昨日、椅子を買い換えた。私のワーキングスペースは寝室の一画を仕切ったもので、何から何まで手を伸ばせば届くというコンパクトさゆえに、最近は「コックピット」と呼んでいるのだが、このコックピットの椅子がへたってしまって、腰痛の元になってしまっていたのだ。
この椅子は、8年前にサラリーマン生活を止めて独立したときに買ったものである。それまではホームセンターで買ってきた 2,800円ぐらいの安物の椅子を使っていたのだが、これは 2~3時間以上座って仕事すると腰が痛くなるというので、多少はマシな椅子に買い換えたのだ。この頃のことが、当時の Today's Crack に書いてある (参照 1、参照 2)。
我ながら驚いたことに、8年前はまだココログを使い始めていなくて、この時期の Today's Crack は「庄内拓明の知のヴァーリトゥード」という本宅サイト内のウェブページとして保存してある。ココログを使い始めたのは、約 7年前のことだ。ふぅん、もう 10年以上も使っているような気がしていたのだが。
というわけで、独立記念みたいにして買った椅子も、8年経ってガタがきてしまったのである。8年というのは、長いような短いような、不思議な時間だが、ココログを使い続けている実感からしても、やっぱり短いわけではないのだろう。椅子がへたるのも道理である。
近頃、椅子に座って PC のキーボードを叩き続けるのが辛くなってきていたが、これは椅子のせいもあると、ようやく気付いたのだ。椅子がおかしくなると、正しい姿勢をキープするのが難しくなるみたいなのである。
椅子は先週初めに ニトリ で見つけて注文し、日曜日に受け取ることができた。とはいえ、特別注文の高級品というわけではなく、単に店に在庫がなかったので取り寄せに手間がかかったというだけのことだ。
値段は案外安くて 7,880円。総本皮張りの 19,900円のものもなかなかよかったのだが、同じような座り心地なら、安い方がいいに決まっているから、こっちにした。背もたれがメッシュで、今年の夏の省エネにもいいだろうという理由もある。
ただ、椅子はあまり安物に走ってはいけない。上述のように、ホームセンターで適当に買った安物は、3時間以上の作業に耐えなかった。そしてこれまで使っていたのも、確か 5,800円ぐらいだったと思うのだが、買った当初の快適さが 8年もたなかった。軸にがたつきが生じて、座面もへたってしまった。
今回の買い物も、それほど贅沢をしたというわけじゃないのだが、これまでより少しは快適に仕事できるのではないかと思う。
そうそう、安物の椅子はいけないのだが、高級すぎるのもいけないのである。知人が定年退職を機に自宅の書斎の椅子を買い換えた。このときかなりがんばって、重役室で使われるような、革張りの高級品にした。ところが、これが高級すぎて仕事にならないというのである。
重役用の椅子は、仕事をするためではなくふんぞり返るためにあるようで、自ら PC に向かってキーボードを叩き続けるための設計にはなっていないのだ。そこが「ワーキングチェア」との大きな違いである。
高級椅子は、深くゆったりすわって心地良い作りになっているが、ワーキングチェアは浅めに腰掛けて両手を前に出してキーボードを叩く姿勢で、リラックスし、安定するようでないといけない。重心の位置が全然違うのだ。
そして私は、一生ワーキングチェアに座り続ける人間みたいなのである。
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