カテゴリー「自然・環境」の504件の記事

2024年9月18日

2024年が最も暖かい年になる確率が 97% だそうだ

ウェザーニュースが「8月も世界の気温は過去最高 2024年が最も暖かい年になる確率は 97% 米海洋大気庁」というタイトルのニュースを伝えている。月間気温の過去最高を15か月連続で更新しており、2024年が最も暖かい年になる確率は前月より大幅に上昇して、97%になったのだという。

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上に示した画像は、米国の海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration: NOAA) が作成した8月の気温や海面水温が基準値に比べてどのくらいの高さ/低さだったかを示したマップだが、世界のほとんどの地点で暖色系の色で、寒色系はほんのわずかしかない。日本も西日本が真っ赤だ。

このブログともう一つの「和歌ログ」で、この夏は何度も「暑い、暑い」と書いてしまっているが、西日本で暮らす人たちにはちょっと申し訳ないぐらいの気がしている。茨城県の最高気温が 33℃ ぐらいの日は、岡山や広島では 35〜36℃ ぐらいになっていることが多いからだ。

さらに、栃木県や群馬県でも猛暑日を記録していることが多い。茨城県はまだマシなのだろう。とはいいながら、やっぱり暑いものは暑い。

9月になっても暑さはしっかりと続いていて、今日は多摩地域まで出かけたのだが、日向の駐車場に停めておいたクルマに戻った時は目まいがするほどの暑さだった。あまりの暑さで、iPhone の画面に「正常な表示ができません」みたいなメッセージが出たほどである。

そして 13日の記事で書いたように、残暑は 10月になっても続くという。ということは、1ヶ月後には最も暖かい年になる確率が 98% 以上になっているだろう。そして 15か月続いた月間気温の更新が来年には収まるとも考えにくいから、この傾向はさらに続くのだろう。

それにしても上の赤い所の多い地図、見るだけで暑苦しくなってしまうよね。

 

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2024年9月13日

残暑は 10月中旬まで続くんだそうだ

一昨日 11日に「あと 1週間は、暑さに耐え続けなければならないようだ」という記事を書いたのだが、日本気象協会は昨日「10月中頃まで異例の残暑続く 北はようやく秋の気配か 秋雨前線や台風で雨量多い」と発表している。「異例の残暑」というのが、聞くだに恐ろしい。

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つまり、残暑に耐えなければならないのは、あと 1週間じゃなくて「あと 1ヶ月」ってことだ。相手が天気ではどうしようもなく、「やれやれ」と呟くしかない。

「向こう 1ヶ月の平均気温」という図を見ると、東北より北では 9月下旬に一時的に気温が低下するが、それも束の間、九月末から 10月上旬はまたしても全国的に暑くなるという。10月に入ってしまえばさすがに「猛暑日」なんてことはないだろうが、「真夏日」ぐらいは覚悟しなければならないだろう。

iPhone に入れてある "weathernews" というアプリを開いてみると、この夏は東北の仙台の最高気温がしょっちゅう 32〜33℃ ぐらいと予想されていて、それは 9月に入っても変わらない。私の妻は仙台出身だが、「昔は仙台で 30℃ を超えるなんて珍しいことだったのに」と述懐する。

どうやら我々は、大きな気候変動期の真っ只中にいるようなのだ。ちょっと前までの常識は通用せず、今後もますます温暖化(灼熱化?)すると覚悟する方がよさそうだ。

 

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2024年9月11日

あと 1週間は、暑さに耐え続けなければならないようだ

暑い! 9月中旬に入ったというのに、つくば周辺の最高気温は猛暑日寸前の 34℃ に達し、この暑さはしばらく続く見込みだという。

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上の画像は Weather News で表示されたつくば市の今後の天気予報である。金曜日までは最高気温が 33〜34℃ となり、土曜日に曇って陽が射さないためか 28℃ に下がる。

しかし日曜日には再び 33℃ に上がり、19日の木曜日に至ってようやく真夏日から解放されるということのようだ。あと 1週間は暑さに耐え続けなければならない。

昔の記憶を辿ると、学生時代は夏休みの終盤となる 8月下旬ともなれば、海に行っても泳ぐには水が冷たくなっていて、砂浜で打ち寄せる波を眺めるだけということが多かった。そして朝夕ともなれば涼しい風が吹いていたものである。

ところが近頃では夕方になってもクソ暑いままで、熱帯夜がフツーに続いている。地球の気候は完全に変わってしまったものと思う方がよさそうだ。

来週の 18日には仕事で東京の多摩地域に行くのだが、まだ暑いのだろうなあ。

 

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2024年9月 7日

戦争なんかより温暖化対策だよ!

ロイターの 6日付配信は、"欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス(C3S)」は6日に発表した月報で、6─8月の北半球が昨年の記録を更新して観測開始以来最も暑い夏になったと述べた" と伝えている(参照)。実感通りのニュースと言うほかない。

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この地球温暖化は、化石燃料の燃焼による温室効果ガスの排出が主な原因とされている。以前はこれに関する否定的な見解を示す人も結構いて、「地球はむしろ寒冷化に向かっている」なんて言う学者まで少なくなかったが、最近はさすがにだいぶおとなしくなっているようだ。

2年前の段階でも "「地球温暖化」のウソに騙されるな" みたいなことを言う人もいたわけだが、実際にここまで暑くなってしまうと、もう寝言じみたことは言っていられない。

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「地球の気温は上がり続けている」
(クリックすると別画面で拡大表示される)

記事中で示されたグラフ(上に引用)を見れば一目瞭然だが、地球の気温は 1980年頃から目立って上昇しており、とくに今世紀に入ってからは大変なことになっている。温暖化対策をしっかりしないと、戦争するより命が危なくなってしまう。

FEATURES というサイトに「長い目で見れば地球は寒冷化するってホント?」という質問に東京大学工学系研究科 助教(古気候学)の木野佳音さんが答えたページ(2023年 7月 4日付)がある。答えは「少なくとも数万年は寒冷化しない」というものだ。

詳しい話はリンク先に飛んで読んでいただければわかるが、かなり説得力のあるものだ。少なくとも「CO2 より中国の脅威の方が大きい」なんて妙な印象論で問題をすり替えるみたいなことはせず、しっかりと学術的に解説してある。

まったくの話、戦争なんかしている場合じゃない。大事なのは「温暖化対策」だよ。

 

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2024年8月30日

屋久島が台風 10号の目を消してくれたようだ

台風 10号に関する いるかさん という方の tweet が話題だ(参照)。この台風の勢力が当初の予測より早く弱まっているのは、屋久島が守ってくれたからではないかというのである。

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Tweet には「これ昨日の夜の屋衛星画像なんやけど、屋久島(標高が高い山がある)に乗り上げてしまったせいで台風の目が潰されてるね」とある。確かに私も昨夜の時点で、「あれ、どうして急に台風の目がなくなっちゃったんだろう?」と思っていた。

この台風の中心付近の気圧は 28日にはが 935hPa だった(参照)が、今朝は 998 hPa まで衰えており、9月 2日頃に近畿地方に達するまでに熱帯低気圧に変わると見られている(参照)。「台風の目が潰れると発達構造が崩れて衰退する傾向にある」というので、これって屋久島のおかげだったのか。

屋久島で有名なのは日本百名山にも数えられている「宮之浦岳」という山で、標高が 1936m あり、何と九州の最高峰なのである。台風が陸地を進むと勢力が衰えることはよく知られているが、屋久島は離島とはいえ、宮之浦岳という高い山が大きな役割を果たしてくれたわけだ。

それまでずっと平らな海面で勢力を増してきて、いきなり 2000m 近い山に乗り上げたのだから、台風としてはさぞ驚いただろう。Tweet  についた「台風にしてみたら画鋲を踏んじゃった感じなのかしら」というコメントに、いるか さんは「分かりやすい表現だと思います」と応えている。

とにもかくにも、しばらくは屋久島に足を向けて寝られない。とはいえ、最悪のシナリオは避けられたということで、当面は豪雨に対する十分な警戒が必要なことに変わりはないが。

 

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2024年8月25日

台風 10号、依然として危険な動き

台風 10号は依然として危険な動きを見せており、一昨日の予測より進路が西にずれているものの、27日の 15時以後は東寄りに進路を変えて日本列島を直撃しそうだ。

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NHK ニュースは「27日の火曜日にはいったん非常に強い勢力になったあと、28日の水曜日以降に強い勢力で西日本から東日本に接近するおそれ」があると伝えている(参照)。どうやら九州から関西にかけての地域に上陸しそうな進路予想だ。

28日頃には大阪を直撃しそうだが、ニュースを文字通りに受け取ればこの頃には少しは勢力が衰えている可能性があるのだろう。とはいえ台風そのものが大型で強い勢力なので、多少衰えたとしても影響は強そうだ。

私は 27日に所用があって一日中クルマで出かけなければならないが、関東への本格的な影響はこれ以後になりそうで、まだ何とかなると期待している。ただ週後半、29日以後に本州を横切って日本海に脱けてからも影響は残りそうだ。

いずれにしても結局は大雨と強風に見舞われそうで、警戒するに越したことはない。

 

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2024年8月23日

台風 10号の進路は、この夏で一番厄介そうだ

昨日の午前 3時にマリアナ諸島付近で発生した台風 10号が、勢力を強めながら来週東日本や西日本に近づくおそれがあると報道されている(参照)。8月は台風ラッシュでこれで 6個目の台風だが、この 10号が一番厄介な進路を辿りそうな気配だ。

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NHK ニュースによれば、この台風は発達しながら北西に進んでいるが、今後は「勢力をさらに強めて『強い』台風として来週、東日本や西日本に近づくおそれ」があるとされている。進路予測をみる限り、とくに危険なのは大阪方面のようだ。

例年、日本に近付く台風は沖縄や九州に近付くか上陸するというパターンが多いが、今年は一気に本州を目指して北上してくるのが目立つ。この猛暑傾向で、台風のコースが北寄りにシフトしてしまったのかもしれない。

ちなみに昨日の日本の気温はまだまだ高く、とくに西日本で「危険な暑さ」が続いている。下は NHK の報じた昨日の上位 8番目までの気温だ。

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東日本は辛うじて「猛暑日」に達しない地点が増えているが、西日本では当たり前のように 38℃ 以上を記録している。この上、強い台風が西日本直撃なんてことになったら気の毒だ。

この分だと、8月を過ぎて 9月に入ってからもまだまだ多くの台風が発生して日本に接近、上陸しそうな勢いだ。今後も各地で被害が発生する怖れがある。11月の声を聞くまでは油断がならないかもしれない。

涼しい秋を呑気に楽しめるのは、ほんの短い期間になってしまうのだろう。やれやれ。

 

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2024年8月17日

酒田市大沢地区復興の逞しさ

私の故郷酒田市は先月下旬、記録的な大雨に見舞われたが、とくに大沢地区の被害は甚大だった。このブログでも何度か取り上げた阿部彩人さんが、地元の状況を YouTube で克明にレポートしてくれている(参照)。被害がどんなに大きかったかは、この下の動画で窺われる。

あちこちに流されてきた倒木や壊れた建材などが横たわり、舗装道路には泥が堆積している。沢は土砂で埋められ、家々も埋められて上半分しか見えない。川沿いでは蔵が流され、床上浸水どころか家の中に土砂が流れ込んでめちゃくちゃになっている。

こうした被害の大きさには、遠くつくばの地にいても愕然とする思いだったが、大沢地区の人たちは落ち込むことなく確実に復興を進めているようだ。阿部彩人さんは復興作業の動画を何本もアップしてくれているが、その中で下の動画は半月以上経った最近の状況を伝えてくれている。

阿部さんのレポートには感服してしまう。

雪国庄内の人たちは、関東辺りの人間からすると暗い性格と思われがちみたいだが、実は明るくて逞しい。それは動画を見てもらえればわかると思う。今はつくばの地から応援の声を送ることしかできないのがもどかしいが、一刻も早くいつもの生活を取り戻せるように祈る。

 

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2024年8月14日

熱帯夜が年間 50回以上というのが当たり前に

米国の非営利研究機関「クライメート・セントラル」の解析によると、地球温暖化の影響で最低気温が 25度を超える日が世界各地で大幅に増えているのだそうだ。こりゃ、たまらんね。

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これに関して読売新聞は、東京で年間 27日、大阪で 同 36日増加したと伝えている(参照)。どういうことかというと、人間の活動による地球温暖化がなかった場合の気温を想定し、2014~23年の 10年間の実測値と比較したというもので、50カ国と地域で 年間 14日以上増加しているという。

気象庁のサイトで調べてみると、東京で今年 7月に最低気温が 25℃ 以上の熱帯夜になったのは 14回で、とくに 7月29日の最低気温は 29.3℃ と、ちょっと前なら最高気温と言ってもいいぐらいの気温だった(参照)。8月に入ってからは 13日までずっと熱帯夜(参照)である。

昨年の記録を見ると、熱帯夜を記録したのは 7月が 17回(参照) 8月が 29回(参照)、9月が 9回(参照)で、合わせて 55回。なんと 1年 365日のうち 15% が熱帯夜だったわけで、今年もそのくらいは行くだろう。

日中は強烈な日光に照らされて気温がぐんぐん上がって真夏日、猛暑日となり、夜になっても気温が下がりきらないうちにまた朝になって強烈な太陽に照らされるのだから、地面の冷える隙がない。その上で暮らしている者としては、体がもたないということになる。

読売新聞の記事に添えられた画像には、「快適で健康的な熱帯夜の過ごし方」として「冷房で十分室内を冷やし、朝までつけっぱなしに」とある。夜通し冷房なんて、ちょっと前までならとんでもない贅沢だったが、今は現実的なことになってしまっているわけだ。

 

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2024年8月 9日

「巨大地震注意報」ってものの受け取り方

昨日夕方の宮崎県での地震に引き続き、気象庁は夜になってから「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」というものを発表した。

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気象予報士の植松愛実さんが Tahoo に寄せた "【南海トラフ】「巨大地震注意」って結局どういうこと?対象地域は? 旅行や海水浴はしていい?防災士解説" という記事によれば、その意味するところは、「巨大地震が切迫しているわけではないけど、普段よりは起きやすくなっている」ということなんだそうだ。

日本というのは元々地震の多い国で、明日大地震が起きてもおかしくない。それに加えて「普段よりは起きやすくなっている」というこのだから、「一瞬後に巨大地震が来ることだってあるよ」ということなんだろう。いずれにしても用心しなければならない。

これが「巨大地震警報」ということになると、「巨大地震が切迫していて、普段よりずっと起きやすくなっている」なんてことなってしまうんだろうか。気象庁にそんなことを言われたら、ちょっとわなわなしちゃいそうだよね。

紹介した記事の冒頭には、「南海トラフ地震で大きな被害が見込まれる地域」という図が添えられており、東海道、山陽道に加え、四国、九州の太平洋側が含まれているのがわかる。いずれにしても日本で最も人口の多い地域が含まれているのだから、発生してしまったら大変な被害が予想される。

私の住む茨城県のつくば周辺は今回の注意報の対象地域から外れており、地図で見ても無色だが、起きてしまえば影響を免れることはできないはずだ。それに何しろ仕事で日本のあちこちに行く機会の多い私のことだから、旅先で被害に遭う可能性だってある。

とにかく「注意する」というよりは、「覚悟を決めておく」ぐらいのことが求められるのだろうね。

【8月 10日 追記】

ちなみに「南海トラフ」の「トラフ」というのは、「海溝よりは浅くて幅の広い、比較的緩やかな斜面をもつ海底の凹地」(参照)なんだそうだ。明確には初めて知ったよ。

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