カテゴリー「世間話」の492件の記事

2025年5月17日

「みんなちがって、みんないい」が通用しない社会

今朝、このブログのアクセス管理ページを覗いてみたところ、"「謎マナー」と、サラリーマン社会" というページへのアクセスがやたら多くなっていることに驚いた。2021年 9月 17日付の記事だから、ある意味「狂い咲き」である。

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最近は「謎マナー」が話題になっているのかと思い、試しにググってみたところ、「ピクシブ百科事典」のそのものズバリ「謎マナー」というページを筆頭に、ずらっと並んでいるじゃないか。私が上述の記事を書いた 3年半前頃は、いくら「謎マナー」でもこんな盛況じゃなかった気がするのだが。

検索されたページの日付を見ると多くは 2023年以後で、中でも 2024年以後に作成されたページが圧倒的に多い。ということはこの「謎マナー」というのは遙か昔から存在するものの、ネット社会でメジャーな話題になりかけているのは、この 1〜2年のことなのだろう。

自慢じゃないが、私は結構話題の先取りをしていたことになる。そしてこの「謎マナー」の多くは、「サラリーマン社会」の話なのだと気付く。とくに「ハンコのお辞儀」なんてのは、サラリーマン社会以外じゃナンセンスのかたまりとしか思われないしね。

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というわけで、この「謎マナー」というのは、ひたすら「画一性」を求めたがる日本の「ムラ的価値観」の凝縮されたものとみることができる。変わったことをすると居心地が悪くなるように、じわじわと真綿で首を絞めるようなところがあるのだ。

童謡詩人の金子みすゞは、『私と小鳥と鈴と』という歌を残してくれた。歌詞の最後が「みんなちがって、みんないい」という言葉である。

この当たり前のテーゼが通用しにくいのが日本社会、とくにサラリーマン社会のようなのだ。小学校時代からひたすら醸造されてきた「みんな一緒で、みんないい」という窮屈な価値観の終着駅みたいなものだからね。

 

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2025年4月23日

日本全国のコンビニ勢力図が、ちょっと意外

パンドラの憂鬱というサイトに「海外「戦国時代の日本みたいだ!」 日本全国のコンビニ勢力図に外国人が大盛り上がり」という記事がある。実際の「勢力図」なる地図を見ると、外国人でなくてもかなり意外な気がして、一人で盛り上がってしまいそうだ。

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セブン・イレブンが圧倒的に強いというのは元々わかっていたが、2番目がファミリーマート(地図上では緑色で示される)で、ローソン(青)を上回ってるとは知らなかった。関西から西ではローソンが強いという漠然とした印象があったので、これには正直驚いてしまった。

そして北海道ではセイコーマートが首位ということになっているので、日本の 4大コンビニは、セブン・イレブン、ファミリーマート、ローソン、セイコーマートと見えてしまうが、実際の統計(参照)を見ると少々様相が違う。

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ローソンに次ぐ(と言っても圧倒的大差だが)第 4位はミニストップで、次がセイコーマート、そしてデイリーヤマザキが続く。セイコーマートは北海道限定でとくに強いということのようなのだ。

私は仕事で日本全国 47都道府県にそれぞれ複数回行ったことがあるのだが、北海道でセイコーマートがやたら強いという印象は、正直なところなかった。あるいは北海道の田舎の方まで行くと違ってくるのかもしれないが。

そして先日行ったばかりの佐賀県ではファミマが多いという印象があったのだが、実はセブン・イレブンが多いみたいなのである。ちょっと行ってみただけの印象というのは、実像からズレてしまいがちなのだね。

何事も単なる印象だけに頼ってしまうと見誤ることが多い。じっくりと裏付けを取らなければと、改めて思ったのだった。

 

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2025年4月12日

北関東のオバサン・グループって、ひときわうるさい

飲食店ではオバサン同士のグループからはなるべく遠く離れたテーブルに席を取ることにしている。下手に近い所に座ると、彼女らの話し声がうるさくてたまらないからだ(参照)。

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そして前々から薄々気付いていて、最近になって「確信」に変わったことなのだが、このオバサン・グループが北関東の人たちだったりすると、そのうるささのレベルはさらに数段高まる。上のまんがは北関東のオバサンというわけではなさそうなのだがね。

北関東、とくに茨城の方言というのは基本的に「無アクセント」である。それぞれの単語には固有のアクセントがなく、すべて抑揚のないセンテンスの中に埋没する。抑揚やメリハリさえあれば「言葉」としてまだ聞きやすいのだが、一本調子なので「一繋がりのうるさい音」にしか聞こえない。

これが「大阪のオバチャン」だったりすると、やはり結構賑やかではあるのだが、話の調子にメリハリがあるのでむしろ聞いていて面白かったりする。これって、決定的なまでの違いだ。

私は 4年前に「3分間黙ってたら死んでしまうバアサンたち」という記事を書いている。ここに登場した「バアさんたち」というのは、9年前の「オバサンたちは私語が多い」という記事で触れた、講演会や授業参観でも堂々とおしゃべりしまくる「オバサンたち」のなれの果てである。

そして実は昨日、某飲食店で、まさに「茨城のオバサン・グループ」に遭遇してしまったのだ。しかも相手は 8人という大人数である。冒頭で書いたように、初めから彼女たちの席からは離れた席を確保して座ったのだが、それでもかなりうるさい。

何しろ茨城のオバサンの世界には、 1人ずつ交代で話すという「整然さ」は存在しない。常に 2〜3人が同時にしゃべるので、特有の「徹頭徹尾メリハリのないうるささ」はさらに増幅される。

それにしてもオバサン・グループって、どうして 1人の話を黙って聞くことができず、てんでにしゃべってしまうんだろう。あれでお互いに腹が立ってしまうこともなく、同じ調子で延々と続くのが不思議でたまらない。

というわけで、この店では注文した品物をさっさと食って出てきてしまった。店側としては客の回転がよくなるというメリットが生じるかもしれないが、「オバサン・グループがいる」というだけで避けられてしまうことも少なくないから、結局はヤバいと思うがなあ。

それどころかオバサン・グループは注文した品物を全員が食べ終えても、さらに 1時間以上居座ってしゃべりまくっているのだからスゴい。

 

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2025年4月 7日

ダイソーの「紛失防止タグ」というもの

IT Media が「ダイソーから"ジェネリック Air タグ" Apple『探す』対応 1100円」というニュースを伝えている。見出しだけでは今イチわかりづらいが、要するにこのタグを大切なものに付けておくと、置き忘れそうになった時 iPhone が反応して知らせてくれるというもののようだ。

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それだけでなく「探す」アプリが働いて、どこにあるかも示してくれるというのだから、なかなかのものである。こんな便利なものなら私も欲しいなんて思ったが、タイトルをよく見ると 1,100円もするというので、「そこまで出す気にはなれんわ」と諦めた。

ところが世の中には 1,100円ぐらいは喜んで出しちゃう人が少なくないようで、取扱店では既に在庫切れになっているらしい。もしかしたら今後類似品が次々に出て、結構なヒット商品になってしまう可能性もある。

ただよく考えてみると、手持ちの品でこれを付けるほどの価値のあるものって、案外少ないんじゃないかという気もする。私なら何に付けるだろうと考え、「一番置き忘れて困るのは、iPhone かも」なんて思ったが、そもそも iPhone にこれを付けたら理屈としてモロに無意味だよね。

要するによく気を付けていればいいというだけのことなのだが、時々うっかりするからいけない。

 

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2025年4月 5日

カプセルホテルと缶コーヒーは 45年前の大阪万博から

47 News の記事によれば、カプセルホテルと缶コーヒーというのは、1970年の大阪万博を起点として日本中で流行ったんだそうだ(参照)。そう言えば、71年に大学入学するまで、缶入りのコーヒーなんて見たこともなかった。

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思えば、私はそもそも万博というものにほとんど接点がない(参照)。高校 3年だった 1970年、ヒッチハイクみたいにして京都まで行ったはいいが、ドイツから来ていた女の子と仲良くなったりドヤに泊まったりしただけで、隣の大阪で大々的に開催中の万博なんて完全に無視していた。

85年のつくば万博の方は地元開催だったということもあり、3人の子どもの遊園地代わりに連れて行った憶えがあるが、中身についてはほとんど印象がない。

そんなわけで、万博、とくに70年大阪万博に縁がなかったものだから、そこから発祥したみたいなものらしいカプセルホテルと缶コーヒーにも縁遠い。

若い頃にあちこち貧乏旅行していた頃は、夜はドヤか駅の待合室で寝ていたので、カプセルホテルに泊まろうなんて考えたことすらなかった。仕事で日本全国を廻るようになると、宿泊費は経費で落とせるので平気でビジネスホテルに泊まるようになったしね。

缶コーヒーとなると、自分で金を出して買ったことが一度もない。これまで何度か飲んだことがあるのは、グループでまとめ買いしてのなかば押しつけみたいなケースだった(参照)。そして飲んでおいしいと思ったことは一度もない。

さらに「人間洗濯機」なんてどんなものか想像も付かないが、これは私だけではなく多くの人も同様だろう。介護分野では既にこんな感じで導入されているらしいが、お世話になりたいとは誰も思わないよね。

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ちなみに今度の万博では「月の石」が再展示されるらしいが、そんなもの見てもおもしろくも何ともないだろうなあ。

 

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2025年2月14日

あおり運転されたら、すぐに停まって先に行かせてしまう

「くるまも by 三井住友海上」というサイトに、「あおり運転をするのはなぜ? あおられたときの対処法は? 加害者1,000人にヒアリングした教授に話を聞いた」という記事がある。答えてくれたのは明星大学で「あおり運転」について研究している藤井靖教授だ。

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あおり運転には 10類型あるとされるが、圧倒的に多いのは「車間距離不保持」というもので、要するに車間距離を極端に詰めて迫るといやつだ。これって、追い越し車線をノロノロ運転しているクルマの後ろで発生しやすい。つまり「通せんぼ運転」があるから、つい車間距離を詰めてしまいがちなのだ。

それだけに藤井教授は「加害者の 83%は自分があおり運転をしている自覚がない」と指摘する。つまり加害者は「相手が悪いから自分もそうせざるを得なくなっている」と考えていて、むしろ被害者心理の方が強かったりする。

私も「通せんぼ運転」運転されてイライラすることがよくある。しかしそんな場合は、決して車間距離を詰めてあおったりせず、むしろ別の車線を走って「通せんぼ運転」のクルマには近付かないようにする。

というのは、「通せんぼ運転」するような人は、生まれてから一度もバックミラーもサイドミラーも見たことがないんじゃなかろうかと思うからだ。つまり、自分が「通せんぼ運転」しているということに気付いていないのである。

そんなような人の運転するクルマには、危なくて近付きたくないじゃないか。私は 2019年 12月 13日付の "「煽り運転」は、元(通せんぼ走行)から絶たなきゃダメ" という記事で、"「通せんぼ走行」のドライバーにも、高い違反点数を課すべきだと思う" と書いている。

実際には追い越し車線で「通せんぼ運転」しているクルマとは別の車線を走っていると、自然にそのクルマを追い越してしまうことになる。あおったりするよりずっと「結果オーライ」になることが多いのだ。

高速道路とは別のケースとなるが、片側一車線の地方道で後ろからもの凄いスピードで迫ってくるクルマがあったりする。こちらが常識的なスピードで走り続けていたら、確実に「あおられる」ことになる。

こんな場合、私はすぐに左端にクルマを停めて道を譲ることにしている。相手はすぐに追い抜いて猛スピードで走り去るが、しばらく行くと、バックミラーもサイドミラーも見ないノロノロ運転のクルマ(運転)に「通せんぼ」されているのに追いつくことが多い。要するに「煽り」って危険なだけでムダなのだ。

冒頭で紹介した記事の写真に、"対処法は 3つの「と」" と表示されているが、これは「① とらえる(捉える)  ② とまる(止まる) ③ とる(撮る)」ということだそうだ。「捉える」は早めに気付くことで、「撮る」はドライブレコーダーで記録することだという。

たしかにこの 3つの「と」は有効だと思う。とくに早めに気付いて停まるという 2つの「と」で十分ということがほとんどだ。

 

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2025年2月 4日

マンガに出てきた「空き地+土管」の景色を巡る冒険

藤井一至 (土の研究者) さんという方の "『ちびまる子ちゃん』のさくらももこさんが小学生だった50年前、当たり前にあった空き地+土管の景色。上下水道整備に使われた。今、ちょうど耐用年数の50年" という tweet が話題だ。埼玉県八潮市の事故みたいなのは今後もあり得るってことのようなのだ。

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そういえば、昔は空き地と土管の組み合わせという場面をマンガで見ることがとても多かった。ちびまる子ちゃんに限らず、この tweet へのコメントにはドラえもんの一コマも引用されている。

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これだけマンガに登場しているってことは、実際にも珍しくない光景だったのだろう。しかし告白すると、私はこうした「空き地+土管」という景色をリアルで見たことがない。

私の生まれた山形県庄内の地は、高校を卒業した 1971年(今から 50年ちょっと前)の頃には下水化はほとんど進んでおらず、トイレもいわゆる「ボットン式」だった。そんなわけで、私の少年時代、庄内の空き地には土管なんてなかったのである。

もっとも酒田市には「前田製管」(読みは濁らない「まえたせいかん」)という、その世界では著名なコンクリート製品(土管も含む)製造の企業があって、この会社の敷地にはデカい土管が山と積まれていた。しかしあれってほとんど都会の下水管に使われて、地元ではお呼びじゃなかったのだね。

そしてワセダに入って上京した頃は、少なくとも都心は下水が行き渡っていたし、土管を積み重ねておくような空き地もほとんどなかった。だから、リアルで「空き地+土管」という景色に馴染みがあるのは、都心からちょっと離れた郊外や大きめの地方都市で育った人たちなのだろう。

さくらももこさんは、まさにそうした存在なわけだね。なるほど、なるほど。

というわけで、私にとっての「土管の原風景」というのは、「空き地に 2〜3本」というのじゃなく、「広大な工場敷地に山と積まれてる」というちょっと変わったものなのだ。そんなこともあり、空き地で土管に座って夕陽を眺めるなんて光景には、ちょっと憧れてしまうのである。

それにしても、その土管の多くが耐用年数に迫っているというのは気になるニュースである。酒田の土管はまだ少し余裕があるだろうが、都会の土管はそろそろ交換しなければならないのだね。

こりゃ、前田製管が忙しくなるかも。

 

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2025年1月28日

「通常を逸脱する量を食うな」という注意書きの裏事情

X(旧 Twitter)に、KKB さんという方の「ホテル朝食バイキングでこの注意書きを見たのは初めて」という tweet がある(参照)。「通常を逸脱する量のお食事をお召し上がりになられる方へスタッフからお声がけさせていただく場合がございます 飲食支配人」というものだ。

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「ムチャクチャな量のメシを食うな」というメッセージをことさら慇懃無礼に表現するとこんな感じになるのだろうが、それにしても「お召し上がりになられる」という表現はスゴいなあ(参照)。私がいつもいう「雰囲気のもの」に過ぎない気もするが、その雰囲気さえ壊れちゃいそうだ。

この tweet に かえざくら さんという方が「大食いするなと言う意味ではなく、コッソリ持ち帰りするヤツへの牽制な意味合いなのかな」とコメントしていて、これに 4,000 以上の「いいね(ハートマーク)」がついている。この数字は「鋭い指摘」を表しているのだろう。

ちょっと興味が湧いてググってみたところ、Togetter にこの tweet が取り上げられていて結構な話題になっている(参照)。「この注意書きの背景について様々な憶測が寄せられる」というのだ。憶測は「持ち帰り対策」と「過食嘔吐対策」に大別され、主なコメントはこんな具合だ。

I . 持ち帰り対策

  • 母が名古屋市内のとあるホテルで、パンをいっぱい取って持ち帰っている人を目撃したことがあるそうだ。おそらくそういう人に向けたやんわりとした注意なんじゃないかな。
  • 大食いはともかく、お持ち帰りされたら困るからなぁ……。
    保存する事を考えずに作られた料理が、勝手に持って帰られて何時間後に食べられるかわからないって、普通に恐怖だわ。

II.  過食嘔吐対策

  • 過食症(後で吐くような精神の病気)とかトイレ詰まらせるからじゃないの?
  • 過食嘔吐の客が満腹まで食べる→トイレで出す→満腹まで食べる→出すの無限ループしてる可能性もあるよなーこれ

なるほどね。持ち帰り対策だけなら「お持ち帰りはご遠慮願います」だけで済むが、過食嘔吐対策も含めると、こんなややこしい注意書きになってしまうのかもしれない。

さらに「日本語だけでなく数カ国語で書く方がいいと思う」というコメントもある。中国人観光客ってややもすると食い切れないほどのもの凄い量を皿に盛りたがる傾向があったりする(最近はかなり改善されているが ー 参照)から、この指摘はわかるような気もする。

ただ中国語にする場合は「禁止通常逸脱的大量饮食 」なんて書くよりも、こんな感じがいいかも知れない(出典は こちら )。

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そういえば英語でも笑っちゃうようなのがあるから、気を付けなければならない。7年ちょっと前に「朝食バイキング」を "Morning Viking" (朝の北欧海賊)なんて表示してるホテルに泊まったこともあったし(参照)。

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まあ、ホテルでの朝食を摂るに当たっては海賊じみた狼藉は働かず、ごくフツーに食いましょうってことでよろしく。

 

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2024年12月 2日

「ふてほど」には、「ふてくされるにもほどがある」かも

今、大阪にいる。丹波篠山の仕事先から滞在先のホテルに戻ったばかりだが、ネットを覗いてみると現代用語の基礎知識選「2024ユーキャン新語・流行語大賞」は「ふてほど」に決まったというニュースで一杯だ。見出しだけでは「何それ?」で、正真正銘初めて聞く言葉だ。

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記事本文には "金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」の「ふてほど」が選ばれました" とあるが、ここまで読んでも一瞬ではわからず、数秒考え、「もしかして『不適切にもほどがある』の省略形で『ふてほど』ってこと?」と初めて分かった。どうやらドラマのタイトルのようだが、それすら知らなかったよ。

なにしろテレビなんてほとんど見ないから、ドラマ・ネタとなるとさっぱりわからない。それにしても、今の世の中になって「新語・流行語大賞」がテレビ・ドラマのネタに落ちつくなんて、ほとんど信じられないよ。テレビって、まだそんなに影響力があるのかなあ。

こうなってしまうと、こちらとしては「ふてくされるにもほどがある」という気分になってしまいそうだ。ふてくされついでに、今日はこれにておしまい。

【翌日朝 追記】

この件で、とても呑気なやり取りが「Yahoo 知恵袋」で見つかった(参照)。ふてくされない人も多いのだね。日本が平和なわけだ。

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2024年11月26日

「透析しないと死ぬ」は「透析しないと死ぬ」という意味

X (旧 Twitter)に Earl さんという方が次のような tweet をしておられる(参照)。最初に読んだ時は「透析しないと死ぬと言われたけれど、透析しないと死ぬという意味だと思わなかった。何でちゃんと説明してくれなかったのか」というのが理解できず、頭の中が「?!?!?!」になってしまった。

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二度繰り返して読み、これはこの通りの意味なのだと、やっとわかった。トアロさんという方のこのような tweet (参照)を踏まえたもののようなのである。

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これって実際にあったケースのようなのだ。医師はある女性患者に「透析しないと死にます」と説明したのだが、その患者は「手術はしたくない。透析も、もうしたくない」と言い、透析中止の同意書にサインした。

夫も妻の意思を尊重して「本人がいいならそれでいい」と了承。ところが実際に透析を止めた後に妻が死に至ると、夫は病院を訴えたというのである。

まさに「透析しないと死ぬと言われたけれど、透析しないと死ぬという意味だと思わなかった」というケースのようなのだ。こうしたことが少なくないため、病院はかなり苦労してしまうらしいのである。

ただ、医者の言葉をきちんと理解した上で「透析しない」と宣言し、その上で「医師の力」ならぬ「意思の力」で生き延びたら、「透析止めても死ななかったじゃないか。デタラメ言われたせいで余計なストレス味わったから、『医者料』ならぬ『慰謝料』よこせ」なんて病院を訴えるのも面白いだろう。

とはいえ「いずれ必ず死ぬんだから、決してデタラメじゃない」なんて言われたら、まさにその通りだから和解するしかないだろうけどね。

ちなみに私個人としては、生きるだの死ぬだのいうことにあくせくし過ぎるのは鬱陶しいと思うようになっている。ほとんど病気知らずで、20年以上元気に 2本のブログを毎日更新し続けていられる(来月 25日で 21年になる)のは、この「ほんの小さな達観」のおかげかもしれない。

最後に蛇足っぽいが、佐々木⋈和守さんという方のコメントにはちょっと笑わせていただいた。

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なるほど、「今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけないと思っていると・・・」というような「小泉進次郎構文」にもそれなりの意味はあるようなので、そこにそれなりの意味を認めることにはそれなりの意味があるようなのである(チョー進次郎構文)。

 

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