"How couples met (1930-2024)" という米国の調査は、カップルというのは何をきっかけにし、何を通じて出会ったかを調べたものだが、その調査結果の年ごとの変化を動画で表現したものが reddit というサイトにアップされている(参照)。こんな感じで、なかなか興味深い。
100年近い昔の 1930年には、"Family"(家族を通じて出会った)という回答が 1位で、"School" (学校) が僅差の 2位。以下、"Friends" (友人)、"Neighbours" (隣人)、"Church" (教会) と続く。古き良き時代を感じさせる。
一挙に 70年飛んで 2000年になるとさすがに時代はかなり変わり、"Friends" (友人を通じて) がトップで、2番目が "Coworkers" (同僚)。そして 3番目が "Bar/Restaurants" (バー/レストラン) と続く。いかにも「最近の話」という印象になる。
それが、わずか 24年後にはこうなる。2000年の時点では 4.80% に過ぎなかった "Online" (ネットを通じて) という回答が何と 60.76% まで急増して圧倒的トップなのだ。この 20年あまりの間に、ネットが世界を変えたのだと実感させる。
これは米国での調査だから、そのまま日本に当てはまるわけではもちろんない。日本で「オンラインでカップルになった」なんて言ったら、何やらアヤシげな「紹介サイト」を使ったのかと思われてしまいそうだが、この調査の場合は「ネットでの交流を通じて」ということなのだろう。
日本での調査結果を報じたものというのはあるのだろうかと検索してみたところ、マッチングアプリ大学というサイトに"出会いのきっかけは? カップルに聞いた「出会い~交際までのエピソード30」" という記事があった。この記事中の「恋人とはどこで出会った?」という項目に次のようなグラフがある。
「職場や学校」というのが 54%で、あとは「友人の紹介」「共通の趣味」「SNS などのネット」がいずれも 13%。 米国だと 1970年代なんじゃなかろうかという印象だ。もっとも、1970年代は電話だってアナログの時代だから、「ネット」なんてなかったろうけど。
私としても、まさに大学に入ったばかりの 1971年に同級生だったのが今の妻で、そのまま「同棲〜結婚」というプロセスを辿ったのだから、モロに「70年代的」だよね。
そして日本のカップルは 21世紀になって 20年以上経った今でも、依然としてものすごくアナログなプロセスで誕生しているようなのだ。まあ、いいとか悪いとかいうわけじゃないけど、出会いの可能性としてはかなり限定的な舞台という気がしてしまう。
実は今日は出張米子に向かっていて、さっき新幹線で名古屋を通り過ぎて今は京都に向かっているところだ。帰りは途中の関西で一泊だから、ついでに久しぶりで京都の町を歩きたいなあ。
天気予報では雨になっているが、どうにかなるだろう。(いずれにしても京都で誰かとカップルになろうなんてつもりはないので、よろしく)
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