平成十六年睦月 十九日に詠める歌
パソコンに向かう膝にてまろくなる猫の寝息に指もまどろむ
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朝から仕事に取りかかろうとパソコンに向かおうとすると、椅子の上で我が家の猫 (年少の方の黒猫) がまどろんでいる。椅子張り地の布のシャリシャリした感触が好きらしい。
邪険に払いのけるのも何なので、そのまま抱き上げて、膝の上に載せてパソコンを立ち上げる。
猫は気持ちよさそうに喉を鳴らしながら、膝の上で丸まっている。
ついその耳の後ろをポリポリと掻いてやってしまう。ますます気持ちよさそうに喉を鳴らす。動物というのは、人間みたいに体を自由に掻けないので、案外あちこち痒いのを我慢しているのだそうだ。とくに耳の後ろは掻きにくいので、いつも痒いらしい。
そこを掻いてやると、本当に気持ちよさそうにする。そのうちまどろんできて、寝息に近くなる。いい気なものである。
おかげで、パソコンの画面が立ち上がりかけて、パスワードを要求してきても、なかなか指がキーボードに行かない。お尻をポンポンんと叩いてやると、ようやくのろのろと立ち上がり、膝からひょいと飛び降りた。
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