琺瑯の欠けて黒ずむ跡あれど古き湯沸かし捨つる能はず
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今日も一日パソコンに向かって仕事をしているうちに日が暮れてしまった。秋になると、一日が早い。
妻は本当に物を捨てない。玄関の棚の上に琺瑯のはげかかった白い湯沸かしポットがある。
妻が独身時代から使っていたもので、新婚時代にはコーヒーを入れるのに重宝していた。いつのまにか琺瑯がところどころはがれ、内側にも錆がういてきたので、使わなくなってしまったが、捨てるのも憚られ、いつまでも棚の上にある。
今では実用品ではなく、記念碑的なオブジェになっている。
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