弥生十四日に詠める歌
木は育ち筑波嶺隠しさらに育ち下枝越しに山は現はる
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22年前にここに越してきた頃は、我が家の階段の踊り場の窓から、筑波山が綺麗に見えたはずなのだが、それが見えなくなって久しい。
いつの間にか見えなくなったので、どうしてそうなったのか、あまり気にとめることもなかったが、今日、初めてそのわけがわかった。
我が家と筑波山を結ぶ直線上にあった欅の木が大きく育ち、筑波山を隠していたのだ。天気がよくて見通しのいい日ばかりではないので、ずいぶん長い間、それに気付かなかったのだ。
木が高く育って、枝の広がりの部分が筑波山より上に重なるようになったので、ようやくそれと気付くようになったのだろう。それで、今日のような日は、よく注意してみると木の下枝を通して山の姿が見える。それでも、夏になって葉が生い茂ったら、見えにくくなってしまいそうだ。
22年という月日は、あっという間のようだが、十分に長かったわけだ。
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