ベジタリアンは異性にモテないって?
Gigazine に "「ベジタリアン」は異性にモテない可能性、出会い系アプリでベジタリアンとプロフィールに書くと惨敗するとの実験結果" という記事がある。とくに「肉を食わない男は男らしさに欠ける」みたいに思われる傾向があるというのだ。
ワルシャワ大学の研究チームはこのほど食事の習慣、特に菜食主義が恋愛の相手としての魅力や適性の認識にどう影響するかを調べる実験を行った。参加したのは女性 204名、男性 200名。全員が異性愛者で、肉を食べる非ベジタリアンだったという。
参加者には架空の男女のプロフィールを提示してその好感度を探ったのだが、そのプロフィールの食事に関する部分のみ、次の 4種類あった。
- 「動物愛護のためベジタリアン(倫理的理由)」
- 「環境保護のためベジタリアン(環境的理由)」
- 「健康のためベジタリアン(健康的理由)」
- 「食生活への言及なし」
この結果、好感度が最も高かったのは「食生活への言及なし」というプロフィールで、逆にベジタリアンは好感度が低かったという。とくに「健康のためのベジタリアン」は最低評価で、最もデートしたくなく、最も男性らしくない、または女性らしくないという評価が下された。
私自身はここでも何度も書いているが、肉食を止めて久しい。ただ「ベジタリアン」というわけではなく、魚介類は食うので「ペスカテリアン」という分類に当てはまる。とはいうものの、詳しくない人から見ればそんな区別はどうでもよくて、「デートしたくない人」ということになってしまうのだろう。
ただ、この結論にはちょっと問題があると思う。それは、実験対象が全員「肉を食べる非ベジタリアン」だったということだ。フツーに肉を食う人にしてみれば、相手がベジタリアンだったりしたら、デートの際にどこで何を食えばいいのか困ってしまう。ということは、避けるのが当然だろう。
ところが逆にベジタリアンからしてみれば、デートの相手もベジタリアンの方がありがたい。つまり、「ベジタリアンは異性にモテない」という言い方をするのは問題で、実際には「食生活が共通している方が付き合いやすい」というだけのことになる。
ちなみにこの記事のタイトルを単純に読んでしまったら「異性にモテたいから肉を食う」なんて人が出てきてしまいそうだが、それは完全に「見当外れ」である。さらに記事中にあるこんな写真みたいなことになっては、逆に敬遠されるだろうから、真似なんかしないように。
前々から Gigazine の翻訳はかなりアブナいと言ってるが、この記事では写真までヤバい(英語版の元記事には、こんな写真はない)。
ただ、この研究結果は詳細にみればさらにいろいろとおもしろいことが分かってくるので、興味のある方は元記事をどうぞ。
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