「8人に 4リットルのジュースを分けると 1人分は 2リットル」という誤答を巡る冒険
「働くモノニュース」というサイトに "「4リットルのジュースを8人で均等に分けると1人何リットル?」←小6の約半数が誤答" というニュースがある。36% が 「2リットル」と答えたんだそうだ。お粗末な結果だが、ちょっとイヤな気分になる話でもある。
これ、元ネタは Rese Mom という教育関連サイトに半年近く前に掲載された「8人に 4リットルのジュースを分けると 1人何リットル?小学 6年生の約半数が間違えた理由」という記事で、【「全国学力・学習状況調査」令和3年度(2021年度) /問題4(2)】についてのものだという。
この問題に、小学校 6年生の 3分の 1以上が「2リットル」と解答したのだというのは、単純かつ素っ頓狂に「8÷4=2」と考えてしまったのだろう。
ちなみにもともとの問題文は、この記事によれば「8人に、4リットルのジュースを等しく分けます。1人分は何リットルですか。求める式と答えを書きましょう」というものだったらしいが、これでは確かに流れが不自然で、内容をイメージしにくい。敢えて「悪文」と言わせてもらう。
文系人間としては、ごく当然にも「4リットルのジュースを 8人で等しく分けます。1人分は何リットルですか 」と書くところだ。解答として「何リットルか?」を求めているのだから、命題としてもまず、「もともとあるのは 4リットル」という前提を明らかにするのが礼儀というものだろう。
敢えて唐突なまでに(わざわざ読点で区切ってまで)「8人に」という人数の方を最初にもってきてあるというのは、いわゆる「意地悪問題」「ひっかけ問題」の類いなんだと受け止めざるを得ない。こんな小手先操作で、試験結果が当事者側にとって都合のいい平均点に収まるようにコントロールしてるんだろう。
まったくもって、イヤな業界だなあ。むしろ教育に悪いよ。
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