如月二十四日に詠める歌
巨大なる凸面鏡に捕らはれし我を率ゐるタンクローリー
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春一番の吹いた昨日とはうって変わって、真冬のような一日だった。夜半には雪が降るかも知れないという。
昼頃、所用で竜ヶ崎まで出かけると、大きなタンクローリーの直ぐ後ろをしばらく走る巡り合わせになった。その車のタンクの後面はよく磨かれて、巨大なる凸面鏡になっていて、後ろの景色をはっきりと映し出す。
前方に後ろの世界を映し出す巨大な鏡があるというのは、不思議なものである。映っているのは、直後についた自分の車が中心の景色である。
異次元の円形の中のもう一つの世界で、自分はどうしようもなく操られているような錯覚になる。
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