カテゴリー「自然・環境」の306件の記事

2019/10/28

セイタカアワダチソウが、クズに負け始めているらしい

一時は空き地という空き地はセイタカアワダチソウで覆われていたが、最近はその勢いが衰え始めているらしい。

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セイタカアワダチソウはアメリカを原産地とする外来植物で、いつの頃からか猛烈な繁殖力で増え続けてきた。これには理由があって、この植物は根から周囲の植物を枯らす毒として作用する「アレロパシー物質」というのを出しているらしい。それで自分だけがどんどん生息範囲を広げてこれたのだ。

しかしこれは実は「両刃の剣」で、このアレロパシー物質はセイタカアワダチソウ自身にも作用してしまい、自分を枯らす毒ともなってしまうという。このために一時ほどの勢いがなくなりつつあるセイタカアワダチソウに代わって勢力を拡大しているのが、日本古来の野草であるクズ(葛 - 上の写真)である。

クズは蔓性の植物で、地面を這って伸び、他のものに巻き付いてどんどん成長する。葉っぱは結構大きくて、他の植物を覆い隠してしまうから、自分だけが増えていってしまう。

アメリカ辺りでは日本から入ったクズが圧倒的に広まって、ケンタッキーなどは家や畑を覆い尽くしてしまった地域があり、人間が土地を捨てて脱出してしまうという事態にまでなっている。外来植物というのは恐ろしいものである。

日本では古来、根を乾燥させてデンプンを取り、「葛粉」として食用にしたり、生薬に用いたりしてきた。「葛根湯」というのはその代表である。しかし最近では、葛粉や生薬の需要が減って放りっぱなしにすることが多くなったため、とにかく伸び放題の「悪役」と化しつつある。

いずれにしても、野草の世界とはいえ人間がしっかりと手を入れて付き合っていかないと、多様性が損なわれて始末に負えない事態になってしまうようなのである。

 

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2019/10/25

「またか!」の大雨

台風 21号は本州の東海上を通り過ぎるから、大きな影響はないと思われていたが、実際には「直接の影響」ではないものの、台風の呼び込んだ湿った空気のためにとんでもない大雨になった。私は昼前に出発して、今は三重県のホテルに入っている。

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こんな大雨になるとは知らなかったので、軽い気持ちで東京駅まで来たが、構内でやたら多くの外国人旅行客がウロウロしている。何事かと思っていると、房総方面の大雨の影響で成田エクスプレスを含む千葉方面への特急がすべて運休となり、成田空港に行けなくなった外国人客がどうしたらいいかわからなくなっていたらしい。

ありがたいことに東海道新幹線はダイヤ通りに運行していて、予定通りに乗り込むことができた。上の写真は大井川を渡る時に撮影したビデオの 1シーンで、画像をクリックすると YouTube に飛べる。

初めはスロー、途中からオリジナルのスピードで再生されるが、窓に打ち付ける雨粒がつながって幾筋もの流れとなってしまっている。こんなの、初めて見た。

スマホの情報では茨城県のあちこちで避難勧告が出ているというので、さすがに心配になって家に電話すると、「まだ大丈夫そう」というビミョーな返事だった。雨は夕方過ぎには止んだはずだが、洪水というのは雨の止んでからが本番になるから、油断がならない。

台風の水害は年中行事みたいになっているが、それにしても今年はひどすぎて、短期間のうちに「またか!」と言いたくなるほどだ。近年の温暖化が災いしているというのは、専門家の一致した見解である。こんなにまで大雨災害の相次いでいる日本で、環境問題への取り組みがなまくらすぎるのは大問題だ。

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2019/10/20

台風 20号が日本に近付いているらしい

台風 20号が、火曜日には本州に接近するおそれがあるという。進路予想図を見ると 19号と似たコースを辿るようで、「もう勘弁しておくれ」と言いたくなってしまう。

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この台風は発生した時点ではすぐに消滅するだろうなどと言われていたが、予想に反してしっかりと成長してしまい、日本にまともに向かってきていいる。火曜日に紀伊半島に近付く頃には温帯低気圧に変わるとみられるが、活発な雨雲を伴っているので、またしても東日本で大雨が警戒されるという。

さらに台風 21号まで発生している。これは日本の東海上に抜けていくとみられるが、今年は台風の当たり年とみていいだろう。

私が出張ラッシュに突入するのは今月 25日からなので、台風の影響は受けずに済みそうだ。我ながら見事な晴れ男ぶりだが、台風 22号なんてものが発生しないように祈るのみである。

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2019/10/14

ウシガエルと恐竜、そして人類

先月 14日に、「ウシガエルの声が、先日の今週の月曜日の台風 15号襲来以後、ぱったりと聞こえなくなってしまった」と書いた(参照)。それまで裏の川土手で毎日「モウ、モウ」と鳴いていたウシガエルが、台風による増水で流されてしまったらしく、一匹もいなくなってしまったのである。

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それまで昼となく夜となく聞こえていた威勢のいい大音響が聞こえなくなると、なんとなく淋しい気がする。もしかしたら、どこかに産み付けられた卵が来年春に孵化し、夏過ぎにはカエルになって鳴き始めるかもしれないが、成体が流されたのだから、卵だって流されてしまっただろうと悲観的になってしまう。

ここに引っ越してきて以来 40年近くも親しんだあの鳴き声の主たちが、たった一度の猛烈な台風でいなくなってしまったのだから、地球温暖化に伴う気候の変化というのは本当にばかにできないものだと思う。ちょっと大袈裟すぎる連想かもしれないが、私は恐竜の絶滅という事実にまで思いを馳せてしまったよ。

恐竜は約 6,600万年前の白亜紀と新生代との境に多くが絶滅したと言われている。「多くが」と言うのは、小型のものは現在の鳥類として生き残っているとも言われるからだが、いずれにしても「いわゆる恐竜」という生物はほとんど絶滅してしまったわけだ。

その絶滅の要因は、巨大隕石衝突によって地球の気候が大きく変わってしまったことだとも言われる。いずれにしても、気候の変動は生態系に大きな影響を与えるのだ。

恐竜の絶滅が巨大隕石衝突による気候変動だったとすれば、最近の気候変動は CO2 の増加による温暖化である。この温暖化が気候を極端なものとし、大型で強い台風の頻発にもつながっているとみられる。

今回の台風 19号では、47人の死者が出たという。60年前の伊勢湾台風では 4,000人以上が犠牲になったが、当時は天気予報の精度が低く、情報伝達も今ほど発達していなかったし、さらに堤防整備などの社会インフラも整っていなかったので、これほどの被害規模になったのだろう。

それを思えば、これほどまでに情報が発達し社会インフラの整備も進んだ現代において、47人もの死者が出たというのはある意味大変なことだ。今後、このくらいの規模の台風が当たり前に襲来するとなると、常にかなりの被害を覚悟しなければならない。

恐竜が巨大隕石衝突による気候変動で絶滅したとすると、人類は CO2 増加による気候変動で絶滅するかもしれない。絶滅を免れるとしても、住みにくくてしょうがない環境になってしまうのは確実だろう。

そんなことまで思いが飛んでしまうと、我が家の裏の川のウシガエルに戻ってきてもらい、気休めでもいいから少し安心させてもらいたいものなのである。

 

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2019/10/13

台風 19号が去って

台風 19号が去って、慌ただしい 1日が暮れようとしている。我が家の裏の川は、川幅がいつもの倍ぐらいに広がっているが、どうやら氾濫はせずに済みそうだ。

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昭和 61年(1986年)、台風 10号崩れの低気圧で関東が大雨になった時には、この川が氾濫して、私は 3番目の子を身ごもっていた妻、2人の幼子、そして犬 1匹を連れて、高台の中学校に避難したのだった(参照)。あの頃と比べればこの地域も治水対策が進み、今回のような台風でも避難しなくて済むようになったことはありがたい。

さて、今回の台風 19号の報告である。早く言ってしまえば、我が家では大した被害は出なかった。先月の台風 15号では屋外のいろいろな設備がぶっ飛んでちょっとした被害があったが、今回は対策をしっかりしたためか、あるいはぶっ飛ぶべきものは既にぶっ飛んでしまったからか、ほとんど無事だった。

ただ、最寄りの浄水場が停電したため、夜中から断水してしまった。インターネットで市の防災情報を見ると、停電箇所が多いので復旧には時間を要するとある。水と保存食料はきちんと確保してあるので焦りはしなかったが、もしかしたら 2日間ぐらいは風呂に入れないかもしれないと覚悟した。

しかし復旧は思いのほか早く、朝の 9時頃には水道がゴボゴボいって水が出始めた。水インフラは重要なので、浄水場の停電対策には優先的に取り組んでくれたらしい。ありがたいことである。

お笑いはこの後で、断水が復旧して 1時間近く経った 10時頃に、市の広報車がやってきた。何ごとかとスピーカーの音声に耳を傾けると、「只今、断水しております。ご迷惑をおかけしております。復旧には全力で取り組んでおりますので・・・」みたいな、寝ぼけたことを言っている。

市役所内部の情報伝達は、物理的な水の巡りよりもずっと手間がかかるらしい。混乱していたのは理解できるが、あれはちょっとお粗末だったよね。我が家よりちょっと手前で「水はもう出てるよ」と教えてあげた人がいたようで、広報車はスピーカーの音声を消してすごすごと帰って行ったのだった。

ただ、我が家の被害はこの程度のものだったが、今回は大雨のために河川の氾濫が多く伝えられている。私も自分の避難経験でわかっているが、実は水害というのは台風が去って 1日後ぐらいが本番だ。水害に見舞われている地域の方々には、心からお見舞い申し上げる。

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2019/10/01

私が肉食を止めた理由を代弁してくれる動画を見つけた

私は牛や豚などの肉を食うのを極力控えるようになって 5年以上、完全に止めてからでも 2年ほどになる。そして下の画像クリックで飛べるたった 2分 30秒の動画を見れば、あなたも私同様に肉を食べたくなくなるかもしれない。ただ、どうしても肉を食い続けたいという人には、ジレンマの種を提供してしまうことになるだろうが。

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私は肉食忌避について、今年になってから少なくとも 5本の記事を書いている。ざっと挙げると、こんな具合だ。平均すると 2ヶ月に 1度以上書いていることになる。

肉食をすっかり止める前、つまり「極力避ける」という段階からの記事も含めれば 30本近くになる。ただ私は「肉は食わない」と書きながらも、その理由を具体的にあまり多く述べていない。それをするとくどくどした文章になってしまうような気がして、あまり気が進まなかったのだ。それに、調べれば誰でもわかることだしね。

わずかに、肉食を完全に止める前の 2006年 1月 25日付「肉を食わされるのは、かなわんね」という記事に、「びんちょうたんコム」というサイトの「肉食は私たちをどこに導くのか?」という記事から引用して次のように書いている。

NHK の番組によると、世界のトウモロコシ年間生産量約六億トンのうち、約四億トンまでが穀物飼料に使われています。その穀物飼料の一割でも人の食用に回せば、世界から餓えはなくなるというのです。もしそうした場合、肉の生産量は減りますが、それは米国人と日本人が五回に一回、肉料理を減らすだけでしかありません。

当時、この記事があちこちで紹介される際に「米国人と日本人が 5回に 1回肉料理を減らすと、世界から飢餓がなくなる」なんて短絡的なタイトルを付けられてしまった。そして「そんなのウソだ」とか「不可能だ」とかいう、感情的としか思えない反論があちこちに見られたのである。

引用文をよく読んでもらえばわかるが、その主旨は「穀物用資料の一割でも人の食用に回した場合の肉の生産量の減少は、米国人と日本人が五回に一回、肉料理を減らすだけでしかない」という客観的なものだ。感情的に反論した人は、よほど肉を食いたいのだろう。

ただ私としては、そこまで言われながら肉食を続けるのはあまりにも夢見が悪いので、純粋に「倫理的な理由」で肉食を止めたのである。決して「嫌いだから食べない」というのではないのだ。ただ長らく止めているうちに、肉を見ても食い物とは思われず、むしろ気持ち悪いものに感じるカラダになってしまったが。

ここで紹介した動画は、私が肉を食わない理由を的確に、しかも手短に代弁してくれるものだ。音声は英語だが、日本語字幕付きで理解しやすい。

 

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2019/09/29

クジラ 1頭に 2億円分の経済効果があるらしい

National Geographic に「クジラ 1頭に 2億円分の経済効果」という見出しの記事がある。一体どういうことかと思ったら、ヒゲクジラやマッコウクジラなどの大型クジラはあの巨大な体内に大量の炭素を固定しており、死んでからまで炭素もろとも沈み、数百年以上にわたって炭素を海底に隔離するのだそうだ。

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ということは、2億円かけて二酸化炭素を発生させないための環境設備を作るより、クジラを捕らない政策を進めることの方が地球温暖化を抑制することができるということだ。日本政府の捕鯨解禁は愚策というほかない。

クジラの糞にも温暖化防止効果があるという。海底深くで採餌するクジラは、水面近く海面近くで排せつして、窒素、リン、鉄など大量の栄養物を放出する。これがプランクトンの発生・増殖に寄与し、光合成による CO2 吸収を促進する。この記事は次のように強調する。

現在、地球の海には約 130万頭のクジラが生息している。これを、商業捕鯨が始まる前の推定 400万~500万頭まで回復させられれば、クジラだけで年間約 17億トンの CO2 を回収できる計算になる。ブラジルの 1年間の CO2 排出量を上回る量だ。

大型動物が人類にもたらす生態系サービスは、「すべての生き物に恩恵がある」ということのようだ。我々はこの点を大いに認識すべきだろう。

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2019/09/19

台風 17号発生で、連休は大荒れだそうな

昨日、"3連休に「熱帯擾乱」というのが襲来するらしい" と書いた通りの天気図になっていて、今日 15時に南海上にあった熱帯的気圧が台風 17号になったらしい。3連休は日本中で荒れ模様になるという。

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昨日の段階では「南海上の低気圧が台風に変わる」とほぼ断定的に報じられていたので、「そんなにはっきり言っちゃって、もし台風にならなかったらどう言い訳するつもりだ?」なんて思っていたが、最近の予報精度はかなり高まっているようで、ちゃんとなってしまった。恐れ入ったことである。

今回の台風は関東を直撃した 15号と違って、対馬海峡を通って日本海に抜けるという予測になっていて、大きさは「大型」、最大瞬間風速は 25m/s と発表されている。大きさとしては小型ながら、その分だけ高密度の大荒れをして最大瞬間風速 50m/s 以上を記録した 15号とはかなり性格が異なるようだ。

とはいえ日本の南岸沿いにある秋雨前線がこの台風で刺激されて大雨になるとして、警戒が呼びかけられている。屋根が飛んだり瓦が飛ばされたりした千葉の人たちは、また雨漏りに悩まされるかもしれない。

実は私は、土曜日には仕事で埼玉県に日帰り出張することになっている。この時点では、台風はまだ沖縄辺りを進んでいるようだから、台風 15号の時のように交通マヒで「帰宅困難」状態になってしまうことはないだろうと、希望的観測をしている。そして日曜と月曜(祝日)は、自宅でおとなしく PC に向かって仕事をしていよう。

それにしても昨日の記事でも触れたが、近頃の天気は極端から極端に振れるので、まったく油断ができない。

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2019/09/18

3連休に「熱帯擾乱」というのが襲来するらしい

Yahoo News が 「3連休に熱帯擾乱が襲来? 行動計画は慎重に」という情報を伝えている。「擾乱」は「じょうらん」と読んで、ググって意味を調べると、「《名・ス自他》安寧が破れるほど(多人数が)入り乱れ騒ぐこと。また、(たきつけて)乱し騒がすこと」と出てくる (参照)。

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ただ、これを気象用語として捉えると、次のようになる。(参照

地球の大気圏では自転などの影響で常に対流が起こっている。その中でも、普通の動きとは違い、時間とともに刻々と変化する比較的小さな乱れが常に発生している。このように大気が乱れる現象を気象学では擾乱(じょうらん、disturbance)と呼んでいる。気象学における擾乱であることを明確にするため、気象擾乱と呼ぶこともある。

なるほど、気象学では「大気の乱れる現象」のことなのね。「熱帯擾乱」と言うと、台風か熱帯低気圧のことと捉えればよさそうだ。今回、沖縄の沖縄の南海上で発生した熱帯低気圧は、先週ずっと台風 16号になると予想されていたものが一旦衰弱し、その中心がはっきりしない低圧部となっていたものが、再び復活したものらしい。

この熱帯低気圧は、土曜日から日曜日にかけて沖縄付近を通過したあと、月曜日から火曜日にかけて、本州付近を北上するだろうと計算されている。ウエザーマップによるアンサンブル予報の天気図(上図、クリックで拡大される)をみるともろに本州を縦断して、首都圏にも影響しそうだ。

先日にやたらと強い台風 15号の直撃を受けた関東に住む身としては、次はお手柔らかに願いたいところである。

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2019/09/16

「暑さ寒さも彼岸まで」というが

気象庁が一昨日の 14日の記事で「暑さ寒さも彼岸まで」として、日本は 17日から秋の空気に覆われると告げている(参照)。ところが実際のところ、17日の関東は最高気温が 29℃とか 30℃ に達してしまうところが多いようだ。

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このページの画像をみると、17日からやってくる「秋の空気」は北海道や東北、山陰などの日本海側にかかってくる程度で、関東はまだ「夏の空気」の勢力範囲にあるようなのである。それで明日は暑くなるというわけだ。

週間予報では、つくば周辺は明後日以後は最高気温が 25℃ 以下の日が多くなるようだが、それでも 23日と 28日は 28℃ まで上がると表示されている。なかなか油断がならない。28℃ なんていったら、一昔前までの常識では真夏の気温だよね。

いずれにしても 10月になれば本格的な秋になるだろうが、最近は春と秋が極端に短い傾向がある。11月になったらいきなり冬になるかもしれず、何があっても驚かない心の準備をしておかなければならない。

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