近所のスーパーの ”COOL BIZ" 戦略(らしきもの)
下の写真は近所のスーパーに掲示してあるポスターである。このスーパーは 5月 1日から 9月 30日までを〝COOL BIZ” 期間としていて、この写真からははみ出しているが、ポスターの下の方に、店員も「夏の軽装」となるので理解を求めたいとの旨の文言がある。
ただどういうわけか、ポスターに描かれている少女のキャラクターは避暑地にいるみたいな格好で、手にはアイスクリームなんか持っているので、”Biz” という文言にはちっともそぐわない。なんでまたこんなデザインなのか、さっぱりわからない。
それでよく調べてみようと、一応写真に撮ったというわけだ。ちなみにこの写真には収まっていないが、ポスターの下の方には「環境省 COOL CHOICE 萌えキャラクター 君野イマ」とある。
調べるための手がかりといえば、これだけだ。要するにこのスーパーは "COOL BIZ" そのものを突き詰めるよりも、何となく「雰囲気のモノとしてのエコ」を訴求するために、環境省の「萌えキャラクター」のイメージに乗っかっておきたいだけなのだろうと推量される。
ググってみると、この「君野イマ」というのは「君野ミライ」というよく似た少女とペア扱いで、「環境省によって地球温暖化の啓発を意図して設計された、COOL CHOICE の萌えイメージキャラクター」(参照)ということになっている。
私はちっとも知らなかったのだが、この 2人の少女は 2016年から ”COOL CHICE" のキャラクターになっているのだね。そして 2人の位置付けというのは、Wikipedia ではこんな風に説明されている。
不摂生な生活をしている女子高生「君野イマ」の下に、平行世界の自分自身である「君野ミライ」が現れ、COOL な CHOICE を行うことを啓発し、世界を救うというコンセプトになっている。君野イマはアイスクリームが好きで、電気代を無駄遣いしがちな癖がある。君野ミライは、そのような君野イマの生活様式を正していく
なるほどね。これを理解した上で、改めて冒頭に紹介したポスターを見ると、このスーパーは ”COOL BIZ" を謳いながらも、何故かアイスクリームの好きなままの君野イマだけをフィーチャーしているということが確認される。
ということは、”ECO" をきちんと訴求しようという気はないのだと理解されても仕方がないよね。やっぱりこのポスター、「何だかなあ」と言わざるを得ない。
要するに、私の最初の印象は決して的外れではなかったわけだ。いずれにしても、この「萌えキャラ」、まともに機能してないよね。
以上、おわり。
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