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2003年12月11日

平成十五年師走 十一日に詠める歌

道を掘り埋め直しをり 冬空の下で迂回の車列は続く

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毎年のことだが、今時分から道路工事がどっと増える。

私は駅まで裏道を通って行くのだが、その裏道が工事中になっていると、迂回路はとても限定される。だから、県道を素直に通っていくのと大して変わらなくなってしまう。

国土交通省がラジオで宣伝していたが、道路工事に際しては、主管、目的、工期などを看板等で明示することにしたという。こうした情報開示により、工事渋滞の際のドライバーのストレスを軽減するのだそうだ。

あぁ、お役人の発想って、この程度なのだ。既に始まってしまった工事の表面的な情報開示をしたところで、
ストレスなんか減りはしない。

そもそも、「それほど必要もないところを掘り返す」から、ストレスなのである。そんな工事の情報を、取り繕ってもっともらしく看板なんかに書いたら、ますますストレスだぞ。

民間会社では、節約して出費を減らせば褒められるのに、お役所では、予算を使い切らないと怒られる。

この発想が諸悪の根元なのである。

地方に行くと、山の麓のとんでもないところに立派な会館や公会堂が建っている。1年に数回、せいぜい300人以下の来場でコンサートや講演会などを開くために、2000人ものキャパになっている。

だから、講演会なんかを開いても、前の方にぱらぱらと人がいるだけで、とても空虚なものになる。

同じ 200人でも、キャパ 300人ぐらいの会場ならサマになるのに。

ああいうのは、不良在庫と同じだ。建設の時だけは、中央からの補助金が入るので、「もらい得」 で、一時的に地元の下請業者にもお金が入るが、あとは、メンテと管理に余計な金が延々とかかり続ける。

トータルしたら大損だ。それも皆、税金だ。私個人の負担なんぞは大したことないが、同じような境涯の人間の感覚の総和は、かなりのものだぞ。

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