「みんなちがって、みんないい」が通用しない社会
今朝、このブログのアクセス管理ページを覗いてみたところ、"「謎マナー」と、サラリーマン社会" というページへのアクセスがやたら多くなっていることに驚いた。2021年 9月 17日付の記事だから、ある意味「狂い咲き」である。
最近は「謎マナー」が話題になっているのかと思い、試しにググってみたところ、「ピクシブ百科事典」のそのものズバリ「謎マナー」というページを筆頭に、ずらっと並んでいるじゃないか。私が上述の記事を書いた 3年半前頃は、いくら「謎マナー」でもこんな盛況じゃなかった気がするのだが。
検索されたページの日付を見ると多くは 2023年以後で、中でも 2024年以後に作成されたページが圧倒的に多い。ということはこの「謎マナー」というのは遙か昔から存在するものの、ネット社会でメジャーな話題になりかけているのは、この 1〜2年のことなのだろう。
自慢じゃないが、私は結構話題の先取りをしていたことになる。そしてこの「謎マナー」の多くは、「サラリーマン社会」の話なのだと気付く。とくに「ハンコのお辞儀」なんてのは、サラリーマン社会以外じゃナンセンスのかたまりとしか思われないしね。
というわけで、この「謎マナー」というのは、ひたすら「画一性」を求めたがる日本の「ムラ的価値観」の凝縮されたものとみることができる。変わったことをすると居心地が悪くなるように、じわじわと真綿で首を絞めるようなところがあるのだ。
童謡詩人の金子みすゞは、『私と小鳥と鈴と』という歌を残してくれた。歌詞の最後が「みんなちがって、みんないい」という言葉である。
この当たり前のテーゼが通用しにくいのが日本社会、とくにサラリーマン社会のようなのだ。小学校時代からひたすら醸造されてきた「みんな一緒で、みんないい」という窮屈な価値観の終着駅みたいなものだからね。
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