カテゴリー「経済・政治・国際」の766件の記事

2023年1月28日

一人で静かに気持ち悪がるだけなら、お前の勝手だが

Buzz Feed に "「同性婚が気持ち悪いと言って何が悪い」SNS の差別投稿で謝罪の愛知県議 → また差別コメントを投稿" という記事がある。こんなナンセンス発言を繰り返しているのは、愛知県の渡辺昇という県会議員である。

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問題の事実は、端的には記事の冒頭で以下のように紹介されている通り。

昨年10月、「同性結婚なんて気持ち悪いことは大反対!」と SNS に書き込み、謝罪した愛知県議が 1月 24日、再び SNS に「同性婚が気持ち悪いと言って何がいけないんですか」などと書き込んでいたことがわかった。

これには「一人で静かに気持ち悪がるだけなら、そりゃお前の勝手だが、それを県会議員の看板背負ってことさらに SNS に書き込むというのは、やっちゃいけないことだよ」と言うほかない。それって、あまりにも思いやりに欠ける所業だ。

たとえば私は上に掲げたこの議員の顔写真を見て、正直なところ「ちょっと気持ち悪い顔つきの野郎だな」という印象を抱いた。こうしたことはフツーだったら絶対に口外しないが、今回はまあ、話の行きがかり上で敢えて書いてしまう。

エイブラハム・リンカーンは「40歳過ぎたら自分の顔に責任をもたなければならない」と言ったと伝えられる。そしてこの渡辺昇という議員は 1968年 11月 ⒏日生まれ(参照)というから、現在 54歳だ。ということは、自分の顔にしっかり責任持たなければならないという考え方もできるわけだ。

ただそれはそれとして、通常の場面では「お前は気落ち悪い顔つきだ」なんて正面切って言うのは失礼だろう。私だってこんなことは行きがかり上とはいえ、今回初めて書いた。

というわけで、「自分の責任」とも考えられる「顔つき」についてさえ「気持ち悪い」なんて言わないのが一応の礼儀ということになっているのに、「自分の責任」とは言えない LGBT 的な資質関連のことで「気持ち悪い」なんてことさらに公言するのは、やっぱりどうかしてる。

それからもう一つの問題は、この渡辺昇という議員、「同性婚が気持ち悪いと言って何がいけないんですか。世の中には同性婚を気持ち悪いと思う人がほとんどです」などと投稿していることだ。自分の勝手な印象を「世の中」の名を借りて正当化しようとしている。

マイノリティのあり方をマジョリティの価値感で単純かつ一方的に悪く言うのは、「いじめ」の原点である。さらに一昨日の記事で書いた、森喜朗の暴言・失言の根底にある「これは世間一般の感覚なんだから、自分は決して悪くない」という「責任逃れ」の意識とも共通する。

私はこれについて、"実は決して「世間一般の感覚」ってわけじゃなく、自分自身の頭の悪さから導かれた「見当違い」ということがほとんどなのである" と書いている。渡辺昇という人に関しても、同じことを言いたい。

いずれにしても私は、こいつにとっての「世の中のほとんど」という範疇からはみ出した存在のようで、実に幸いなことだ。世の中、多様だからおもしろいのである。

 

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2023年1月26日

日本の政治の世界のレベルって・・・

はてなブックマークに載った二つのリンクを見て、一つめで「こんな人でも日本の国会議員になれるんだなあ」と呆れ、さらに二つ目では「こんな人でも日本国の首相をやってたんだなあ」と言うほかなくなってしまった。日本の政治の世界のレベルって、かなりスゴい(決して高いという意味じゃなく)。

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二つのリンクとは、"維新・中条きよし参院議員が議員会館から新曲宣伝会見 不適切使用を「深く反省」" という文春オンラインの記事へのリンクと、"森元首相「ロシアが負けることは考えられない」都内の会合で" というNHK のニュースへのリンク。読んでみると「いやはや・・・」としか言いようがない。

中条きよしという人は、昨年 11月 15日にも国会文科委員会の質疑で突然自分の新曲について話し始め、「ぜひお聞きになりたい方はお買い上げください」なんて宣伝しちゃった(参照)。翌 16日には「芸能や文化に関しての話はいいかと思っていた」なんて、恥の上塗り的なことを語っている(参照)。

さらに「年金未納」の問題に関しては「年金なんていらないから払わない」なんてほざいたという。年金ってそういう問題じゃないのだけどね。

早い話がこの人、芸能界で世間一般の常識というものを知らずに生きてきてしまったんだろう。いや、「常識を知らない」だけじゃなく、当たり前の考え方すらも身に付けていないようなのだ。

ここまでくると政治ニュースじゃなく、「お笑いの世界」のニュースにしてしまいたくなってしまう。いや、そんなことを言うと、お笑い芸人たちに「俺たち、そこまでアホじゃない」と怒られそうだが。

さらに森元首相となると、問題はより深い。この人、失言、暴言に関しては昔から数え切れないほどあって、いちいち問題にしていられないほどだが、当サイトでも過去に 2度ほど取り上げている。

森喜朗元首相の、何が「暴言」なのか (2014/2/22)
「悪くもないのに謝ってやってるんだ」と思ってる人 (2021/2/7)

森氏の問題なのは、「みんな腹の底で思っていることを、自分がはっきり口に出して言ってるんだ」みたいな意識をギンギンに感じてしまうことだ。要するにこの人、「これは世間一般の感覚なんだから、自分は決して悪くない」と思ってるのである。だから決して懲りない。

しかし、この人の暴言、失言の類いは、実は決して「世間一般の感覚」ってわけじゃなく、自分自身の頭の悪さから導かれた「見当違い」ということがほとんどなのである。このことを、当人はさっぱりわかっていない。

今回のウクライナ問題での「ロシアが負けることは考えられない」なんて発言は考えの足りなさの最たるものだ。昔のヴェトナム戦争の終わり方を覚えていたら、そんなナンセンスな発言はできるはずがない。

ヴェトナム戦争は 1973年の「パリ和平協定」による米国の撤退で幕を閉じた。これに関しては「米国の名誉ある撤退」と言う人もいるが、要するに米国は「負けた」のである。ロシアもいずれ「撤退」せざるを得なくなるだろうが、それって「負け」ってことなのだ。

「この程度の人で、首相が務まったんだなあ」と思ってしまうが、まあ、務まらないことが明白になったので、たった 1年ちょっとで、みっともない形の辞任に追い込まれたわけなのだがね。

ちなみにこの人のビョーキはいくら年を取っても治らないようで、東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会会長という名誉職めいたものまで余計なことを言ったせいで勤めきれなかったのは、記憶に新しい(参照)。

 

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2023年1月20日

「唐様で書く三代目」に関する考察

「売り家と唐様で書く三代目」という川柳がある。初代の盛り上げた家業が二代目になって安定はするものの勢いを失い、三代目になると家を売りに出すほど没落するというものだ。ノー天気に遊び呆けていた頃に、粋な唐様だけは身に付けたってことだ。

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"logmeBiz" に ”日本の「ビジネスの効率性」は 63ヶ国中 51位 『世界競争力ランキング』発表の IMD 代表が見る、競争力低下の最大要因” という記事がある。一時は高い競争力をもっていた日本企業がここまで落ちぶれてしまったのはなぜかを論じた記事だ。

この記事ではいろいろな要因が挙げられているが、私は要するに、日本経済が「唐様で書く三代目」の時代に入った結果なんだと思っている。戦後の経済復興から高度成長の時代をなりふり構わず支えた「初代」はとっくにこの世を去り、今は「二代目」を経て「三代目」に移ってしまったのだ。

彼ら「三代目」は行儀はいいかもしれないが、思い切った変革はなかなかやれない。せいぜい「部分的修正」を繰り返すのみだから、世界の動きに取り残されがちである。

これは経済界ばかりではなく政界も同様で、今の自民党首脳の顔ぶれの多くも政治家としての三代目である。昨年殺された安倍晋三は、岸信介安倍晋太郎というラインの超ボンボン育ちで、現首相の岸田文雄もご多分に漏れず、岸田正記岸田文武から続く三代目。

これって、政治家という仕事が「家業化」の過程で硬直してしまっていることを示す。他の分野から新鮮な人材の入り込む余地が極めて小さいのだから、なかなか活性化されない。

そんなわけで今の日本における政治と基幹産業の分野は、驚くほどダイナミズムに欠ける世界になってしまっている。僅かに期待の持てるのは、新規人材が参入しやすいサービス業(とくに IT 分野)なのだろうが、それにしても頭の古い政治家連中が妙な規制をかけているから動きづらい。

今の三代目の子の四代目になった頃にはさすがに限界が露わになり、嫌でも新しい動きをしなければならなくなるのだろう。そうなるまでには、まだしばらく時間がかかる。やれやれ。

 

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2022年12月13日

「パブロンゴールド」が品薄になるかもという話

PRESIDENT Online に "中国人が「パブロンゴールド」を買い占める ・・・ 中国のコロナ政策の転換で、日本の風邪薬が売り切れるナゾ" という記事がある。元々「パブロンゴールド」が大好きだった中国人が「ゼロコロナ政策」の転換で、大々的な買い占めに走りそうだというのだ。

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中国の「ゼロコロナ政策」というのは、これまでその言葉は聞いていても内容は正確に知らなかった。私なんか単純素朴に「ちっとも『ゼロ』なんかじゃないじゃん」と思っていたのだが、この記事の筆者、高口康太氏は次のように説明している。

もともとのコロナ対策は、無症状の感染者も濃厚接触者もそれどころか濃厚接触者の濃厚接触者までもすべて隔離してしまう。ついでに、複数の感染者がでたハイリスク区画は封鎖してしまう。というものだった。

なるほど、隔離・閉鎖された「あっち側」にはコロナ感染者がいても、あくまでも「こっち側」ではゼロなんですよという建て前だったわけだ。しかし実際問題としては、そんな理窟であちこち閉鎖しまくったらまともな市民生活が送れなくなってしまう。

こうした中で抗議運動の盛り上がりもあったためか、 12月に入ってからの中国政府の政策はがらりと変わり、以下のようになってしまったのだという。

感染者を無理に見つけ出すことはやめます。濃厚接触者はもちろん、無症状感染者も治るまで家にいていただいて結構です。オミクロンなんて恐くないですから。一応、オススメのお薬リストを用意しておきましたので、それを飲んで寝ておいてください。

というわけで、中国国民は自分や身内がコロナになっても隔離されなくなった代わりに、薬を自分で調達しなければならないことになった。既に解熱剤が品薄状態になってしまってるらしい。

それだけでなく、日本旅行買い物ガイドで「日本十大神薬」の一つに取りあげられる「パブロンゴールド」を買い占めて、中国で転売しようという動きも見られるようなのだ。まったく油断も隙もない。

こうなると、そのうち日本でも風邪薬が品薄状態にならないとも限らない。ちなみに我が家の場合は、8日前の「頼りになるなあ、葛根湯と柴胡桂枝湯!」という記事で書いた「葛根湯」や「柴胡桂枝湯」を常備薬としていて、「パブロンゴールド」なんて飲んだことがないからいいけど。

ただ、葛根湯までわざわざ日本に買い占めに来たりはしないだろうなあ。漢方薬の本家本元たる誇りにかけても。

 

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2022年12月11日

韓国では来年から数え年が廃止されるらしい

Bloomberg 日本版が「韓国国民のほぼ全員が 1−2歳若返りへ、数え年廃止し満年齢に」というニュースを伝えている。この見出しの前半は元記事の ”Almost Everyone Is About to Become a Year Younger In South Korea" のほぼ直訳で、米国的には「何それ?」って感じなんだろうね。

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とりあえず、日本に住む私としても、「へぇ! 韓国って数え年を採用し続けてたんだ!」と驚いてしまったよ。そんなこととはちっとも知らなかった。

今さら言うまでもないが、数え年方式というのは生まれた時点で「1歳」で、正月を迎える度に 1歳加わるというものである。この方式だと、12月末に生まれた子どもは数日して目も明かないうちにいきなり「2歳」ということになってしまうのだから、いくらなんでも乱暴だよね。

Wikipedia の「数え年」によれば、日本でも昔は数え年で、1873年(明治 6年)の「太政官布告第36号」で満年齢を使用することとなったものの、実際にはしばらくややこしい二重制度が続いたらしい。公式に満年齢に一本化されたのは、その 29年後の 1902年に施行された「年齢計算ニ関スル法律」による。

明治生まれの私の祖父母は、昭和の御代に至っても孫の年齢を数え年で言いたがった。小学校に入学するのは満 6歳の 4月だが、その時点で祖父母は私の年を「数えで 8つ」なんて言うので、幼な心に「本音と建て前」的な二重思考を強いられていた。どっちが本音でどっちが建て前だかわからないが。

それからしばらくして、父と母が「子どもの頭の中が混乱するので、ことあるごとに数え年でどうこう言うのは控えてくれ」と言い渡してくれたので、私としてもすっきりした気分になったのを今でもありありと覚えている。

明治 30年代に制定された「満年齢による年齢計算方式」が、田舎の末端にまで実質的に浸透するには、こうして昭和 30年代まで待たなければならなかったわけだ。実に 60年がかりである。

そういえば、祖父母は私の「誕生日」を全然意識していなかったなあ。「誕生日おめでとう」と言われた記憶がない。孫の成長の区切りは誕生日なんかじゃなく、あくまでも正月だったのだね。

そして韓国では 21世紀に至ってなお「数え年」が公式に採用されているというのだから、驚きだ。韓国も戦前の日本統治下では満年齢を強制されていたのだろうから、独立して数え年に戻したということになる。

そこには「反日本」の意識による反動もあったのだろうが、それとともに東アジアの「数え年」の伝統はかなり根強いものがあると言うほかない。英語で数え年のことを East Asian age reckoning (東アジア的年齢計算)というのも道理である。

ちなみにロイターの「韓国、伝統的な年齢の数え方「数え年」廃止 満年齢に統一へ」という記事には、次のような記述もある。

一方、徴兵制や飲酒・喫煙可能な年齢を計算する際には、生まれた時を 0歳として、1月 1日に 1歳を加算する制度もある。

さらに 1960年代初めからは、医療や法律関係の書類では、出生時を 0歳とし、誕生日ごとに 1歳を加える満年齢が使われている。

これじゃあ、数え年と満年齢の二重制度どころか、三重制度というややこしさだ。韓国では 9月に実施された世論調査で回答者の約 8割が数え年方式の廃止に賛成していたというのもむべなるかなである。

ただこれって、日本の制度に倣うというのでは決してなく、「世界標準」に合わせるって意識なのだろうね。

 

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2022年12月 9日

北朝鮮では子どもに「爆弾」なんて名前を付けろと・・・

Gigazine が 12月 8日付で "北朝鮮が子どもの名前を「爆弾」「銃」「衛星」などを意味する愛国的なものに変更するよう命じる" という信じられないニュースを伝えている。自分の子どもにマジで「爆弾」なんて名前を付けたいと思う親なんて、いないだろうよ。

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元記事は Radio Free Asia(RFA)の "North Korea forcing citizens to change their names to sound more ideological" というもので、Hindustan Times の ”North Korea instructs parents to name their children 'bomb', 'gun'. Here's why” という記事も挙げられている。

念のため両方の記事に当たってみたが、ちゃんとした記事でいわゆるガセネタっぽい感じはしない。それだけに、ますますびっくりだ。

RFA の次の記述は、とりわけ興味深い。

In recent years, though, as the county has become more open to the outside world, North Koreans have been naming their children gentler, more uplifting names...

(近年、同国は外の世界によりオープンになり、北朝鮮国民は子供たちにより優しくて幸せそうな名前をつけるようになっていたのだが・・・)

へえ、実は北朝鮮も(具体的にはよくわからないが)少しは門戸を開き気味だったのか。しかしそれによって、同国の官憲には軟弱で「ヤンキーっぽく」(日本の俗語の「ヤンキー」とは違った意味なのでよろしく)感じられる名前が増えたと思われているようなのである。

そんなこんなで、当局から子どもに「爆弾」とか「銃」とかいう名前を付けろとか、付け替えろとかいうことになっているというのだから、まったく困ったものだ。普通の価値感からだと「チョー悪趣味」と言うほかない。

こうした「妙なところで上から目線の難癖付ける」というケースは、一昨日に書いた「イランの道徳警察と、ヒジャブの着用問題」という問題と、底流は共通する。イランや北朝鮮に限らず、日本の学校の「ブラック校則」というのも同様だ。

こんな無茶な価値感を強制されていたら、その結果はかなりねじ曲がったものにならざるを得ないのだが。

 

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2022年12月 7日

イランの道徳警察と、ヒジャブの着用問題

BBC NEWS Japan に「イランの司法長官、道徳警察を解体と発言……所管する政府機関は無反応」という興味深い記事(12月 5日付)がある。道徳警察というのはイスラム法に基づいた服装規定を女性に強制している組織だが、司法省ではなく内務省の管轄。そして当の内務省は無反応であるらしい。

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上の写真の右に映っているのは、今年 9月に髪の毛を覆うヒジャブを「不適切に」着用していたとして、道徳警察に逮捕され、不適当な扱いにより後死亡したマサ・アミニさん(22)。このことが報じられると、イラン国内の抗議運動はかなり活発になり、道徳警察への反発も強まった。

BBC ニュースは先月以来、この関連で積極的な報道を行っており、以下に挙げた関連記事から読み取れるのは、女性への「イスラム的服装の強制」は、国内でも一般的には決して歓迎されておらず、反政府運動にまでつながっているということだ。

とくに 12月 5日付の「・・・ 警官の本音は」という記事では、実際の取り締まりに当たる道徳警察の 1人が匿名で取材に応え、「本音」を語っているという点で注目される。

彼は 「自分たちのほとんどは普通の兵隊で、兵役の一環としてこうしているだけだ。本当につらくて嫌な気分だ」と言う。服装規定の違反者として取り締まる人数が少ないと、指揮官から仕事ぶりが正しくないなどと批判されるというのだから、「上からの強制」の強さがわかる。

服装に関する制限といえば、昨年 5月22日に書いた「 北朝鮮と日本の中学・高校の共通点」という記事では、北朝鮮がスキニー・ジーンズを禁止したことに触れている。北朝鮮やイランの安易に一律な服装を強いるという発想は、日本の中学・高校にも共通しており、いずれにしてもろくなもんじゃない。

そして冒頭で紹介したイラン国内の司法省と内務省の亀裂は、今後の大きな動きを示唆するものだと思っている。

 

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2022年11月26日

カタール、LGBT、 FIFA、そして NTT の「美談」

ワールドカップの開催地、カタールの LGBT への迫害などがかなり批判の的になっており、レインボー Tシャツを着た観客まで嫌がらせを受けていることが負の話題だ(参照)。私はこれに関しては、FIFA もほぼ同罪だと思っている。所詮は中東マネーで潤っている利権団体だしね。

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その FIFA が自身の Twitter ページで、"Dear My Boss, Thank you For MY 2 WEEK OFF" (親愛なるボス、2週間の休暇をありがとう)というメッセージを示す日本人サポーターの写真を紹介し、"This one goes out to all the bosses out there ❤️" なんて tweet している。

この tweet、IT media ビジネス ONLINE の記事では「この言葉をすべての上司に贈ります」なんて情緒的に翻訳されているが、こういう「含蓄英語」って、なかなか気の利いた日本語にしにくいよね。

記事によれば、この写真で紹介されているのは NTT 東日本の社員。ワールドカップのために 2週間の休暇申請を許可してもらったんだそうだ。そしてこの tweet には NTT 東日本が「どうぞバケーションとワールドカップを楽しんでください。あなたのボスより」と(ちょっとこなれない)英語でコメントしている。

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この類いの話は、確実に人の心を和ませる。ただちょっと視点を変えると、この男性のメッセージとボスからの反応が「日本人同士なのに、どうして英語なんだろう?」なんて思ったりしてしまう。日本語の方が確実に通じるだろうに、もしかしたら FIFA の「取り上げやすさ」を考慮したんだろうか。

そして FIFA がことさらにこの美談を紹介しているのは、LGBT 関連のレインボー迫害から少しでも目を逸らさせたい意図もあるんじゃないかと思ったりまでするのだよね。これって、私の心がねじ曲がってるのかもしれないが。

いずれにしても、これは紛れもなく「いい話」には違いない。それに異を唱えるつもりは毛頭ない。ただ FIFA と NTT 東日本という両公式アカウントのことさらなまでのハートマーク入り tweet のせいで、ビミョーな「演出っぽさ」を感じてしまったのである。「やらせ」とまでは決して言わないけどね。

念のためにダメ押ししておくが、これはこれとして、カタールの LGBT 迫害問題に関しては、目を逸らさずにきっちりと問題にすることを忘れないようにしたいものである。

 

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2022年11月23日

「おまいう」という言葉を初めて知った

女性自身の 11月22日付記事【萩生田政調会長「信頼回復に全力を」 岸田首相へのアドバイスが ”おまいう” と物議】という記事で、「おまいう」という言葉を初めて知った。「お前が言うな」の省略形だとはすぐにわかったが、近頃は実にいろいろな省略形があるものである。萩生田

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岸田政権では 1ヶ月足らずのうちに 3人の閣僚が辞任していて、「辞任ドミノ」なんて言われている。(下の役職名は、辞任前のもの)

  • 10月 24日: 山際大志郎 経済再生担当大臣 議員 (旧統一教会との関係が次々と明らかになったため)
  • 11月 11日: 葉梨康弘 法務大臣  (「法務大臣は死刑のはんこを押す地味な役職」という発言)
  • 11月 20日: 寺田稔 総務大臣 (不適切な政治資金収支報告書の提出)

こうした中で萩生田政調会長は、視察先の横浜でこんなことを言ったという。

「3人が辞任をするということが続いたわけですから、国民の皆さんの信頼を回復するためにもですね、岸田内閣としてはお約束の一つ一つをしっかり結果を出して、そして信頼回復に全力を挙げるべきだと思います」

ところがこの萩生田さんという人は、安倍元首相暗殺事件で俄然注目を浴びている統一教会との関連で、ニュースに名前が登場した回数が抜きん出ている。ラジオ・ニュースを聞いていても、「はぎゅうだ」という名前があんまりよくない話の中でよく出てくるので、耳についちゃったほどだ。

中でも 8月に生稲晃子議員を連れて八王子市内の統一教会関連施設を訪ね、支援を要請していたというのは、かなり大きな話題になった。おニャン子クラブの元メンバーが国会議員になっていて、「生稲」は「なまいね」じゃなく「いくいな」と読むなんてことを、私はこの時に初めて知ったほどだ。

というわけで「おまいう」ムードが俄然盛り上がったというのは、無理もない話だよね。やれやれ。

 

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2022年11月12日

中間選挙、「さよならトランプ」につながればいい

米国中間選挙は、昨夜の段階では共和党優勢の数字が出ているものの、過半数を得るまでには至っていない。日本時間で今日午前 9時の最新情報では、上院が定数 100 のところ、民主党 48、共和党 49 の大接戦。下院は定数 435のところ、民主党 193、共和党 211 となっている。

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BBC NEWS Japan は 11日付で、「【米中間選挙】 なぜこんなに時間がかかっているのか 両院とも勝敗決まらず」というニュースを伝えている。全体をまとめて言えば、共和党の大勝利が予測されていたにも関わらず民主党は善戦しており、共和党はトランプ推薦の候補があまり奮わないということになるだろう。

私としては「民主党が負けるのは織り込み済みとしても、トランプの影響力が増すような結果だけは御免蒙りたい」と思っていたので、今後共和党が過半数を得ることが確定するにしても、「まあまあ、よかった」言える結果になると思う。

同じ BBS NEWS Japan も 10日付で、「【米中間選挙】なぜ共和党圧勝の「赤い波」は起きなかったのか」と伝えている。このニュースでは「トランプ氏への信任投票」という中間見出しに続き、「ドナルド・トランプ氏の業績や、共和党で維持する影響力に対する、リトマス試験だった」としている。

さらに同じサイトの同じく 10日付「【米中間選挙】 トランプ氏にとってどれだけ痛手になったのか」というニュースでは、共和党内でもトランプへの対抗馬、デサンティス氏の影響力が強まっていると報じられている。共和党内でさえ「トランプはもうイヤ」という空気が濃くなっていることを窺わせる。

この選挙を機にトランプが勢いを盛り返すんじゃないかという心配があったが、そうはならずに済むようでありがたい。この選挙を境として「さよならトランプ」ということになってくれればいいと願っているので、そのあたりどうぞ

Yoroshiku4

【2022年 11月 13日 追記】

米議会の上院は、民主党が勝利したと伝えられた(参照)。これは事前予想を覆す結果である。

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