カテゴリー「自然・環境」の465件の記事

2023年9月25日

アイドリングストップ機能は、はっきり言って邪魔

ベストカー Web の ”アイドリングストップは「オフ」のほうがお得か? トヨタは「今後も採用しない方針」” という記事を読んで、軽く衝撃を受けてしまった。私のクルマのスズキ ALTO もこの機能を搭載しているのだが、このクソ暑い夏はずっと「邪魔物」みたいに思ってきたからである。

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というのは、信号などで停止するとエンジンも自動的に停まるので、車内のエアコンの効きが「冷房」から「単なる送風」程度に落ちてしまうのだ。ごくフツーの夏なら信号が青に変わって動き始めればエアコンも再び効き始めてすぐに涼しさを取り戻せるのだが、今年はちょっとわけが違っていた。

交差点でほんの数十秒停車している間にもクルマは強烈な太陽に照らされるので、エアコンの効きが落ちると暑くて頭がボウッとしてしまうのである。それで今年は停車する度にギアをニュートラルに入れ、エンジンがストップしてしまわないようにしてきた。これって、「余計な一手間」に他ならない。

そんなわけで私としては、「快適を追うために、ちょっとガソリンを無駄遣いしているかな?」と、わずかに罪の意識を感じたりしていたのである。ところが冒頭で紹介した記事を読んでみると、僅かな時間のアイドリングストップで節約されるガソリンなんて、ほんの微々たるものでしかないらしい。

微々たる量でも節約は節約なのだが、発進の度にエンジンを再起動しているとバッテリーに負担がかかって劣化し、交換時期が早まってしまうというのである。バッテリー製造に必要なエネルギーまで考えたら、アイドリングストップは「ほぼ無意味」ということになってしまいそうだ。

というわけでトヨタは今後、アイドリングストップを採用しない方針なのだそうだ。私としてもこの機能は「基本オフ」にしようと思った次第なので、なにぶん

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2023年9月 8日

久し振りの「台風直撃」になりそうだ

気象情報サイトの tenki.jp によれば、台風13号は、きょう午後には東日本にかなり接近し、上陸する見込だという(参照)。その後は関東を縦断し、あす 9日までには熱帯低気圧に変わるとみられるが、進路予想図を見ればまさに関東直撃で、明朝につくばのやや西を通過していきそうだ。

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これを書いているのは午後 1時過ぎで、台風は静岡沖を進んでいるはずなのだが、活発な雨雲は台風本体の北東に集中していて、上の雨雲レーダーの画像をみれば、午前 9時前の時点で伊豆諸島から房総半島にかけて、1時間 100mm 以上の雨を表す真っ赤っかだ。そしてつくば周辺も大雨になっている。

さきほどはこの近くの区域で「高齢者避難指示」が出されていたが、我が家の区域はそこまでは行っていないようだ。この大雨はもうすぐピークを過ぎて、明日には止んでしまうというのだが、洪水にならなければいいなあ。

台風 2号による 6月 2日から3日の夜中までの大雨では、下の「和歌ログ」の画像(参照)のようにほぼ 20年ぶりの洪水になって驚いたが、今回ももしかしたらこのくらいのことになってしまうかもしれない。でもまあ、明日はどこにも出かける予定がないから、水が引けるまで待てばいいか。

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それにしても、今年の天気はメチャクチャな猛暑といい、20年振りの洪水といい、本当に極端である。この先も何があるかわからないから、警戒していよう。

【同日 午後 8時 追記】

予報によれば台風 13号は、上陸前に熱帯低気圧に変わってしまうらしい。というわけで、この記事のタイトルにある「台風直撃」ということにはならない模様。つくば周辺の雨は止んで、今はすっかり静かになっている。

【9月 9日 夜 追記】

関東では房総から茨城の鹿嶋、日立にかけての海岸線で洪水被害が大きかったようだ。私の知り合いの家も床上浸水になったという。私の家も床下浸水になったことがあるが、床上となるとかなり厄介である。

 

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2023年9月 4日

アメザリを踏みつぶすことと、「いじめ」の心理

Togetter に "外来種は殺していい?観察会で「駆逐してやる」とアメザリを踏みつぶす子どもがいた…→ 「外来生物の防除作業に子どもを関わらせたくない」" という記事がある。「外来種は殺していい?アメザリ踏みつぶす子ども 観察ガイドの思い」という記事を紹介したものだ。

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発端は、多摩川を中心に生き物観察ガイドをしている川井希美さん(39)の、今年 4月の SNS への投稿であるらしい。こんな内容だったようだ。

本心としては外来生物の防除作業に子どもを関わらせたくない。
外来生物の防除をするよりも、子どもにはたくさんの生きものと触れ合う自然体験をしてほしい。

この投稿のきっかけは、講師を務めるサイエンス塾の授業で、子どもたちにアメリカザリガニ(アメザリ)を見せた時に、「こいつらは殺してもよい」という声が聞こえたことだという。観察会では「駆逐してやる」とアメザリを踏みつぶす子どももいたという。

アメザリは本来の生態系を乱す侵略的外来種として、各地で駆除も行われている。そのためあこうした外来種の命を軽視するような言動は、小学校低学年くらいの子に見られたというのである。

この記事が Togetter に紹介されると、いろいろなコメントが付けられた。ただ見たところ、「たとえ外来種でも、命の大切さを教えていかなければ」とか、「人それぞれの立場や視点を踏まえると、判断が難しい」というような、「外来種駆除」に関する直接的な反応がほとんどである。

ところが私としてはこの記事を読み、直感的に「いじめ問題」にまで思いを馳せてしまった。

「いじめ」に走るような子というのは、外来種を見て何の疑いもなく「殺してしまえ」と言って踏みつぶすような子と共通しているという印象だからである。彼らの意識としては、決して残酷なことをしているわけじゃないと思っているようなフシがあるのだ。

「いじめ」をする子というのは、「ゴーマンな正義感」を抱いているように感じられることすらある。彼らにとって、いじめられる子は「異質な存在」であり、自分はマジョリティを代表して「異質な存在の排除」を行っていると錯覚しているようにも受け取れるのだ。これって、かなり危険なメンタリティである。

そんなわけで私は、自然観察会のような機会を通じて「たくさんの生きものと触れ合う自然体験をしてほしい」という川井さんに共感してしまう。「外来種」も「異質な存在」も同様に大切でかけがえのないものだということを知れば、「いじめ」も自然に減るだろう。

私自身、「日本社会のマイノリティ」という自意識をずっと抱いてきた。個人的には「いじめ」のようなことに対しては常にきっちり反撃・撃退してきたのだが、世の中にはそうできない子も多いから難しい。

【同日 追記】

ここでは本来の生態系を乱す侵略的外来種を駆除するなと言っているわけではなく、川井さんにしても同様だと思うので、念のため

Yoroshiku4

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2023年9月 2日

東京の 8月は 31日間すべて「真夏日」だったそうだ

ウェザーニュースが「東京 8月は全て 30℃ 以上の真夏日に 31日連続は観測史上初」というニュースを伝えている。8月は真夏日にならなかった日がなかったということで、しかも 30℃ とか 31℃ とかいうレベルじゃなく、31日も余裕で(?)34.1℃ だった(参照)のだから、もう洒落にならない。

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「ものは試し」と前月(7月)のデータを見ると、月間通して 最高気温 25℃ 以上の夏日で、6日以後はずっと真夏日(参照)だから、それを足せば 57日連続真夏日になっていたとわかる。さらに 9月 1日の最高気温が 33.4℃ だった(参照)というから、58日連続も確定。

そして日曜日までは気温が下がりそうにないから、60日連続で最高気温が 30℃ を上回る真夏日になるのもほぼ確実だ。いやはや、70年以上生きてきて、こんなことは聞いたことがない。バテるわけである。

東京ばかりではなく我が地元のつくば周辺も同様で、気象庁のページでつくば(館野)のデータを見ても、8月は見事に 31日間ずっと「真夏日」が記録されている(参照)。そして 7月 15日以後の連続 17日(参照)を足せば 48日連続だ。東京ほどではないが、50日連続も確実である。

「真夏日」だけでなく、最高気温 25℃ 以上の「夏日」ということまで入れてしまうと、近頃は 1年で 130日ぐらい(つまり 4ヶ月以上)はそれに当てはまる。四季が 1年の 4分の 1ずつ(つまり 3ヶ月ずつ)ということじゃなくなっているわけだ。

ざっと言ってしまえば、結構暑い初夏と真夏、晩夏を合わせて 1年の半分弱ぐらいが夏で、冬が 3ヶ月。そして残りの 3ヶ月ちょっとを辛うじて春と秋が分け合っているといった印象だ。天気が極端化して、ちょうどいい季節が短くなってしまっている。

さらに冬にしても昔ほどの寒さじゃなくなった。この地に移転してきてからずっと、冬から初春にかけて何度か雪が積もり雪かきをしていたものだが、ここ 3〜4年は雪かきスコップの出番がない。

春と秋の気持ちのいい日が少なくなっているのは、本当に悲しい話である。

【9月 3日 追記】

この記事で予測した通り、東京では連続真夏日 60日を記録したようである。ウェザーニュースの記事「東京は連続真夏日が 60日に 大阪では 9月の過去最高を更新」を参照していただきたい。

 

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2023年8月12日

台風 7号は、近畿直撃コースらしい

台風 7号は15日頃に紀伊半島から大阪近辺を直撃する可能性が強くなったようだ(参照)。関東、しかもその東端の茨城県住民としては正直言って少し気が楽になったものの、今日の午後 3時の最大瞬間風速が 60m/s という強い勢力なので、交通機関への影響はかなり大きくなるだろう。

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旧盆直前の三連休ということで帰省している人が多いわけだが、週明けには新幹線の「計画運休」もありそうというなら、明日から早々に Uターン・ラッシュが始まりそうだ。ただ、15日を中心に17日頃まで「お盆休み」という企業が多いので、逆に予定を延長して「故郷でのんびり」という人も少なくないだろう。

とは言いながら、台風に直撃されては「のんびり」というわけにもいかず、下手すると「避難指示」が出るなんてことになって、てんやわんやになる可能性だってある。ちょっとした「ギャンブル」で、今月初めの台風 6号(参照)といい、人騒がせな台風の連続となる。

そればかりでなく、太平洋遙か彼方で発生していたハリケーン DORA が、どんどん西に進んで東経域に入ってしまったため、台風 8号になってしまったというニュースまである(参照)。こちらの方は 16日頃には熱帯低気圧に変わる見込みで、日本への影響はほとんどないというからまだマシだが。

ハリケーンが台風になったというのは珍しい話で、5年振りらしい。とにかく今年の気象は油断がならない。

 

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2023年8月 4日

いやはや、人騒がせな台風だ

台風 6号は今月 2日(一昨日)あたりに沖縄に最接近したと報じられ、暴風雨で 2人が亡くなるなどの被害が出た。さらにそれだけでは済まず、通り過ぎてしばらく停滞していたのがにわかに Uターンして再接近し、明日には那覇の北をかすめて奄美直撃みたいなコースになるという(参照)。

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高気圧の影響とやらで動きがやたら遅く、その間も勢力を保ったままなので、かなり厄介だ。奄美大島を通過した後は、南太平洋上を東に去るというわけじゃなく、今度はご丁寧にも北上して九州、四国に向かうというじゃないか。まったく人騒がせな台風である。

昨日は那覇空港からの飛行機便運航が 3日ぶりに再開されたことを受け、早く東京や大阪などに帰らなければという人たちでチケット争奪戦が展開されたらしい(参照)。台風 Uターンでまた飛べなくなるのが確実なので、8時間並んでようやく東京行きチケットを入手できた家族の話が紹介されている。

「どうせ帰れないなら、もうしばらく沖縄でゆっくりしたら?」なんて言う人もいるだろうが、なにしろ台風で大荒れということなのだから、海に行ってリゾート気分なんてわけにもいかず、実家やホテルでおとなしくしているほかないので、ストレスが溜まるばかりだろう。まったくもって気の毒な限りである。

さらに沖縄、奄美を通過した後は九州、四国地域で油断がならない。九州南部では 5日から、北部でも 8日から暴風、大雨、高波への警戒が必要になるという。九州は最近、線状降水帯の大雨に襲われることが多いから、台風の大雨までは勘弁してもらいたいところだろう。

関東は直接の影響を受ける可能性は小さいようだが、それでも来週は雨が多くなるらしい。そのため 35℃ 以上の猛暑は一息つくものの、その代わり湿度が高くなるので、想像したくないような蒸し暑さになるだろう。いずれにしても、体は休まりそうにない。

で、よく考えてみれば今回の台風は「6号」ということで、まだ「一桁」なのである。今後少なくとも 10個以上の台風が発生するだろうから、まだまだ「序の口」と覚悟した方がいい。

とにかく、今年の夏はいろいろと大変な夏になりそうである。

 

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2023年8月 1日

「雨柱」というものと、ゲリラ豪雨

今日、生まれて初めて「雨柱」というものをナマで見た。昼前に用があって車で外出したのだが、途中、田んぼの広がる景色の北西の方角が、真っ黒な雲で覆われているのが見えた。

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思わずクルマを停めて、iPhone のカメラで写したのだが、なんだか様子がおかしい。黒雲と地上とがつながっているように見えるのである。「もしかして、これが噂に聞く『雨柱』というモノか?」と思っているうちにそれがどんどん近付いてきて、30分後にはついに自分のクルマもその中に突入してしまった。

初めは空が暗くなって大粒の雨がボタッボタッとクルマの屋根を打ち始めたのだが、すぐに「ドドド・・・」という滝のような雨音に変わり、辺りはまるで夜のように暗くなった。ヘッドライトを点けてもほとんど視界が効かないので、恐る恐るゆっくりと走る。

路面では水が渦を巻いている。カーラジオが「関東のあちこちでゲリラ豪雨が発生しています」などと言っているが、そのゲリラ豪雨の真っ只中に、まさに自分自身がいるわけだ。結構恐ろしい経験である。

30分近く慎重なノロノロ運転をするうちに、徐々に辺りが明るくなり始め、ついに雨柱の外に脱出することができた。脱出しても完全に雨が止んでいるわけじゃないが、ほとんど別世界じゃないか。

それから 2時間ぐらいのうちに雨はすっかり収まって道路も乾いてしまったのだが、あの雨柱の中を走るのだけはもう御免蒙りたいものである。

 

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2023年7月28日

フロリダの海水温がお風呂並みで、珊瑚礁の危機

HUFFPOST が 27日付で ”猛暑続くフロリダ州、海水温 38℃ を記録。「これはお風呂の温度だ」” という記事を伝えている。"水温の上昇により、サンゴが白化現象を起こしたり死滅したりしています「これは熱帯雨林の樹木消失の水中版だ」" というサブ見出し付きだから、かなりショッキングだ。

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多くの日本人は、38℃ では「お風呂の温度」ほどじゃないと言うかもしれないが、米国ではこんなものだ。さらに米国のみならず、この夏は我が家の風呂も 38℃ に設定してある。それより温かい湯に浸かると体が暖まりすぎて火照ってしまい、熱帯夜が更けても眠れなくなってしまう。

そんなわけで、フロリダの体温以上の海水浴ではちっとも爽快感がないどころか、かえって暑苦しく感じてしまうかもしれない。さらに事態はそれだけでは済まず、この海水温上昇でフロリダのサンゴが深刻な危機に直面しているというのだから、聞き捨てならない。

ちなみにこれについては、この夏になって初めてわかったわけじゃない。同じ HUFFPOST が「世界の珊瑚礁、99% が今世紀中に消滅するとの研究結果。水温上昇を止めるカギは...?」と警鐘を鳴らしたのは、5年前の 1月である。

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サンゴの消滅はとりもなおさず「熱帯雨林の樹木消失の水中版」であるというのだから、それは海の中の話だけにとどまらない。地表の樹木にしても危機に向かっているということであり、つまり「人類存続の危機」でもある。

もはや「暑いねえ」とか「困っちゃったねえ」なんて言いながら、のほほんとしている場合じゃない。実際にエコを意識したライフスタイルへの転換を急ぐ必要があり、それをしないのは緩やかな自殺行為と言える。

私はこれまで本当に差し迫った危機が来るのはせいぜい自分が死んでからだと思っていて、「子孫のためにちゃんとした環境を残さなきゃ」なんて言っていたが、今年の暑さなんて「既に危機」と言っていいレベルだよね。もはや自然保護は、ストレートに「まず、自分自身のため」である。

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ギリシャで山火事広がる、観光客ら立ち往生 ー イタリアでセ氏 50度予報」というニュースでは、ギリシャのミツォタキス首相が「気候危機が既に到来した」と述べたと報じられ、さらに「地球の一部地域は人類にとって居住不可能になり始めたとの見方も浮上」ともある。

これ、マジでヤバいぜ。

【7月 29日 追記】

国連広報センターも 27日、この異常気象の問題で「もうこれ以上のためらいも、言い訳もいりません。他の人が先に動くのを待つのもやめにしましょう」との声明を出している(参照)。

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2023年7月23日

NASA が「来年は今年以上の暑さになる」と言ってる

先週前半(16〜19日)はとんでもない猛暑で頭がボウッとするほどだったが、後半はなんとかエアコンのスイッチを入れずに済んだ。ただ、週明けはさらなる暑さになるらしい。7月半ばからこんな酷い暑さというのは、これまで経験したことがない。

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今年は特別なのだと思いたいところだったが、CNN ニュースの「来年は今年以上の暑さに、NASA 専門家が予想」という見出しを見て、頭の中が熱で溶けてしまいそうな気がした。いやはや、今年が特別というわけじゃなかったのか。

NASA の専門家によれば、「来年はエルニーニョ現象の影響でさらに気温が上昇するだろう」という。今年の暑さもエルニーニョの影響という指摘が一部であったが、実は「エルニーニョは数カ月前に始まったばかりで、まだそれほど大きな影響を及ぼしていない」のだそうだ。

じゃあ、この暑さは一体どういうことなんだと言えば、「その理由は私たちが温室効果ガスを大気に放出し続けているからだ。私たちがそれをやめるまで、気温は上昇し続けるだろう」と強調されている。いやはや何だかんだ言っても、やっぱり元凶は CO2 なのか。

ここ 10年余りの温暖化は、フツーに暮らしながらの実感としても際立っている。例えば 2011年 3月の東日本大震災の後、「原発停止による電力危機」の叫ばれたことがあった。そこで私は「だったら、エアコンなんて使わんわ!」と、2011〜12年の 2年間はエアコンの電源を抜いて暮らしたのである。

実際にその 2年間は、エアコンなしでも夏の暑さに余裕で耐えることができたのだった。今年みたいな猛暑が続くことなんてなかったからである。その後、2013年はかなりの暑さになって何度かはエアコンの世話になったが、何と言っても今年ほどではなかった。

夏ばかりでなく、冬も暖冬傾向にある気がする。ここ、つくばの地に移転してきたのは 40年ほど前のことだが、それからずっと、毎年冬には何度か積雪に見舞われ、その度にクルマで県道に出るため雪かきをしなければならなかった。例えばこんな感じ(参照)で、車庫から出たとたんにスタックだ。

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ところが、思い返せばここ 3〜4年は雪かきをしたことがない。雪が降らないというわけでは決してないのだが、降っても上の写真ほどには積もらないのである。おかげで雪かきショベルは物置に眠ったままだし、冬用タイヤもまさに「不要タイヤ」と化している。一見ありがたいことだが、不気味でもある。

そして今年の猛暑、さらに来年はもっと暑くなりそうというのだから、「地球温暖化」はもう、事実が証明してるんじゃなかろうか。「(CO2 による)温暖化なんて嘘だ」と唱える科学者もいる(例えばこの人たち)が、この夏はどんな顔して暮らしてるんだろう。

生きているうちにどれだけ暑くなってしまうのかと考えると、「長生きが幸せ」とも一概には言えないんじゃないかという気がしてしまうほどだよ、まったく。

私はもうじき誕生日だけどね。

 

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2023年7月19日

地球は今、12万年振りの暑さなんだそうだよ

昼前、三女からの LINE メッセージが届いた。「地球が過去 12万年で一番暑いと、テレビで言ってたよ。気を付けて」との文面である。「12万年」というのに肝を潰してググってみると Forbes Japan の "7月 4日の世界気温、過去 12万年で最高に 2日連続で記録更新" という記事が見つかった。

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「2日連続で記録更新」というのは、こういうことらしい。

米メーン大学気候変動研究所によると、4日の世界平均気温は 17.18度に到達。同大と米国立環境予測センターによれば、3日の世界平均気温は 17.01度と、2022年 7月 24日と 2016年 8月 14日に記録した 16.92度を上回り、観測史上最高となっていた。

日本では 37〜39℃ の猛暑に喘いでいるが、地球全体の気温を平均すると、17℃ をちょっと超えた程度だったわけだ。しかしそれは北極や南極の気温も含めての平均ということで、南半球は冬ということもあるから、実は北半球では恐ろしい暑さということなのだね。

で、12万年前の気温がわかるのは、「各種機器を使用した気温記録や、木の年輪、氷床コアを調べることで、太古の地球の平均気温を推定することができる」ということらしい。12万年前といえば日本は前期旧石器時代だから、とんでもない昔だ。

さらに、この暑さは先月の段階で予測されていたようなのだ。同じ Forbes Japan の 6月 9日付に "2023年「観測史上最も暑い年」になる可能性" という記事があり、次のように書かれている。

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アメリカ海洋大気庁(NOAA)によると、南半球では 4月は記録上最も暖かかっただけでなく、過去最も暖かい月となりました。

今年は、多くの国で最高気温の記録が更新され、気候科学者によると、2023年は観測史上最も暑い年になる可能性があります。

今年は当初より「エルニーニョ現象と CO2 排出量の増加が重なる見込み」と予測されており、とにかく半端な暑さでは済まない年のようなのである。夏はまだまだこれからだから、しっかりと警戒しておこう。

 

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