カテゴリー「心と体」の434件の記事

2023年9月19日

がんになるのは、楽をし過ぎてるからかも

Gigazine が ”「階段を上る」「家事をする」「バスの停留所まで歩く」など 1日 3~4分の日常的な運動でがんのリスクが減少する” と伝えている。まとまった運動をする余裕がなくても、ごく日常的な活動でいいらしい。

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シドニー大学のエマニュエル・スタマタキス(Emmanuel Stamatakis)教授の主導で「これまでにがんと診断されたことがなく、余暇に構造化された運動をしていない 2万 2398人の被験者」の調査が行われたのだが、この結果、がんのリスク軽減にはごく日常的な活動で充分と判明したのだという。

日常的な活動というのは、「バスの停留所やコンビニまでの短い距離を歩く」「階段を上る」「買い物の後で重い荷物を運ぶ」「家事をする」「子どもたちと遊ぶ」といったことなのだそうだ。この程度ならまったく特別のことじゃない。

ところががんになる人は増えている。これはどういうことなのかと考えて思い当たったのは、上述のような日常的活動をしている人って、実は多くないんじゃなかろうかということだ。現代人の多くは楽をし過ぎてるのかもしれない。

短い距離でも歩くことがあまりないし、階段を避けてエレベーターやエスカレーターを使う。家事は自動機器に任せっぱなしで、重い荷物は手に持たず、クルマに乗せて移動する。さらに子どもたちと遊ぶ機会なんてあまりない。

そういえば周囲を見ると、がんにかかった人は「あまり動かないタイプ」という印象がある。とくに多いのは、若い頃はスポーツマン体型だったのに中年過ぎて急に腹が出てきたというタイプだ。運動量が減ったのに、飲み食いの量だけは変わらなかったんだろう。

こう考えると、貧乏性でいつも動き回っていないと気が済まない私みたいな人間は、がんリスクが小さいのかもしれない。エスカレーターに乗っても、つい歩いちゃうしね(褒められたことじゃないが)。

こうした性分は、いくつになっても改めなくていいということのようだ。

 

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2023年9月18日

元気に生きたら、後はフツーに死にたい

TBS テレビが【“10人に1人が80歳以上に” 65歳以上の高齢者は 1950年以降初減少も 3623万人で割合は過去最高 18日は「敬老の日」】と伝えている。3623万人といえばカナダの全人口(約 3800万人)にほぼ匹敵するんだから、日本の年寄りがいかに多いかわかろうというものだ。

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かく言う私も既に 71歳だから、立派に(?)3623万人のうちの一人に数えられるわけだ。自分ではほとんど「高齢者」という気はしないのだが、一昨日の記事に書いたように、長距離運転などをすると若い頃のような無理がきかなくなっているので、そんな時だけ年齢を少しだけ自覚してしまう。

ニュースは高齢者人口について「総人口に占める割合では 29.1%と過去最高で、世界 200の国と地域の中で最も高くなっています」と伝えており、「10人に 1人が 80歳以上」というのも驚きだ。とくに田舎に住んでいると周り中が年寄りだらけだし、家の中や施設で寝たきりという人も少なくないようだ。

寝たきり老人といえば、集英社オンラインが先月 23日付で「日本の寝たきり老人数、推定 300万人以上は世界断トツ 1位! 精神科ベッド数も全病床の 21%で世界一…日本医療制度の欠陥と利権のせめぎ合い」という記事を伝えている。これは恐ろしい数字で、年寄りの 10人に 1人近くが寝たきりということだ。

「寝たきり老人が多いのは、世界で日本だけ」というのはよく言われることである。とくに長寿国の多い北欧でさえ、寝たきり老人というのはほとんどいないという。上述の記事はその理由を、日本の医療制度の特殊性と医療機関の利権を求める体質に求めている。

記事には「日本の場合、親族などが望んでいなくても、一旦、延命治療を開始すると、それを止めることが法律上なかなか難しいのだ」とある。早く言えば、日本では年取ってから入院なんかしてしまうと、延々とムダに生かし続けられてしまう可能性が高いようなのである。

考えるだにヤバい話で、私としては自分がそんなことにならないように、極力医者にはかからずに生きていきたいと考えている。とにかく「元気に生きたら、後はフツーに死にたい」ということで、自力でメシを食えなくなってまで生き延びようとは、決して思わない。

 

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2023年8月27日

夏痩せ、夏負け、夏バテ、暑さ疲れ、熱中症 などなど

ふと気付いたのだが、最近「夏負け」という言葉をあまり聞かなくなった。代わって多用されるのが「夏バテ」という言葉で、こちらの方がよりインパクトがある。「バ」という破裂音の効果だろうか。

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夏負け」というのは昔からある言葉で、かの平賀源内が鰻屋のセールス・プロモーション用に「土用の丑の日うなぎの日 食すれば夏負けすることなし」というキャッチフレーズを考案したという説がよく知られる。少なくともこの言葉、江戸時代には一般的だったということだ。

さらにずっと遡ると、『万葉集』に大伴家持の歌で「石麻呂に吾れもの申す夏痩せによしといふものぞむなぎとり召せ」というのがある。夏痩せには「むなぎ」(「うなぎ」の古語)がいいから、「とり召せ」(摂りなさい)と言っているわけだ、奈良盆地の夏は昔から痩せるほど暑かったのだね。

というわけで、巷間もっともらしく言われる「暑い夏にウナギを食べるのは、平賀源内以後の風習」というのは、「アヤシい以上」のこととわかる。何事も検証というのは不可欠(参照)だ。

ついでに言えば、昔の義務教育では(今はどうだか知らない)『万葉集』の再評価は明治以後のことで、それ以前は忘れ去られていたみたいに言われていたが、江戸時代でもインテリたちは万葉の主な歌ぐらいは知っていたようなのだ。寛永年間に「寛永本」という写本が流布されていたようだし(参照)。

時代はずっと下って「夏バテ」という言葉が登場したのは、養命酒製造の月刊「元気通信」の「夏バテの雑学」(2014年 9月号)によれば「昭和 30年代の高度成長期の頃」であるらしい。昔は「バテる」なんて言葉はなかったから、比較的新しい言い方というのは間違いない(参照)。

しかし昭和 30年代なら、「夏バテ」と言ってもまだまだ生やさしかったような気がする。それからさらに半世紀以上経った今夏は、より具体的な表現として「暑さ疲れ」というのをよく聞くようになった。先日もラジオ・パーソナリティが「もう、『暑さ疲れ』も限界」なんて言っていたし。

体に蓄積した「ぐったりするような疲労感」をシリアスに表現する言葉として、かなりの実感がこもっている。そしてこれがさらに即物的・具体的になると、「熱中症」ということになり、こうなると洒落にならない。そしてこの夏は私の周囲でも、熱中症になってしまったという人がかなり多い。

かく言う私自身も 6月 17日付で ”熱中症」ってやつになりかけたかも” という記事を書いたが、後で思い返すと、あれは「なりかけた」どころか、既に「熱中症そのもの」だったようだ。ひどいだるさと眠気から回復するのに 3日かかり、その後もしばらく本調子には戻れなかったのを覚えている。

いずれにしても今年の暑さは 9月末までは続きそうというのだから、あと 1ヶ月、くれぐれも体調に気を付けて乗り切らなければ。

 

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2023年8月 7日

「ムードフード」なんていうものがあるらしい

TBS が「熱中症対策にムードフード」というニュースを伝えている。「ムードフード」なんてものがあるとは、このニュースで初めて知った。

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Imidas のサイトで当たってみると、2008年 12月の日付で次のように書かれている(参照)。つまり 15年前ぐらいには新語として存在していたようだ。

気分を明るくする、あるいは落ち着かせる食べ物。抗酸化作用の強いフルーツは人を元気にし、シンプルな味つけの有機野菜の温サラダは鎮静作用があるとか。向精神薬(mood drug)と違って副作用の心配はない。

HiNative のサイトにも次のようにある(参照)から、和製英語ではなく、米国でもちゃんと通じる言葉らしい。

its the type of food that can change your mood. like chocolate can make you happy when you are sad.
(それは気分を変えられるような種類の食べ物です。哀しいときに食べるとハッピーになれるチョコレートのような)

単なる「気分の問題」というだけでなく、お茶やコーヒーなどは含まれる成分にリラックス効果があることがわかっていて、味噌汁、チョコレート、バナナなども同様だ(参照)。

このニュースでは、東京血管外科クリニック心臓血管外科医の榊原直樹医師が次のように述べている。

体温上昇が自律神経失調症をおこし、それが熱中症の引き金となります。熱中症(自律神経)を整えるためには、抗酸化作用のあるものを摂取することが重要ですので、例えば、カカオポリフェノールやバナナのようなものを食べられるのが一番よろしいかと思います。

なるほど、リラックス効果というのは自律神経を整える効果なのだろうから、チョコレートやバナナなどがいいというのもわかる。逆に言えば「モリモリ元気になっちゃう系」の食べ物(肉とか)は、暑苦しい夏場は避ける方がいいのだろうね。

 

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2023年8月 6日

水をめっちゃ飲んでも、熱中症になる時はなる

まいどなニュースに "「熱中症で救急搬送の人、だいたい水分はめっちゃ飲んでる!」医師が明かす「水分摂取」と同時に重要な「熱中症対策」は?" という記事がある。これ、今年の夏を乗り切るには重要な情報だ。

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熱中症対策として重要なのは「こまめな水分補給」と言われていいて、ラジオを聞いていてもしつこいほど「水分をしっかり摂りましょう」と呼びかけられる。しかし実は、それだけでは足りないんだそうだ。なにしろ熱中症で緊急搬送される人の多くは「水分はめっちゃ飲んでる」というのだから。

糖尿病内科医で、運動療法の専門家でもある Osaka さんは「水分摂取しても体が冷えないと熱中症になります。水分摂取が有効なのは脱水症です。ぜひ、身体も冷やしてくださいね!」と警鐘を鳴らす。2リットルの水を飲んでも体が熱せられて 2.5リットルの汗をかいたら、追っつかないというわけだ。

そういえば思い当たる。昨日の記事でも触れた 6月 17日の熱中症でも、私は暑い日向で廃材の焼却処分をしながら、片手に持ったペットボトルの水をグビグビ飲み、しっかり水分補給をしていたのだ。

ところがあまりの熱さに汗がダラダラ流れ、顔が滝になるほどの汗をかいていた。つまり、いくら水を飲んでもそれ以上の汗をかいていたので、結果としては熱中症になってしまった。

そもそも熱中症とは何かというと、『熱中症診療ガイドライン 2015』によれば「暑熱環境における身体適応の障害によって起こる状態の総称」なんだそうだ。つまり悪いのは「暑熱環境」である。

ということは、熱中症を避けるために最も大切なのは「体を冷やすこと」だ。「こまめな水分補給」のみを強調し過ぎると、「しっかり水を飲んでるから大丈夫」という見当違いをしてしまいがちだが、それよりもまず大切なのは、暑いところで無理しないことなのだね。

肝に銘じておこう。

 

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2023年8月 5日

今年の流行語大賞はもう、「危険な暑さ」で決まり!

気が早すぎるかも知れないが、年末に発表される流行語大賞は、もう「危険な暑さ」で決定だろうと思ってしまう。もしそうじゃなかったとしたも「熱中症」だろうし、いずれにしてもこの暑さ関連の言葉以外に思いつかない。

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今日は朝からこれまでにも増して暑いと思っていたが、ついに福島県伊達市・梁川で、今年初の 40.0℃ を記録したというニュースが流れた(参照)。全国ベースでも 39℃ 以上を記録した地点がかなり多くあったようだ。

単に数字上での最高気温だけなら、過去にもっと高い数字の出たことがあったが、今年の夏はずっと猛暑日が継続していて、瞬間風速的な数字じゃないので、地面の冷める隙がない。それだけに体にもかなりダメージが溜まっていて、まさに「危険な熱さ」以外の何ものでもない。

明日から甲子園夏の大会が始まるらしいが、今年はそれが驚くほど話題になっていない。たまに話になっても、「このクソ暑さの中で、よくやるよね」とか「選手が気の毒」みたいなことになり、勝敗に関しての興味は驚くほど薄いのだ。

昨日付の「和歌ログ」で、私は次のように書いている(参照)。

外出した帰りに家の玄関で鍵を開けようとすると、背後から強烈な陽射しをまともに浴びることになった。その時の感覚は、日に照らされているというより、何か熱い物を背後から押しつけられているようで、「後頭部が火傷しそう」と言っても大袈裟ではなかった。

本当に、日の当たるところに温度計を置いたら確実に 60℃ ぐらいになっていただろう。暴力的なまでの暑さである。これはもう「熱さ」と書く方がしっくりくるほどだ。

そういえば、2ヶ月近く前の 6月 17日には、自分自身が熱中症になってしまったんだった。この日のブログは ”「熱中症」ってやつになりかけたかも” なんてタイトルにしてあるが、後で考えれば、あれは確実に熱中症だった。

しっかり回復するまでの 3日間ほどは、日中でもとにかくやたら眠かったのを覚えている。この「眠気」というのが、熱中症の主要な症状の一つであるらしく、周囲の熱中症経験者も口を揃えて「ものすごく眠かった」と言っている。1週間以上眠くて堪らなかったという話まで聞いた。

とにかくこの夏は「無理しない」を合言葉に、そろりそろりと乗り切るしかないようなのである。

【9月 15日 追記】

昨夜、阪神タイガースの 18年ぶりのリーグ優勝が決まったのだそうで、世の中では「今年の流行語大賞は、岡田監督の "ARE(アレ)" で決まり!」と盛り上がっているようだ。うぅむ、「危険な暑さ」よりポジティブな言葉みたいなので、それでもいいかもしれない。

 

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2023年6月17日

「熱中症」ってやつになりかけたかも

今日は久しぶりの上天気で、気温もかなり上昇して「真夏日」になった。つくば周辺は 33℃ まで上がったらしい。私はこの暑さの中で外回りの力仕事をしていたのだが、どうやら軽く「熱中症」ってやつになりかけていたのかもしれない。

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上の画像は NHK の健康関係の特集、「応急処置が大切! 熱中症の原因、症状、予防・対応法まとめ」のトップ画面。この記事の中に「初期には、めまい、立ちくらみ、足の筋肉がつる、お腹の筋肉のけいれんなどが起こります」とある。私の場合、「目まい、立ちくらみ」が多少あった気がするのである。

明日の日曜は終日出かける用があるので、このところの雨模様でたまってしまった外回りの仕事をしなければと、張り切って取りかかったのが、昼前の 10時頃。仕事の中身は、いつの間にかうんざりするほどはびこってしまった雑草の刈り取り、不要になった木の家具などの処理である。

雑草の刈り取りは暑さが厳しくなる前の午前中に済ませたので、何とかなった。昼食を摂り、続いて不要の家具の処理に移る。大きな棚を、伝家の宝刀、電動のこぎりで次々に手頃なサイズに切断し、焼却炉に放り込む。一度に全部燃やせるほど大きな炉じゃないので、付きっきりで少しずつ燃やしていく。

これが体に堪えたようだ。何しろ久しぶりの真夏日なのに、さらに火をガンガン燃やすのだから、その暑さは半端じゃない。体中が汗まみれになり、額から落ちる汗が目に入って開けていられなくなるほどだ。

それなりに用心して、帽子を被り、常に水を補給していたのだが、終わった頃にはフラフラになっていた。さすがに「こりゃ、ちょっと休まなければ」と思い、ソファに横になるとすぐにうとうとして、小一時間ほど寝てしまったようだ。

起きてみると、ちょっと足許がふらつく。病気というものの経験に乏しいのでよくわからないのだが、もしかしたらこれが「目まい、立ちくらみ」ってやつなのか?

「ヤバ!」と思って妻に梅干しを出してもらい、一粒食べたのだが、何と、梅干し特有の「しょっぱさ」が感じられない。口の中が乾ききっていて、いわゆる「食感」というものがないのだ。気がつけば、体の汗も乾いている。つまり、体表面も口の中もカラカラに乾き切っていたわけなのだ。

試しにぬるま湯を作ってもらって口に入れると、辛うじて梅干しの味がした。少し遅れて、サラサラだった体表面も汗をかき始める。

その後はどうと言うこともなくフツーの暮らしに戻ったのだが、あれがもっと重症化していたらマジで「熱中症」ってことになっていたのも知れない。やれやれ、年には勝てないものである。

これからの季節、皆さんも熱中症にはくれぐれも気を付けていただきたい。

【同年 8月 5日 追記】

書き忘れていたが、これがあってから 3日間は、日中もやたら眠くて、PC に向かっていてもふと気付くとしばらく「寝落ち」していたなんてことが続いた。つまり、あの時はしっかりと「熱中症」になってしまっていたようで、その回復に 3日かかったということだ。

Web で調べると、熱中症になると眠くなることが多いようで、さらに暑いさなかで眠くなるというのも、熱中症になりかけているサインらしい。気を付けよう。

 

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2023年3月17日

「老化を早める危険な食べ物」とかいうもの

NewsPhere に "「老化を早める危険な食べ物 20選」美容&健康のための永久保存版" という記事がある。掲載から既に 1年半ほど経っているが、「永久保存版」というほどなので、一体どんなものが挙げられているのかのぞいてみた。

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で、読んでみると 20選というのはこんな具合。昨今の世の中でフツーに摂取されている食い物と飲み物の多くは、老化を早めるのだという話にしたいみたいなのだね。

① 冷凍食品、② アイスクリーム、③ ベーコンなどの加工肉、
④ 焦げた肉、⑤ 缶スープ、⑥ 揚げ物、⑦ 辛い食べ物、
⑧ パンとパスタ、⑨ マーガリンとバター、⑩ 餅、
⑪ フライドポテト、⑫ ピザとホットドッグ、⑬ コーヒー、
⑭ 紅茶、⑮ 炭酸飲料、⑯ エナジードリンク、⑰ アルコール、
⑱ 焼き菓子、⑲ ポテトチップ、⑳ 糖分の多い菓子類

ちょっと詳しく読んでみると、① の冷凍食品は塩分を多く含むからいけないし、② のアイスクリームは糖分と脂肪分が多いからダメ。③ の加工肉は食品添加物が多いから避けるべきで、④ の焦げた肉は体内の炎症を招く。あとは炭水化物の取りすぎはいけないとか何だとかいろいろ書いてある。

つまり、こんなリストを「永久保存」して 20種類もの食べ物を必死に避けようとするよりも、要するに塩分、糖分、脂肪分、加工度の高いものはなるべく避けていればいいわけね。なんだ、ごくフツーの話じゃん。

この記事のライター、青葉やまと という人は、この記事の前に「やっていたら注意、寿命を縮める 8つのこと」というのも書いている。てことはそっちの方面のスペシャリストなのかと思い、経歴を調べてみると、PRESIDENT Online のページには次のようにある(参照)。

1982年生まれ。関西学院大学を卒業後、都内 IT企業でエンジニアとして活動。6年間の業界経験ののち、2010年から文筆業に転身。技術知識を生かした技術翻訳ほか、IT・国際情勢などニュース記事の執筆を手がける。ウェブサイト『ニューズウィーク日本版』などで執筆中。

別に医学とか健康方面が専門というわけではないようなのだ。まあ、いろいろ手広く書いているけど、健康とか美容、長生きといった関連の話は商売になりやすいってことなのかもしれない。

ちなみに私が日常的に飲み食いしているのは上のリストの中では次の 3点ぐらいのもので、残りの 17点はどうでもいい。とくに近頃は肉を食わない(魚介類と虫は食う)し、酒もほとんど飲まないから。

  • 辛い食べ物(チョー辛いもの好き 参照 1
  • パンとパスタ(自家製パンを作ってる 参照 2、パスタは別にいらない)
  • コーヒー(逆にコーヒーを飲むと長生きするという説もある 参照 3

というわけで、「まあ、そういうことなのね」とあっさり受け取っておく方が「美容&健康」にもいいのだろう。

 

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2023年3月14日

Apple Watch ユーザーの多くは睡眠不足らしいが

一昨日「Apple Watch の充電がうまくいかなくなったら」という記事を書いたばかりだが、Gigazine に「Apple Watchを使った調査でユーザーのほとんどが毎日十分な睡眠を取れていないことが明らかに」という記事があるので、「へえ!」と思ってしまった。

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これは Apple の研究チームの調査により明らかになったというもので、元は "Life’s Essential 8 for Cardiovascular Health – Part 1, Sleep" という記事。"Cardiovascular" なんて単語は初めて見たが、「心臓血管」という意味らしい。

調査は 2022年 2月 1日からの 4ヶ月間に、参加した対象者のうち 10泊以上の睡眠データを共有した 4万 2455人の統計を算出することで行われた。その結果、1人当たりの平均睡眠時間 は 6時間 27分とわかったという。

まあ、ざっくりと言えば「睡眠 6時間半」ということで、それだけ寝ればいいじゃないかと思ってしまうのだが、記事によれば「アメリカ心臓協会が推奨する健康的な睡眠時間は 7時間~ 9時間」なのだという。調査ではこの数字に達したのは、対象者のうちわずか 31.2%だった。

ここで自分自身の睡眠時間がどのくらいなのか、日頃の生活を思い起こしてみると、眠りにつくのは大体 11時半過ぎで、起きるのは、早ければ 5時半、遅ければ 7時頃である。つまり 6時間から 7時間半は寝ていることになる。

ただ、寝るのが遅いときは夜中の 12時を過ぎるし、7時まで寝ていることはそれほど多くない。ということは、平均をとったら 7時間には到底達していないだろう。65歳を過ぎてからは、あまり長く眠っていられない体になってしまった気がする。

たまに疲れて睡眠不足のような気がする場合、夜の 10時頃にさっさとベッドに入ることがあるが、それって自分としては「チョー早寝」である。これで朝の 7時過ぎまで寝たとしたら睡眠時間は 8時間ぐらいだが、そんな場合は大抵 5時頃に起きてしまうことになる。いやはや、9時間寝るって、大変だなあ。

 

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2023年3月 8日

12年後には世界人類の半分以上が「太り過ぎ」に

BBC NEWS JAPAN の ”世界人口の半数超、2035年までに「肥満または過体重」に = 世界肥満連合” という記事に、ちょっと衝撃を受けてしまった。そもそもの話として、「世界肥満連合」なんて組織があるなんてちっとも知らなかったし。

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調べてみたところ、「世界肥満連合」というのは正式名称を The World Obesity Federation (通称: World Obesity)といい、通称の方を直訳すれば「世界の肥満」ということになる。世界中の病的肥満の防止・減少のため、シリアスな活動をしている組織のようなのだ。覚えておいていいだろう。

この組織の報告によれば、「肥満防止の措置を講じなければ、2035年までに世界の人口の半数以上が肥満または過体重に分類されることになる」という。「肥満または過体重」ってのは、簡単に言えば人類の多くが太り過ぎになるってことで、ゆゆしき事態といえる。

一方で WFP (国連世界食糧計画)は、2023年の世の中で、「79カ国において、過去最高となる 3億 4900万人が深刻な飢餓(急性の食料不安)」に苦しんでいると警告している(参照)。飢える人々がいるのと同時に、肥満傾向が進んでいるというのだから、言葉に窮してしまう。

こうした食料需給の不均衡の問題をきっかけにして、私はかなり前から肉食を避けるようになっている。このあたりのことは 2019年 10月 1日付の「私が肉食を止めた理由を代弁してくれる動画を見つけた」という記事に書いているが、その中からもう一度ちょっとだけ以下に引用する。

世界のトウモロコシ年間生産量約六億トンのうち、約四億トンまでが穀物飼料に使われています。その穀物飼料の一割でも人の食用に回せば、世界から餓えはなくなるというのです。もしそうした場合、肉の生産量は減りますが、それは米国人と日本人が五回に一回、肉料理を減らすだけでしかありません。

この事実を知ってしまうと、少なくとも肉料理を食べる回数を減らしたくなるのは人情なんじゃあるかいか。そうすれば、自然に肥満だって減少する。私の場合は「面倒だから、いっそ止めちまえ!」という、あまり広くは理解してもらえそうにない理由で、肉食をすっかり絶ったわけなのだが。

ちなみにこの BBC JAPAN の記事に関してかなり信頼できるものと思ってしまったのは、その直前に Yahoo News でたまたま目にしてしまった写真入り記事のインパクトに少なからず影響されたのかもしれない。どんなのかというと、こんな記事だった。

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FRIDAY の記事には「魅力全開!」なんてあるけど、客観的な目で見れば「体重が 3〜4キロ落ちて、これか?」となるのが自然じゃないかなあ。

オチが下世話な話になってしまって、恐縮。

 

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