葉月一日に詠める歌
片隅の棚のそのまた隅なれど近きに眠るあの黒電話
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二階の廊下の片隅に置いてある棚には、種々雑多な物が放り込まれてある。
ちゃんと整理すれば、半分以上は不要品として捨てることになりそうな気がする。
その棚の右上の隅に、だいぶ以前から用済みになった黒電話が鎮座ましましている。確か、壊れてしまって使い物になりもしないのに、誰も捨てようとしない。幾たびかの大掃除の荒波をもくぐり抜け、まだここに眠っている。
世の中では 「サザエさんの電話」 と呼ばれるほどで、あの長寿アニメ以外ではついぞ見ることもなくなったものだが、なぜか捨てるには惜しい気がしているのである。
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コメント
懐かしい黒電話。私の姉の家では未だに現役です。
多分40年前から同じ位置に同じ形で置かれているのではないかと思います。物を大切にするというわけではなく,現状を変えることに抵抗があるのかも知れません。
投稿: 岩姫 | 2004年8月 1日 10時09分
黒電話、我が家でもだいぶ長く使っていたのですが、
ある時、何かの拍子に床に落ちて壊れてしまったので、
仕方なく買い換えた記憶があります。
もしも、あのまま壊れなくて、
FAXというものの必要性がなければ、
きっと我が家でも使い続けていたでしょう。
投稿: tak | 2004年8月 1日 11時22分