カテゴリー「マーケティング・仕事」の176件の記事

2022年8月18日

地方百貨店は、存在し続けるだけで苦しい

北海道新聞が "「百貨店ゼロ県」の山形 老舗閉店から2年の今は" という記事を伝えている。北海道資本最後の百貨店、帯広市の藤丸が来年 1月末で閉店することになったため、2020年に日本初の「百貨店ゼロ」となっていた山形県を、モデルケースとして取材したらしい。

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藤丸が閉じると北海道の百貨店は、札幌の大丸、東急、丸井今井、三越、函館の丸井今井だけとなり、これらはすべて北海道外の資本である。函館にはテーオーデパート、シエスタ函館などがあるものの、百貨店協会に加盟しておらず、「百貨店」として認められていない。

いずれにしても地方百貨店は、存在し続けるだけで苦しいのである。

ちなみに山形県では、わが故郷の酒田市に「マリーン 5 清水屋」という「百貨店」があったが、1994年に百貨店協会を離脱していたので、2020年時点で「百貨店ゼロ県」の烙印を押されていた。そしてその清水屋も昨年初めに倒産し、今は「名実ともに百貨店ゼロ県」となって、苦しみから解放されている。

Business Journal の 2020年 10月 23日付に「次の “百貨店ゼロ県” 予備軍・14県…徳島もゼロに」という記事があり、この年の 8月に日本で 2番目の「百貨店ゼロ県」となった徳島県の状況を伝えている。

この記事では、百貨店が 1つしかない「“百貨店ゼロ県” 予備軍」が 14県もあると紹介されている。私の住む茨城県も「百貨店が 1店のみ」(水戸市の京成百貨店)ということで、「予備軍」の中に入れられているが、それで不便を感じることなんてない。

茨城県南地域では、どうしても百貨店で買い物したいという人は、東京都内に行くことになる。常磐線の途中の柏市に高島屋、西武丸井などがあるにはあるが、そこで途中下車なんてほとんどしない。こんなわけだから、地方百貨店が苦しいのは当然だ。

私はこれまで百貨店に関して、次のような否定的な記事を書いている。

百貨店は付き合いきれない業界  (2016年 10月 3日付)
百貨店という業態は、既にオワコン (2017年 3月 7日付)
閉店、撤退の続く百貨店業界 (2018年 9月 29日付)
まともにものを考える人間は、百貨店で服なんて買わない (2020年 10月 15日付)

これらの記事で、私の百貨店に関する考えはほとんど述べてあるので、今さら繰り返すことはしない。とにかく百貨店というのは、かなり前からフツーの人間にはとくに必要のない業態になったのだと思っている。

どうしても必要だという少数派のためには、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、博多のほか、金沢、広島あたりにちょこちょこっとあれば済むだろう。百貨店での買い物なんて、多くてもせいぜい年に数回程度だろうから、それだけあれば十分だ。

それで足りないという大金持ちなら「外商」という手があるし。

 

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2022年7月 8日

「働かないおじさん」の白日夢

COURRIER のサイトに "英紙が注目「日本では『働かないおじさん』が増殖している」" という記事がある。「おやつにたばこ、次はトイレ休憩」という、ため息をつきたくなるようなサブタイトル付きだ。

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この元記事はどんなのだろうと思って検索してみると、"The rise and rise of Japan’s unsackable slacker" という記事が見つかった。

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ここで「増えに増えている」とされる "unsackable slacker" (解雇不可能な怠け者)というのが、日本語記事の「働かないおじさん」というわけだが、添えられたイラストを見ると、「おばさん」も、おじさんと一緒になってお茶してる。これで辛うじてジェンダー差別を回避しているのかな。

記事中には “boutto suru“ なんていう日本語の「専門用語」(?)が出てきて、"sitting at a desk, staring into space" (机に向かって虚空を見つめる)なんて説明されている。日本語記事に添えられた写真の、完全に突っ伏して寝ちゃってるというのは、ちょっとやり過ぎだよね。

そして "hatarakanai ojisan” という、さらに「核心的な専門用語」までそのまま使われていて、"the old man or, more rarely, his female equivalent" (高年齢の男性、あるいは稀に女性も)なんて説明が付いている。やはり元記事も、実質的には「おじさん」メインで論じているようなのだ。

思い返してみると、私が勤め人だった時代にも、こうした「働かないおじさん」というのは確実に存在した。名前だってすぐに思い出せる。ただ正直言って、彼らが急に思い出したようにしゃしゃり出てきたりすると、トンチンカン過ぎて足手まといになるので、隅でおとなしくしてくれている方がありがたかった。

とはいえ、企業にしてみればこんな存在に賃金を払い続けるというのは、結構な無駄遣いである。しかし彼らは「年功序列」という慣習に護られて、むやみにクビにはしにくい。それで元記事は「解雇不可能な怠け者」なんてタイトルにしているわけだ。

そしてさすがに英国の新聞だけに、記事の終わり近くで ”「働かないおじさん」は企業買収に対する秘密の盾になるかもしれない” というシニカルな見方も紹介している。なるほど、そんなおじさんだらけの企業を買収してもしょうがないからね。

ただ、そんなのは「将来性のない企業」の別の言い方でもあるわけだが。

 

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2022年6月22日

「プレスリリースの書き方」以上に大切なこと

東洋経済 ONLINE に "プレスリリース「広報」が陥りがちな思い込み 2選 たくさん書けば OK じゃないし意味ないわけでもない” という記事がある。広報コンサルタント、ジャーナリストの日高広太郎という人によるものだ。

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「どんなプレスリリースを作成すればいいのか」を指南する記事なのかと思ったが、どうもそんなわけでもないようだ。読んでみると、要するに「たくさん書けば OK じゃないし意味ないわけでもない」という、サブタイトル通りの内容である。それだけのことだ。

まず「プレスリリースは枚数を書けばいいわけじゃない」という前提が挙げられているが、それは、プレスリリースを「出しただけで取り上げられるのは超大企業ぐらい」だからだという。そしてフツーの企業の広報担当者が読んだら、仕事のやり甲斐を失いそうなことが書いてある。

一般的な企業がやみくもにリリースを出しても、記者はあまり見ていません。(中略)残酷なことを言うようですが、実際、記者クラブに配布されたほとんどのリリースは、記者の手で丸められ、ゴミ箱へ直行しています。

じゃあ、プレスリリースなんて無意味ということになるが、彼が「意味ないわけじゃない」というのは、紙面に書くネタがなくて困った時に助けられるからということのようだ。デスクの上にたまったプレスリリース中に、何とか記事になりそうなものが見つかることがあるというのである。

なんだ、これって単に、記者がネタに困った時の「埋めグサ」として利用できそうな、気の利いたリリースならありがたいってなことである。なんと身も蓋もない話じゃないか。

ついでと言えば何だが、この際だからもっと身も蓋もないことを言ってしまおう。それは、プレスリリースを記事にしてもらいたいなら、広告に金を使えばいいということだ。アドバタイズメント(宣伝)とパブリシティ(広報)は、たいていの場合「抱き合わせ」という「悲しい事実」があるのだ。

日高広太郎氏の記事で、プレスリリースがコンスタントに取り上げられるのは「数百万社もある日本企業の中で数十社しかありません」と書かれているのは、そういう意味である。コンスタントに広告を出してくれる超大企業のリリースは優先的に記事にしてもらいやすい。

プレスリリースを作る側と記事にする側の両方に身を置いたことのある者として、これは当然の話として語らなければならない。宣伝費を使わずに大きな記事にしてもらうには、プレスリリースの書き方云々という話じゃなく、よほど画期的な新製品を開発して発表するほかないってことだ。

ただ、そうした開発力があるのは、やはり超大企業に限られる傾向が強いというのも事実である。ジブリみたいなところなら宣伝しなくても記事に書いてもらえるが、「フツーの企業って、なかなか大変だよね」という話になってしまう。

 

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2022年6月17日

ビジネスメールの宛名は、シンプルに「〇〇 様」で

東洋経済 ONLINE に "いいかげん「仕事メールのムダマナー」根絶しよう 経済衰退をもたらす「日本人の抜きがたい悪癖」" という記事がある。筆者は妹尾輝男という人で、「ヘッドハンター」という仕事をしているらしい。

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この手の人の書く記事は、タイトルがやたら思わせぶりな割には、読んでみると「そんなのどーでもいいじゃん」なんて思うことが多いのだが、今回のこの記事に限っては「まったくその通りだよね」と思ってしまった。それはメールの冒頭に付ける宛名の書き方の問題で、こんな風に書かれている。

部署名が長く、かつ階層も多い会社にお勤め人の場合、以下のような長~い宛名つきのメールが送られてくることも少なくないのではないでしょうか。

〇〇株式会社××事業部◇◇部△△課☆☆係〇〇様

彼は、こんなことをいちいち間違えないように確認しながらタイプする手間を省こうよと言っているのである。私としては珍しくこの手の記事に共感してしまったのだが、そのすぐ後に「まてよ?」と思ってしまった。

というのは、私自身はこんなに長々とした宛名のメールをもらったことがないのである。だから、わざわざこんなことを問題にしようなんて思ったこともない。

「それは、お前がフリーランスだから、単に『〇〇 様』という宛名のメールしかもらわないんだろう」と言われるかもしれないが、いやいや、面倒くさい名称の団体に所属して働いていた昔でも、そんな仰々しい宛名のメールなんかもらったことがない。

さらに自分がメールを書くときだって、書き出しはいつも「〇〇 様」で済ませている。もらった名刺にある社名や部署・役職を全部書き込もうなんてことは、発想したことすらない。

あるいは最近の堅苦しいビジネス社会では、長々しい宛名を書くことが主流になりつつあるのだろうか。そうだとしたら、とんでもなく鬱陶しいことである。

「フリーランスになっといてよかった!」と思いつつ、さらにメールの宛名をいちいち面倒くさく書くなんてあり得ない業界の人としか付き合っていないという状況についても、「本当によかった!」と胸を撫で下ろしたのであった。

 

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2022年5月28日

スーパーのステッカーで知る、世間一般のエコ意識

近所のスーパー(5月 12日付の記事でも書いた店)の入り口に "E O HOP" と表示された意味不明のステッカーがあるのに気付いた。「何のこっちゃ?」と思ったが、下に「地球にやさしい・いいお店」とあるので、”ECO SHOP” の ”E" と ”S" が退色して消えたものと推量できた。

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ググってみると茨城県庁のサイトに「エコショップ制度」というページがあり、"環境にやさしい商品の販売やごみ減量化・リサイクル活動に積極的に取り組んでいる小売店舗を「エコ・ショップ」として認定するエコ・ショップ制度を設けています" と謳われている。

このページによれば、「エコショップ」として認定された店に与えられるステッカーは、下の写真のようにグリーン地となっている(茨城県庁サイトより)。ところがどうやら、使用されたインクが「赤」と「黄」の耐光性の弱い安物のようなのだ(参照)。

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(クリックすると、茨城県庁サイトの完全版を新規タブで表示)

それで "C" と "S" の周囲の赤と黄の部分が完全に消えた結果、白抜きの文字が認識されなくなっている。のみならず「緑マイナス黄イコール青」ってなことのようで、全体の地の色まで青になってしまった。こういうの、「画竜点睛を欠く」というのだろうね。

というわけなのだが、このスーパー、せっかく認証された "ECO SHOP" が意味不明の "E O  HOP" になってしまっても、一向に気にしていないようなのである。まあ、ステッカーを作り直したら、それだけ CO2 排出増につながるとして遠慮しているのかも知れないが。

ちなみに 12日付の記事ではそこまで触れていないのだが、例の店内ポスターの下の方には下の写真のように、「冷房時の室温 28℃ で、従業員はクールビズスタイル(夏の軽装)にて対応させて頂いております。お客様のご理解をお願い申し上げます」と、一見もっともらしいことが書いてある。

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ところが実際のところ、ほとんどの従業員は「夏の軽装」どころか、ニットのカーディガンなどを羽織り、どちらかと言えば「寒さ対策」をしているように見えるのだ。このあたり、ハマッコー さんが次のようにコメントしてくれている。

食品系のスーパーだったら店内の温度は食品の品質を保つためどちらかと言うと低いです。
営業時間中そこで働く人たちは寒さから身を守るために厚着です。軽装なんてできません。
このスーパー何をしたいのでしょうか。

まさにその通りで、このスーパーの店内に入ると、半袖 Tシャツ 1枚では肌寒く感じるぐらいに冷房が効いており、さっさと買い物を済ませて出て来ないと震えるほどだ。「冷房時の室温 28℃」なんて、「嘘ばっか!」と言いたくなってしまう。

というわけで、このスーパーに限らず、世間一般のエコ意識なんて残念ながらこの程度のもので、掛け声と比べるとかなりの落差があるようなのだ。

 

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2022年4月19日

「本音」を語って「露悪」に陥った、吉野家常務発言

急な用件が夕方に一段落してやっと帰宅する途中のカーラジ・ニュースで、「吉野家常務が生娘をシャブ漬け云々」みたいな話をしていた。こちらとしては、どうしてそこに私の母校の名前まで出てくるんだという素朴な疑問まで重なって、「一体何のこっちゃ?」と思っていた。

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帰宅してウェブのニュースで調べて、ようやくコトの次第がわかった。早稲田大学の開いた社会人向けマーケティング講座で、講師として登壇した吉野家の伊東正明常務(既に解任されたらしいが)が、若い女性を顧客として取り込むための戦略を語った際に、ヤバい発言をしていたらしい(参照)。

いくつかのニュースをまとめると、問題発言の要旨はこんな感じのものだったようだ。

  1. 田舎から出てきた若い娘が、男に高い料理をおごってもらうようになると、それ以後は牛丼なんて食べなくなる。

  2. そうなる前に、生娘を「シャブ漬け」にするように「牛丼中毒」にしてしまう。

このレトリックは伊東氏の個人的な価値感からすれば、「本音で語ったユニークなマーケティング論」ということになるのだろう。これまでは結構ウケていたに違いない。

ただ、これには落とし穴がある。その一番大きな穴は、伊東氏が「生粋の吉野家育ちってわけじゃなかった」ということだろう。彼は元々は P&G 社でブランド・マネージメントをしていたが、2017年に独立し、吉野家に常務取締役として招かれたという(参照)。

というわけで、彼の意識の中には「俺は、牛丼なんてダサい食い物のマーケティングのために来てやったんだ」という、思い上がりがあったのだろう。だからこそ「男に高い料理をおごってもらうようになったら、牛丼を食わなくなる」なんて、平気で言えたわけだ。

そこから「シャブ漬けにするように」という発想に行き着くのは、彼流の思考では自然の流れなのだろう。とにかく「本音」で語ろうとすると、こんな風に「やたらと露悪趣味の論理展開」をしたがる人間というのが珍しくない。いや、珍しくないどころか、世の中では珍重されたりする。

そしてこの「アブナい露悪趣味」が妙にウケる環境に馴染みすぎてしまうと、同じようなことを他の場面でも得意満面で語ってしまうようになる。少しは気をつければいいのに、人間というのは「よくよく調子に乗りすぎる動物」なのだね。

そんなような例は政治家の世界ではクサるほど多くて、私は昨年 2月に "「悪くもないのに謝ってやってるんだ」と思ってる人" という記事でうんざりしながら語っている。そういえば、この記事で批判した森喜朗というオッサンも、ワセダ出身だったなあ。伊東正明氏は慶応出身らしいけど。

 

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2022年3月 8日

「ハイブリットワーク」が本格化してるんだそうだ

「現代ビジネス」のサイトに「ハイブリットワーク本格化!  改めて準備しておきたいサイバーセキュリティ対策セミナー」という、今年 2月 15日付の告知記事がある。セミナーは今月 29日にオンラインで開かれるのだそうだ。

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私としては見出しの「ハイブリッワーク」というのがずっと気にかかっているのだが、半月以上もそのまんまなので、ある意味スゴい。ちなみに記事本文ではちゃんと「ハイブリッワーク」と表記されている。念のために言えば、 ”hybrid work" は英語圏でも新語的に使われてはいるようだ。

この見出しを付けたのは、記事本文を書いた記者とは別の編集者なのだろうから、記者は「私は間違ってないからね!」と言い張ればいい。ただ、こっそりと「見出し、訂正しといて」と連絡すればよかったのにね。記事を書きっぱなしで、ネット上での確認なんてしてないとしか思われない。

さらにサブ見出しの「プレゼンの神澤円氏登壇」というのは、プレゼン上手の「神澤円」(かみさわまどか?)という人が講師を勤めるのかと思ったが、そうではなく、「プレゼンの神」であらせられて、その御名を「澤円」とおっしゃる先生が基調講演をされるのだそうだ。

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(この写真は現代ビジネスの告知ページより拝借)

だったら「プレゼンの神澤円氏登壇」と、読点入りで表記してもらいたかったなあ。さらに言えば、仮にも「神」と称するなら、「一段下から」というニュアンスの「登壇」という語は避けて、いっそ「降臨」とすべきだったかも。これも見出しの問題だから、記者は「私は関知しない!」で済むけど。

このセミナー、「参加費 無料」の「募集人数 500名」で、申込みはまだ締め切られていないみたいなのだが、私は聞くつもりがないので、あとは

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【同日 追記】

ここまで来てしまったからには、あとは当日の講師の誰かがつい「ハイブリッワーク」なんて口走ってしまわないように祈るだけだろう。

世の中にはこんなページもあるから、いろんな意味で他人事じゃなく気をつけようね。(画像のクリックで飛べる)

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2022年1月26日

自分が「老害」扱いされないために

東洋経済 ONLINE に ”50代は「老害」か? 調査でわかった若手社員の本音” という記事がある。読んでみると、20〜30代の社員は 50代の社員に結構辛辣な印象をもっていることがわかる。ネガティブな意見で目立つのは、IT 化に関する意識の遅れ、パワハラ、セクハラ、積極的に働かないなどといった点だ。

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私は現在、直接には会社などの組織には属していないが、チームワークで仕事する機会はかなり多い。そして、今年の夏に「古希」(70歳)を迎える身としては、「50代」どころではないので他人事じゃない。

下手すると、自分でも気付かないうちに若手の仕事仲間に「老害」扱いされかねないんじゃないかと、ちょっと心配になってしまった。例えば最新の IT 機器やシステムなどは、若い頃は率先して仕事に取り入れていたのだが、最近は本当に必要になってあわててやり方を調べたりすることもあるし。

今の世の中、テレワークやオンライン・ミーティングなどで Zoom は必須アプリになっている。これを使っての 1 対 1 のミーティングなんかは何の問題もなくスイスイこなして来たが、先日、数十名の参加するミーティングで PowerPoint を使ってのプレゼンをする時にいきなり戸惑ってしまった。

パワポのプレゼン・ファイルは慣れた仕事なのでは何のことなくスイスイと作ってあったのだが、それを Zoom の画面上に表示するのに、「共同ホスト」ってやつの権限が必要だなんて、ちっとも知らなかったのだよ。「こんな基本的なこと知らなかったんですか?」なんて言われて、正直アセった。

泥縄でこの「共同ホスト」になったのだが、Zoom の操作画面がちょっとわかりにくいせいもあり、結構戸惑ってしまった。昔はこの程度のことは先回りしてどんどんやっていたのに、最近のツールをきちんと使いこなしていなかったことに改めて気付いた次第である。

それから、ややこしい複数のタスクを短時間で集中的にこなすなんてことも、昔はスイスイこなしていたが、最近は妙に神経が疲れてしまう。そんな事態は避けたいので、仕事は普段からチマチマ片付けておくに限る。

まあ幸いなことに、若手に「tak のおっさん、何遍教えても同じことを聞いてくる」なんて鬱陶しがられるようなことにはまだなっていない(と思う)。20年ぐらい前まで自分が言っていたことを、巡り巡って言われてしまわないように、常々体だけでなく頭のトレーニングも怠らないようにしておこう。

ちなみに、年は取っても「パワハラ/セクハラ」だけはしてないという自信はある。そういうのって、基本的に性分に合わないのだ。そして私は今、69歳 6ヶ月だが、上で紹介した問題の記事の写真(50代のオッサンということなんだろう)より、見かけだけは若いぞ。白髪、ないし。

 

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2021年12月11日

「『問題』と『課題』の混同」という「問題」

世の中の広告関連の「プランナー」とか「マーケティング担当」とかいう人の言うことって、「はぁ?」となってしまうことが少なからずある。東洋経済 ONLINE の 12月 9日付 "「問題」と「課題」を区別できない人がしがちな失敗" というのも、その一つじゃなかろうか。

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この記事、「意外と違いがわからず使っている場合もある」というサブタイトル付きで、電通の「戦略プランナー」という肩書きの人の書いたものだが、まずは次のように始まる。

「課題は、20代女性間の知名度が低いことです」

ビジネスシーンにおいて、このような発言には注意が必要です。なぜなら、この発言は、「課題は〜」と言いながら、「課題」になっていないからです。「20代女性からの知名度が低い」は、「課題」ではなく、「問題」に相当します。

こんなの当たり前すぎて、今さら言われるまでもないと思うがなあ。ところが文章は次のように続く。

そして、にわかに信じがたいかもしれませんが、この2つの言葉を区別できないと、結果的に商品やサービスがヒットする確率が大幅に下がってしまうのです。私も入社してからしばらくの間は、この 2つの言葉の違いをまったくわかっていませんでした。

いやはや、驚いた。広告の世界って、スゴいなあ(皮肉的に)と思うほかない。

ただ、もしかしたら「日本語だと混同しやすい」という話なのかもしれないと思い直し、手持ちの ”Wisdom English Japanese Dictionary” にあたってみた。その結果は以下の通り。

問題: 【解決を要する事項】 a question; (困難な)a problem;  (政治・経済上の)an issue;  (研究課題、話題)a subject; (警察などの専門機関の調査を要する)a case.

課題:【解決を要する問題】a problem;  (論争の)a question; (差し迫った)an issue; (練習用の)an exsercise; (宿題)an assignment.

なんとまあ、さらに驚いてしまった。これでは 2つの言葉の違いがほとんど明確にならない。なるほど、こんな感じで言葉を使ったら混乱するのも道理である。世の中には「雰囲気のモノ」というのがやたら多いから、「問題」と「課題」の違いというのもそんなものなのかもしれない。

とはいえ、ビジネス、とくにマーケティングということになれば、話は別だ。きちんと明確に区別して使わないと、お話にならない。

私が以前、日常的に英語を使う仕事をしていた頃は、マーケティング的な「課題」という概念を表すには "challenge" という言葉を使うことが多かったように思う。試しに "challenge" を同じ辞書で引いてみると、名詞としてはこんなふうになる。

...するという/...にとっての(やりがいのある)課題。意欲をそそるもの

うむ、ようやく少しまともになった。訳語としてちゃんと「課題」とあるしね。念のため断っておくが、この場合、「チャレンジ」は「挑戦する」という動詞なのだという固定観念からちょっとだけ離れてもらいたい。

要するに「問題」は "problem" で、「課題」は "challenge" と切り分ければすっきりするのだ。"Problem" という視点のままでいれば手をこまねくだけという状態に陥りやすいが、"challenge" の視点を持ち込めば、解決に取り組む意欲が湧くということもあるし。

「『問題』と『課題』の混同」という「問題」を解決する「課題」に取り組むには、 "problem" と "challenge" という視点がポイントになるってことだ。「問題(problem)」をきちんと分析することで、解決に取り組むに値する「課題(challenge)」として明確に認識される。

 

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2021年5月23日

ティッシュペーパーのブランドとメーカー

東洋経済に "自宅の「箱ティッシュ」メーカーを答えられますか" という記事がある。「スマホメーカーを答えられない人は少ないのに」というサブタイトル付きだ。

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この記事の筆者は、次のように指摘している。

  • 箱ティッシュのブランド名を自信をもって答えられる人は実は 1割くらいしかいません
  • ブランド名を答えられてもメーカー名を答えられる人はほとんどいません。
  • スマートフォンについては多くの人が「iPhone8です」とか「Galaxy S8です」とか、ブランド名だけでなく、型式まで詳しく答えられます。
  • そして、メーカー名を聞いて「アップル」が出てこない人もいません。

というわけで、この記事の筆者は、スマホには「代替不可能性」があるが、箱ティッシュはどれでも同じと説明している。しかし私としては、「これって、質問対象者がずいぶん偏っているんじゃないかなあ」と思ってしまったよ。

というのは、私の知り合いの多くは、少なくとも自分の使っている箱ティッシュのブランドぐらいはちゃんと知っているからだ。そしてそれとは逆に、先月 4日の記事で書いたように、自分のスマホに関しては機種名どころか iPhone と Android の区別にさえ無頓着で、単に「スマホです」という人が多い。

これは私の印象に過ぎないかもしれないが、箱ティッシュのブランドをスラスラ答えられる人は、たいてい「クリネックス」か「無印良品」のユーザーである。そして私は「ジョイフル本田」というホームセンターのショップ・ブランド、「プレジャブル」というヤツを使っている。

この「プレジャブル」は圧倒的なコストパフォーマンスで、200組 7個入りで 税込み 349円という安さだ。「箱入り」じゃなく、無印良品同様にビニール袋入りなのだが、1個あたり 50円しないのである。私は専用のケースを使って、こんな風にデスクサイドにぶら下げている。

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試しにネットで調べてみると、一般的には値段の勝負でシェア・トップになったと言われている「エリエール」は、アスクルで買うと 180組 5箱で税込み 419円(参照)だが、「クリネックス」はイトーヨーカドーで、同じ数量スペックで税込み 327円と頑張っている(参照)。

かと思うと値段がこなれていると思われがちな「無印良品」は、180組 5個で税込み 490円。安くない上に、ことさら「高級品」という訴求もしていないのに、ユーザーのブランド・ロイヤルティが高いのである。「箱ティッシュはどれでも同じで『代替不可能性』がない」なんてことはない。

無印良品ユーザーはいつも無印良品の、あの漂白されていないのに洗練感の高いペーパーを使うし、私は 1年のうち 5ヶ月以上は花粉症に悩まされるので、何よりコストパフォーマンス重視で、多分ここ 20年ぐらいは「プレジャディス」専門である。かかりつけ歯科医の診療台にもこれが置いてある。

さらにスマホのことを言えば、私はかなりの Apple 信者で、PC は iMac と MacBook Air の 2台持ちで、iPad、iPhone のほか Apple Watch まで使っているが、自分の iPhone の型式なんて「設定画面」を開いてみないと答えられない。長く使いすぎて、そんなのごっちゃになってしまっている。

この記事の筆者はもしかして「スマホオタク」なのかもしれないが、ティッシュペーパーに関してはあまり詳しくないようなのだ。ネピアの「鼻セレブ」を特別扱いしている割には、それについて詳しく書いているわけでもないし、クリネックスにも同様コンセプトの「肌うるる」というのがあることを無視している。

ちなみに私自身は「鼻セレブ」ってのはイヤなネーミングだと感じていて、花粉症なのに全然使う気になれない。ネピアには悪いけど。

 

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