東京湾北部地下の「海山」なるものが地震の巣窟?
新幹線で西に向かっている。博多まで行って特急に乗り換え、さらに佐賀まで行く。ちょっと前までは九州に行くには当然のように飛行機を使っていたが最近はそれを避けており、せかされない旅をすることにしている。
調べてみれば、今の時間帯で飛行機を使っても、どうせ博多空港で地上に降りて在来線の特急に乗り換えなければならず、時間的には 1時間ちょっとの差にしかならない。それだったら、浜松町からモノレールに乗りかえてさらに羽田空港のゲートで待たされるストレスがないだけ、地上の旅の方が気楽だ。
新幹線内では通路越しに座っている学生らしい 6人グループが、どうやら京都に行くらしい。今日の昼過ぎに到着したら、週末の時間をフルに使って観光できるというわけで、どこに行って何をするかで会話が盛り上がっている。
ただ、最近の京都は外国人観光客であふれかえっているから大変だろうなあ。私だったら、せっかくの休暇に人混みの京都になんか行かない。
それはそうとして、今日はまったく別の話題である。上の画像で示されているように、東京湾北部地下(海底ではない)に「海山」なるものがあり、そこにひずみがたまることで地震を多発させている可能性があるというのである(参照)。
改めて図をよく見てみると関東の地下というのは、陸側のプレートの下に南からフィリピン海プレート、東側から太平洋プレートが沈み込むという、かなり複雑な構造になっていることがわかる。つまり南と東からグリグリと押し合いへし合う三層構造になってしまっているのだ。
そしてこの太平洋プレートがフィリピンプレートのさらに下に沈み込んだ境界付近の、直径 20km ほどの円の中に、最近の地震の震源が集中しているというのである。比較的狭い範囲に「地震の巣」が複数連なっているというわけだ。
関東というのは台風は来にくいし比較的温暖で気候的には恵まれているが、目に見えない地下の世界では案外リスクたっぷりなのだね。くわばらくわばら。
ちなみに「海山」と聞いて、一瞬『美味しんぼ』というまんがを思い浮かべてしまったが、あれに出てくるのは「海原雄山」だったね。「くわばら」とごっちゃになってしまったよ。
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