「新語・流行語大賞」を巡る冒険と寄り道
今年の「新語・流行語大賞」が決定したそうで、年間大賞は阪神、岡田監督の「アレ(A.R.E)」なんだそうだ(参照)。野球というものに興味を失っている身としては、「それが、何か・・・?」という感覚でしかないが、まあ、阪神優勝というのはそれほどまでにビッグな話題だったのだろうね。
流行語大賞といえば、私は今年 8月 5日に ”今年の流行語大賞はもう、「危険な暑さ」で決まり!” という記事を書いているが、これは見事にフライングだったようで、トップ 10 にも入っていない。その代わりに「地球沸騰化」というのが入っているので、まんざら的外れでもなかったわけだが。
ただちょっとだけ不満を言わせていただけば、言葉の使われた頻度で言えば「地球沸騰化」なんて極々マイナーで、「危険な暑さ」の方が圧倒的だと思うがなあ。でも、まあ、いいか。主催者的には、よりセンセーショナルな言い回しの方が「それらしい」という気がしてるんだろう。
ちなみに TOP 10 には上の画像で示した新語がランクインしている。私はこのうち「新しい学校のリーダーズ/首振りダンス」「蛙化現象」の 2つが初耳だったが、この際だから覚えとこう。とくに「蛙化現象」は一過性の流行語で済ませるのはもったいない普遍性があるだろうから。
そして選考委員特別賞を獲得した とにかく明るい安村の "I'm wearing pants!" だが、これについての「コールアンドレスポンス」みたいという指摘(参照)は、比較文化論的にかなりおもしろいよね。
"Call and response" というのは、無理矢理に訳したら「掛け合い」と言っていいのかな。確かに日本語のパフォーマンスでは、こんな風な観客との掛け合いは発生しない。
ついでと言っちゃ、大御所に申し訳ないが、締めくくりは Ray Charles の "What'd I Say" である。2分過ぎぐらいから、ゾクゾクするようなゴスペル流 ”call and response” に触れることができる。
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