カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の1000件の記事

2023年8月26日

「残暑見舞い」に八つ当たり

友人から「残暑見舞い」のメールが届いた。ありがたいことはありがたいが、一方では悪いけど複雑な気分になってしまった。「このクソ暑さ、『残暑』なんて言うようなもんじゃないだろうよ!」ってことだ。

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最近、ラジオで気象予報士が「今の暑さ、とても『残暑』というレベルじゃありません。まだまだ『酷暑』が続きますから、体調には充分にご注意を」と言っていた。そんなこともあり、今年に限っては(本当に今年に限られればいいのだが)「残暑」という言葉にはちょっとしたリスクがある。

旧盆の前に出すのは「暑中見舞い」で、それを過ぎたら「残暑見舞い」というのは、日本の美しき伝統だが、今年の暑さではその常識が通じない。それほど常識外れの暑さということなんだろう。

8月も下旬になったら少しは涼しい風が吹き始め、「行く夏を惜しむ」なんて風情になるのが、多くの人の心の中にある季節感だろう。ところが今年は「惜しむ」なんて気持ちは微塵も起こらず、「もういいから、さっさと秋になってくれ!」と願うばかりである。こんなことは生まれて初めてだ。

というわけで、今日は下手なシャレ入りの暑苦しい都々逸をひとつ。

🎵 盆は過ぎても暑すぎざんしょ 残暑見舞いに八つ当たり

お粗末でした。

 

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2023年7月30日

ウナギを食わないって、そんなに難しいことなのか?

今日は「土用丑の日」らしいのだが、毎年この時季になると「ウナギが絶滅の危機」というニュースが流れる。今年も「現代ビジネス」のサイトに ”「丑の日」にウナギが食べられなくなる・・・? 絶滅すると言われているヤバすぎる「ウナギの減少数と2つの問題」” という記事がある。

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何だかクドい見出しだが、ここで触れられている「2つの問題」というのは、実は当該記事では触れられておらず、「後半」という名目の ”ウナギの絶滅危機にあるのは「乱獲」が原因か…「ウナギの乱獲」を止められないヤバすぎる「日本の法律」” の別記事に出てくる。面倒な構成だが、要するに次の 2つだ。

  1. 護岸工事などによる環境変化
  2. 乱獲によるウナギの減少

まあ、別に取り立てて目新しい話じゃなく、前々から言われていることである。「乱獲」というのは、つまり密漁が後を絶たないということで、我々が普段目にする「かば焼き」の中にも、密漁によるものが多く混じっている。

さらに価格の安いのは中国の「養殖ウナギ」で、名前は「養殖」でも、元々は密漁されたものも多く、それらはさらに成長促進剤やらホルマリンやらの「薬漬け」にされている。こうした事実を知ったら、ウナギなんて気持ち悪くて食べられないよね。

かく言う私は 10年以上前からウナギというものを口にしていない。このブログでも何度か触れているが、こんな感じである。

当面、ウナギとマグロは食わないことにする(2013.6.14)
「ウナギとマグロは食わないことにする」 ということについて(2013.8.3)
ウナギを食うのは早めに諦める方がいい(2016.9.26)
要するに「ウナギは食わない」ことにしちゃえばいいのだ(2019.6.5)

というわけで、最近は食いたいとも思わないし、食わなくても全然不足はない。ほかに旨くて栄養のあるものはいくらでもあるし。

ところがとくにこの時期になると、多くの日本人はウナギを食いたくてたまらなくなるようなのである。これって、「土用の丑の日はウナギを食うもの」という、信仰に近いまでの思い込みによるものなんだろう。その思い込みから自由になれば、別に食べなくともどうということはない。

ただ、それがなかなか難しいみたいなのだね。これって「業」みたいなものなんじゃなかろうか。

 

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2023年7月29日

入道雲に「三好清海入道」の顔が

下の写真は昨日の和歌ログの「恐ろしき形相浮かべ湧き上がる午後二時過ぎの入道雲よ」という歌に添えたもの。あまりにもいいタイミングで撮ることができて(何しろ、雲の形は刻々と変わってしまう)もったいないので、こちらでも話のタネとして使うことにした。

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入道雲の横っ腹に、まさに「入道」の顔が現れている。私の中のイメージでは、『真田十勇士』に出てくる三好西海入道(みよしせいかいにゅうどう)というキャラがこんなようなイメージなので、画像検索をかけてみたらぴったりのが見つかった。

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もちろん架空の人物だが、真田十勇士の中では猿飛佐助霧隠才蔵とともにトップ 3 の知名度である。積乱雲もこんなような豪壮なイメージなので、通称「入道雲」になったんだろう。

「入道」という言葉は元々仏教用語で、本来「悟りの道に入ること」という意味だが、「仏門に入ること、入った者」も「入道」というようになった(参照)。それがついに入道雲みたいなイメージになってしまったのは、坊主頭の妖怪「大入道(おおにゅうどう)」みたいなのが登場してからだろう。

私が子どもだった頃、三好西海入道は『真田十勇士』と名付けられたいろいろな漫画で読んだりしてかなりポピュラーだった。最近に至るまでこのタイトルの漫画は少なくないようだ(参照)が、昔のは切羽詰まるような劇画調なんかじゃなく、下のような感じでノー天気に読めた。

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上の画像の右にクローズアップで描かれているのは、印を結んでいるのだから忍者の猿飛佐助なんだろうが、さすがにスター級の扱いである。ちなみに左上のキャラは、モデルがモロにトニー谷。売れてたんだなあ。

 

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2023年7月26日

自分と同じ誕生日の有名人 3人って、言える?

今年も誕生日が巡ってきて、めでたく 71歳になった。改めてこうして数字で書くと「どこのジジイ?」と思ってしまうが、紛れもなく自分の年齢なのだね。これでも、平日に出歩くと「今日はお休みですか?」なんて聞かれることがあるから、少なくともフツーの会社の定年以下に見られてるとは思うのだが。

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最近「誕生日」でググってみたところ「自分と同じ誕生日の有名人を 3人言おう」というページが目にとまった。今年 4月 22日付の記事だから決して古くはないが、3ヶ月以上経ってるだけに新しいってわけでもないので、ちょっとビミョーだね。

この件で言えば、私は「ミック・ジャガーと同じ誕生日!」というのを、自慢というわけではないが(こんなの自慢してもしょうがない)、長らく話のタネにしてきた。「それ、誰?」なんて言われる心配はまずないから、「文句あるか!」的な迫力はある。

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ただ、「3人あげろ」と言われると、「はて?」となってしまう。「ミック・ジャガー 1人で十分じゃないか」てなことで、それ以上はわからない。

と、ここまで考えたところで「ありゃ、そういえば、昔、調べてみたことがあったかも・・・」という気がして、自分のブログを検索してみると、「Microsoft って、前々世紀のことは関知しないらしい」という 2020年 9月 24日付の記事が見つかった。「昔」どころか、まだ 3年も経ってないじゃないか。

ただ、この記事は Excel の享年計算に、1900年以前の日付はかからないってことに驚いてしまったというのが一応のテーマなので、忘れたことの一応の言い訳にはなる。かなり苦しい言い訳だが。

ちなみにこの時には、ミック・ジャガーのほかに、バーナード・ショーカール・グスタフ・ユング が同じ誕生日とわかって嬉しくなってしまい、"「3人挙げろ」と言われたら、結局のところこの 3人になってしまうだろう" とまで書いているじゃないか。やれやれ。

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というわけで、同じ誕生日の有名人は、ミック・ジャガー、バーナード・ショー、ユング の 3人ということにさせていただく。結構スゴい顔ぶれじゃないか。年とはいえ、ブログで 2度も書いた以上はもう忘れない。

ちなみに、「7月 26日 誕生日」の 2語でググってみたところ、トップに表示されたのは「7月26日が誕生日のタレント」というページで、こんな感じである。

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ごめん、「山口智子」は字面で見覚えがあり、「秋元才加あきもとさやか」というのはラジオの音で聞き覚えがあるが、あとはさっぱりわからない。まあ、芸能分野ではミック・ジャガー 1人で十分だから、いいか。

 

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2023年7月25日

そりゃ、エレベーターでのイタズラはヤバいけど・・・

"And now you're stuck in the elevator" (そして今、君はエレベーターに閉じ込められちゃった)というタイトルの動画が一部で話題だ。中国の高層マンションで撮影されたらしい。

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エレベーターのドアが閉まりかける度に、傘をヒョイヒョイ突き出して障害物と認識させ、再び開かせるというイタズラを繰り返す少年がいたのだが、ついにドアがその傘を挟んだまま閉じてしまった。そして少年は階の途中でストップしたエレベーターに閉じ込められてしまったというのがコトの顛末である。

上の画像をクリックすると動画のページに飛ぶが、見てみると本当に悪趣味なガキンチョで、しつこいほどドアの閉まるのを妨害している。他の階でエレベーターを待つ人たちは、さぞかしイライラ、ムカムカしていただろう。

で、こうなってしまったからには、保安要員が急行してドアを開け、少年を救い出すことになったのだろうが、このようにれっきとした証拠動画がある以上、この子の親は高額の費用と罰金を請求されたはずだ。こんな高層マンションに住む親なのだから、ちゃんと払ったのだろうけど。

ただ、こうしたイタズラは確かにヤバいが、最終的には傘の端を障害物として認識できず、動き始めてしまったエレベーター・システムの方もかなりヤバい。傘の端なんかよりずっと大きい人間の体を認識できなくなるってことはまずないのだろうが、そうだとしても実際に「危険は危険」である。

いずれにしても、「迷惑なイタズラを繰り返していると、こんなような肝を潰す目に遭っちゃうよ」とわからせるために、この動画は子どもにも見せた方がいいだろう。

 

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2023年7月17日

プリゴジンは既に死亡している? ロシアのヤバさ

Newsweek が ”露「ワグネル」創設者プリゴジンは「既に死亡している可能性が高い... 元米陸軍大将が指摘” という記事を報じている。ロシアって、本当にかなりヤバい国のようなのだ。

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プリゴジンが 6月 23日に起こした「武装反乱」に関しては、彼がベラルーシに亡命すればロシア政府はすべての嫌疑を取り下げるということで合意したはずだ。ところがそれ以後のプリゴジンに関しては、ベラルーシに脱出したとかロシアに戻ったとか情報が錯綜するばかりで、まったく不透明なのである。

とにかく確かな目撃情報すらない。ということは、元米陸軍大将のロバート・エイブラムス氏の主張するように、プリゴジンは既に何らかの形で処分されてしまった(つまり殺された)とみるのが、最も自然なのかもしれない。

ちなみに私は日本海側の港町、酒田で生まれ育ったので、ロシア人には案外馴染みがある。

今はどうだか知らないが、昔はロシア船が入港する度に船員とその家族が酒田の中心街に繰り出し、いろいろな日用品の買い物に精を出していたものだ。酒田みたいな地方都市で色めき立って買い物するぐらいだから、ロシア(当時は「ソ連」だったが)に帰ったら本当に物資不足なのだろう。

これは 4年近く前の「ラグビーと音痴の関連について」という、ラグビーワールドカップの日本対ロシア戦に関連した記事で触れたことなのだが、40年以上も前のこと、我々が酒田の街で開いたフォークソング・コンサートに、ロシア船員たちが飛び入り参加してきたことがあった。

「俺たちも歌いたい」みたいなことを言うので、「おお、歓迎だ!」とギターを貸してステージに上げたのが、連中の歌、はっきり言って「ド下手以下」で、お話にならなかった。ロシアという国は音楽やバレーで専門教育を受けた者が世界一流でも、フツーの庶民層はまともな歌すら歌えないみたいなのである。

この経験があるので、2019年のラグビー・ワールドカップで、自国の国歌を歌うロシア選手と観客たちがまったく音痴だったことには、ちっとも驚かなかった。なにしろソリストの音程に合わせることすらできず、それぞれが勝手なキーでデタラメにわめいてるだけなので、不協和音の塊でしかなかったよね。

ただ、個々のロシア人は「素朴ないいヤツ」であることに変わりはない。ところがその一番上に立つプーチンという男が完全に「食えないヤツ」というのが、ロシアのロシアたるところなのだろう。まったくもってヤバい国だ。

【8月 34日 追記】

プリゴジンが乗った飛行機が墜落したというニュースで、報道機関はこぞって「プリゴジン死亡か?」と伝えている。もっとも詳しいのは、BBC NEWS の「ワグネル代表プリゴジン氏、飛行機墜落で死亡か 搭乗者名簿に名前とロシア当局」という記事で、飛行機は撃墜されたものと見るのが自然なようだ。

というわけで、元米陸軍大将のロバート・エイブラムス氏の「既に死亡している可能性が高い」という推察はこの時点では外れていたわけだが、いずれにしてもロシア当局によって殺害されるという点に関しては間違っていなかったようだ。

 

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2023年7月15日

ヤギの除草効果と、カメラの「縦位置・横位置」問題

YouTube に "Time lapse 150 Goats cleaning out the field" (150頭のヤギが草原をきれいにしてしまう時間経過)というビデオがある。2年前のものだが、雑草が生えまくった農地に ヤギを 150頭放したら短時間できれいになってしまったというものだ。

このビデオ、早回しで再生されるので、1分足らずで最後まで見ることができる。人力で除草したら大変な作業だが、これなら放っておけばきれいになるから楽なものだ。ただ、ヤギを 150頭も集める方が大変だったろうが。

ところで私は、この記事に関して「ヤギの除草効果」以上に声を大にして言いたいことがある。それは、この動画を撮影するとき、どうしてカメラ(多分ケータイかスマホのカメラなのだろうが)を縦位置にして構えていたのだろうということだ。

考えてもみるがいい。水平に広がる草地を撮影するのに縦位置で構えたら、PC 上で表示すると左右にムダな黒いスペースができてしまう。そして画面の上の方、半分近くに余計な森や空の様子が映り込んでしまい、肝心の草地が狭苦しくしか映らない。

一方、横位置にして構えさえすれば、画面は下の図の赤い線で示したフレームとなり、草原の広がりを無理なく映せる。しかも PC 上で表示するときはほぼフル画面にすることさえできたのに。

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ちなみに、「なんでまた、縦位置撮影でなければならなかったんだよ!」と言いたくなる動画は、この他にも数限りなくある。例えばこれ(「みんなは運河に魚釣りに行くが、この男は、魚釣りならぬココナツ採りをする」)とか、

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この「お風呂にコウモリが落ちてくる」という tweet の動画とか・・・。

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とにかく多くの人はテレビで見る画像は横位置に慣れてるはずなのに、自分で撮影するとなると何の疑問もなく縦位置にしちゃう。これって、片手で撮影しちゃうからなんだろうけどね。

観光地などで「はい、チーズ!」なんて記念写真撮ってる人たちも、ほとんどが「片手縦位置」だ。私はそんな光景を見かけるだけで、「あ〜あ」と、ため息ついちゃうよ。両手を使い、スマホをちょっと 90度回転して横に構えるだけで、背景が魅力的になるのに。

そう言えば、画像の「縦位置・横位置」問題に関しては、前にも論じたことがあった。5年以上も前になる 2017年 2月 22日付の「視聴者投稿のタテ位置動画に思う」という記事だ。

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テレビ・ニュースで視聴者から提供された動画が使われることがあるが、ほとんどは最初の 1〜2秒間は元の縦位置で表示され、すぐにズームで横位置にトリミングされてしまう。初めから横位置で撮影されていたら、ずっといい画像になったのに。

そしてこの記事で使った富士山の下を走る新幹線画像(出典は忘れた)なんて、縦位置で撮ったせいで台無しになってしまっている例である。せっかくの青空と富士山を背景にしたものなのだから、カメラを横に構えさえすれば、富士山の全景がきれいに撮れたのにね。

 

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2023年7月13日

暑い日向に駐車しといたクルマに戻ったら

前はごくフツーにやっていたのに、最近は忘れてしまっているということがあるものだが、その一つが、シュナムル さんという方の tweet のおかげで脳内に蘇った(参照)。暑い日向に駐車していたクルマに乗り込むとき、窓を開けて反対側のドアをバホバホやると、車内の温度がかなり下がるのである。

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これ、スペインの新聞に「暑い日本の知恵」として紹介されていたらしい。シュナムル さんは「日本人なのに知らなかったことを恥じ入りながらやってる。マジで 10℃ぐらい下がる」と書かれている。

10年ぐらい前までは仕事のため、いつもクルマで移動していたので、暑い夏は誰に教わるともなく自然に身に付けた知恵としてやっていた。30℃以上の外気が入ってくるだけとはいえ、かなり効果がある。ということは、車内は 40℃ 以上(おそらく 50℃ 以上)の恐ろしい暑さになってるってことだ。

最近はしょっちゅうクルマで出かけて日向に長時間停めていたクルマに戻るということが少なくなったので、せっかく身に付けた知恵を忘れていたのだった。人間、必要に迫られればいろいろなことを考え出すが、必要性が薄くなるとさっさと忘れてしまうものだ。

ところがこの夏は、ちょっとした買い物で駐車場に 30分足らず停めているだけでも、戻ってみると車内がものすごい暑さになっている。そんな時でもワシワシ乗り込み、熱くなったハンドルを握って「ひぇ〜!」なんて言っていたのだが、要するにこの「ドアのバホバホ」をやればよかったのだ。

暑さはまだまだこれからだろうから、皆様にもオススメしておく。このプロセスを忘れて乗り込んでしまうと「ムハ〜〜!」となってしまうが、座席についてからやってもちゃんと効果がある(むしろ、その方が実感がある)ので、決して諦めないように。

 

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2023年7月 8日

スマホ・メッセージの「税金滞納通知」に欺される純朴

かねて噂に聞いていた【国税庁】を騙った税金滞納通知のメッセージが、ついに私の iPhone にも届いた。実際に目にして、どういうわけかちょっと嬉しくなってしまったよ。

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メッセージの文言は「【国税庁】滞納した税金がございます」という一言にリンク先の怪しげな URL が添えられているだけ。呆気ないと言うにも呆気なさ過ぎるほどのものだ。

そもそも、国税庁ともあろうものが税金に関する通知をこんなちゃっちいケータイ・メッセージで寄こすはずがない。その程度の当たり前のことに気付きさえすれば欺されることもないのだが、引っかかってしまう人もいるらしい。思えば世の中、ずいぶん純朴なものである。

ちなみに表示された発信元のケータイ番号について調べてみると、こんなページがトップに表示された。

電話番号09055665750は詐欺メール/URLは危険【注意】(電話帳ナビ)

このページの下の方にある「アクセス推移グラフ」というのを見ると、今年の 5月頃から急に増えているから、最近になって蠢き始めた番号のようだ。

さらに、表示された URL のサイトに飛ぶとどうなるのかといえば、"国税庁をかたるフィッシング、件名「【督促状】滞納した税金がございます」などのメールに注意" というページには次のようにある。

誘導先のフィッシングサイトは国税庁のウェブサイトを装っており、はじめに「差押最終通知」というメッセージが表示され、操作を続けるとメールアドレス、電話番号、名前の入力と、支払い方法の選択を要求してくる。

支払い方法はクレジットカード払いやコンビニ払い、ネットバンキングのほか、Vプリカによる支払いも可能だとしている。Vプリカを選択した場合は購入方法の説明のあとで、Vプリカ発行コード番号の入力、続けてVプリカチケットの写真のアップロードが促される。

いやはや、ずいぶん念の入ったことだ。たかがケータイ・メッセージで誘導されたサイトでここまで要求されたら、さすがに「こりゃ、ヤバいんじゃないの?」と気付きそうなものだが、それでも最後まで付き合って送金してしまう人もいるのだろう。世の中の純朴さって、想像以上のもののようだ。

まあ、これで欺されてしまう「チョー純朴」な人って、ほんの一部なんだろう。ということは、純朴な人ほどいろいろなことに注意しなければならず、そのうち貴重な純朴さも失われていくのだろうね。

 

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2023年7月 2日

「圧倒的な黒!」の万年筆インクというんだが

Japaaan に ”圧倒的な黒!プラチナ万年筆が究極の黒さを目指したという万年筆用インク「超黒」誕生” という記事がある。とにかく「究極の黒さ」の万年筆用インクなのだそうだ。

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悪いけど、このタイトルを読んだ私としては、「へえ、それがどうしたの?」と思うばかりだった。というのも、私は「万年筆」なんてものはこの 50年近く(つまり、半世紀近く)使ったことがないのだよね。自分の過去ログを検索してみたら、6年半前の記事に次のようにある(参照)。

実際、20歳の頃に金持ちの親戚にもらった高級万年筆は、一度も使ったことがない。持ち歩いたりしたら、絶対に 3ヶ月以内にどこかに置き忘れる。それで引き出しの奥にしまったままで、それはつまり「ない」のと同じことである。

この時は「引き出しの奥にしまったまま」なんて書いたが、実は、今となっては探してもどこにも見当たらない。「どうせ絶対に使わない」ということで、あっさり処分してしまったような気もする。

ちなみに Japaaan の記事には、この「超黒」インクについて次のように書かれている。

視認性が良く、はっきりと引き締った黒で記録や、思い出を紙面に書き記すことができます。又、紙面への滲みが少なく、筆記後の耐水性も高いので、長期間保存したい手紙や日記などへの筆跡も褪色を抑え保管に最適。

引用の最後の部分、言いたいことはわからないでもないが、言葉のつながり具合が少々混乱している。万年筆にこのインクを入れ、「はっきりと引き締まった黒」でこんな文章を書くより、きちんと整理された文をボールペンで書いてくれる方が、読む方にはしっくりくると思うがなあ。

ちなみに「視認性が良く」とは言うが、ごくフツーのボールペンで書いても、「視認性」に問題があるなんて聞いたことがないし、今どきは手書き文書をことさら長期間保存するなんてニーズもそれほど大きくないだろう。それに何より、 「60ml 5,500 円(税込)」という価格もべらぼうだ。

私の場合、かなり前から「メモ」を取る以外で「手書き」をすることはほとんどない(使うのは三色ボールペン)。日頃のビジネスに必要なドキュメントはほとんど PC で作成し、それをインターネットで送付するのがフツーの世の中になってしまったのだから、当たり前と言えば当たり前だ。

「必要事項を手書きで記入し、署名捺印して提出しろ」というお役所の世界もあるにはあるのだが、それにしたって「記入にあたっては、保存上の都合から万年筆を使用し、インクはプラチナ万年筆の『超黒』を推奨する」なんてことには、なるはずがない。安物のボールペンで充分だ。

結局のところ、この「超黒」という商品は、究極の「趣味のもの」なんだろうと思うほかない。

ということは「視認性」とか「長期間保存」なんていうような実用面のメリットをいくら言い立てたところで、あまり意味がない。マーケティングの視点からすれば、「趣味性」や「こだわり」というポイントを強く訴求する方が得策なんじゃないかなあ。

要するに、「他のインクじゃ得られない、胸の空くような『真ぁっ黒さ』ですっ!」ということなんだから、そこにこだわりたい人はしっかりとこだわるのだろう。

 

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