「痛いの痛いの飛んで行け〜」という魔法の呪文
ITMedia NEWS に、ちょっとおもしろい記事を見つけてしまった。【痛いの痛いの、なぜ "飛んでいく"? 「さすると痛みが引く」仕組み、九州大が解明】というものである。
今は昔の話になってしまうが、我が家も 3人の娘を育てたので、彼女らの子どもの頃は数え切れないほど何度も「痛いの痛いの飛んで行け〜」という魔法の呪文のお世話になった。転んだりぶつかったりして「痛いよ〜」と大泣きしていても、この呪文を唱えると不思議なほどピタリと泣き止むのである。
この記事によれば、皮膚には様々な感覚神経が張り巡らされており、その中に「触られたことを伝える触覚神経」と「痛みを伝える痛覚神経」があるという。皮膚で生じた痛みの信号は、痛覚神経を通って脊髄に入り、さらに脳へ届いて初めて痛いと感じられるのだ。
そして最新の研究の結果わかったことは、皮膚に触れると「Npy2r-Cre神経 」という触覚神経が反応し、脊髄で痛みの信号にブレーキがかかって脳へ伝わりにくくなるというのである。記事は次のように言う。
この結果は、これまで謎とされてきた痛みを抑える触覚神経が特定され、痛いところをさすると痛みが和らぐという身近な現象の仕組みの一端が明らかになったことを意味する。
しかし、これだけでは「痛いの痛いの飛んで行け〜」という魔法の呪文の効果の説明になっていない。3人の子どもを育てた親の実感としては、単に撫でるだけでは不十分なのだ。あくまでも、撫でることと呪文を唱えることの「相乗効果」によって、ピタリと泣き止むのである。
それだけに、この記事も次のように結ばれている。
一方で、触れられることによる痛みの抑制には、痛みから注意がそれることや安心感が得られることも関わるとされており、今後はそうしたメカニズムの解明も目指すとしている。
今後はとくに、心理面でのメカニズムの解明を加えての研究の深化に期待したいところだ。


















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