鳥はちゅん蝉はじじじの時雨にて猫も鳴きをり姿見えねど
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夏の真昼が近づくと、陽は真上から照り降ろす。影は濃く、すべてのものの足下に凝縮する。
そんな中で、スズメとアブラゼミの鳴く声がひっきりなしに聞こえている。姿は見えない。空を見上げると、まぶしさに目がくらんで、真っ白な空間が見えるだけだ。
すると、足下から猫の鳴く声が聞こえる。こちらも、声はすれども姿は見えない。
追記 (葉月六日)
翌日に推敲せり。元の歌は以下なりき。
鳥はちち蝉はじじじと猫にゃあと鳴く声聞こゆ姿見えねど
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