カテゴリー「ちょっといい話」の44件の記事

2023年12月23日

昭和初期の子供用エプロンって、なかなかいい!

戦前や戦後の黒猫や絵本や絵画などをコレクションしているという @noir1129 さんが Twitter に J plus collecion というアカウントで、昭和初期の「子供用紙エプロン」というのを紹介しておられる(参照)。なお「子供用の紙エプロン」であり「子供用紙のエプロン」ではないので、念のためよろしく。

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写真で紹介されているのは、高島屋の食堂で提供されていたもののようだ。紙エプロンだけに本来は使い捨てのものだから、今では探してもなかなか見つからないらしい。

カタカナで「タカシマヤ ショクドー」とあるのがなかなかいい味を出していて、『鳥獣戯画』を思わせるような「兎と亀」の絵の周囲に、当時の乗り物がびっしりと描かれている。よく見ると、確かに昔の絵本に出てくるような馬車や汽車、汽船、乗り合いバスなどで、飛行船、複葉機まである。  

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(写真クリックで拡大表示される)

使い捨てだけにとくに手の込んだデザインというわけではないが、それがかえっていい感じを醸し出している。

昭和初期と言えば、昭和 8年が西暦 1933年だから、今から 90年ほど前だ。太平洋戦争の勃発は昭和 16年だから、少なくとも 80年以上前のものである可能性が高い。ちなみに昭和 8年の東京日本橋って、こんな感じだったようだ。人もクルマも少なくてのどかだなあ。

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それにしても使い捨ての紙製エプロンが、よくまあ残っていたものだ。よほど思い入れの強い人が大切に保存していたのだろう。何年も経たないうちに戦争の暗い世の中に突入するわけなので、保存していた人の気持ちは察するに余りある。教科書では学べない実感たっぷりの歴史だ。

百貨店の食堂なんて今ではほとんどなくなってしまい、せいぜい外部の飲食店が並んでいるぐらいのものになったが、私が子どもの頃(昭和 30年代)はまだ健在だった。休みの日には百貨店屋上の遊園地で遊び、最上階の食堂で昼食を食べさせてもらうのが楽しみだったのだから、のどかな時代である。

時代は移って、私の生まれた山形県は「日本初の百貨店ゼロ県」となってしまった(参照)。今じゃ百貨店なんかなくても買い物には困らないのだから、これもまた当然の流れだよね。

ところで今の「ファミレス」は子供用の使い捨て紙エプロンなんて提供してるんだろうかと思い、ググってみたらガストなんかではこんな感じのようなのだね(参照)。ガストの属するすかいらーくグループって、「アンパンマンクラブ」なんてことをやってるらしい。

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思い入れのある方は、大切に保存しておくといいかもしれない。値が付くかは別として。

 

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2023年8月24日

夏の川柳: 牛食ってヒトに食われるヒグマかな

あの東京スポーツが【駆除された〝忍者ヒグマ〟「OSO 18」 東京のジビエ店で「炭火焼」になっていた!】と伝えている。同様のニュースは複数の媒体で伝えられているが、ググってみたところでは東スポの掲載が一番早い。さらに YouTube にもしているのだから、さすが東スポである。 

東スポが取材したのは、東京・人形町のジビエ料理専門店「あまからくまから」で、店主の林さんによれば次のようなことだったようだ。

林さんによると、店が営業中だった 21日夜、取引先の北海道・白糠町のジビエ業者から「林さん! この前送ったクマ肉だけど、あれ ”OSO 18” だったことが分かったんだ」と連絡を受けたという。

この連絡を受けたのはその肉を客に提供したばかりのタイミングだったので、恐る恐る打ち明けると、客は「うまい!」と喜んだという。これ食った客は、話のネタに一生困らないよね。

ただし残った肉は今、提供をストップしているという。アイヌの知り合いに頼んで、相応の儀式によって「お祓い」してもらう予定ということだ。

なかなかいい話である。肉食を止めて久しい私だが、この記事を読んだ瞬間は不覚にも「お祓いした肉のご相伴に・・・」なんて、ちょっとそそられてしまったよ。

最後に川柳を一句: 牛食ってヒトに食われるヒグマかな

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2023年5月 1日

税務署って、血も涙もあるのだね

昨夜、Twitter にとてもほっこりさせる tweet があるというので行ってみたら、earnie@雨降りさんぽ さんという方の、下のようなお話だった(参照)。間違って確定申告書類と一緒に送ってしまった子どもからの「肩たたき券」が返送されてきたというのである。

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これには我が家でも、妻と二人でウケまくってしまった。ちょっと変わってるかもしれないが、我が家では子どもからの「肩たたき券」の可愛らしさより、税務署からの業務一点張りの、表面的には味も素っ気もない文面が大受けした。これって、実はなかなかのものじゃないか。

いつも税務行政にご協力いただき、ありがとうございます。
確定申告提出書類の中に「肩たたき券」が入っていましたので返却いたします。

確定申告書類をやっとの思いで送付した後に税務署から封書が届いたりなんかしたら、開封するまではちょっとドキドキものだったんじゃなかろうかと察してしまう。ところが開けてみて、本当に嬉しかったのだろう。

血も涙もないと思われがちの税務署だが、実は血も涙もあるのだね。納税促進に最高の PR になったんじゃなかろうか。

 

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2022年5月30日

香港のトラック・ドライバーの「グッジョブ」

YouTube に「車線変更させない意地悪な車を撃退するドラレコ主がカッコ良すぎる!!」というタイトルの動画がある。クルマが左側通行しているので初めは日本かと思ったが、バスに  "KMB" (Kowloon Motor Bus)と表示があるので、どうやら香港で録画されたもののようだ。

左から 2番目の車線を走行中のバスが左に車線変更しようとしてウィンカーを出したところ、後ろからきた乗用車が左横に並んだ途端にブレーキをかけ、そのまま併走して車線変更させてくれない。バスが減速するとその乗用車も明らかに減速するので、意地悪をしているとしか思われないのである。

そこで、このビデオをドラレコで録画していたトラック・ドライバーが助けに出る。右側からバスを追い越すと左側車線に移動して減速し、意地悪な乗用車の前をふさぐ。その間にバスは前に出て、左に車線変更することができた。

この後、バスが「サンキュー・ハザード」を点滅させて感謝の意を示し、動画は終わる。トラック・ドライバー、「グッジョブ」である。

ここまで露骨な妨害運転というのは、さすがに日本ではないんじゃないかと思ったが、動画へのコメントを見ると、そうでもないらしい。こんなのがある。

消防士です。
救急車での搬送中、もちろん緊急走行中、似たようなことされました。
合計6年機関員(運転手)してますが、そういった経験は1回だけです。
大型トラックの方は、けっこうナイスプレイしてくれることが多いです。

まさに新東名でこれで助けられた経験ありますわ!並走ミニバンの前にスっと冷凍車が入って減速してライトカットしてくれた
優しいドライバーばかりなら事故も起きなくていいのに

夜の高速で煽られて照らされて眩しかったところに、後ろギラギラのトラックが割って入っててくれて助かったの思い出した

日本でも危険な妨害運転をするクルマはいるんだね。とくに救急車の妨害をするやつがいたというのには驚いた。

ちなみに日本だと、決して意識的に意地悪をしているつもりではないんだろうが、追い越し車線をいつまでもゆっくりと走って、後ろに延々と長いパレードを作ってしまうドライバーが少なくない。右側車線は追い越し用と認識していないサンデー・ドライバー(平日にもよく現れるが)が多いようなのだ。

この問題については、4年半ほど前に "高速道路上の「あおり」問題を、ちょっと別の視点から" という記事で論じている。

 

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2021年6月 5日

「夢うつつ」の状態なら、結構おもしろいかも

昨日に「夢の中での『神のお告げ』なんて・・・」(参照)とディスった翌日に掌返しのようなことを書くのもナンだけど、「もしかして『夢うつつ』の状態なら、結構おもしろいかも」なんてことを思ってしまった。というのは、今朝の夜明け前に実際そんなような「夢うつつ」になっちゃったからである。

今、午前 3時 13分。6月とはいえ外はまだ暗いが、「夢うつつ」から覚めたばかりで、このまま再び眠りに落ちて記憶が消えてしまうのももったいないので、無理矢理起き出してこれを書いている。

その「夢うつつ」の中で私は、なぜかクラシック系の演奏家の集まるパーティに紛れ込んでいる。あちこちでヴァイオリンやオーボエなどの実際の演奏が行われているのだけれど、そこは「夢うつつ」の便利さで、それぞれの演奏が独立してクリアに聞こえ、気持ちがいい。

集まっている連中の多くは東洋系の顔立ちなのだけれど、聞こえてくるのは西海岸ぽいカジュアルな英語で、それもまた私には気持ちがいい。「これって、何となくリラックスできる雰囲気だよね」なんて思っている。

で、途中で「待てよ、これってリアルのパーティじゃなくて、ネット上で集まってるだけみたいだな」と気付く。「最近の Zoom って、こんなにまでリアルなパーティ感覚を実現させてくれてるんだ!」と、なぜか "Zoom" を使っているということになってしまって、ちょっと感動する。

で、この妙にリアルなバーチャル・パーティの中で、「俺たちの演奏ばかり聞いてるんじゃなく、tak も何かオリジナルの曲を披露してくれよ」と要請される流れになる。ちょっと驚くべきことに、私はごく冷静に、「OK、じゃあ、大昔に作った曲だけどね」と言って、小品を弾き始める。

これ、何の楽器で弾いたのだか記憶がおぼろだが、いわゆる「夢の中の傑作は、覚めてみればメチャクチャ」みたいなナンセンスの極みじゃない。覚めた今でもちゃんと口ずさめるし(自分でリアルに作った曲だし当然)、まあ「名曲」じゃないにしても、一応は聞ける。

「夢うつつ」の中で「へえ、おもしろい曲だね」なんて言われたのが、ものすごく「救い」だ。「俺って、まんざらでもないじゃん」みたいな感じになってしまう。

なんでこんな夢を見たのかと考えてみると、2〜3日前から、自分が「コロナうつ」になりたくないものだと強く意識し始めたことが一つの要因なんじゃないかと思う。コロナ禍で家に閉じこもって PC に向かっての仕事ばかりしていると、いつの間にか「陰々滅々状態」になりかけてしまうのだ。

「これはヤバい! 何とかしなきゃ」と思っても、なかなかリアルの世界で多くの人と接するチャンスがない。かといって、SNS を使っても結局それほどのリアルさは得られなくて中途半端だ。結構なフラストレーションである。

こんなようなフラストレーションを少しは和らげるために、神の慈悲なのか、自分自身の無意識の所為なのか知らないが、ちょっといい気持ちの「夢うつつ」状態を体験できたので、今日は何だかハッピーに過ごせそうな気がしている。

【同日 9:50 追記】
あれから 2時間ぐらい眠り直して、起きてからちょっとそれっぽい(?)動画を添えてみた。昔写した京都大原勝林院の画像に、自作のメロディの一節をかぶせている。(夢の中ではもっとジャズっぽいアレンジでアドリブなんかも入れたのだが)

 

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2020年5月 3日

マグロと融合するマスクカバーが素晴らしい!

申し訳ないけど、どうもマスクってのが苦手なのだ。こう見えても結構な花粉アレルギーで、20年ぐらい前まではマスクで乗り切ろうなんて思っていたが、マスクによる不快感が花粉症による不快感を上回っていることに気付き、方針を切り替えて久しい。

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ところが最近は、どこに出かけてもマスクをしていないと白い目で見られるので、買い物で店に入る時などに限って一時的なアリバイ作りみたいに、仕方なくマスクをするようにしている。店から出たらすぐにマスクをポケットにしまうのだが。

先月半ば、リアルの会議に出席した時、事前に「参加者は必ずマスク着用の上、着席は 2メートル以上の間隔をあけて」なんて通知が来たので、しかたなく半日の会議にマスク着用で臨んだが、耳の付け根がゴムひもに負けて痛くなってしまった。本当にマスクは体質的に合わないようなのである。

ところが、「これなら、次の会議の時にマスクで行けそう」と思うニュースに巡り会った。「近畿大学、マグロと融合する狂気のマスクカバーを生み出す ペーパークラフトの型紙も公開中」というものだ。Twitter の近畿大学公式アカウントに写真入りで紹介している(参照)。

ねとラボのニュースでも、「さすが世界初のクロマグロの完全養殖に成功した近畿大学。マグロに対する情熱が本気(マジ)だ……!」と絶賛されている。私もまったく同感だ。

しかもこのマグロのマスクカバーのペーパークラフト型紙は PDF で公開されており、誰でも作ることができる(参照)。ただ、A3 の用紙にプリントアウトしなければならないので、一般家庭ではちょっとだけハードルが高いかもしれない。

とはいえ、我が家には A3 カラー対応プリンターがあるのだよ。最近はほとんど使っておらず、知り合いが欲しいというので譲ろうかと思っていたところだが、その前にこれを出力しない手はない。ただ、A3 用紙の在庫が切れているので、明日買ってきてプリントしようと思う。

これで、耳の付け根の痛みを我慢してでもマスクを着けるためのインセンティブができた。次の会議にこれを着けて出席したら、みんなさぞ驚くだろう。楽しみ楽しみ。

 

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2020年3月 1日

「肩たたきボール付き孫の手」を巡る冒険

私のデスクのそばに竹製の孫の手の反対側にゴルフボールの付いたのが置いてある。肩が凝ったときにこのボールでトントン叩くと、ちょっとだけ楽になるような気がするのだ。あくまでも「気がする」程度の話だが。

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これ、いつ頃からデスクのそばにあるのか、思い出そうとしてもとんと見当がつかない。少なくとも 5年以上前(あるいは 10年ぐらい前?)からあるような気がするのだが、まさか自分で買ったはずはないし、何かの縁でどこからかもらったものだろう。

改めて子細に調べてみると、ゴルフボールの付いた背面に「(株) 本多工務店」と印字されているのに気付いた。実を言うと、こんな文字があるなんて昨夜初めて気付いたことだし、この社名に関してもまったく覚えがない。

電話番号が印字されているものの、市内番号から下の「四三-八三二五」はわかるのだが、その上の市外番号はかすれていて読み取れない。そんなわけで、一体どこにある会社なのかすらわからない。

今さらながら気になってしまったので、しつこくググりまくると、ようやく ”jpnumber” という電話番号検索サイトで、静岡県袋井市にある「株式会社本多工務店」というのが見つかった、電話番号が紛れもなく「0538-43-0825」である(参照)。ここまで辿り着くのにみっちり 15分ほどかかった。

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さらにネット上の地図から、本社前の道路から見た画像まで表示できた(参照)。念のため、看板の拡大画像を下に貼っておこう。

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「リフォーム−新築何でもお気軽にご相談下さい 住まいの夢かなえます!」と大書された看板の下の方をよく見ると、おお、何と!「住まいの孫の手  (株) 本多工務店」とあるではないか!

ここまで来れば、もう疑問の余地がない。私が ずっと世話になってきた「肩たたきボール付き孫の手」の実家が、感動的に特定された瞬間だった。この会社がこんなものを作ったのって、決して伊達や酔狂ではなく、「企業ポリシー」だったのだね。

それにしても一体どんな経路で、この孫の手がウチに廻ってきたんだろう。

静岡県袋井市周辺で住宅の新築やリフォームをお考えの方は、こちらにご相談なさってはいかがだろうか。痒いところに手が届くサービスが期待できるかもしれない。

 

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2014年8月 1日

童話 『おおきなかぶ』 の教訓

"童話 「おおきなかぶ」。あの巨大カブが抜けなかった理由" というのが、一部ネット界隈で話題になっている。Twitter で ことぶきや さんという方が、「【おおきなかぶ】 抜けない理由がシジイに有ることが判明」 と tweet されたのが発端だ。

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福音館書店発行のロングセラー絵本『おおきなかぶ』をみると、確かに、最初にかぶを抜こうとしたじいさんが、かぶそのものに足を乗せて葉を引っ張っているのがわかる。なるほど、これでは抜けるわけがない。

この絵本、我が家でも子供たちが小さな頃に読み聞かせしていたのだが、さっき探してみたところ、どうしても見つからなかった。読み聞かせていた頃は、「この絵は、ちょっとまずいよなあ」と思いつつ、子供たちにツッコミをいれられないか、ちょっとヒヤヒヤものだった記憶がある。

幸か不幸か、我が家の娘たちは誰もツッコミをいれなかったが、成長した今になってこの絵本を読んだら、確実に「このじいさん、ちょっとおばかだよね」と言い出すに違いない。

とはいいながら、じいさんの後から引き抜きゲームに参加した連中にしてみれば、じいさんをくっつけたまま、まるごと引っこ抜いてしまえばいいわけだから、最後まで抜けないという理由にはならない。このじいさんはちっとも役に立っていないだけで、自らは地面に固定されているわけじゃないので、「絶対に抜けない状況」を作っているわけじゃないのだ。

作業の阻害要因としては、自分の体重分だけ重くしちゃってることと、後ろから引っ張る連中が真横に引っ張るしかなくなって、ベクトル的に効率的な作業ができなくなっているという点である。確かに、「ちょっとおばか」には違いない。

それでも最後にはこのじいさんも、ようやく自分の足が邪魔しているということに 薄々ながら気付いたらしく、かぶにかかっているのはつま先程度になっている。これなら、むしろ支点として作用するかもしれない。さらにネズミにまで加勢を頼んで、ついに抜けてしまうのだから(参照)、結果オーライとしておこう。

この童話の教訓は、次のようなことである。

【教訓 その 1】
そもそもじいさんは、かぶを必死に引っ張るのでなく、かぶの周囲から掘り起こせばよかったのだが、そこに気がつかなかったために、大変な手間がかかった。このように、プロジェクトに最初にトライした人間がちょっとおばかだと、解決するのに大変な手間がかかる。事前の検討は、非情に重要である。

【教訓 その 2】
とはいえ、最初の方向性が多少「おばか」だったとしても、人海戦術という「力技」で対処すれば、なんとかなることもある。もしかしたら、あれこれ考えているよりも手っ取り早かったりするかもしれない。収拾が付かなくなるリスクも大きいが。

【教訓 その 3】
本来は天敵であるはずのネコに頼まれたネズミまで、この引っ張り作業に参加しているというのは、ちょっとほろりとさせるものがある。争いよりも協力が実り多いものになる。

【教訓 その 4】
最後の最後にネズミが加わったことで、ようやくかぶが抜けたということは、「あともう、ほんの少しの力」で達成されることがあるということを示す。ものごとがうまくいくか、いかないかの分岐点は、かくまで微妙なものである。それゆえ、最後まで諦めてはいけない。

【教訓 その 5】
それにしても、このかぶの葉っぱの丈夫さは尋常じゃない。

以上。

おまけとして、この絵本の読み聞かせ動画をどうぞ。

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2013年12月19日

サンタクロースは、本当にいるんだってば

今年も私の運営するサイトの中で最も美しいページに、アクセスが急増する時期になった。それは "サンタクロースは本当にいる! クリスマス・イブは、「大きな愛」 を知るチャンス" という 10年前に書いたページである。

「サンタクロースって本当にいるの?」と子供に聞かれて返事に窮したら、どうぞこのページにアクセスしてみていただきたい。

自分で読み返しても、浮世の垢にまみれたオッサンが、よくもまあこんなに素敵なことを書けたものだと、感動してしまう。このページに日本全国からアクセスしてくれる人がいるだけでも、サイトを運営する甲斐があるというものである。

このページ、普段は 1日に数件のアクセスしかない。ところが毎年 11月半ば頃からじわじわと増え始め、今年は 12月に入ってから、1日に 300件以上のアクセスを記録し始めた。先週の土曜日からは 500件/日を越し始めたから、もしかしたら今週末からの 3連休は、1000件/日ペースになるかもしれない。

試しに 「サンタクロース/本当にいるの」の 2語のキーワードでググってみたら、私のページがめでたくも、約 955万ページの中でトップにランクされている。「サンタクロース/本当にいる」の 2語でも、同様の結果だ。3年前は 169万ページのトップだった(参照)から、同じトップでも重みが違う。ありがたいことである。

3年前の記事では、このページへのアクセスが一時ほどではなくなってきて、12月になっても 3桁のアクセスがないというようなことが書いてあるが、今年はまた増えていて、3年前のおよそ 3倍ペースのアクセスがある。ありがたいことである。

昨夜、出張からの帰り道、常磐線の快速電車に揺られていたら、近くに座っていた若いサラリーマンの 2人組が、こんな会話をしていた。

「子供のクリスマス・プレゼントって、早目に買うと隠し場所に困るよね」
「え? でも、まさかサンタクロースなんて、もう信じてないでしょ?」
「いや、下の子はまだ信じてるよ」
「へえ! 今どき、純真だねえ」

私は 「まさかサンタクロースなんて、もう信じてないでしょ?」という若いお父さんの発言を聞いて、ちょっと悲しくなったのであった。家に帰って、私のページを読んでくれないかなあ。ちょっとググれば必ずヒットするんだから。

 

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2013年11月23日

自分ではゴミを拾えないゴミ箱ロボット

ICD Lab が、自分ではゴミを拾えないゴミ箱ロボット ”Sociable Trash Robot" というのを紹介している。このロボットは豊橋技術科学大学の岡田研究室で「チープ・デザイン」というコンセプトに沿って開発された。ゴミ箱の役割はするけれども、ゴミを拾うためのアームなんていうのは装着せず、拾う作業は人間に任せるのだそうだ。

ビデオを見ると、ゴミ箱ロボットはゴミを見つけるとよたよたと頼りない足取りで近づき、拾ってくれるように周囲にいる子供に頭を下げてお願いする。子どもたちは、初めは戸惑っている様子だが、恐る恐るゴミをぽいと捨てる。その様子がなかなか可愛らしい。

ここで可愛らしいと言うのは、子供たちの様子だけではなく、ゴミ箱ロボットそのものも、なかなか可愛らしいのである。このロボット開発は、「弱さを通じて生まれるコミュニケーション」や「共生」への注目から生まれたという。なかなか面白い。

ちょっと心配になったのは、乱暴な子供がロボットを蹴飛ばしたり倒したりしてしまわないかということだ。「弱いものいじめ」の現象が生じたら、「共生」のコンセプトが阻害されてしまう。

しかしビデオの最後に登場した子供は、ついロボットを倒してしまうが、考え直して助け起こしてあげるのである。この様子をみて、「これはイケル!」と思ってしまった。

 

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