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2003年12月17日

平成十五年師走 十七日に詠める歌

還暦よりさらに三回りせる干支の冬にいきしかわが長老よ

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以前お世話になった方が亡くなったという訃報が入った。季節の変わり目は、人が死にやすい。残念だが多忙で、通夜にも葬儀にも行くことができない。

96歳という高齢だった。還暦からさらに 3度も干支が回っての大往生だ。

下の句の「冬にいきしか」の「いきしか」は、「生きしか」 と 「逝きしか」 をかけた。冬の日に、ついにこの世に生きることを終えて、静かに逝かれたとの意味を込めたつもり。

今日は、「目覚ましテレビ」 のチカちゃんが、「関東では傘は要らない」 と言っていたのに、雨が降った。お浄めの雨なのだな。

出棺の頃には止んだから、ちょうどよかった。
近頃、人は死ぬのだなとしみじみ思う。20~30代の頃に世話になった、当時の中高年の人たちというのは、そろそろ、人生の最終段階にいる。

しかし、人は死んでも、縁あった人の心の中に留まっているうちは、生きているのだと聞いたことがある。

確かに、死んでずいぶん経つのに、今にもひょいと現れそうな気がするほど、心に残っている人もいる。

自分もそんな風になれたらいいなと思う。

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