カテゴリー「学問・資格」の55件の記事

2025年7月 3日

通信簿で「5」を取るということ

て〜 さんという方が "東大生になった今だからこそ言える「中2の時僕にこの成績をつけた公立中の『低学歴教員』どもは間違っていた」ということ" という tweet をしておられる。それぞれの教化の細目で A がやたらと多いのに「5」にならず、オール 4にも届かないのに東大に入学できたというのだ。

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上が添えられた画像だが、リンク先に飛べばいかに教師の主観のみでつけまくられた成績なのかわかる。国語の「3」なんて、ちょっとヒド過ぎるよね。つまり教師に好かれないと、成績表で「5」はもらえないということのようなのだ。

この tweet に付けられた 八田益之「大人のトライアスロン」日経ビジネス電子版 連載中 さんという長いユーザー名の方のコメントで、次のようなものがある(参照)。つまり今世紀になってから教師の主観がやたら強くなったというのである。

21世紀からの傾向のようです。
20世紀は相対評価でクラスに5が4人とか決まってて、テスト高得点が順に取った。21世紀の絶対評価でなぜか教師の主観が強くなった。

なるほど、私が小学生、中学生だった時代に「オール 5」がなかなか取りにくかった理由がこれでわかった。国語、数学(算数)、社会、理科、英語の 5科目はペーパーテストがあって、98〜100点しか取ったことのない私は文句なしで「5」だったのだが、ほかの科目はペーパーテストがなかったのだよね。

音楽や美術、体育などは、結構いい線行ってても、ペーパーテストのような「客観的」な点数に落とし込めなかったので、教師の主観が強く働いて「5」だったり「4」だったりしていたわけだ。こうした科目の教師は、ペーパーテストで 100点取るようなやつに「5」は付けたがらなかったようなのだ。

いずれにしても少なからぬ小中学校の教師というのは、この程度のものらしい。私は英語は学校に頼らず勉強していたので、「英語の授業と東京タワー」という記事で書いたように、中学校 2年の時には修学旅行で行った東京タワーで米国人と英語で会話が出来るほどのレベルに達していた。

この時、英語の教師は遠巻きに眺めるだけで、周囲の生徒の「先生はあんな風に会話できるか?」と聞かれて「できん!」と答えていたらしい。なにしろ こんな程度 の教師だったからね。

て〜さんは近く「内申オール 4取れない問題児が東大理系に余裕合格するまで」という記事を書くつもりなのだという。なかなかの執念である。中学教師に同様の不信感をもつ人はかなり多いだろうから、かなりの共感を呼ぶかもしれない。

 

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2025年3月 6日

卒業した高校の通知表なんて要らないし

CBC ニュースに「卒業式で通知表を配布し忘れ 高校 3年生 304人に…先生も生徒も気付かず 愛知・清須市の県立高校」なんていう記事がある。新川高校という高校の担当教師が通知表をプリントし忘れ、2月 28日の卒業式で生徒に渡すことができなかったのだが、それに誰も気付かなかったんだそうだ。

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夕方になって渡しそびれたことに気付いた学校側が授業支援アプリを使い、卒業生に「学校まで受け取りに来て欲しい」とのメッセージを送ったところ、4日朝までに 75人に通知表を渡すことができたという。しかし残る 200人あまりについては、まだ渡し切れていないらしい。

これに関しては、担任の教諭が個別に電話して受け取りに来てくれるよう依頼しているというのだが、聞くだに疲れる話である。そもそも卒業した高校の通知表なんかもらっても、嬉しくもありがたくもないからね。

せっかく高校と縁が切れて清々しているところで「通知表を取りにおいで」なんて電話をもらったら、「やなこった!」となっても全然不思議じゃない。私だったら「要らないから、テキトーに処分しといてください」と応えるだろう。

実際問題としては、最後まで受け取りに来てくれない卒業生の通知表は、書留か何かで送ることになるのだろうか。今の書留郵便料金は 1通 480円というから、200通以上送ったら 10万円を軽く超えることになる。年度末ギリギリで、予想だにしなかった臨時出費だ。

それにしても通知表を渡し忘れたなんて話より驚いてしまったのは、写真で見る新川高校って、なんと 6階建てで、ちょっとしたデパートなんかよりずっと立派だってことだ。まるで御殿みたいに威圧的ですらある。何だか、行きたくない気持ちもわかるなあ。

【同日 追記】

nomibito-shirazu さんのコメントのおかげで判明したのだが、この記事で紹介されている写真は新川高校ではなく愛知県庁舎で、重要文化財に指定されているほどのものなんだそうだ。

ただ、記事ではこの庁舎の写真が何の断り書きもなく 3枚も紹介されている。これはヒドい。CBC の報道姿勢を疑ってしまうよね。地方局だから、見ればたいていの人はわかるはずなんて思ったのかも知れないが、インターネットでは日本中、世界中に紹介されてしまうのだよ。

 

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2025年1月12日

イグ・ノーベル賞をもらうのも、なかなか大変なのだね

時事通信に "海外では不名誉? 38歳教授が見た「イグ・ノーベル賞」◆赤子救う「お尻呼吸」、MIT で喝采" という記事がある。2024年度のイグ・ノーベル賞を受賞した東京科学大の武部貴則教授へのインタビューだが、この賞についてこれまで知らなかった情報満載でとてもおもしろい。

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武部教授の率いる究チームが行った「「哺乳類はお尻から酸素を取り込める」という研究はリンク先の記事を見てもらえばわかるように、「呼吸不全になったブタやマウスの腸に酸素を送り込むと酸欠状態が改善する」ことから、呼吸不全の人間の赤ん坊を救うことにも通じるものだ。

これについて昨年 3月に主催者側から「イグ・ノーベル賞に選ばれる可能性が高い。受けますか」とのメールが届いたのだそうだ。教授はこのメールを冷静に受け止めつつも、当初はちょっとした迷いもあったという。

というのは、この賞は日本では肯定的に受け止められているが、海外では「おふざけ過ぎて不名誉」とする研究者もいるからだ。しかし教授は最終的に「人々を笑わせることができたら、考えるきっかけができる」というこの賞の創設意図を尊重して受賞を快諾した。

今回この記事で初めて知ったのは、賞金がハイパーインフレで廃止に追い込まれた「10兆ジンバブエ・ドル札」(上の画像の左上、左中)で、賞状はペラペラのコピー用紙ということだ。さらに授賞式出席のための旅費、宿泊費は、全て自己負担というのだから、まさに「冗談ポイよ」のレベルである。

それでも、武部教授は「サイエンスの面白さや魅力、そしてこの研究を一般の人たちにも知ってもらうきっかけになり、受賞できて良かった」と話しているというのだから、志が高い上にジョークもわかるということだ。

おもしろいのは受賞記念のスピーチは必ず聴衆の笑いを取るものでなければならないとされていることで、さらに制限時間の 1分を過ぎたところで、観客席から登場したタイムキーパー役の少女が「もうやめて!飽きたわ!」と遮るという演出まである(上の画像の左下)というのだ。なかなか念が入っている。

つまりジョークの効いた話で制限時間を少々オーバーし、その後のアクションまで考えておく必要があるってことで、武部教授はこうしたハードルを見事にクリアしたようだ。それは冒頭で紹介した記事を読んでもらえばよくわかる。

こうした記事に接すると、日本人、なかなか捨てたものじゃないと、嬉しくなってしまうよね。

 

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2024年4月24日

「理食」から垣間見る近頃の学食事情

えのげ というサイトに「【悲報】大学の食堂でチキン南蛮丼の“特盛り”を頼んだ結果wwww」という記事があるというので、どんなに悲惨なものなのかと覗いてみたら、こんなのだった。こりゃ「特盛」以前に「南蛮丼」ともさえも名乗れないよね。

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ただ個人的に気にかかったのは、「理食のチキン南蛮丼の特盛」という表現だった。「理食」って何だ? そりゃ、実験室みたいな食堂か?

よくよく考えた結果、これって「理学部キャンパスにある学食」みたいなことなのかもしれないと思い当たった。一応ググってみると、広島大学のキャンパス案内みたいなページに「北1福利会館」というものがあり、次のように説明されている。

3階はレストラン、2階はカフェテリア形式の食堂、1階はコープショップ。(中略)

2階の食堂は法学部・経学部・理学部の学生が利用し、それぞれ「法食」「経食」「理食」という3つの呼び名を持つ。

へえ、一つの食堂でも利用する学生の所属学部によって呼び名が違うのか。まとめて「学食」と言う方が面倒がないと思うがなあ。それにしても 3階のレストランは「2階の食堂よりもオシャレで、メニューもちょっぴり豪華」というのだから、近頃の大学はなかなかのものだ。

ちなみに最初に紹介した tweet の 青じそドレ推進課 さんは九州大学の学生さんのようにお見受けするので、念のため「九州大学 理食」でググったところ、「【停止中】九大のメシbot(旧:九大学食bot)」というページが見つかり、「理食の日替わりメニュー」というのに対応しているとある。

このページには他に「生協の日替わりメニュー、メインダイニング、クアシス、ビッグダイニング・・・」などというのもあってなかなか豊富な内容なのである。さらに「アグリダイニング、医系食堂」なんていう文字もあるが、こちらはなぜか「農食、医食」とは言わないようだ。

ただ、いくら学食が豊富にあっても提供されるメシがこんなのでは、かなり興醒めだよね。

 

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2024年1月 8日

「卒論代行」というのが当たり前になっているようだ

ブラブラブラウジングというサイトに ”卒論めんどくさいから「卒論代行業者」を利用した結果 wwwww” というスレッドがあるので驚いてしまい、「卒論代行業者」でググってみると、33,000件以上ヒットした(参照)。どうやら 1文字 3円というのが相場のようだ。

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このスレ主は代行費用として 6万円とられたと書いているから、1文字 3円なら 400字詰め原稿用紙換算で約 100枚ということになる。で、結果はどうなったのかというと、「一発でバレた模様 www 明日事務に呼び出されたンゴ....」ということだったようだ。

どうしてバレたのかに関しては、「安い所で頼むからコピペで済まされたんだろ」とか「お前以外にも卒論代行使った奴がいて内容モロかぶりだったんじゃね?」とか指摘されている。しかし実際のところは、提出した論文の内容がこのスレ主にしては「でき過ぎ」だったということもあるんじゃなかろうか。

自己レスからも窺われるようにスレ主の文章力はかなり低レベルで、初っぱなの「明日事務に呼び出された」からして時制がメチャクチャだ。フツーなら「翌日事務に呼び出された」だろうが、話の具合ではまだ行っていないようなので「明日来るよう事務に呼び出された」ということなのだろう。

率直に言わせてもらえば、この程度の文章力ではまともな指導もなく原稿用紙 100枚分の卒論がきちんと書けるとは思われない。一発でバレるのも仕方がない気がする。

ただ、ちょっと調べてみたところでは、代行業者に卒論を書いてもらう学生というのは決して少なくないようなのだ。ちょっと前だが、次のような tweet がバズったことがあるらしい(参照)。

いわゆる Fラン大学の学生さんから卒論の相談にのったことがあり、ゼミの半数以上が卒論代行に頼んでるから、普通に自力で書いて出したら落とされて卒業させてもらえない、しかし自分は卒論代行に頼むのは倫理的にいやだという話。

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いやはや、「ゼミの半数以上が卒論代行に頼んでる」というのも「自力で書いて出したら落とされて卒業させてもらえない」というのも、あまりにも情けない話である。ただ「いわゆる Fラン大学」の実態ってこんなことなのかもしれない。

要するに「卒論代行」というのは今はかなり当たり前になっていて、うまくやればバレずに済むということのようなのだね。

 

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2023年7月20日

「8人に 4リットルのジュースを分けると 1人分は 2リットル」という誤答を巡る冒険

「働くモノニュース」というサイトに "「4リットルのジュースを8人で均等に分けると1人何リットル?」←小6の約半数が誤答" というニュースがある。36% が 「2リットル」と答えたんだそうだ。お粗末な結果だが、ちょっとイヤな気分になる話でもある。

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これ、元ネタは Rese Mom という教育関連サイトに半年近く前に掲載された「8人に 4リットルのジュースを分けると 1人何リットル?小学 6年生の約半数が間違えた理由」という記事で、【「全国学力・学習状況調査」令和3年度(2021年度) /問題4(2)】についてのものだという。

この問題に、小学校 6年生の 3分の 1以上が「2リットル」と解答したというのは、単純かつ素っ頓狂に「8÷4=2」と考えてしまったのだろう。

ちなみにもともとの問題文は、この記事によれば「8人に、4リットルのジュースを等しく分けます。1人分は何リットルですか。求める式と答えを書きましょう」というものだったらしいが、これでは確かに流れが不自然で、内容をイメージしにくい。敢えて「悪文」と言わせてもらう。

文系人間としては、ごく当然にも「4リットルのジュースを 8人で等しく分けます。1人分は何リットルですか 」と書くところだ。解答として「何リットルか?」を求めているのだから、命題としてもまず、「もともとあるのは 4リットル」という前提を明らかにするのが礼儀というものだろう。

敢えて唐突なまでに(わざわざ読点で区切ってまで)「8人に」という人数の方を最初にもってきたというのは、いわゆる「意地悪問題」「ひっかけ問題」の類いなんだと受け止めざるを得ない。こんな小手先操作で、試験結果が当事者側にとって都合のいい平均点に収まるようにコントロールしてるんだろう。

まったくもって、イヤな業界だなあ。むしろ教育に悪いよ。

 

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2023年2月16日

学校というところの、特殊なまでの馬鹿馬鹿しさ

昨日までの山陰への出張中、YMCAT さんの「息子が高校入学当時、妻が散髪して登校させたら『頭髪不合格』と」という tweet(参照)が話題になっていた。最近の当ブログでの学校関連の話題(参照 1参照 2)とも関連するので、ちょっと遅くなってしまったが、取り上げてみたい。

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一応、tweet の続きを下にテキストとして引用しておく。

納得いかないので説明を受けに行くと『散髪は理容師か美容師のみ、素人の親はダメ』と騒ぐ校長と担任。
仕方ないので「静まれ!」と妻の『管理美容師免許』を差し出したときの水戸黄門感。

思わず拍手を送りたくなったが、コトの発端に思いを致すと拍手どころじゃないと気付いた。学校というところの特殊なまでの馬鹿馬鹿しさが浮き彫りになった話というほかない。

まず第一に、「散髪は理容師か美容師のみ、素人の親はダメ」という理窟が、さっぱりわからない。ちょっとした散髪ぐらいは、素人でも十分いけるんだから、どうして学校ごときに「余計な金を払え」と強制されなければならないのだ。

何しろ私なんか、中学・高校時代は床屋なんて行ったことがない。私は当時としては学校で「長髪」と目されていたが、伸びすぎたら自分でレーザーカッターを使って毛先をちゃちゃっと切っていた。

教師としては苦々しく思っていたようだが、正面切ってどうこう言われたことは一度もない。私に対して下手に理不尽なことを言ったら、即座に 10倍ぐらい反論されて返答に窮することになるとわかっていたようだからね。

ところがあれから半世紀以上経った今の世で、ちゃんとした免許を持った親が散髪したのに「頭髪不合格」と言われるなんて、信じられない思いがしてしまったよ。担任の教師は後から「どうりで素晴らしいカットです」と言ったというのだが、だったら、その「素晴らしいカット」がどうして「不合格」なんだ?

まったくもって学校というのは、「誰もが一時的に体験する理不尽な懲役刑」だ。私なんかその雰囲気がイヤで、しょっちゅう学校をサボって抜け出していたし(参照)、感覚的に鋭いところのある子が「登校拒否」になってしまうというのも、ある意味しょうがないことだと思ってしまう。

 

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2023年2月12日

校則で「男女交際」は禁止しても LGBT なら OK ?

2月 8日付の ”雪が降っても「ジャンパー着るな」の指導に呆れた” という記事に、らむね さんがおもしろいコメントを寄せてくれている。さすが教育関係に詳しいだけのことはある。

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彼は校則を教員にも適用するように一度検討すると、ヘンテコさがわかると言う。

全ての教員は「”職務に集中するため”、防寒着を着てはいけない・下着は白とする・スーツワイシャツネクタイ以外認めない・靴下は三つ折りにせよ・男女交際禁止」とかね。明らかにおかしいでしょ。

この鋭い指摘に、私は「そりゃ、名案ですね。 とくに『男女交際禁止』というのが際立ちます」とレスを書かせてもらった。実際、堀越学園の女子生徒が「男女交際」を理由に自主退学に追い込まれたことが、昨年ネットで話題になっていたしね(参照)。

ちなみに今回の広島の中学校の問題で「かなりキテるなあ」と思ったのは、記事本文の次の点である。

この学校の校則には、寒い時のセーターやマフラー、手袋などは記載されているが、ジャンパーやコートは記載されていないので、学校側は「認めていない」ということのようなのだ

つまり「校則で明文化されているモノ・コト」は問題なく認めるが、「明文化されていないモノ・コト」となると、「たとえ世の中にはフツーにあっても、学校においてはあってはならない」というのである。

これ、文字通りに受け取って、それを一度ひっくり返すしてみるとおもしろい。「禁止項目」として明文化されていないことは、「やっても OK」ということになる。

ということは、「男女交際」は禁止でも、LGBT は校則で禁止されていないから OK ということになる。つまり堀越学園でも「男女交際は校則違反だから自主退学勧告」ということになっても、「LGBT は校則違反というわけじゃないから、ノー・プロブレム」ってことだ。

全国の中学・高校の同性愛者は、堂々と交際しても、少なくとも「校則違反」として問題とされることはないわけだ。「男女交際禁止」を謳っても、「同性交際禁止」なんて校則のある学校はないだろうからね。

この論理が「おかしい」というなら、「男女交際禁止」を初めとする数々の妙な校則も、そもそもおかしいってことに気付かなければならない。

さらに「おかしい」ということで言えば、件の堀越学園の女子生徒が交際していたのは「同じ学年の男子生徒」とされている(参照)が、この男子生徒の方が「自主退学勧告」されたという報道はついぞ見つからなかった。

もし女子生徒だけが退学に追い込まれていたのだとしたら、とんでもない大問題のはずなのだが、ニュースはこの点にはまったく触れていない。実際はどうだったんだろう?

 

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2023年2月 8日

雪が降っても「ジャンパー着るな」の指導に呆れた

NHK のサイトで "寒い日でもジャンパー着て登校 「校則」で認めず 広島の中学校" というニュースを見て、呆れた。先月下旬、広島市の公立中学校でジャンパーを着て登校した生徒が、「校則」に基づいて教員から脱ぐように指導され、それに従ったところ、発熱して学校を休んだんだそうだ。

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このニュースには次のようにある。

保護者や学校によりますと、広島市内で雪が強まった先月 25日の朝、市立の中学校で 2年の男子生徒がジャンパーを着て登校したところ、校門で教員に呼び止められて校則にあたる「生徒指導規程」に基づき、着てこないよう指導を受けたということです。

生徒はジャンパーを脱ぎ、下校する際も着なかったということです。

この日の広島市は、最低気温が -4.2℃、最高気温が 3.1℃ だったという。そりゃ寒いわ。

ところがこの学校の校則には、寒い時のセーターやマフラー、手袋などは記載されているが、ジャンパーやコートは記載されていないので、学校側は「認めていない」ということのようなのだ。何と馬鹿馬鹿しい。

こんな馬鹿馬鹿しいことを生徒に強制するために、教師が雪の降った寒い朝にわざわざ校門で見張っていたなんて、「一体どこの国の、いつの時代の話だ?」と言いたくなってしまう。それが 21世紀の日本であった話というのだから、情けなくなってしまうじゃないか。

杓子定規な校則があったとしても、寒い日のジャンパーやコート着用ぐらいフツーに見逃しておけばいいだろうよ。なんでまた、そんな日に限って杓子定規なことを言い出す気になったのだ。

市立中学校というのは、私自身の体験からしても本当に馬鹿馬鹿しいところである。昨年の 5月 22日には、「北朝鮮と日本の中学・高校の共通点」という記事を書いているほどだ。

 

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2022年12月 4日

性教育は学校なんかに頼ってもしょうがない

毎日新聞に "性教育「10代の実態に合わず」 NPO が文部省に見直し求める署名" (昨日付)という記事がある。43,000筆の署名で、11月 30日に提出したのだそうだ。でもまあ、その程度のことで日本の性教育が変わるなんて、期待できないだろうなあ。

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性教育の国際水準は「包括的性教育」(comprehensive sexuality education)と呼ばれ、ユネスコなどが 2009年にまとめたガイダンスによれば、性交や避妊法は 9~12歳(つまり小学生)で学ぶべきこととされているという。

2009年といえばもう 13年も前のことだが、日本では今でも中学校の学習指導要領に「妊娠の経過は取り扱わない」という記述があり、「歯止め規定」なんて呼ばれてるんだそうだ。小学校で教えるべきことに、中学校でも「歯止め」をかけてるというのは、一体何を怖れてるんだろう。

私は 1959年に小学校に入り、1968年に中学校を卒業するまで、「性教育」なんて受けた覚えがない。小学校 5〜6年の頃、女子生徒は別室に集められて何やら密かに指導されてる気配があったが、その間、男子生徒は別室で「ひまわりの生長」みたいなカンケーのない教育映画を見せられていた。

そんなような扱いだから、男子生徒は「妙にねじ曲がった興味津々状態」になり、その過程で「性はイヤらしいもの」といった観念を持ってしまう。これって、完全に「教育に悪い」よね。

私自身は幸いにも性に関しては、「毎日小学生新聞」とか「毎日中学生新聞」に連載されていた専門家による記事のおかげで、まともな知識をもっていた。毎日新聞って当時としてはかなり真っ当なスタンスだったのだね。

さらに、母親の購読していた婦人雑誌の中綴じに直接的な情報があったりもしたので、結構深いところまで知っちゃってたのである。母親は、息子がそんなのを読んでいても「面倒な性教育の手間が省けるわ」と思ってか、スルーしてくれていた。ウチって、結構「ススんでた」のかもしれない。

というわけで私はかなり早熟なヤツとして育ってしまって、『性と文化の革命』なんか気取ったりしてた。性体験も同級生の誰より早かったけど、みっともないことにはならなかったしね。

ここまでの結論。日本の性教育に関しては、学校なんかに頼ってもしょうがないってことだ。

 

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