カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の1000件の記事

2024年2月19日

クルマのナンバーで「1122」というのは多いが

クルマのナンバーで「1122」というのはかなり多くて、ちょっと大きめの店の駐車場では必ずといっていいいほど 1台以上見かける。「いい夫婦」という語呂合わせらしい。

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で、先日ある店の駐車場に入ったところ、向かい側の列に 3台並んだクルマが「1122」「1132」「1121」という、何だか示し合わせたようなナンバーだった(画像は辛うじて 4桁のナンバー以外は判読できないように縮小してある。念のため)。

ちなみに 3つのナンバーに表示された地名はそれぞれ違うので、同じ所有者がナンバーを揃えて取得したとは思われない。「それがどうした?」と言われればそれまでのことで大した意味はないのだが、この揃い方がまったくの偶然のようだというのがちょっとした驚きである。

「1122」は RV で、いかにもファミリーで乗るタイプなので「いい夫婦」というのはうなずける。残り 2台は軽自動車で、そうなると「1132」は「いいミニ」というココロなのかもしれない。ただ、残る 1台の「1121」はどういうことなのかわからない。

私のクルマのナンバーはどうでもいい数字の羅列だが、世の中にはいかにも誂えた風のナンバーがかなり多く、とくに「11〜」で始まるナンバーはかなりの比率になると思う。「いい〜〜」というこだわりなのだろうね。

そういえば 2年半ほど前に「希望ナンバーにしてるクルマって、結構多いんだね」という記事でいろいろ写真入りで紹介している。4,000円出すと希望のナンバーを付けてもらえるということらしいのだが、日本語の数字の読み方というのは語呂合わせしやすいのでつい誂えたくもなるのだろう。

ただ私としてはそうした趣味はないので、4,000円でおいしいものでも食う方がいいなあ。

 

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2024年2月 9日

例のタマホームの件、かなりムカついた

当ブログの 1月 29日付記事で触れた「タマホーム」の件だが、2月 6日になってこの会社がかなり一方的な「和解成立のお知らせ」なる文書を発表している。その文面を読んで、部外者ながらかなりムカついた。

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「先般お知らせいたしました X(旧 Twitter)上における当社に対する不適切な投稿に関しまして、投稿された方と和解が成立しましたことをお知らせいたします」というのである。おいおい、「当社に対する不適切な投稿」とは、一体どのツラ下げて言えるんだ。

この会社、これに 4日先立つ 2月 2日にも「X(旧 Twitter)上における当社に対する不適切な投稿について」というリリースを発表しており、その中に「本件に関しまして現在警察に相談を行なっており、また損害賠償請求の準備を行なっていることをお知らせいたします」とある。

一見すると被害者ヅラだが、今回の件の一体どこが「損害賠償請求」の事由になるのか、公平に見るとさっぱりわからない。そもそもこんなことを持ち込まれたら警察だって対応に困るだろうし、要するに恫喝のためだけの言い草としか思われない。

Tweet 主の こしあん さんが同日付で、これ以上関わり合うのがほとほと嫌になったというような雰囲気を濃厚に漂わせて最終報告されているのを見ても、恫喝を疑うのはごく自然というものだろう。

こう感じるのは、決して私だけではない。検索してみたところ、「タマホーム、恫喝訴訟匂わせて和解…施工不良写真の投稿を“不適切”と喧伝 」(ビジネスジャーナル)という記事を始め、同様のトーンの記事がかなり多い。

会社の体質を窺わせるに十分なのでさらに検索すると、こんな Tweet まで見つかった。なんだかビッグモーターを連想しちゃうよね。

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というわけで今回の一件、私が先月紹介した記事のタイトル「やればやるほど反発食らって逆効果というお話」というタイトル通り、タマホームの一連の反応は自らのブラック度を世間に知らしめるという逆効果しか生んでいないわけだ。

ちなみにタマホームの今回のリリースの URL はかなりふるっている。こんなのだ。

https://www.tamahome.jp/qkeioebqx4/wp-content/uploads/2024/02/20240206.pdf

サブドメインの "qkeioebqx4" というどーでもいい文字の羅列はいかにも「間に合わせ感」たっぷりで、そのうちトボけて削除するつもりなんだろう。というわけで、いちおう 2本のリリースのコピーを保存させていただいたので、よろしく。

20240202.pdf20240206.pdf ← 誰でもいつでも閲覧できる。

 

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2024年2月 5日

常識が理解できないなら、ヤバい実例を示すほかない

1年ちょっと前の 2023年 1月 18日に、「ニュース見て呆れた! 六本木ビル爆発火災の事情」という記事を書いた。ビルの室内でスプレー缶のガス抜き作業をし、さらにライターをハンマーで壊すなんてことをしたために爆発火災が起きてしまったという事件に触れたものである。

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今年 1月 21日になり、t.t さんという方からこの記事にコメントが付いた。この方はなんと、火元となった不動産会社にこの事故の直前まで勤務されていたというのである。

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「スプレー缶に関しては、一から十まで注意しておりました。が、すべて聞き入れてもらえず、勝手にいろいろ作業している為、諦め会社を去ったものです」とある。貴重な内部告発である。

室内でガス抜き作業をすることの危険性について、私は「ちょっと考えればわかることだ」と書いた。しかしこの t.t さんのコメントで、「ちょっと考える」なんてことをせず、さらに「一から十まで注意」されても、それを理解することすらできない人が存在すると知って、愕然としてしまった。

t.t さんは、さらに次のように書かれている。

作業、工事等統括していたのですが、私以外の作業員が、道具の使い方、ガス、電気等の扱いにまったく無知だっため、私の指導に従わない為、社長に工事等の事業から手を引くか、彼らに指導するかをえらばせたのですが、反応が無く、2022.12月会社辞める時、会社が、つぶれるか、死人がでるよと忠告していました。

つまり作業員たちはごく当然の指導を理解することができず、さらにその危険性を社長に伝えても通じなかったということのようだ。これでは本当にどうしようもない。コメントには次のようにある。

スプレー缶あけるんも室内でやるんおかしいけど、そこでライターかちわるかね、頭のネジ飛んでると思う。寒いからと窓も閉め切った状態だと、

このような危険なことをしてしまう人間というのは、「他人の言うことを聞かない」というより、そもそも「常識的なことを理解する能力に欠けている」のだろう。そしてこの会社というのは、そうした「致命的な理解力不足」の人にスプレー缶の処理を任せっぱなしにしていたわけだ。

これでは爆発火災事故に至るのも当然だ。今回の t.t さんの告発に感謝し、さらにここで改めて紹介するのは、今後こうした事故が起きないようにという願いからである。

常識が理解できない人が現実に存在するとなったら、そうした人たちには「そんなことをしていたら、いずれ自分自身が大怪我するか死んでしまうかということになるぞ!」ということが嫌でもわかるヤバい実例を示して脅すしかない。

昨年の事故に辛うじて何らかの意味があるとすれば、この「ヤバい実例」として機能することができるということだろう。

 

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2024年1月16日

人口の大都市集中と、地方の老齢化

地面さんという方の tweet に「横浜市より人口の少ない府県」というちょっと衝撃的なのがある。横浜市より人口の少ない府県を赤く塗りつぶしているのだが、なにしろ日本列島のほとんどが赤い。

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都道府県市町村ランキングデータというサイトによれば、横浜市の人口は今年 1月 1日現在の推定で 3,771,766人とされている。東京 23区を別とすれば日本最大の都市だ。

そして全国の都道府県でこの横浜市より人口が多いのは、当の横浜市のある神奈川県と、さすがに面積でかせいでいる北海道、そして東京都、埼玉県、千葉県、愛知県、大阪府、兵庫県、福岡県の 9都道府県だけだ。日本全国 47都道府県の約 2割しかなく、大都市圏への人口集中がわかる地図である。

ただ、横浜市は人口が多すぎて、ちょっとハードルが高すぎるかもしれない。試しに横浜市のすぐ隣で人口が半分以下の川崎市(1,545,604人)を基準としてみると、それを上回るのはランキング 24位の鹿児島県まで広がる。とはいうものの、残りの 23県は川崎市の人口にも及ばないということだ。

さらに千葉市(人口 979,532人)より人口の少ない県、つまり人口が 100万人に満たない県というのも香川県、秋田県、和歌山県、山梨県、佐賀県、福井県、徳島県、高知県、島根県、鳥取県の 10県ある。

ちなみに私の生まれた山形県は辛うじて百万超えの 1,026,228人だが、私が中学校に通っていた頃までは 130万人を越えていたと記憶しているから、今のさいたま市の人口より多かったはずだ。つまりほぼ半世紀で 30万人以上減ったということで、これでは 100万人を割るのも時間の問題だ。

最も人口が少ないのは山陰の島根県(649,235人)と鳥取県(537,318人)。鳥取県の人口は東京の八王子市(587,396人)より少ないし、この 2県の人口を足してもすぐ南にある広島市(1,185,505人)に及ばないのだから、大変な格差だ。

日本全国で若年層が大都市圏に移動している。能登半島地震のニュースをみても避難所は老人が多いし、私の住んでいるつくばも一応は東京への通勤圏と言われているのだが、最近では町内が老人だらけになってしまった。都会に出ると、「ああ、日本にも若者がいたんだ!」と嬉しくなるほどである。

人口が少なくなるというだけなら、日本より人口の少ない国はいくらでもあるからいいのだが、問題は高齢化なのだろう。いや、「老齢化」という方が実態に即しているか。

 

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2024年1月14日

「100万分の1の確率」と、個々人の感性の問題

Gigazine の昨日付記事に ”「100万分の1の確率」は実際にはどれくらいの確率なのか?” というのがある。「何をアホなことを。100万分の 1の確率といったら、100万分の 1に決まってるじゃないか」と思ったのだが、この記事の趣旨は別のところにあるらしい。

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英語では "a million chance" という表現が度々使われるらしい。「100万分の1の確率(でしかない)」といった意味だが、あくまでもざっとしたカジュアルな表現で、決して厳密な計算をして言っているわけじゃない。

この記事のポイントは、カリフォルニア大学バークレー校統計局が「じゃあ、その『100万分の1の確率』って、例えばどんなことなのか」というのをきちんとした計算で突き詰めたということだ。なるほど、おもしろいといえばおもしろい。

ちなみに上の画像は「コイントス」をしているところである。この例で言えば「100万分の1の確率」というのは、「20回連続して同じ面が出る」というほどのものなのだそうだ。

コイントスで表が出るか裏が出るかというのは、2分の1の確率である。この確率で 3〜4回続けて同じ面が出るのはそれほど珍しいことじゃないが、それ以上となると加速度的に困難になるのだね。

ただ「20回連続」というのを「とんでもない回数」とみるか「案外少ない回数」とみるかは、個々人の感性によるだろう。例えば「100万ドル」(最近の相場で言えば、約 1億5,000万円)という金額について「到底無理」と思ってしまうか、「何とかなる」と思えるかみたいなものだ。

ちなみに「100万分の1の確率」というのは、ほかにこんなようなことが挙げられている。

  • 宝くじのパワーボールを 1年間毎週 6枚のチケットを購入したら 1等が当選する確率
  • 50分以内にヘイワード断層で発生した地震がカリフォルニア大学バークレー校に影響する確率
  • アメリカで今後生まれる 24人の赤ちゃんのうちの 1人が大統領になる確率 

さらに、「公式スキー場に 1回訪問してスノーボード事故によって死亡する確率」「カリフォルニアで 300kmの自動車旅行中に死亡する確率」というのも「100万分の1の確率」なんだそうだ。これでゾッとするか安心するかも、やっぱり個々人の感性なんだろう。

そんな意味では、細かいことは気にせずに呑気に暮らすのが精神衛生には一番なのかもしれない。

 

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2023年12月31日

🎵 暑さ寒さもいろいろあって、何だかんだの大晦日

2023年もあっという間に大晦日である。還暦を過ぎてからの 1年は、若い頃の 1年よりずっと短く感じられる。

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70歳の人間にとっての 1年はこれまで歩んで来た人生の 70分の 1 だが、35歳の人間にしてみれば、それは 35分の 1 となる。ということは体感的・印象的には、70歳の 1年は 35歳の 1年の半分でしかない。

で、本日のタイトルは都々逸である。アタマに付いた音符を見て、脳内で「♪ ツントシャン」と三味線を鳴らしていただければ幸いだ。

改めて自分のブログを振り返ってみると、2月 23日に ”連続 7,000日の毎日更新” という記事を書いている。連続更新ということで言えば、つい先日の 12月 25日に ”2本のブログで連続 20年毎日更新の記録達成” となったので、今年は 2つの連続更新記録を作っちゃったわけだね。

それより驚いて書いてしまったのは、6月 8日の ”故郷の酒田市にクマが出たというニュース” である。とにかく今年はクマの出没の話題が多かった。この件に関しては 11月 2日に ” 実際にクマが頻繁に出没する現場からのナマ情報” という記事を書いている。

夏は何と言っても猛暑の話題に尽きる。私は 6月 17日に早くも熱中症になってしまった。当日の記事のタイトルは ”「熱中症」ってやつになりかけたかも” だが、後から考えるとあれは「なりかけたかも」なんて生やさしいものじゃなく「熱中症そのもの」だったようだ。

7月 10日にはまだ梅雨明け宣言も出されていないのに ”「危険な暑さ」というもの” という記事を書いている。思い出せば 11月初旬まで Tシャツ 1枚で過ごせる「夏日」が珍しくなかったのに、その直後から急に寒くなった(参照 1参照 2)。

「日本は四季のある国」と言われてきたが、最近では「暑い季節」「メチャクチャ暑い季節」「寒い季節」の 3つしかない。時々「暖かい日」「涼しい日」の出現することがあるが、それはせいぜい 2〜3日単位の話で「暖かい季節」「涼しい季節」というまとまったカタチにはならない。

10月には「日本ご当地ラーメン総選挙」というイベントで、我が故郷、酒田のラーメンが日本一に輝いた。これは当然と言えば当然の話で、私は 10日付の ”「酒田のラーメンが日本一」って、そりゃそうだよね!” という記事中に「とくに驚きもしない」と書いている。

私はここ何年も肉食を絶っているのだが、この記事を書いた 2日後に父の十三回忌で帰郷した際、「特別ご祝儀」として本当に久しぶり(この時以来)でチャーシュー入りのラーメンを食べたのだった(参照)。やっぱり酒田のラーメンはおいしい。日本のどこのラーメンよりおいしい。

それから、押し詰まってからの記事としては ”流行語大賞を取り損ねた残念語 ー「キックバック」” (12月 10日付)というのがある。この話題が遅くても 11月前半ぐらいに世間を騒がせていたら、マジ断トツで流行語大賞を取っただろうにね。

というわけで、月並な決まり文句ではあるが、皆さん、よいお年を!

 

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2023年12月20日

「核マーク」にそっくりな「換気扇マーク」がトイレに

くふ さんという方の tweet に、ちょっとコワくておもしろいのがある。「これは昨夜泊まった宿にあったトイレの照明のスイッチなんですが」で始まる写真入りのものだ(参照)。

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「なんか下に核のマークがついてるぞ! しかも ON になってる〜」というわけで、「おそるおそる OFF に」してみたのだそうだ。なるほど、下のマーク、確かに「核マーク」のように見える。

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上の表は Wikipedia の「ハザードシンボル」という項目にあるもの。「核マーク」というのは認知度はあまり高くないが、上から 3番目の「放射性」のマークのことだ。

で、スイッチオフにしてどうなったかというと、次のようにある。

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何と、「核マーク」に見えたのは「換気扇マーク」だったというわけだ。それにしても紛らわしい。

ただ、よく見れば図の上下が違っているし、色的にも本物の「核マーク」は黄色の背景に黒の図だ。つまりトイレにあったのは核マークに「そっくり」ではあるが「そのもの」というわけじゃないので、とことん責められるというほどではないのかもしれない。

ちなみに、Wikipedia によると、上の図の 2番目の「注意マーク」は山吹色の三角(角が丸っこい)に「!」だが、その他に「警告マーク」というのがあり、こちらは頂点が尖った黄色の三角に「!」なんだそうだ。(ビミョーなバリエーションというのはあるようだが)

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つまり、黄色の方が山吹色よりアブナいということなんだろうね。英語だと、"注意マーク: caution sign"、"警告マーク: warning sign" だから、言葉としても "caution" より ”warning” の方がきついってことだ。

これに ”attention" を加えてシリアスな順に言えば、"warning > caution > attention"(参照)となるので、

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2023年12月 9日

エクストリーム(極端)同士だと、対話にならない

Brooklyn Tokyo による YouTube 動画に「ヴィーガン論破後、目前でビッグマックを食べた結果...」というのがある。白ペンキを牛乳に見立ててロンドンの街を白く染めてしまった過激派ヴィーガンの女性を「論破」して(したと言えるのかなあ?)、その目の前でビッグマックを食べるというものである。

Brooklyn Tokyo というのは、エコとか LGBT とかは嫌いなようで、この動画にも、登場のヴィーガン女性は自分本位で身勝手で、インタビュアーの肉食男性の方がずっとまともというようなコメントがどっさりついているのだが、私の印象では男性のほうがずっとヒステリックに見えるがなあ。

私は肉を食わないが、魚介系は食うし牛乳は飲むので過激な「ヴィーガン」ではなく穏健な「ペスカテリアン」と自認している。肉食の害を訴えるために街を白ペンキで塗りたくるみたいな馬鹿なことはしたくないと思っているので、この動画に登場する女性とは考え方がかなり違う。

ただ彼女らの活動を度外視して動画での対話のみに公平に注目する限り、エクストリーム(極端)なのは、インタビュアーの男性の方である。女性は終始穏やかに話したいという態度を示しているのだが、男性は声を荒げてたたみかけるように迫るのみだ。

さらにこの男性はアボカドを育てるために多くの蜂が犠牲になっているとして女性を責めた後に、自分は牛を殺して作ったビッグマックをこれ見よがしに頬張る。これじゃ「論破」とは言えないよね。動画としてもそれを意識してか、最後に過激派ヴィーガンたちの狼藉ぶりをしつこく見せている。

つまりこの動画は、話し方は穏やかだがエクストリームな活動に走りがちな女性と、普段はまともなのだろうがヴィーガン相手だとエクストリームにいきり立ってしまう男性の、マンガじみた対決である。とてもまともな議論とは言えない。

多くの問題が真摯な対話で解決されるというが、この動画を見る限りそれはかなり難しいことだとわかる。志向性の正反対なエクストリーム同士だと、まともな対話にならないということが如実に示されていると思う。

 

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2023年12月 4日

『さるかに合戦』の不条理と「雰囲気のもの」

もうとっくに書いてしまったような気がしていたのだが、自分のブログ内を検索してみても出てこないので、どうやらまだ書いていないようなのだ。というわけで、今さらながら "『さるかに合戦』の不条理と「雰囲気のもの」" というテーマで書かせていただくことにする。

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今となっては遠い昔のことだが、幼稚園時代に『さるかに合戦』の紙芝居を見せられた。この時私は、「早く芽を出せ 柿の種、出さぬとはさみでちょん切るぞ」というカニの歌にとんでもない違和感を覚えてしまったのである。

はさみでちょん切るぞ」と言っても、一体何をちょん切るというのだ。この時点で芽はまだ出ていないのだから、ちょん切るものなんてない。もしかしたら、土をほじくり返して種を見つけ、ちょん切るとでもいうのだろうか。いずれにしてもナンセンスな話である。

ところが紙芝居が終わってからこのことをクラスの子たちに話してみても、信じられないことに、この当然の道理が誰にも通じなかったのである。「そう言えば、確かに変だよね」なんて言ってくれる子は一人もいない。これには完全に拍子抜けだった。

彼らにとって重要なのは最後に猿が臼に押しつぶされて痛い目に合うというお約束の勧善懲悪カタルシスであり、ちょっとしたセリフの不条理なんて「どうでもいいこと」だったのである。

私が「この世で大切なのは、ざっとした『雰囲気のもの』なのだ」と気付いたのはこの時だったように思う。「神は細部に宿る」(God is in the details)という重要なテーゼを知っていたらもっと深い考察ができたのだろうが、なにぶん幼稚園時代のこととて、そこまでには至らなかった。

多くの人は「重要な細部」の話なんかされると「雰囲気のもの」としての「心地良い流れ」をぶち壊されたような気がして、下手すると怒り出したりする。今後の長い人生をスムーズに運ぶためにはこのあたりに気を付けなければならないという処世術を、私は幼心に悟ったのだった。

それ以来、「雰囲気のもの」というのは私の中で重要なキーワードとなり、このブログでも結構書いている。ざっと挙げただけでこんな具合だ。

「デューダ」って、スウェーデン語で「虐殺する」って意味らしい (2017/2/6)
アリナミン V の CM は、「雰囲気のもの」 でしかないのね  (2017/11/8)
人は何かを隠したいとき、「ポエマー」になる  (2021/1/7)
写真はイメージです/言葉は雰囲気です (2021/10/7)

ただ最近になって、『さるかに合戦』のこのカニのセリフを「雰囲気のもの」として済ませたくない人が他にもいることに気付いたのである。ポプラ社の絵本『さるかにばなし』(作: 西郷武彦、絵: 福田庄助)は、本文が「はようめをだせかきのたね、ださぬとはさみでほじくるぞ」になっているようなのだ。

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うむ、ちょっとした「変痴奇論」と言えないこともないが、論理の流れからすれば「それでこそ!」だよね。

最後に付け加えておくが、石原和三郎作詞・納所弁次郎作曲の『さるかに』という歌では、ご丁寧なことにまだ成ってもいない柿の実まで「ちょんぎるぞ」と言っている。スゴいなあ、ほとんど四次元の世界だ(参照)。

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2023年11月28日

ディズニーランドって、ちょっと特別な場所なのかも

ミッチーさん という方の ”私がディズニーランド/シーに行かないのはディズニーに興味がない、というかディズニーが苦手だからなのだが「ディズニーが苦手」ってなかなか理解してもらえないんだよな” という tweet が、妙に関心を集めて、多くのコメントであふれかえっている(参照)。

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続けて「遠回しにビンボーなの? みたいな反応されるんだが、いちいち説明するのもだるい。なんで苦手なのかを説明するのもめんどくさい」なんて書かれていて、私としては「うん、気持ちわかる!」と言いたくなってしまったよ。

ちなみにミッチーさんはまったく行ったことがないわけじゃなく、自らのコメントによれば娘さんたちの付き添いで「ランドに1回、シーに1回、計2回」行かれたようだ。なかなか立派なものじゃないか。

私なんか 3人の娘の幼稚園時代に「ディズニーランドへの遠足」に 3回ともパスして妻に任せてしまったから、正真正銘 1度も行ったことがない。ほかのところに行く遠足には、ちゃんと有給休暇を取って付き添ったことがあるのに。

この件では 19年前に書いた「香港のディズニーランド」という記事に、若い女性との会話でディズニーランドに行ったことがないと白状したところ、「ウッソー!、それでも人間ですか?」と言われたという話を書いている。ディズニーランドに行ったことがないと、人間扱いしてもらえないようなのだ。

ただ、ここまで極端な反応が誘発されてしまうまでに、ディズニーランドというところはちょっと特別な場所のようなのだ。これは確かにいろいろな意味でスゴいことだと思う。

最後に念のため付け加えておくが、私はディズニーの全てに興味がないというわけじゃなく、Scrooge McDuck (アンクル・スクルージ)あたりなら楽しめたりしちゃうので、よろしく。

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