平成十六年睦月 十八日に詠める歌
霜よりも淡く積もれる雪なれば彼誰 (かはたれ) の間に踏みて歩かん
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夜の間に平野部でも積雪の可能性があるという天気予報だったが、それほどのこともなく、朝になってカーテンを開けてみると、うっすらと霜よりも薄い雪が見えるだけだった。道路にはほとんど積もっていない。
ほっとする反面、物足りないような気もしないではない。
朝日が昇るとともに、きらきら輝きながら、どんどん融けていく。本当に霜よりもはかない。
雪が消える前の彼誰時に少し外に出て歩いてみた。意外なほど寒くない。風が収まったからだろう。土手の道の日陰に融け残った雪を踏むと、サクサクとした感触の一瞬後に、ギュギュっと潰れてしまう。あとはすぐに融けてしまうだろう。
犬を連れて散歩する人もいて、ウチの犬も生きていれば大喜びで一緒に歩けただろうなぁと思ったものである。
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