カテゴリー「世間話」の345件の記事

2019/12/13

「あおり運転」は、元(通せんぼ走行)から絶たなきゃダメ

今月 1日から改正道交法が施行されて、「あおり運転」すると一発免停の可能性もあるようになった。そのせいなのだろうが、私の印象としても高速道路上の運転が全般的に少しおとなしくなったような気がしている。

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しかし個人的には、「あおり運転」の罰則を厳しくするだけでは不完全だと思っている。今年 9月 15日の記事で書いたように、「あおり運転」と「通せんぼ走行」はワンセットというケースが多いからだ。

前がガラガラに空いているのに、追い越し車線をいつまでも隣の走行車線と変わらないスピードで走って、後続のクルマをせき止める行為を、俗に「通せんぼ走行」と言う。常磐高速道をしょっちゅう利用する私の印象では、この「通せんぼ走行」をするのは、圧倒的にオバサンと老人が多い。

後ろに迫ったクルマは「オラオラ、さっさとどけよ!」とばかりにあおり気味になってしまうのだが、いかんせん、「通せんぼ走行」するタイプのドライバーはバックミラーなんて生まれてこの方、一度も見たことがないような人ばかりだから、いくらあおられても気付かない。

それで、後続のクルマのうち、血気盛んなドライバーがわずかな隙間を付いて左側から追い抜き、さらにはいきなり問題のクルマの直前に出るなどの嫌がらせをしてしまったりする。これで典型的な「あおり運転」の成立で、下手すると一発免停になったりするわけだ。

こんな場合、「あおり運転」の当事者は「悪いのは、前で追い越し車線を塞いでいたヤツだ」と思っていて、ややもすると「義憤に燃え」ちゃってたりするから、「罪の意識」なんてほとんどない。「自分が正しい」と思っているヤツほど極端な行為に出がちだから、さらにアブナい。

ここで煽り運転をかばってるなんて誤解は決してして欲しくないのだが、私としては、こうしたケースでは「あおり運転」を誘発した「通せんぼ走行」のドライバーにも、高い違反点数を課すべきだと思う。

道交法でもクルマは左側の走行車線を走るように規定されていて(20条 1項)、先日ラジオに登場した警察関係者によると、「目安としては、追い越しが終わってもそのまま 20秒以上追い越し車線を走り続けたら違反と見なされる」そうだ。だったら、ちゃんと取り締まってもらいたいものだ。その方が確実に効果的だ。

大昔のトイレ用消臭剤の CM に、「くさいニオイは、元から絶たなきゃダメ!」ってのがあって、これはいろいろな場面で使える便利なフレーズだった。「あおり運転」を減らすには、その「元」となる「通せんぼ走行」を絶たなければならないのだ。

上に挙げた写真は、Twitter に投稿されていた べるべるさん という方の写真である(参照)。「中国の高速道路は車線ごとに最低速度が設定されているため煽り運転が少ないとか。ここだけは完全に日本より優れている」とある。

ちなみに私個人としては、「あおり運転」された経験は一度もない。バックミラーを頻繁に確認しているので、後ろから猛スピードで迫ってくるクルマに気付いたら、すぐに左に寄ってやり過ごすことにしているからだ。

高速道ではなく、一車線しかない一般道でも、路側帯に入るか、左端に寄ってやり過ごす。君子危うきに近寄らず。「そんなにあおりたいなら、先に行って私以外のクルマをあおってくれ」ってことだ。

現実はまさにその通りになるもので、私を追い越したそのクルマはちょっと先まで行くと、お約束のようにのんびりした「通せんぼ走行」にせき止められていることが多い。いくらあおっても全然気付いてもらえず、悲惨なことになっている。

要するに、道路ではいくらあおってもリスクに見合うほどの効果はないってことだ。早く目的地に着きたいなら、スピードを上げるより早出する方が確実なのである。

 

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2019/12/10

「プレミアムフライデー」が、まだ生きていたとは

そう言えば先月末の 11月 29日にカーラジオで、「今日は今年最後の『プレ金』です」と言っているのを聞いて、「『プレ金』って、何だ?」と思ってしまった。番組では、「来月もあるじゃないですか」、「いや、来月はどうせ年末のお休みに入っちゃうから・・・」なんて言っている。

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ますます「???」になってしまい、家に帰って調べると「プレ金」とは「プレミアムフライデー」の省略形であるという。「ありゃ、プレミアムフライデーって、どこかで聞いたことがあるな」と思ったが、実は「聞いたことがある」どころか 2年前には、このブログで 2度も書いているのだった。

"月イチの午後 3時退社より、毎日定時退社の方が" (2017年 2月 19日付)と、"午後 3時に退社してまで同僚とツルんで飲みたいか" (同 2月 25日付)という 2本の記事である。自分で書いた記事を読んで、今さらのように「月末の金曜日は午後 3時に退社しよう」という、個人消費喚起のキャンペーンだったことを思い出した。

なにしろ最近はすっかりフリーランスの生活に馴染んでしまって、ほとんど曜日を意識しなくなっている。金曜日だからといって、勤め人だった頃のようなウキウキした気分にならないのだ。

そんなわけで、あれから 2年経った今でも「プレミアムフライデー」なんていう話が生きていたとは、ちっとも知らなかったのである。世の中一般としても、もはや「そんな話もあったねえ!」程度の認識なんじゃあるまいか。

そもそも考えてみれば、どうして「月末の金曜日」でなければならないのか、まったくしっくりこない。多くの会社にとって「月末の週末」なんて、普段以上に忙しいだろうに。

こんな設定したのは、当初から「月末は早めの退社なんてムリです」という言い訳を容易にしてさっさと骨抜きにするという、予定調和的なソンタクがあったとしか思われない。何しろ、プレ金導入企業というのは 10%未満だそうだから(参照)。

このプロジェクトの事務局をしているのは、広告代理店の博報堂である。私の偏見かもしれないけど、博報堂ってやることなすことこんなふうに中身の伴わない一過性のものが多い。

大昔、1980年代には、「『ウール』という言葉は古くさいから、『メリノ』と言い換えよう」なんて言い出したことがある(参照)。「メリノ」というのは、衣料用羊毛を供給してくれる羊の種類のことだ(参照)。

この「メリノ・キャンペーン」には立場上、私自身も否応なく直接巻き込まれていたが、内心では「日本人が『ウール』を『メリノ』なんて呼ぶはずがないだろうよ、博報堂さん」と思っていた。「牛乳」と呼ばずに「ホルスタイン」とか「ジャージー」とかに言い換えようったってムリなのと同じことだ。

こんなキャンペーンが屁の役にも立たなかったことは、世の中で「寒くなったから、メリノ・セーター着よう」なんて言い出すのは誰もいないことで、しっかり証明されている。あの時に博報堂に払った大金は、一体何だったんだろう。

最近では「リーママ」とか「キャリジョ」とか「ソロもん」とか「CONPYRA」とかいうプロジェクトをご存じだろうか? ちょっと時間が経ってしまうと、口にするのも気恥ずかしくなる。

博報堂はネーミング・センスからして「オヤジ」だよね。

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2019/11/30

明日から「ながら運転」が厳罰化

明日、12月 1日からケータイやスマホなどを操作しながら車を運転する「ながら運転」が厳罰化される。このことについて、JBpress に詳しい解説記事がある(参照)。

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改正道交法の「ながら運転」に関する主な変更は、以下のようになっている。

【携帯電話やスマホを運転中に使用した違反(保持)】

  • 改正前は「5万円以下の罰金」だったが、改正後は「6か月以下の懲役、または10万円以下の罰金」と、保持しただけで懲役刑もあり得る。
  • 違反点数は、「1点」から「3点」にアップ。
  • 反則金は普通車の場合、従来の 6,000円から 18,000円にアップ(各車種ごとに約3倍に引き上げられる)。

【携帯電話やスマホの「ながら運転」が、交通事故などの危険に結びついた場合】

  • 改正前は「3か月以下の懲役又は 5万円以下の罰金」だったが、改正後は「1年以下の懲役、または 30万円以下の罰金」に厳罰化。
  • 違反点数は「2点」から「6点」にアップ。つまり一発で 30日間の免停になる。

これまではケータイで通話しながらの運転なんてよく目にしたし、甚だしくは何かゲームしながらとしか思えないケースも見かけることがあった。しかし今後は発見されたらエラいことになる。

私は運転しながらケータイでの通話なんて絶対にしないし、どうしても急を要するときには停車してから電話に出る。ましてやゲームしながらの運転なんて考えられない。

しかし、スマホの地図アプリをカーナビ代わりに使うことはよくある。私のクルマには純正のカーナビが付いているが、いかんせん、データが古いので、所によっては地図アプリの方が最新の情報に沿って使い勝手がよくなっている場合が多いのだ。

ただ、スマホを手に持って運転するということはなく、下の写真のようにダッシュボードに取り付けたスマホ固定スタンドにセットして運転する。12月からはこれでも違反になってしまうのだろうかと、戦々恐々だった。

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上述の記事では、これも 2秒以上スマホの画面を注視してしまうと、立派な違反になってしまうとされている。手に持って操作しなくても「ながら運転」には違いないということのようなのだ。

そしてスマホの地図アプリに限らず、元々クルマに装備されているカーナビでも、2秒以上注視してはいけないことには変わりないらしい。こんなことは、今回調べてみて初めて知ったよ。しかし「2秒以上注視」なんて、どうやって事実を証明するのだろう。

従来のカーナビでも、運転中に目的地セットなどの操作をしてはならないとされてきたので、スマホの地図アプリにしても同様なのはいうまでもない。しかし、赤信号などの停車中における操作については「ケースバイケースという曖昧なもので、個々の警察官の判断に委ねられる」(参照)ということのようなので、判断がかなり厄介だ。

目的地をイチから設定するなどの手間のかかる操作は、路肩に止まってする方がいいだろう。なにしろパトカーというのはいつ何時、どこから姿を現すか知れたものではない。それに時期的に警察官が「点数稼ぎ」したいという状況では、些細なことでも罰則が適用されてしまったりこともある(これは経験則から言っている)。

改正法の施行直後は、ことさらに厳格な運用がなされたりすることがあるだろうから、明日からは「ながら運転」は絶対にしないということで臨む方がいい。

 

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2019/10/18

「感情が先走る体育会系教師」は、組み体操が大好き

多くの小学校の運動会で「組み体操」が実施され、骨折などの事故が相次いでいることが話題となっている。私としては「まだそんなことやってたのか」と、驚くばかりである。191018

組み体操が危険なのは、データで見ても実際に事故が多いのだから明白である。それでも実施する学校が多いのは、声の大きな体育会系教師が「組み体操大好き」で、どうしてもやりたがるからだ。端的に言えば、保守的な体育会系教師は、理窟より感情が先走るのである。

で、「感情が先走るから、見栄えがする組み体操が大好き」−「どんどん感情が先走るから、『生徒たちも組み体操が大好き』と思い込む」 −「さらに感情が先走るから、『怪我が多い』なんて指摘は『唾棄すべき軟弱思想』としか思えない」と発展する。

要するに、声の大きな教師たちは理窟ではなく感情でものを考えるから、当たり前の理窟が通らないのだ。だから私は昔から「声の大きな教師」というのをまったく信用していない。

今でも思い出すのは、中学校時代に生活指導の「声の大きな体育会系教師」が、「変速機付き自転車は、3段変速まで許可する。それ以上はスピードが出すぎて危険だから禁止」と言い出した。それまで自転車と言えば「重たい実用車」しかなかったが、ようやく「変速機付き自転車」というのが出始めた頃だった。

ところがこれには、街の自転車販売業者から異論が出たらしい。当時、地方都市の自転車屋さんというのは隠然たる力をもっていたから、学校にも圧力をかけたようなのである。

で、暫くするとその教師が「自転車の変速機というのは、いくらギアの数が多くても最高スピードは変わらないらしい。だから『三段変速まで許可』というのは取り消す」と言い出した。朝令暮改もいいところである。私は「あの教師、多段階変速だといくらでも無制限にスピードが出せるとでも思ってたのか?」と、呆れてしまった。

何度も言うが、声の大きな体育会系教師は理窟ではなく感情でものを考えるので、「3段変速の自転車で 20km/h のスピードを出せるヤツが 10段変速に乗ると、苦もなく 60km/h 以上出せるから危険」と単純に思ってしまったようなのだ。自転車のスピードを出すのは脚力だという当たり前のことに思い至らなかったのである。

ところが感情でモノを考える彼らは、日頃懇意にして一緒に酒飲んだりしている自転車屋のオヤジさんたちに圧力をかけられると、つい言うことを聞いてしまうのである。純粋に理窟で説明されても聞く耳を持たないが、情に絡めて言い含められると弱いのだ。

そんなわけで、彼らは「多段階変速の自転車はスピードが出すぎて危険」なんて根拠のないことを言い出すくせに、「組み体操は危険」というデータ的にも明らかなことに関してはなぜか無視するのである。不思議なメンタリティだよね。

だから、組み体操の危険性をいくら理窟で説明しても止めさせることはできない。こういうことは、裏表にわたって隠然たる権力をもったオッサンが情に絡めて説得しないと、一向に効果がないのである。

 

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2019/10/09

「裏返し幟」が気になってしょうがない

日本人は旗とか幟(のぼり)とかが大好きなようだ。とにかくこんなにも街頭で旗や幟(とくに幟が多い)を見かける国を、私はほかに知らない。写真の上の方は、先月 22日の記事で「ペイペイ」が裏返って「ペトペト」に錯覚してしまうと言ったヤツだ。

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それから、近くの農協ショップではこんなのも見かける。

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どちらも気になってしょうがないのは、店の前の通りから見た面が裏返しになってしまっていることだ。この 2つの例だけじゃなく、「裏返し幟」は枚挙にいとまがない。上述の 9月 22日の記事の末尾も次のようなものだ。

「本日 大売り出し中」(「本日」という 2文字のみが横書き)という幟が裏返っていて、「日本 大売り出し中」に見えて驚いてしまったし。

店のスタッフたちは気にならないのだろうか。あるいは「日本人は親切だから、ちゃんと頭の中で変換して読んでくれている」と思って安心しちゃってるのだろうか。

かくいう私も「文字さえあればとにかく読んでみる」という習性だから、ちゃんと脳内変換して読んでいる。読んではいるが、それでいいというわけではなく、やはり気になってしょうがないのである。

もしかしたら朝の開店時にはまともな向きで設置した幟が、途中で風向きが変わったせいで裏返ってしまったのかもしれない。しかし、それならそれで気付いた時にもう一度まともな面が通りに向くように設置し直せばいいではないか。

とはいえ、上の 2枚の写真を撮った日は朝からほとんど無風状態だったから、最初の設置の仕方があまりにもおざなりだったとしか思われない。これではいくらなんでも、言葉や文字に関して無神経すぎる。

これって、何とかならないものなのだろうか。それとも裏返った文字を読まされる妙な感覚も含めて、幟というものの醍醐味なのだろうか。このあたりは、日本文化の「闇」の部分である。

 

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2019/09/26

「サイゼリヤ」って「さいぜり屋さん」なんでしょ

一応イタリア系っぽいイメージと思われているファミレスの「サイゼリヤ」だが、「あれって『さいぜり屋さん』なんでしょ」とずっと思っていた。自ら "Saizeriya" と完全にローマ字表記してるんだから、イタリア語のはずがない。漢字だと「菜是理屋」ぐらいのところかもしれない。

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ところが、改めてこの店名についてググってみると、呆れてしまうほどのこじれようだ。「いい加減にしてくれ」と言いたくなるほどである。

Yahoo! 知恵袋の "「サイゼリヤ」の意味、語源などを知りたい" という質問に対する 「ベストアンサー」は、「イタリア語でくちなしの花という意味でファミレスのサイゼリヤの創業日の 7月 7日の誕生花がくちなしの花だからです」なんてことになっている。だぁからぁ、”Saizeriya” がイタリア語なはずないって言ってるだろうよ。

6日前の "「全身の皮膚を顔にすれば寒くない」という乱暴な発想" という記事でも触れたように、Yahoo! 知恵袋は信用しちゃいけない。「妄言袋」と言った方がいい。

念のため、「クチナシ」のイタリア語は "gardenia" である。さらに呆れたことに「ラテン語で『くちなしの花』のようです」なんて言ってる「ベストアンサー」まであり(参照)、この回答者の名が 「tak******** さん」というのだから、かなりイラッときてしまう。

クチナシは東アジア原産だから、ラテン語成立期にはそれを表す名詞がなかったようで、他のヨーロッパ語もおしなべて新しい言葉の "gardenia" に類似したものとなっている(参照)。ゲルマン語系もラテン語系も共通しているということは、これら 2つの言語圏成立以後に伝わった言葉であることを示唆している。

発音の似た言葉として "Cytherea" というのがあるが、ゼウスの娘で愛と美の女神 「アフロディーテ」(ヴィーナス)の別名とされている。同名のポルノ女優もいるらしいが、それってありがちな話だよね(参照)。なお、英語では "Cecilia" (セシリア)となる。

こうなると公式通りに「サイゼリヤ」を Wikipedia で引いてみるしかあるまいとあたってみると、店名については次のようにある(参照)。

現在の会長である正垣泰彦が、東京理科大学在学中に千葉県市川市八幡にある洋食店「サイゼリヤ」で勤務をしていたところ、経営者からその腕を認められ、大学4年生のときに店を譲り受けた。

つまり、この「サイゼリヤ」という店名は前からあった洋食店の名前をそのまま引き継いだもののようで、その意味や由来については何の説明もない。これに関して「たまのて」というブログには、次のようにある(参照)。

よくわからないので、サイゼリヤに電話してみた。
「クチナシの花のラテン語です。」
「ラテン語辞典に載ってないんですが」
「当社ではそうなっています。」

ひどいもので、はっきり言ってサイゼリヤという企業の信用問題である。というわけで、当初はサイゼリヤ自身もホームページで 「ラテン語で『くちなしの花』の意味」みたいなことを謳っていたらしいが、最近はそれを削除しているようだ。そして「外房Linux生活」というブログにはこのように書いてある(参照)。

埒が明かないので、サイゼリヤのカスタマーサポートに聞いてみた。だが残念ながら、「イタリア古語がラテン語なのかどうか」についても「どういった綴りの単語なのか」「出典は何か」についても分からないという解答だった。

かなりいい加減な話になっている。ということで、やっぱり「あれって(平板アクセントで)『さいぜり屋さん』なんでしょ」で済ませるのが妥当という思いが、ますます深まってしまったというわけだ。

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2019/09/25

あおり運転されたくなかったら

「知識連鎖」というサイトに「法定速度遵守で危険な日本 あおり運転される乗り方ベスト3とは?」というまとめ記事がある。この場合「ベスト 3」という言い方にはどうも違和感を覚えるが、「ワースト 3」なんて言ってしまうと炎上しかねないしなあ。

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チューリッヒ保険会社の調査では、あおり運転された原因の上位 3つは、「車線変更」「追い越し車線を走り続けた」「法定速度を守って走っていた」というものだそうだ。ちなみに、この「上位 3つ」ぐらいが妥当な表現かもしれない。

「車線変更」というのは、必要な車線変更というのもあるので、この場合は「無闇に頻繁な車線変更」ということなのだろう。まあ、こんなことはしないに限る。

「追い越し車線を走り続けた」というのは、明確な交通違反(参照)で、「追い越し車線をゆっくり走り続ける」なんていうのは、迷惑千万な行為である。私がよく言う「パレードを率いて走る」ってやつで、「通せんぼ走行」とも言うらしい(参照)。あおられるのがイヤなら、走行車線を走ればいいだけのことだ。

ただ、上でリンクした私の今月 15日の記事でも触れているように、問題は「ごくフツーに『通せんぼ走行』してしまうドライバーは、バックミラーもサイドミラーも滅多に見ない人たちだから、自分が迷惑行為をしている自覚がない。当然にもさっさと走行車線に戻るなんて発想もないみたいなのだ。

警察庁のサイトでは、煽り運転されないためには、次の乗り方が推奨されているらしい。

  • 車間距離をとって運転する
  • みだりに車線変更はしない
  • ほかの車の前方に割り込んだり、並走している車に幅寄せしたりしない
  • 2車線以上の場合、一番左の車線を通行する

ただ、「車間距離を取って運転する」というのはいかにも優等生的だが、実際にやるとすぐに無理な割り込みをされてかえって危険だったりする。実際には「ビミョーな車間距離」というのを体得するしかない。

2番目と 3番目は OK だが、最後の 「2車線以上の場合、一番左の車線を通行する」というのは、3車線の高速道路の場合は完全に「絵に描いたモチ」で、真ん中車線がゆっくり行くクルマのせいで一番混雑して、一番左はガラガラの場合がほとんどだ。だから私はいつも、一番左をスイスイと快速運転している。

結局のところ、あおり運転されないためには、追い越し車線は避けて走行車線を走り、1車線しかない場合は、後ろのクルマが急いでいるようだったら、自分は左に寄って停車して、先に行かせてやればいい。これで追い越して行ったクルマが先の方で事故ったりネズミ取りに引っかかったりしても、知ったこっちゃない。

【10月 5日 付記】

本日、この記事にコメントしてくれた ぎぶさんという方のブログの「あおり運転に有効な対策の完全まとめ!これだけは押さえておこう」という記事に、「煽り運転されないために」どうしたらいいのか、そして煽り運転されてしまった時にはどのような対策をすればいいのかが。とても具体的に示されている。

筆者はクルマに関しては専門家ということで、さすがの内容で参考になるので、ご一読をお薦めしたい。

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2019/09/15

「あおり運転」と「通せんぼ走行」の相克

最近何かと話題の「あおり運転」の問題では、こう言っちゃ申し訳ないが、公平に見れば「あおる方が完全に一方的に悪い」ということはそれほど多くないと思っている。フツーにクルマを運転していれば、あおり運転というのを結構よく目撃するが、その多くは、あおられているクルマが 追い越し車線をのんびり走り続けているというケースなのだ。

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そりゃ、完全に「あいつ、頭がおかしいな」と思ってしまうような無謀なあおり運転をするクルマもないではないが、それはレア・ケースだ。圧倒的多くは、追い越し車線を走るクルマが、その前がガラガラに空いているにも関わらず、隣の走行車線と変わらない(あるいはそれより遅いぐらいの)スピードで、あたかも「パレードを率いてゆっくり走ってる」みたいな状況の時だ。

そんな時、先を急いでいるクルマはイラついて、前をゆっくり走るクルマになんとかどいてもらおうとするのだが、いかんせん、なかなかどいてもらえない。そうなると、気の荒いドライバーはついあおってしまいがちだ。

「くるまのニュース」というサイトの、昨年 3月 27日付の国沢光宏氏の記事に "なぜ多い? 煽り運転のきっかけ「通せんぼ走行」 高速追い越し車線で法定速度走行はNG?" というのがある。この記事では、SA や PA で休憩中のドライバーにアンケートを採ったところ、「法定速度を維持していれば追い越し車線を走ってもいいだろう。抜く方が速度違反だ。譲る必要は全く無い」という回答が多くあったとしている。

しかしこれはまったくの思い違いで、「法定速度であっても追い越し車線を走り続けるのは明確な道交法違反(道路交通法 20条 1項)」と指摘されている。要するに、道路は左側の「走行車線」を走るのが基本で、不必要に追い越し車線を走り続けるのは道交法違反なのだ。国沢氏はこの「追い越し車線を走り続ける行為」を「通せんぼ走行」と言っている。言い得て妙だよね。

問題は「自分が通せんぼ走行をしている」なんてことをまったく意識していないドライバーが少なくなく、のんびり追い越し車線を走って煽られたりすると、一方的に被害者意識をもってしまうということだ。ゆったりと走るのが好きで煽られたくなかったら、素直に左側の走行車線を走るべきなのである。

ただ、ごくフツーに「通せんぼ走行」してしまうドライバーは、バックミラーもサイドミラーも滅多に見ない人たちだから、いくら後ろから煽られても全然気付かない。彼らは何があろうと追い越し車線を悠然と走り続ける DNA を持っちゃってるみたいなのだ。

いくら啓蒙活動しても、そのメッセージは届かないのだよ。彼らには。だから、もはや諦めるしかない。世の中ってそういうものだ。

実際に「バックミラーなんて見たことない」と言ってる女性ドライバーを知ってるしね。要するに「あおり運転」をするドライバーというのは、結局のところまったく意味のない危険運転をしているだけということになってしまうのだ。

私は自分の「本宅サイト」と位置付けている「庄内拓明の知のヴァーリトゥード」というサイトに、14年も前に "高速道路と 「キープレフト」 あるいは「高速道路のパラドックス」" という記事を書いている。結論から言うと、3車線ある高速道路では、一番左側の走行車線がガラガラに空いている場合がほとんどなので、そこを走るのが一番早いのである。

上のリンクをクリックしてページに飛んでみると、3車線のうち右側 2車線がぎっしり混んでいるのに、左側がガラガラに空いているという写真を見ることができるが、その中の極めつけの 1枚を下に再掲しておく。まさかと思われるかもしれないが、実はこれが日常茶飯事の状況なのだ。

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だから私は、3車線のうち 右側 2車線がマナー知らずのドライバーの「通せんぼ走行」で混んでいても、ガラガラの左車線を通って団子状態のパレードを一気に抜けてしまうことにしている、そんなわけで「やっぱり煽り運転なんてしちゃいけないよね」と、あっけらかんと思ってしまうのだよね。

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2019/09/11

夏場のコンビニおでん

Livedoor NEWS が "夏場のおでん「売れず赤字に」 セブンオーナー悲鳴" というニュースを伝えている。売れ残ったおでんを大量廃棄しているというのは、聞き捨てならない。

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実は今日セブンイレブンで買い物した際に、レジにおでん売り場があるのに気付き、「このクソ暑いのに、おでん売ってるのか!」と驚いたばかりなので、この記事が妙に印象に残ってしまった。涼しい店内で見ればまんざらそそられないこともないが、買ったおでんを持って暑い外に出ることまで考えると、堪ったものじゃない。

おでんという商品は品揃えが勝負なので、確かに暑い夏では売れ残りばかりになるだろう。大量廃棄されるとなると、単に経済的損失ばかりでなく「世界には飢えている人が大勢いるのに、もったいない」と、モラル的な罪悪感まで生じてしまう。

個人的には、おでんというのは「季節商品」という範疇に入るものだろうと思う。夏場に売らなくても文句は言われまい。こんな猛暑の最中にまでおでんの販売を強要するセブンイレブン本部の連中というのは、冷房の効いたオフィス内の感覚しかないのだろう。「季節感」という当たり前の感覚が消滅しているのだ。

「いや、俺はおでんが大好きだから、夏だろうがなんだろうが食べたいぞ!」という消費者もいなくはないので、無視できないという指摘もあるだろう。しかしそれだったら、エアコンの効いた自宅で作って食べればいいだけのことだ。何から何までコンビニに依存することはない。

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2019/09/05

「交通安全指導車」というもの

「交通安全指導車」というものがあることを、この年になって初めて知った。上が白、下が黒のツートンカラーで、屋根の上に何やら回転灯みたいなものが付いているのでパトカーと紛らわしいが、ググってみたところ警察車両ではないらしい。

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今日、近くのショッピングセンターで買い物をした帰りに、結構長めの地下道を通っていると、前方にパトカーのようなクルマが、その前のクルマをあおるように車間距離を詰めて走っているのが見えた。しかもあおられている方のクルマはちゃんと規定通りにライトを点けていてるのに、パトカーのようなクルマは無灯火なので暗い地下道では見えにくい。

「なんだ、ありゃ? ずいぶん危険走行するパトカーだなあ」と思っていると、地下道の出口に近付いた辺りで急に気付いたものか、車間距離が開いて後ろの赤いランプが点灯された。ところが一度点灯してしまうと、今度は地下道を出ても消すのを忘れてしまったらしく、真昼の明るい道路を延々と点灯したままで走っている。

上の写真がそれだ。昼に点灯したまま走行してはならないという法規はないから問題はないわけだが、「お間抜けだなあ」という印象は拭えない。

リアに「ドライブレコーダー作動中」というステッカーがあるので、後ろで写真を撮っている私の姿も映ってしまったかもしれない。もしそれで咎められたら、ここにバックナンバーのボカシなしの写真入りで「地下道で無灯火のあおり運転をしていたパトカー」と掲載して逆襲するつもりでいた。幸いにもそんなことにはならずに済んだけどね。

そしてしばらく行って、そのクルマが右折車線に入ったところでサイドに「交通安全指導車」と書いてあるのが見えた。「お間抜け」には変わりないが、パトカーではなかったというわけだ。そう言われてみれば、屋根の上の回転灯が赤じゃなく青だしね。

この「交通安全指導車」というのは、地方自治体の管轄であることが多く、権限はあくまでも「交通安全の指導」であり、パトカーのように反則切符を切ったりすることはできないようだ。それも道理、こんなにお間抜けな運転をするクルマに乗っている人に「あなた、交通違反ですよ」なんて止められたりしたくない。

ググってみたところ「交通安全指導車」というのは、その名に似合わず案外勝手な運転をしているケースが多くて、しかもちゃんと「交通安全指導」なんてことをしているのが確認されたという記述は驚くほど少ない。単にパトカーと勘違いさせるためにのみ走っているもののようなのである。

まあ、勝手に勘違いしたドライバーが速度を落としたりするので、危険運転の減少にはつながるだろうが、自分が煽り運転や地下道での無灯火運転をしていたら、本末転倒だよね。

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