなると、動物愛護というよりも、わがままで無責任な行為に近い。目黒区がルール策定をしたのも無理からぬところである。

ちなみに、目黒区のルールに関しては、パンフレットの PDF 版をインターネットで見ることができるが、詳細は A4判 18ページの冊子を入手しなければ見られないようだ。これは区保健所生活衛生課(総合庁舎本館三階)などで配布されているらしい。

願わくは、わざわざ足を運ばなくても、インターネット上で詳細まで見られるようにしてもらいたいものである。

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2003年5月 2日

ネコは困るがかわいい

我が家にはネコが真っ白と真っ黒の 2匹いるので、この季節は大変だ。毛の抜け変わりの時期なのである。

とくに白い方がよく目立ち、家中に真っ白な綿ゴミ状で散らばっている。こんなに抜けて、よく丸裸にならないものだ。

しばらくは、白い方のネコばかりよく毛が抜けて、黒い方はそうでもないものと思い込んでいたが、最近そうではないと知った。黒い方を抱くと、よくみると腕にびっしりと黒い抜け毛が付着している。

ゴミとしては、黒い色よりも白い色の方がよく目立つようなのだ。黒い抜け毛は、知らないうちに掃除機で吸い取っているものらしい。気の毒なのは白ネコの方である。一方的に悪者にされかねない。

ゴミとしては黒より白の方が目立つが、地の色としては、黒より白の方が汚れが目立たない。日本人は白い車が大好きのようだが、これはマメに洗車をしなくても汚れが目立たないからという理由もあるようだ。

家の中は、壁紙、ソファの下のほうなど、「爪とぎ」 のせいでボロボロだ。次女は 「ネコアレルギー」 があるようで、鼻水をたらしながらネコを抱いて撫でている。

ネコはなかなか手がかかる。それでも飼ってしまうのだから、やはりぺットには別の意味で効用が大きいようだ。

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